小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月28日








小太郎「ほらほら見て見て つくしだつくしっ!」わんっ

千様「あらー。春らしくなってきたわねー」あらあらっ



家康「雨の後だからねえ
そろそろ本気で暖かくなって欲しいなあ」

蒼月「とか言ってまた寒の戻り有るんだろ」けっ

テオドール「疑心暗鬼になっておられますね」おや

粋「夜遊び行ったら一気に気温下がって冬眠しかかってたもんな」



石燕「で、今日は大人しくしてるんすか?」

蒼月「今度こそガチで春来たのに賭けて行くに決まってんじゃん」真顔。

シロ「おい。お前金なかろうが」



蒼月「ジジイー 仕事中ごめんちょっとお金かして

魄哉「色即是空!!」くわっ





粋「なんで一番怖い所行ったよ」あーあ。

家康「一番持ってるからだろうねえ あ、お説教始まった」

小太郎「白は意外と厳しいもんな」わんっ

白「蒼月にねだられたら『トイチ』って言えってバカラスに言われてるからな」うん。

コマ『副官有能。』カタタッ




テオドール「しかし つくしに御座いますか
確かコレも食べられるので御座いますよね?」

千様「食べられるけど テオ君結構チャレンジャーね。」

テオドール「日本は消化出来る物は何でも食べる文化と聞いておりますので、郷に入りては郷に従えに御座います」

家康「うん。世界から見てもやっぱヤバいんだねえ」わお。


テオドール「ちなみに私 いまだにワカメが消化出来ませんっ 量は無理に御座います情けないっ!」くうっ

蒼月「お前は普通の飯食えんのが異常だろ吸血鬼。」ふんっ

テオドール「Σあ」はっ


千様「あら?蒼月君それ」

石燕「えーと 確か指定された範囲内しか動けなくなる御札っすね。」

蒼月「そうだよ まさかの明日まで取れない奴。」ずーん。

小太郎「紐で繋がれた犬状態だな」わんっ

蒼月「Σうっさい馬鹿犬 一緒にすんな!!」くわっ




粋「よし!不健康な蛇は置いといて
春らしく山菜でも採りに行くか!」よしゃあっ

テオドール「Σおお!ジャパニーズ其処らに生えてる草も食べますに御座いますね!!」おおおっ

家康「Σ間違ってないけど その言い方やめて!!」


粋「何でも良いんじゃねえんだぞ
むしろ其処らの食べたら食中毒になるかんな?
その辺の見分け方は任せろいっ」どやっ

テオドール「Σおお! 粋さんも植物が御得意に御座いますか!?」
粋「いや スラム育ちの知恵。」きっぱり


テオドール「・・・えっと。」

シロ「流して良いと思うぞ。」




粋「よっしゃ ザル有るし
兄貴朧車出して」わくわくっ

白「ノリノリかお前
あれ? なあ 何で俺にザル渡すんだ」

粋「テオは日除け傘忘れんなよ
えーと。結構慣れないと探せないから人数欲しいんだけど 誰か他に
白「なあ。まさか俺も行くのか?」



彬羽「山菜摘みならふきのとう頼んだ。」

粋「おう!任せとけや」どやっ



家康「彬羽が華麗に引率スルーしたし
もうお前くらいしか居なくない?」

白「お前は?」

家康「三日目に足腰死ぬから嫌です」きっぱり。




白「・・はあ。」ふかーいため息。



蒼月「いや 山菜くらい勝手に採りに行かせれば?」

千様「甘いわよ。アレって山のプロ居ないと危ないのよー」

シロ「お前 蛇の癖にそんな事も知らんとは飼い慣らされ過ぎでは「俺肉食だもん」








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大江山






粋「えーと。まずは初心者向け
つくし採りな。
丸見えだからどんどん採ってこう」

テオドール「はい!先生」びしっ




茨木童子「あのー?」困惑っ

白「あ。遠足使用料要るタイプか?」財布ごそごそっ

酒呑童子「要らねえよ。 お前も大変だな」うわー。


茨木童子「金は良いけどさ ほら一応ここの住人なんで
こういうのやるなら早めにひと言欲しいかな?って」

白「事前って言われても ついさっき決まって 俺もノリで連れて来られたからな」うーん。

酒呑童子「Σ相変わらず行動力凄えなアイツ等!」



粋「あ、根こそぎは採るなよ
ここの鬼等のも置いとかねえとな。」

テオドール「かしこまりましたっ」



茨木童子「いや 基本俺しか食べないたべない」

酒呑童子「気遣いする所おかしいだろ」



白「なあ。キノコって山菜で良いのか?」

ぶりんっと巨大キノコ。

茨木童子「Σキノコは基本毒有るからアウトーーッ!!」ひいいっ



