小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月31日







【割烹春一】



庵「なんか外騒がしくない?」

シロ「また何処ぞのチンピラでもケンカしておるのではないか? 全く端迷惑な」入り口がららっ





チュインッ!

シロ「Σうおお!?」飛び退きっ

ひな「Σ銃弾!? 」ひいっ

朱禅「こんな大通りでかよ!!」えええっ




家康「あああもう!一般人が居る所はやめなさいっての!!」だだだだだだっ

挿音「アンタが屋台でイカ焼きなんぞ買ってるからだろ! つけられてるって俺言ったよな!?」どどどどどっ

家康「ごめんね!夏でもないのにイカ焼きとか珍しくてついついっ」



入り口ぴしゃん!


庵「見慣れたアホのケンカだったね。」うわー

ひな「助けなくて良いんですかね?」

シロ「問題有るまい あの2人が反撃せんのは町中でドンパチやれば一般人に被害が出るからだ。

郊外まで誘導すればあのコンビだ まあ勝てるであろう」うむ。

朱禅「人数差凄かったぽいけど勝てんのかよ
ほんとに人間かよあいつ等」わお。



シロ「言っても戦国生き抜いてきた主従だ
下手に俺等が手を出さん方が良いかもしれん」

庵「あー。かえって動きにくいか」ふむ

シロ「念のため江戸城の方には知らせておくか

此処からなら芝居小屋に行って伝書鳩をかりて ん?」



入り口がららっ

蒼月「あっれー?今日も開店休業状態?
つかさ 馬鹿殿知んない? コレあいつのでしょ?」

家康の予備弾袋っ(一目で解る葵の御紋)。


一同「Σ!?」

朱禅「おまっ!これ何で!?」えええっ

蒼月「へ? そこのドブの横に落ちてたけど
なんかあったの?」


ひな「全力疾走し過ぎて落としたの気付かなかったんですね」あちゃー。


庵「追っかける?」

シロ「いや、俺等の足では無理であろう
やはり芝居小屋に知らせて来る」





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【町外れ 竹林】




挿音「こんのクソボケ殿があああっ!!」

侍「Σぐはあああっ!!」げふっ




家康「よっしゃその調子!
そのまんま日頃の私への怒りを込めてガンガン八つ当たりしちゃおうっ」竹の影っ

挿音「この件片付いたらマジで殴る!! うるあああっ!!」

ばきゃドガズガガガッ!!




侍軍団(Σあの忍 こっわ!!) びくびくっ

家康(スマートさの欠片も無い殴打系元ヤン忍で良かった)よしっ



挿音「オラオラとっととかかって来いや! 全員まとめてシバきあげてやらあ!!」中指びっ!



侍「撃てーーっ!」びしっ

火縄隊「うっす!」銃構えっ


挿音「Σてめえ等侍のプライドはねえのかよ!!」えええっ

侍「うっさい!侍とて命は惜しいわお前みたいなバケモンに近寄れるかあっ!!」開き直りっ




家康「Σほらこっちこっち!竹が邪魔で狙い定めらんないからっ!」斜面滑り降りっ

挿音「Σ逃げ足マジで速っ!」ずざざっ


侍「Σああ待て家康
挿音「閃光弾。」ぽいっ


侍「え?」

カカッ!!


火縄隊「Σ目があああっ!!!」うぎゃあああっ







家康「さすが 徳川忍頭。
で、此処には仕掛けとかしてないの?」斜面がさがさっ

挿音「一般人がかかりそうな所にんな事出来っかよ
さーて。此処からどうすっか

大通りであんだけ派手に追いかけてくる辺り 誰だか知らねえが一気にカタつける気だぞ?
多分この竹林囲まれてるわ」キセルふーっ

家康「あーうん。それなら」

挿音「ん?」








『うお何だお前等 ちょっ ぎっやああああーーーっ!!!』

どむっ!!
家康「お前の閃光弾で 私達の居場所解ったみたい」

挿音「すんけー火柱上がったな」成る程。



家康「魔王の加勢とかありがたいけど 一直線に行くのは危険だね
相手も今の火柱見えてるだろうし。
って事で身を隠しながら回り込んで行こう」茂みガサガサッ

挿音「アンタ 何だかんだで『家康』だよな」ほー。

家康「戦でヤバくなるの慣れてるからね」がさがさっ






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白「さて。家康は何処かな?」きょろっ

シロ「お、おい 俺はお前程早く走れんぞ」ぜーぜー。

白「仕方無いだろ 粋はヅラ被せて代役やらせてるし
テオは江戸城に知らせに行かせてるし
俺一人だと迷子になるだろ」しれっ

シロ「Σくっ! まずは彬羽に知らせるべきであったか」

白「あいつ今日政務の手伝いでどっちにしても江戸城だ 」すたすたっ

シロ「Σうおお一気にザル作戦の予感がっ」ひいっ





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家康「あれ? なんか偉い下まで降りて来ちゃったけど。こんな所あったっけ?」ありゃ

