小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月12日

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酒呑童子「おいコラ総大将居るかー」どすどすっ

小太郎「こらっ! 人の家に上がる時はお邪魔しますだぞ!!」わんっ

酒呑童子「あーはいはい お邪魔してます。
んでボスどこだよ?」

千様「白君ならまだ寝てるわよー?」

酒呑童子「Σはああもう昼だぞ!?」



粋「カラスが早朝からバイトだから起こせる奴が居ねえんだよなあ」遠い目。

酒呑童子「アホか叩き起こせ!
おい襖開けんぞコラ 起き Σぐはあああ!!」

とがしゃーん!!


千様「寝起きの白君危険だから手出しちゃダメよー?」あらあら





間。







白「寝すぎた」 あくびくわっ

酒呑童子「Σそりゃそうだろうよ!!」ボロッ



テオドール「寝起きの頭シャッキリ 御砂糖多目に御座います。」紅茶っ

白「んー。」ぼけーっ



粋「多目って
兄貴の常に多いじゃねえかよ」うわ。

テオドール「当社比3割増しくらいに御座いますか」えーと。
粋「それ 溶けんの?」

テオドール「限界まで頑張りまして御座います」どやっ

粋「それもう紅茶風味の砂糖じゃね?」



酒呑童子(聞いてて気持ち悪くなってきた)うえっ



家康「で、どしたの?
何か白に用事だったんだよね?」

酒呑童子「お。忘れてた

診療所の方のカラス知らねえ?
茨木に使い頼まれてんだけどよ 留守だったんだよ
手ぶらで帰ると まーた使い1つ出来ねえガキ扱いされるしよ」けっ

テオドール(でかいガキに御座いますねえ)しみじみ。



白「なんで俺に聞くんだ?」はて。

酒呑童子「いや 妖怪の大ボスなわけだし
地元の妖怪の動向くらい知ってるかとよ」


千様「殿 知ってるー?」

家康「この時間で居ないなら 春一に昼ご飯たかりに行ってるね
ほら今日は彬羽がバイト出だし」即答っ


酒呑童子「なんで人間側のボスが把握してんだよ」



家康「飛天はカラス天狗で有ると同時に 徳川直営診療所のお医者だからだよ
気を付けてないとすぐ餓死しかけるからねえ」遠い目。

酒呑童子「Σ医者なのに!?」えええっ



粋「俺らが散々やったリアクションだな」

テオドール「医者の不養生の極みみたいな方に御座いますからね」うんうん




白「じゃ昼休み終われば診療所戻ってくるだろ
それまでその辺でダラダラしとけ」ごろーん。

酒呑童子「いや他に用事もねえしよ
待つのって嫌いなんだよな」ちっ



石燕「じゃ暇潰しに

ほら 此処の押し入れの中鬼門に繋がってるんすよー」ほらほらっ

酒呑童子「Σうおマジか!!」おおっ

石燕「そっすよ。こっちは晴明さん家にも繋がってるっす
けど 本来魄哉さんの部屋なんで勝手に入っちゃダメっすよー」しーっ

酒呑童子「いや部屋っつか 室内にタケノコ生えて「育ててるらしいんで気にしちゃダメっす」



小太郎「まあこの家 他所の奴からしたら面白いよな」わんっ

粋「面白いっつか結構危ねえけどな」うん。


テオドール「それならこちらも
壁に仕掛けがあって叩くとくるっと あれ?」とんとんっ

酒呑童子「忍者屋敷かよ」へー。

家康「家主が徳川忍の始祖だからねえ」



テオドール「あれ?壁違いましたっけ?
確かこの辺

ぐるがぱんっ!

テオドール「Σあーーっ!!!」
灰ざらあああっ

酒呑童子「Σ!?」びくっ


小太郎「Σうわああテオが壁に挟まったーっ!!」ぎゃいいんっ





間。







白「吸血鬼じゃなきゃ死んでたな」

テオドール「すぐに灰になる体質で良う御座いました」ふっ



酒呑童子「お前等こんな危ねえ所に住んでんのか」引。

粋「屋敷より兄貴のが万倍危ねえし」真顔

酒呑童子「かける言葉もねえわ」うん。



家康「まあまあ 住めば都だよー。
て事でその辺でゆっくりしてなよ

Σあ、白また寝てる」

白「ぐう。」すやーっ


酒呑童子「なんでこんなんでんな寛げんだよ。
しゃーねえ 少し軒先でも借りるわ」けっ

千様「遠慮しなくていいのにー」えー。




家康「あ。壁とかあんまり触らない用にね」

酒呑童子「Σ他にも仕掛けあんのかよ!!」びくっ







更に間。







酒呑童子(まさかの室内で迷ったーーっ!!)ずーん。



コマ「カタタッ?」首かしげっ

酒呑童子「Σうおビビった
からくりかよ ほらあっち行けっ」しっしっ


コマ(失礼なので助けてあげません。)カタカタっ



酒呑童子「この家下手なオバケ屋敷よりオバケ屋敷じゃねえか。ったく心臓に悪いな

ん? あれ?さっきのタケノコの部屋か」きょろっ


陰陽道その他の本の山っ。


酒呑童子(うわ。近寄りたくねえオーラ。
そっか 此処の家主 元陰陽師で今坊主だっけか 金髪だけど
ん?でもさっきは忍がどうとか) あれ?





