小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月1日






粋「何してんの?お前」

九尾(人型)「なんじゃ!誰かおるのかおいこれ外せっ!」どたばたっ

粋「いや外せって 何?桶から頭抜けね「中にネズミ取りみたいに棒が生えとんのじゃ!頭突っ込んだら抜けんようなったんじゃ 早よどうにかせいっ!!」きいいっ






間。





九尾「うう。だーりん怖かったぞえ
下手に動くとこの細ーい首に棒切れ刺さるのでは無いかと」さめざめっ

白「子狐に化けたら出られたんじゃ無いのか?」

九尾「Σあ」はっ


千様「九尾ちゃんって 平安京で才女って言われてたのよね?」

彬羽「伝説や人の噂なんざアテにならねえって話だろ」桶の破片拾いっ

粋「うん。カラスが近くに居てくれてマジ良かったわ」ほっ


小太郎「桶が卵みたいにパカッて割れたよな」わおんっ

家康「馬鹿力助かるけど 大概怖いよね」ああうん。






白「けど、なんでこんなの置いてたのかな?」はて。

彬羽「底に油が塗ってて 頭突っ込むと抜けなくなる仕掛けか
想像はつくな」ふむ。

白「ん?」


魄哉「あ。すみません
ちょっと晴明さんが最近ウザいもので」すたすた廊下通りがかりっ

彬羽「あいつかかるのか?コレに」

魄哉「所詮狐ですし かかるんじゃありません?」けっ

千様「また何があったのかしら」あーあ。





九尾「全くあの小僧めがっ
今回はわち完全に巻き添えではないかっ」ぷんすかっ

白「怒るな怒るな
ほら 煮干し」ぽいっ

九尾「コーン!!」しゅぱっ



粋「こら兄貴 生ける伝説で遊ばない」

テオドール「伝説って、あの方この前ゴミ箱漁ってお腹壊されておられましたが」苦笑。



彬羽「毎度掃除大変だからやめろつってんだろが」ギロッ

九尾「Σだ、だって小腹空いとったんじゃもん!!」ぎくっ

彬羽「馬鹿野郎 食える奴はやってるだろが!
捨ててるって事は狐でも無理だって事だ いい加減学習しろ医者の世話になりてえのか!!」くわっ

九尾「Σぎゃー! 嫌じゃああ!!」ひいいっ



一同(伝説って何だろう) しみじみ。



九尾「さ、魚の骨もダメなのかえ?」おそるおそるっ

彬羽「鯛やそこらの骨は狐でも胃腸を傷付ける。
食えるのは毎度餌に混ぜてんだろ 捨ててるのはダメだと思え」きっぱり。


白「あれ?ひょっとして九尾って 小太郎みたいに餌貰ってるのか?」

小太郎「そうだぞ。
俺よりおっきい餌入れで 二匹一緒に貰ってるぞ」わんっ

彬羽「狐も飼うとなると基本は犬と同じだからな」
小太郎「うん。俺オオカミな」わんっ


粋「いや 兄貴のストーカー飼い慣らすなよお前」




九尾「うう。わち本人は骨とか気にせんのにっ」


家康「えーでも九尾ちゃん 結構いいトシでしょ?
いつまでも若い時の感覚で居たら痛い目見ちゃうよ?」悪気無しっ

九尾「Σぐはあ!!」ぐさあっ


魄哉「殿、女性相手にデリカシー無さすぎです」



九尾「いいもんいいもん!
わちなんぼでも若い姿に化けれるもん! だからだーりん捨てないでえええっ」うわーん

白(そもそも拾ってないんだけどな) えーと。



コマ『捨てられたくなかったら まず家に穴開けて巣作るのやめて下さいストーカーさん』金槌と木の板カタカタっ





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【割烹春一】



九尾「と言う事でな
小腹が空いたら此処に来る事にしたわ」ふかーいため息っ

朱禅「ほー。うちの飯は生ゴミと同等だと?」こめかみに青筋っ


九尾「狐の味覚とお前らの味覚を同じとするでない
ワイルドに野性味タップリの血のしたたるあれやこれやを食べたい気分の時も有れば 人と同じくあれやこれや手の込んだ物を食したい気分の時もある