挿音「Σはああ!? アンタが先導するから着いて来たんだろ! 何だよそのトシで迷子かよ!!」えええっ

家康「いやー 普段こんな所来ないから
うわ 竹林の奥こんな渓谷みたいになってるんだねー
昇るのも無理有るし戻ろっか?」

挿音「ん、いや待て」地べたに耳べたっ

家康「お?」

挿音「ダメだな。近くに複数の足音
ガッチャガッチャ言ってる辺り火縄持ったあいつ等だろ
俺1人でこの数相手は無理があんだろ 戻れねえわ」ちっ

家康「ありゃ。じゃとりあえず進んでみ
Σはっ!?」




蒼月「脊髄反射で人の頭に銃向けんのやめてくんない?
つか弾切れてんだろ」むすーっ

家康「Σなんでお前が此処に!?」

蒼月「アンタの落とし弾拾って あれ?これヤバく無いってなってたから暇潰しに捜してやってたら
蛇心くすぐる良い感じの渓谷見つけてついフラフラと」

挿音「良い感じって また脱皮でもする気だったのかよ」
蒼月「若干。」うん


家康「Σて事は私の予備弾持ってるの!? うわ助かった!」おおっ

蒼月「いやそれがさ。
先に合流するだろうしってうちの大将に渡しちゃった」あははっ

家康「Σぎゃああ 丸腰増えただけ!!」ひいいっ




挿音「もうお前があいつ等全部食ったら良くね?」

蒼月「あ。無理
人間食べちゃダメって 魔王命令だし
ちなみに蛇眼は大人数だと間に合わないよ」へらっ

家康「よし。逃げよう」しゅぱっ



挿音「あー先行ってろや
俺は少しでも数減らして行くしよ」

家康「Σえ。何変なフラグ立ててるの!?」




挿音「いや左右崖とか 火薬仕掛けるだけで大分数減らせそうじゃね?」真顔。

蒼月「あ、絶対無傷なタイプだ」


挿音「つー事で 狙われてんのアンタなんだからとっとと行けや 蒼月護衛は任せた」しっしっ

蒼月「Σえー! 後でバイト代払えよ!!」

家康「ごめん。お前も危なくなったら逃げてね」ああうん。





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【その頃 竹林】



白「あれ?また同じ所だ」おや。

火縄隊「目がああ」うーんうーん。

シロ「さっきの場所で待機しておった方がマシやったかも知れんな」冷や汗っ




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【河原】

蒼月「Σぎゃああ別動隊 Σうわちょっとかすった!!」ひいっ

家康「だよね!そりゃ居るよね 挟み撃ちは基本だもんね!」だだだだだっ

蒼月「Σ馬鹿!だったら何でこんな見晴らし良い所出てきちゃうんだよ 逃げ場が Σぎゃー!」ひいいっ



岩の影飛び込みっ!


蒼月「どうすんだよ。距離詰められたら終わりじゃん」ぜーぜー。

家康「そこはちゃんと考えてるっての
て事で蒼月 お前って本性蛇だよね 大蛇だよね?」

蒼月「ん?何今更」

家康「蛇の鱗って強度どのくらい?」

蒼月「まさか俺に盾になれっての?
無理無理。 あいつ等の火縄が安物だとしてもそう何発も耐えらんないよ 鱗って言っても生身だよ?」


家康「じゃ1発2発なら耐えられるんだ」おおっ

蒼月「え?何? 銃も使えないのに何やる気だよアンタ」えええ



家康「そりゃ普通のはね。
弾が無いこっちは一旦置いてっと」

蒼月「ん?何 スペアあんの?
つかそれ弾丸入ってんの?」

家康「無いよ 必要ないからね」にへらっ

蒼月「へ?」





侍「今度は逃がさん! 蜂の巣にしてくれるわっ!」まだ目チカチカっ

火縄隊その2 銃すちゃっ!



