小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月17日

f:id:t00c:20220314201658j:plain





茨木童子「こんちはー 」

小太郎「おっ いらっしゃい」わんっ

茨木童子「今日も番犬か偉いなワン公」撫でくりっ
小太郎「狼な」わんっ


茨木童子「Σあ、そっか
えっと いつもお世話になってるしと たまには手土産持ってきたんだけど 飼い主達は?」きょろっ
小太郎「あ、さっき魄哉が帰ってきた所「夜勤明けの天海様はちょっと怖すぎるから他の人居ないかな?」


小太郎「大丈夫だ。ここの奴等皆寝起きは怖いから」わんっ

茨木童子「Σ何が大丈夫!?」

小太郎「誰呼んでも怖いって事だ
ほら春だから皆春眠がな」

茨木童子(昼なんですけど。)えええっ



テオドール「あーもう棺ムレます
あれ?茨木さん いらしてたので御座いますか?」よれっ

茨木童子「あ。うん 吸血鬼は正常正常」おおっ

テオドール「? あ、 皆さんお昼寝しちゃって暇なのでふて腐れておりまし Σあっ」

ざらああっ

小太郎「何で毎度日よけ忘れるかな」あーあ。


茨木童子(せっかく怖く無さそうなの出てきたのにっ!)

灰さらさらっ

小太郎「ほら とりあえず入れよ。」わんっ

茨木童子「いや吸血鬼回収しないで良「夕方になって影になったら勝手に復活するから放置で良いぞ」わおん

茨木童子「Σ犬の階級ピラミッド最底辺の扱いだよな!?」

小太郎「・・まあ入れ」ほら。

茨木童子「Σごめん少しは否定してやって!!」





間。





家康「あーそれはそれは わざわざすまないねえ」へらっ

茨木童子「あの殿様? 顔に畳の目の跡が「いや私も若くないんでね 1度跡つくとなかなか取れなくて」ふっ

茨木童子「うっわーコメントに困る。

ともあれ いつも徳川さんには仕事貰ったりお世話になってるんで うちのバカ大将に代わってお礼とご挨拶にと」こほんっ

家康「え。そんなん気にしなくて良いのに
とことん律儀


襖すぱんっ!

千様「あーもう、あっつ! 何コレあつっ!
暖かいの通り越してんでしょ今年季節の頭おかしくないっ?」


小太郎・家康「Σうわあああああっ!!」

千様「? 何?」ん?


茨木童子「昼寝してたら寝苦しかったんだなってのが一目で解る
色々とヤバいてかはみ出しかけてるってかはみ出してるつかそんな感じです」真顔。


千様「Σぎゃっ! あら失礼 やだもー寝ぼけちゃって」おほほほほさそくさっ


襖ばたん!!



茨木童子「春眠暁を覚えず か。
今年一気に気温上がったもんな」うんうん。

小太郎「うっわ冷静」

茨木童子「人型の女には興味ないからあれくらい動じる事も無いんだよなあ」ふっ

家康「鬼って基本人型だけど 追求しないでおくね」ああうん。



白「あれ?九尾 何してるんだ廊下で」はて。

九尾「Σうおう! しーっ!しーっ ヤバいのが来ておる!!」しーっ

粋「ん?あー 茨木か
つかお前 でかいんだから廊下塞がるし外のが安全
九尾「Σ誰がでかいんじゃ!レディに失礼な!!」きしゃああっ



茨木童子「Σその声はっ」はっ!

九尾「Σひいっ!!」





間。





茨木童子「また逃げられた」ため息っ

白「解らなくもない」うん。



粋(あいつ犯罪レベルの兄貴のストーカーの癖に 自分が追っ掛けられるのはアウトなのか) うーん。

小太郎「メスってややこしいな」わおんっ




白「けどホント蒸すな
風通し良くするか」襖開け開けっ

家康「だねえ。一気に初夏だね」苦笑

茨木童子「Σあ 忘れてた
えーと。そういう事で 春と言うには微妙だけど うちの山で採れたタケノコをな。」風呂敷包みよいしょっ

家康「Σおおっ! ワカタケだっ
うわありがとう これ天ぷらにすると美味しいんだよね」おおっ

小太郎「こんな細いのがタケノコなのか?」わおんっ

茨木童子「ああコレは まだ地面の下にある出来立てタケノコなんだよ
そもそも見つからないしこんだけ採れるのも珍しいんだぞ」

小太郎「へー。珍味なんだな」

茨木童子「そうそう柔らかくて旨 ん? 」



襖どずぱんっ!