白「え?俺あたった事無いぞ?」

酒呑童子「お前毒も効かねえだろ」

白「Σあ」はっ


テオドール「白いキノコは毒が無いと聞いたような?」えーと。

粋「あーダメダメ
キノコって似たようなのワッサワサ有るからさ。何色でも素人が判断しちゃダメだって」

茨木童子「そもそもキノコは全部毒有るぞ」

粋「Σマジで!?」

茨木童子「火を通せば食べられる様になるだけでシイタケも生はアウト
ちゃんと火通せよ?診療所怖いだろ?」


白「本物の山のプロが居る」おおっ

酒呑童子「いやアイツはある意味この山と同化してっから

つかシイタケ裏切られた マジか」何となくショック。





白「そうかキノコはダメか」ふむ。

粋「つか春の味覚採りに来たのに なんで秋の風物詩やってんの兄貴」

茨木童子「いやキノコは年中生えてるし
なんならほら ここの葉っぱの下とか」

わさっ

テオドール「Σひいいびっしり!!」背筋ぞわっ


酒呑童子「おい。お前等その辺にしとけよ 植物オタクが語りだすぞー。」




粋「よし! じゃメインのふきのとう探しに行こう!」指差しっ

テオドール「あちらに有るので御座いますか?」
粋「いや適当」すたすたっ


白「つくしおっきいの無いかな」そそくさっ



茨木童子「俺の語りそんなウザい?」ええー

酒呑童子「オタクの話は長え。」きっぱり。


茨木童子「えー そんな嫌がる程じゃ無いと

Σあ!こら お前等迷子癖有るの1人でウロウロさせちゃダメだろ!」

粋・テオドール「Σ引率迷子フラグ!?」はっ

酒呑童子「Σあれ引率かよ!!」

粋「だって兄貴山育ちだもんよ!
あれ? 秒で消えた どこ行った!?」きょろっ





茨木童子「Σはっ まさかとは思うけど」


テオドール「Σもうそれしかない流れに御座います!!」ひいいっ

粋「えっと 一応聞くけど どんな最悪のパターンが?」冷や汗っ

茨木童子「諦めんな

えっとその。お前 鋸歯の葉っぱっての解る?」

粋「えー確か 触ると手とかスパって行くタイプの葉っぱ?」嫌な予感増量どんっ




茨木童子「それが向こうの谷に群生してるんだけど ほら基本雑草だから俺の影響モロに受けて元気ってか 堺の刃物並にスッパスパに進化しちゃって
うっかり落ちたらバラバラ待った無しって感じで
粋「Σなんでんなもん放置してんだ!!」


酒呑童子「この山要塞みたいなもんだから防衛用にな
絶対侵入出来ねえし」

粋「Σあ、そういう事!?」



テオドール「うわこれはマズイです!
白さんの事ですから 絶対ピンポイントでそちらに



白『あ。』

がんがらがらんがらんっ



からんっ ころーん。




一同(Σ絶対うっかり行ったあああ!!!) ひいいっ





テオドール「Σバラッバラって うわあああ!!」錯乱っ

粋「Σ兄貴いいいい!!!」ひいいいいっ

茨木童子「はい、二次被害怖いからこの子等よろしく」

酒呑童子「Σえ。」



茨木童子「あの魔王なら死ななさそうだし行ける行ける!
て事で見てくる」たたっ


酒呑童子「Σえ。ちょ」えええっ


粋「Σ離せやクソが燃やすぞクルアアアっ!!」

テオドール「がぶっ!!」ギリギリっ

酒呑童子「Σっぎゃああああーーーーっ!!!」











彬羽「雑草って こんな鋭利だったか?」ばっさばっさ

白「さあ?」ぶらーん。




茨木童子(素晴らしいタイミングでカラスの副官殿
さすが過ぎるっ)脱力っ



彬羽「しかし 何で引率が転がり落ちてんだ」
ぽいっ。

白「俺だからだ。」どやっ


茨木童子「うんいいやもう ケガ無くて何より」ほっ

白「お前もキノコ採りに来たのか?」
茨木童子「キノコはダメだって言ってんでしょうが。」



彬羽「いや俺は

一二三が自分も山菜採りに行きたいと言うんでな」

一二三「山菜採りってスリル満点なんだべな」へー。

彬羽「一二三それは違う 触るな」刃物の草っ




茨木童子「とことん子守りカラス」 うわー。

白「子供には危なくないかな? この山」

彬羽「あいつ等で大丈夫なら一二三でも大丈夫だろ

って あの2人はどこ行った?」きょろっ









酒呑童子「帰れ。」コゲコゲ歯形ボロッ

一二三「Σえー!!」




粋「ごごごめんって つい! その動転しててっ!」おろおろっ

テオドール「不味う御座いました」ぺっぺっ



白「やっぱ入山料と治療費払う」

茨木童子「ああうん。 有り難く頂戴します」まいどっ






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