小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月30日

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【割烹春一】





庵「あれ? コマちゃんお使い?」

コマ『パピーからお届け物です

それよりコチラ何事ですか』筆談っ

庵「えーと。店内ルール 店員には手を触れないで下さいをガン無視したからちょっとね。」


客「」 壁に突き刺さりっ


コマ『南無。』筆談ぺたりっ



朱禅「あの子 お宅の生身の奴等より慈悲あんじゃねえの?」

シロ「不審者には腕に仕込んだバズーカぶっぱなすがな」バイト中っ



子供「Σうわすっげからくりだーー!」おおおっ

ひな「はーい。いらっしゃいませ
うちで御飯食べるとたまーにからくり娘ちゃんに会えますよ
お父さんお母さんにもお願いして下さいね」にこにこっ


一同「Σ商魂!!」



コマ『お客呼びたいなら まずは壁の不埒者を撤去すべきでは?』筆談っ

シロ「・・だな。」うむ





間。





コマ『木の枝?』カタタッ

シロ「ああさっきの馬鹿客だ
昼間から酔っておったらしくてな もうすぐ花見だとか桜の枝折って持って来おってな」ため息。

庵「花見も何も咲きかけ折られたら咲けないしさー。
そもそも枝折んなって言ったら尻触られて
で、壁にどーんと」

ひな「セクハラおじさんは殴って良いですが 極力壁はやめて下さいね?」



朱禅「ったく 可哀想な事すんよなー
だから酔っぱらいは嫌いなんだよ」ため息

ひな「お酒出してる私達が言うのも何だけどね」うーん。


シロ「全く桜は枝が折れると即弱ると言うに
ん?コマ どうした」


コマ『次ぎ木。』筆談ぺろんっ

シロ「いや 確かにお前は木製だが
関節に突っ込んでも枝は着かぬと思うのだがな」困惑っ

コマ『Σなんと。』


朱禅「次ぎ木って 他の木に枝刺して定着させるって奴だっけ?
ちゃんとした技術と知識いるんじゃね?」

ひな「解りそうな人 あー今居ませんねえ」うーん。


コマ『私も木製 頑張れば木の心が解るかも』カタカタっ

庵「あのー 何言ってるか解んないけど なんか気合いでどうにかしようとしてない?」





コマ『なんの 私は盆栽!』しゃきっ!!

がららっ


粋「Σうわコマ 何してんの!?」びくっ

テオドール「仮装に御座いますか?」おやまあ


筆談べろんっ



粋「『盆栽』て書いてんな」ええー。

テオドール「仮装のタイトルに御座いましょうか?」うーん。

白「何でこんな事になってるんだ?」はて。

シロ「いやそれが 酔っぱらいが折った枝を見て何やら考え込んでたと思ったらな」



白「あ、桜は1度折れた枝ってもう枯れちゃうしか無いらしいからな 水にさしてもそんな持たないって」

庵「Σそうなの!?」

白「だから絶対折るなって言われてるし 間違いない」うん。


テオドール「成る程 それで最後に一花咲かせてあげようと思ったので御座いますね」おおっ

コマ『違わい。』カタタッ

粋「言葉解んねえけど なんか違うぽくね?」あれ?


白「あ、そうか。そう言う事か」手ぽん。

朱禅「ん? あーお前は普通にカラクリ嬢ちゃんの言葉解るんだっけ?」

白「うんうん。だから解った解った
そっかコマ不器用だもんな ちょっと貸してみろ」ごそごそっ



粋「Σあ、やべ兄貴昼休み終わる!」はっ

テオドール「Σぎゃ 今日お昼短いので御座いました!
すみませんお持ち帰りのをっ!」ひいいっ

朱禅「はいよ。彬羽から聞いてるわ
芝居小屋で遅刻とかヤバいだろによ。しっかりしろよ?」おにぎり包みっ

粋「Σうおおありがとっ
兄貴ほら! 急いで戻るぞ昼は楽屋で支度しながら食って」ほらほらっ

白「え?それなら揃って此処来なくて良かったんじゃ「ごめん!俺のミス!!はい帰るぞ!!」

テオドール「お邪魔致しましたー!!」


入り口ぴしゃんっ!!





シロ「台風か。」


ひな「ですねえ 慌ただしい人達で。

あ、そう言えばコマさん いったい何を Σえ。」

朱禅「ん?」



コマ『ド偉い勘違いされた。』カタタッ

桜の枝で髪飾りっ

一同(Σなんか可愛い事になってる!!)えええっ



シロ「あやつはな
常識が無い物で ちょいちょいこう
普通ならホイホイ女にやらんだろって事をやらかすのでタチが悪いのだ」遠い目。

朱禅「ストーカーまみれなのスッゲエ納得した」うん。

ひな「悪気ゼロでタラしちゃうんですねえ」あらあらっ



コマ『ま、これも最後に一花 でしょうか?』カタタッ



がらららっ

魄哉「おやコマ 遅いと思ったら可愛いらしい事になってますねえ」おやおやっ

コマ『あ、パピー。』






魄哉「で、誰につけて貰ったんですか?」にっっこり


ひな「何で私達じゃ無いって解るんですかね?」あら?

シロ「娘バカの勘ではないか?」あーあ。

朱禅「創造主ってより親なんだなー

って 大人しいけどどした?」あれっ




庵「カラクリよりも女扱いされてない私って」 ずーん。

シロ(Σいかん! 拗らせストーカーが悪化する!!)はっ



魄哉「さーて。 御使いも済みましたし帰りましょうね
お邪魔しました」すたすたっ

コマ『パピー 手がもげます。』ずーるずるっ



ひな「今日は台風がよく通過しますね」あらまあ。

朱禅「あっちもこっちもあだ花だらけかねえ」苦笑

シロ「一つも咲いとらんがな。」きっぱり

庵「ずっと冬なら良いのに」ずーん。






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家康「Σぎゃ コマちゃん何事!?」

コマ『パピーが思ったより負けず嫌いでした』筆談っ

家康「Σはいいっ!?」



千様「とじ込もって何してんのかと思ったら
何?あのどっかの名物菊人形みたいなの」うっわー

魄哉「端正込めて育てた庭の花達です
可愛いでしょう?」どやっ

蒼月「可愛いっつか

いやマジで何あれ」引。





白「なんか知らないけど 言わない方が良いよな?」こそっ

彬羽「手前 また何かやらかしたのか」







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