わちは玉藻の前ぞ? 人の物ならそれこそ美味で無くては受け付けぬ ありがたく思わんか」ふかーいため息っ


ひな「同じ狐の晴明さんが生ゴミ漁りませんので何ともねえ」真顔。

九尾「やりかけたらそこは乳母として全力で止める」きっぱり。

庵「アンタのボーダーライン解らないんだけど「わちは良いけど他のはダメじゃ」



朱禅「てか エキノコックスは問題ねえの?ここ飲食店なんだけど。」

九尾「Σそう言う事をおなごに聞くな!!」くわっ

ひな「エキノコックスって聞いちゃダメなんですか?」ひそっ

庵「いや解らない解らない」首ふるふるっ




飛天「検査希望ならお安くしとくけど?」 ソバずぞぞっ

九尾「Σ居たのかカラスの小倅っ
・・今度念のため頼むわ」くうっ
飛天「へい毎度。」


酒呑童子「すっげえ会話だな」引。

ひな「あら 用心棒組いらっしゃい」

九尾「ん?赤鬼か Σ待て 組と言う事は」はっ




茨木童子「Σお 九尾さんお久し
九尾「Σぎゃーっ!!」

窓どがっ! ぴょんすたたたたっ



茨木童子「・・・ええー」

飛天「人の姿なのに四つん這いで走ってったな」あーあ。

酒呑童子(なんで寄りによってあの年増狐が良いんだコイツ) うーん。



ひな「なんて萌えないドロドロ愛憎模様」ため息っ




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九尾「あー あの鬼苦手じゃわ。

しかしあっつ!
日の下に出ると一気に暑なるのう」むうっ


日差しじりじりっ

九尾「(どこぞに井戸とか無いかのー
頭突っ込んでガブガブ行きたい所じゃが また目立つしのう 人間の町は不便でならん)

お?」


子供「お姉ちゃん 暑いんでしょ」ひしゃくの水っ

九尾「おお! なんと気の利くっ
人の町も良い物よな ありがたく頂くぞっ」ころっ

子供「人の?
あー 綺麗な格好してるもんね。お嬢様なんだね」うんうんっ

九尾(なんぞ阿保と思われた気がするが ま、良いか) 水ぐびーっ


子供「あの、お姉ちゃん
飲んだら早くお家に帰った方が良いよ?」

九尾「ほえ? まだ夕方ぞ?」げぷっ


子供「んーとね
なんか最近この辺 夕方になると怖いオバケが出るんだって
少し目を離した隙に人が消えちゃうって

子供の影から目ぎょろっ


九尾「ふんっ!」ひしゃくの柄ぶすっ!

影「Σぴぎャアアアーーッ!!」ひいいっ

子供「Σ何!?」びくうっ




九尾「ふむ。わちの愛しいだーりんが あれだけ人にちょっかい出すなと言うとるのに
そのお膝元でコレとはのう」

子供「え?あの お姉ちゃん?」たじっ

九尾「あー通りすがりの妖怪ばすたーじゃ
細かい事は気にするな 水の礼じゃ」しっしっ

子供「え?Σあ!御払いの人!?「あーそうじゃそうじゃ 巻き込むでのはよ逃げい」


子供「えっと。ありがとうございます!気をつけてーっ !!」だだっ




九尾「ふむ。 お前の噂のせいで他に人間おらんで良かったわ」

妖怪がくぶるっ



九尾「だーりん 誉めてくれるかのう?」くすくすくすくすっ






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家康「人間としては助かるんだけどね
何かこう ねえ」うーん。




九尾「わーい!御褒美に大きなお魚貰ったぞえー」きゃほー


白「妖怪は強いのが正義だから気にするな」

家康「うん。そのバカ強い妖怪を強さ関係なく従わせるお前が怖い」

テオドール「人望に御座いますねえ」にこにこっ

粋「うん。ヤバめの信者も居るしな」ああうん。


家康「Σうおう 人型のまんまかぶりつくのやめよう!?」びくっ

九尾「わひはほうひほうはひゃっひぇひぇあほ?」魚丸かぶりもがもがっ

千様「なんて?」


コマ『ビジュアルがエグい事になってます』筆談っ



彬羽「まあ 動物系妖怪なんてこんな物だ」

白「お前も光る物とかよく解らない物好きだよな 「煩い。」

千様「彬羽君 我慢しないでカラスらしくコレクションしてもいいのよ?」


小太郎「人型の奴等は大変だよなー。
俺みたいに動物でいたら良いのに」わんっ

九尾「バカめ。そしたらだーりんに愛して貰えんじゃろ?」口ぬぐいっ

コマ『魚丸かぶりはええんか。』筆談っ



魄哉「まあ この辺は同じ動物ベースでも個人差有りますよねえ」苦笑。

蒼月「だね。 自分も鳥だけど一緒にすんな感凄いね」ああうん。






挿音「親父。罠に晴明かかってんぞ。」


蒼月「何個作ってんだよ。」

魄哉「・・狐系は特に野性味強いのかもしれませんしね」目そらしっ





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