家康「はい。よろしく蒼月!」

蒼月「あーもう! こっちの姿可愛くないから好きじゃないのに!!」
どろんっ!


火縄隊「Σうおおおドでかい蛇ーーっ!!」ぎゃああっ

侍「Σうお何処からっ 撃てっ!撃てええええ!!」ひいいっ


鱗でバチチッ!

蒼月(蛇)「Σあだだだっ!
馬鹿殿早く何とかし Σえ」




家康「はいよお待たせ
小回り利かない銃でごめんね」

ズカンッ!!

侍「Σぐはあ!?」どたーん!


火縄隊「Σうぎゃああっ!」
どさどさどさあっ!!


蒼月「え?え? なんで
弾は?」きょとんっ


家康「これね 西洋式のラッパ銃。
木片や石ころを突っ込んで弾の代わりにする奴だよ」

蒼月(蛇)「Σあ。それで河原!?」はっ

家康「そうそう。ちょうど良いサイズの石が沢山だからねー
後は拾ってる間にやられたら御仕舞いだから 囮欲しかったんだよね」

蒼月「Σ大蛇囮にする奴始めて見た!!」えええっ



家康「敵を欺くにはまず味方から

けど、あの辺の葉っぱのガサガサ見る限りまだ増援来そうだねえ。
今度は本気で盾よろしく」小石拾いよいせっ

蒼月(蛇)「Σいや鱗でも痛いんだってば!」

家康「えーでも今更1人で逃げようとしても捕まって皮剥がされて財布に入れられちゃうかもよ?」

蒼月(蛇)「Σ俺の脱け殻入る財布なんか有るかよ!
入らない 絶対入りきってやんないベローンてはみ出てやる!」きいいっ




どむっ!!

蒼月「Σ!」びくっ



ズズンっ がらがらがらっ



家康「あ、挿音だね
少なくとも後方からの挟み撃ちは免れたぽい」おおっ

蒼月(蛇)(俺が食った方がまだマシなんじゃないの コレ) うっわー。




家康「あ。でも良いタイミングだね」ふむ。

蒼月(蛇)「いや 追い付いてくるだろけど忍者に河原はキツくない?
障害物あってこそだろあの人等」

家康「そうじゃなくて



火縄隊その3「おお!居たぞー!!」わらわらわらわらっ

蒼月(蛇)「Σうわ!めちゃめちゃ来た!」うげっ

火縄隊「Σうおおなんじゃあの蛇!!」ひいっ



家康(今のうちにって 下手に動いたら蜂の巣だねえ)うん。

蒼月「Σいやアンタは隠れろよ! 人間なんて1発食らったら終わりだろ!」

家康「うん。大丈夫

こっちの勝ちだ」見上げっ

蒼月(蛇)「へ?」







白「やっと 見つけた。」炎ぼぼぼぼぼっ!!


火縄隊(Σ鬼が降って来たーーっ!!)ひいいっ







シロ「爆発に驚いて足踏み外して斜面転がり落ちて正解 であったか。」うーん。







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江戸城




女中「 天海様!天守閣に西洋の悪魔的な何かが侵入したとの目撃者が!!」薙刀装備っ

魄哉「Σすみません!それうちのペットの南米産フルーツバットちゃんですっ
別名オオコウモリと言うくらい巨大な子なんですが 寂しかったのか着いて来ちゃったみたいでっ」あたふたっ

女中「Σええ!何それ凄い見たいっ!!」えええっ

魄哉「Σひ、人見知りな子なんですっ」ぎくううっ





彬羽「なんでその悪魔丸出しの格好で突っ込んで来るんだお前は!」

テオドール(バンパイアモード)「Σ私の方が伝書鳩より速いと言う事になりましてっ!
それより早く家康さんの加勢をっ!!」コウモリ羽ばっさばさっ!

魄哉「えっと。とりあえず僕行って来るんで政務お願いします」だだっ!

彬羽「Σこら待て普通逆だ 職務投げんな天海坊!!
そしてお前は早く元に戻れ!!」ああもうっ

テオドール(バンパイアモード)「白さんの血の効き目が切れるまで戻れません」真顔。

彬羽「Σこの後どうすんだ!?」えええっ



女中「あのー怖がらせないんでコウモリちゃん見せて貰えません?」襖の隙間っ

彬羽・テオドール「Σ!!」







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【芝居小屋】



粋(兄貴いいいい!!クライマックスの見せ場前には戻るって言ったのに早く早く早くうううーーっ!!)半泣きひいいっ






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