千様「あのー蒼月君？ 留守中になんか怖そうな人達がコレ渡しといてって」請求書っ
蒼月「Σぎゃー！ジジイには黙ってて！！」ひいいっ
家康「春になった途端 活発に動いたからねえ」あーあ。
テオドール「？ いつ動いておられました？」はて。
白「主に夜だろうな」うん。
粋「あー はいはいそう言う姉ちゃん等の店な」納得
鏡子「何故にお金も無いのに 殿方はそう言うお店に行くのでしょうか」ふんっ
シロ「いや俺に言われてもな
と言うか 一緒にするでないわ」
家康「そもそもお前 天海の政務手伝って結構なバイト代貰ってるよね？
アレどうしたの？「とっくに使いきったよ」けろっ
粋「Σはやっ！！」
シロ「Σ冬の間の蓄え全てか！？」えええっ
蒼月「動物のオスなんてそんなもんだよ」ふっ
白「お前しか見た事無いけどな こんな酷いの」きっぱり。
彬羽「そもそも黙ってろって言われても
その手前のビビり倒してる家主に肩代わりして貰わねえと払うに払えねえだろ 文無し。」
蒼月「Σう」
千様「ちなみに あんまそっち界隈でトラブル起こすと地元のボスこと挿音にシメられるわよ？」
蒼月「Σ俺詰んだっ！？」ひいいっ
白「俺は貸さないぞ 躾にならないからな」すたすたっ
蒼月「Σあああたまに来る真面目モード！ 比較的貸してくれそうなのにっ」
粋「兄貴が駄目だってのなら 甘やかしちゃ駄目だよなー」うんうんてくてくっ
蒼月「いやアンタそもそも貯金無さそ
粋「ちまちま貯め込んでるけど絶っ対貸さねえ」けっ
シロ「何故に頼み事をするのに地雷を踏みに行くのか」うーん。
家康「言うまでもなく 私はお金ないよー」
千様「アタシは欲しいのあったらねだるしー？」
シロ「俺も無いな
春一でバイトはしとるが 居候の身だ
自分の必需品は自分で揃えとるのでな」
与一「仕事中の地獄耳こと石燕より手紙だ」
家康「自業自得っすエロ蛇。 て書いてるねえ」わお。
蒼月「Σわざわざ手紙なのがムカつく！
ああああっちもこっちも！！」どちくしょおおおっ
テオドール「あのー」ちょいちょい
蒼月「Σ何だよ！取り込み中なんだよ 下手すりゃ簀巻きで川に浮かぶんだよ！！」くわっ
テオドール「Σうわ そこまでに御座いますか！？
でしたら尚更 差し出がましいかもしれませんが 私お貸ししましょうか？」
一同「Σえ」
家康「Σテオちゃん！ 貯金あるの！？」えええっ
テオドール「はあまあ 収入源が芝居小屋の雑用ですし、微々たる物に御座いますが」苦笑。
シロ「お前 金の価値とか解るのか？
確かに銭自体に文字は書いておるが 日本語読めんだろが？」
テオドール「確かに読めませんし買い物の度お店の方に教えて頂いていますので どれくらい貯まっているのか全く解りませんが」うーん。
蒼月「それでもいいや！ 少しも払わないよりナンボかマシだと思う
悪いけど化して 後でマジで返すからっ！」
鏡子「アレ言う人は基本返して来ませんよ？」
テオドール「存じております。」ふっ
シロ「しかしお前 主が躾に良くないとか拒否っておるのに 珍しいな？」ふむ。
テオドール「白さんが拒否られたから私も拒否れと言う指示は頂いておりません
故に私の自由に御座います」菓子の空き箱よっこらせっ
千様「あ。別に完全なイエスマンってわけじゃないのね」へー。
テオドール「さて、念の為 皆さんの前でお貸ししますね。」
蒼月「いや さすがに多目にちょろまかすとかしないから
最低限借りたいだけだし
つかまさか その菓子箱が貯金箱？」
テオドール「で御座いますよ。
で、いかほどで御座いましょうか？」
１文銭どんじゃらじゃらじゃらじゃらっ
※１文=１０円ちょっと
蒼月「・・・・お釣り貯めてる系？」えーと。
テオドール「で御座います。
身の回りなんやかんやは最悪自分で出さないとと思いまして
お店の方に大きいのお渡ししたら こればかり貯まってしまいました」頭かきかきっ
千様・家康・シロ(いくらかは店員にちょろまかされてそうだなあ) うわあ。
テオドール「お金の種類が解りませんので いくらくらい有るか解らず申し訳御座いませんが
どのくらい
蒼月「あ ごめん。
ヘソクリの場所思い出したから大丈夫だ うん。」
一同(Σ有るわけが無い！！)えええっ
蒼月「って事でいいや
つかお前騙されやすいんだからマジで気を付けなよ」すたすたっ
テオドール「？
大丈夫ならよろしゅう御座いますが。」おや
鏡子「さすがに良心が咎めたようです」
彬羽「北風と太陽 か。」しみじみ
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【鞍馬山 カラス天狗の里】
カラス天狗の爺さん「鬼の方々 いつもすまんなあ」よぼよぼっ
茨木童子「あーいえいえ。
俺等もコレで稼いでるんでお気遣い無く
年寄り子供しか居ないと 畑仕事きついっすよねー」にこにこっ
カラス天狗の婆さん「ほんに助かります」拝みっ
酒呑童子「助かるってよ」
蒼月「Σうっさい！ 俺は人の為にしてんじゃないの！自分の為なの！！」ほっかむりっ
酒呑童子「いや 俺等もそうだけどよ？」
カラス天狗のチビッ子「あれ？鬼じゃないヒトがいるー」きゃっきゃっ
蒼月「Σこら引っ張んな！ だああもうガキ嫌いっ！泥も嫌いいっ！！」うがああっ
茨木童子「いや俺等の仕事 農作業なんだけど」
酒呑童子「日払いだし給料良いんだから頑張れよ
今日は畑耕すだけだしよ」
蒼月「だああ俺力仕事向いてないのにっ！！」畑ざっくざくっ
酒呑童子「何しに来たんだよお前
蒼月「金稼ぎに決まってんだろ！！」くわっ
カラス天狗の爺さん「新顔さん必死じゃなあ
何やらかしたんかのー」のほほーん。
カラス天狗の婆さん「若いって大変じゃのー」しみじみ。