茨木童子「今 室内に竹林らしき物が
白「気のせいだ。」



茨木童子「ん?あれ 何?この家って中庭あっちじゃ?」あれっ

白「だから気のせいだって」

茨木童子「いや襖の前で仁王立ちしてそれは無理があるある」

粋「兄上それ 何か隠してますって自白してるような物だから。」あーあ。




家康「えっと
あーもういいか 白気遣いごめんねー。

実は前に 床突き破ってタケノコが生えてきてねえ
天海が こんだけ根性持ってる子を切るのは可哀相って 畳退けて好きに伸びなさいってやったら
こんなんなっちゃった。」 襖がらっ

もさっ。



茨木童子「部屋1個竹林って何。」うっわあ


家康「可愛いタケノコも すぐに立派な竹になるんだよね」遠い目。

茨木童子「更に言うと 竹って根っこ繋がってるから 1本生えたら後えげつないぞ」

小太郎「うん。さすが植物の専門家」


粋「そろそろ今年も虫出るから伐採しろって 挿音と魄哉の親子ゲンカが始まるなあ」しみじみ


白「コイツ等はコイツ等で役にたつけどな」

小太郎「ん?何かメリットあったっけ?」



白「可愛がられて育ってるからか めちゃ堅くて頑丈だから
侵入者叩き落としたら刺さる」真顔。

家康「まあ屋根から落とすなら忍とか刺客系だけどね。」うわあ



茨木童子「俺と同じ様な事してるな」へー。

粋「Σお前もやってんの!?」ひいっ



茨木童子「俺の場合は急速成長で下からグサッだけどな」

家康「うわ痛そう
そっか植物属性強いねえ」わおー。



茨木童子「んーけど そんなならタケノコ持って来たのは失敗だったかな
こんだけ生えてるなら自宅でナンボでもとれそうな 」

粋「あ。それは無い無い
つか 有っても食えねえし」

茨木童子「へ?」

家康「さっきも言ったとおり 天海が情移っちゃって
採ったりしたら怖いんだよねえ」

茨木童子「程よく間引かないとこの家竹林で埋まるぞ」きっぱり。



白「よし。その辺は挿音に頼もう
怖いし」

粋「だな。うわ親子ケンカ待った無し こっええええ」


小太郎「茨木童子の能力で皆ちっさいタケノコにするとか出来ないのか?」わんっ

茨木童子「時を戻すとか無理無理
てかタケノコもそのままだとまーた竹になるんだぞ」


家康「あーこりゃ 大人しく避難した方が良さそうだね」


茨木童子「親子ゲンカで避難?」ん?

粋「知らない方が良いんだよ
マジで怖えから あの2人。」




家康「ともあれワカタケの天ぷら嬉しいなー
彬羽にお願いしとこ」ゴキゲンっ

石燕「お? 茨木さんらっしゃい」ひょこっ

家康「あ、石燕ちゃん ほらほらワカタケこんなに貰っちゃったよ」うきうきっ

石燕「ほーこら見事な

あ、家康さん 食いすぎ注意っすよ
最近揚げもん食べ過ぎると夜中に胃がキショイっつってたっしょ?」

家康「あ。そうだっけ?
てか石燕ちゃんは揚げ物あんま食べないよね?」

石燕「そもそも食細いもんで
何食べても量いくとダメなんすよ。
もう若くも無いっすしねー」はーやれやれっ

家康「あ、胃薬常備だねそりゃ」あちゃー

石燕「そこまでして暴食したくないっす。」きっぱり


一同(会話のおっさん臭凄え。)






ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー





彬羽「新鮮なんでアク抜きも要らんな
このまま衣につけてカラッと揚げるだけだな。」ふむ。

白「取れたてって料理も簡単なんだな」ふーん。

彬羽「簡単も何も お前出来るのか?「火事になるぞ」


彬羽「だな。大人しく向こう行ってろ
手前が居ると それだけで危険極まりねえ」しっしっ

白「何かつまむの「せんべいでも齧ってろ」




テオドール「Σあ、居た。白さん邪魔しちゃダメで御座いますよ!」

白「見つかったか。

邪魔って言うかな」うーん。

彬羽「なんだ?」


白「これってな 大江山のタケノコだよな?

で、大江山の植物って茨木童子の片腕を土に埋めて支配下に置いてるって話だから
つまり コレって」

テオドール「Σ肥料が茨木童子さんに御座いますか」うっ




彬羽「・・気にするな。
植物なんてそんなもんだ」

白「お前もドン引きしてるよな?」


テオドール「えっと。 家康さん達には黙っておきましょう」しーっ






>サイトトップに戻る