鏡子「あのー その辺勝手に触ったら怒られますよ?」おそるおそるっ

酒呑童子「Σうおう!!」びくううっ



鏡子「Σ脅かしちゃいましたかすみません!
って何してるんです?」あれ?

酒呑童子「いや 鏡越しって 本体後ろ居ねえけど?」きょろっ

鏡子「いえ私、鏡の付喪神ですんで これが本体です
そっち誰も居ませんよー」


酒呑童子「うわマジで何でも居るな

え? 何あの生臭坊主。 身動き取れねえ女妖怪部屋に住まわせる趣味でもあんの? 」ええー。

鏡子「そんな変態みたいに
主に話し相手ですよ。
私鏡から出られないので仕事の愚痴聞いたり家康さんの愚痴聞いたり政治の愚痴聞いたり
酒呑童子「それ拷問って言わねえ?」


鏡子「・・若干?

あ、でも 話し相手も居なくて数百年でしたし 誰かとお話出来るだけで嬉しいんですよ」にこにこっ

酒呑童子「数百年ってアンタ何歳だよ」ええー。

鏡子「享年はえーっと あれ?
確か生まれ年は 」うーん。








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白「で、わざわざ来たのか
待ってれば診療所行かせたのに」あくびっ

飛天「鍵引きちぎった後があったからなあ
あんなんするの他居ねえって 荒ぶってんだろ?」苦笑。

粋「鍵の概念がねえんだろうなあ
つか何処行ったよ 酒呑童子の奴」きょろっ



テオドール「おや シロさんどうされました?」

シロ「しーっ。」手招きっ






鏡子「Σえええ!あの帝の車に蛇突っ込まれた事件! あれ茨木さんだったんですか!?」ええーっ

酒呑童子「そうそう!あいつあの頃しょーもない悪戯ばっかしててよ
偉そうな人間ビビらせてやったって得意気に語ってたもんよ!」

鏡子「うっわー! あれ犯人捜して大騒ぎになってたんですよ
うちにも役人が聞き込みに来たりして うわ懐かしいっ
で、酒呑童子さんはその頃何を?」わくわくっ

酒呑童子「あー俺は・・

その頃はその、いわゆる山賊ぽいのを? ほらそう言う時期ってあんだろ?」

鏡子「ヤンチャしてたって奴ですね
平安京の周りって山賊多かったですしねえ」うんうんっ




一同(なんだこの意気投合。)ええー。



シロ「鏡子は元々平安時代の娘だしな
当時京の周りで暴れておった酒呑童子とは昔の話がしやすいので有ろうがな」うーん。

飛天「あー。 なんか怖いって噂だった同級生と同窓会で会ったら思ったより話弾んだ 的な?」 はいはい。


粋「つーか、平安お嬢と鬼が話が合うって凄えな。」





飛天「あの 楽しそうな話中に物凄いごめん。
俺に用事だって聞いたんだけど」

酒呑童子「Σあ やべ忘れてた!」はっ



鏡子「あら?お帰りですか?
また良かったらお話して下さいねー」きゃっきゃっ

酒呑童子「おう。今度は茶菓子でも持ってくら」

鏡子「私食べれませんてば」ほんとにもー。






粋「あれ?何このホワホワした空気」冷や汗っ

テオドール「フラグ 立ってます?これ」うわあ。





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蒼月「はあ? 俺の縄張りで何してくれてんの あのクソ鬼」

小太郎(Σ思ってた数倍キレた!!)ぎゃいんっ




石燕「アンタ別に鏡子さんとそう言う関係じゃないっしょが。」

蒼月「Σはああ!? そんな事無いですう
むしろ鏡子ちゃんが鏡から出れる体質ならとっくにそんな関係になってるっての!ふざけんな!」しゃああっ


家康「さらっとなんて事言うのこの子は」うわあ。


千様「えーでも 蒼月君他の女の子とも遊ぶじゃない?」

蒼月「そりゃそうだよ
俺は他の女の子達と同じくらい鏡子ちゃんも好きだしー
皆平等に好きだし俺のだから手出しとかムカつくし取られるとかあり得ないんだよっ!!」ふんっ



鏡子「最っ低」 生ゴミ見る目。

蒼月「Σこんなに愛を囁いてるのに!!」えええっ


シロ「お前の価値観はどないなっとるのだ。」ドン引きっ





鏡子「いっそ酒呑童子さんの所にお嫁入り目指しますか」遠い目。

蒼月「Σええええええ!!!」




粋「ツラ当て嫁入り?」うわあ。

千様「鏡子ちゃん落ち着いてー」

家康「あの、 酒呑童子の意思は?」





彬羽「またややこしい事になってるな。」うっわ。

魄哉「・・色恋沙汰のトラブル苦手です」頭抱えっ

コマ『パピー かわいそうに』よしよし。




与一「幽霊相手に何とも生々しい話だ」呆れっ

白「酒呑童子 多分何も考えて無いけどな」うん。





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