小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月15日

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大江山




酒呑童子「何コレ」土嚢の山っ

茨木童子「ん? ほら俺等烏天狗の里と契約しての農夫やってるだろ あそこ年寄りとチビばっかだから。
で、そこ用のいい肥料が手に入っ「いや今冬。」


茨木童子「お前なあ。 こういうなーんも出来ないと思いがちな時程なんぞ出来る事も有るってもんだ
土が休んでる間に少しずつ土を肥やす事で 翌年の農作物の出来がだな
酒呑童子「Σうっお 園芸ガチ勢の語り始まった!」ひいっ

茨木童子「おうよ。後3時間は続くと思 Σ逃げ足はやっ!!」







下っぱ鬼「Σ何かお頭の断末魔ぽいのが!!」びくうっ





間。





酒呑童子「もう一度聞く。
ナニコレ」 ぐるっぐる巻きっ

茨木童子「お前は朝顔も知らねえの?」


酒呑童子「Σいやいやいや朝顔知ってるよ!?
つかコレ絶対違うだろ! なんだこれ怪獣!?
Σうっおなんで歯があんの!? ちょヤバイヤバイ良く見たら根っこが足みたいになって歩いてぎゃあああ!!」



茨木童子「な?凄いだろ
あの肥料混ぜた土で育てるとこうなんだよ」ごきげんっ

酒呑童子「Σこうなるなら使っちゃダメだろ!
カラス共踊り食いされるじゃねえかよ!!」
茨木童子「Σあっ」

酒呑童子「Σあっ じゃねえよ園芸馬鹿!
つかほどけ解放しろめちゃ噛まれてあいだだだだだっ」


茨木童子「そうかダメか
あー元気は良くなるって言ってたんだけどな あのカラス」ふむ。

酒呑童子「ちょっと待て カラスって、どっちのカラス?」がじがじ齧られっ


茨木童子「マッド医者の方。」真顔

酒呑童子「Σあいつの薬品がまともなワケ有るか!!「だからお前で試したんだろ?
被検体1号。」

酒呑童子「Σ毒されんな! 帰ってこーい!!」ひいいっ





更に間。






茨木童子「そうか。安全面を考えて無かったな」うーん。

酒呑童子「農業の話かよ。

あー めちゃ齧られた つか何で使役しっぱなんだよ。お前が手加えなきゃただの・・ いや朝顔口ねえな。」うーん。

茨木童子「普段は普通の植物では有るんだよ
近寄ると噛みつく ほらハエトリ草的な「普通朝顔は補食行動しねえんだよ」


茨木童子「お前に普通とか言われるか。
しっかしこの寒さだし 肥料試すにも発芽しないしなあ
で、ちょっと元気出して貰うためにちょちょっと手助けしたらああなったと。」

酒呑童子「Σ過保護な真似すんなよ!
つか肥料だけじゃなくお前に問題有るんじゃねえのかそれ!!」

茨木童子「あー有るかも
普通に急速成長させるだけでもちょいちょい歩き出すし「Σ八割お前だああ!!」



茨木童子「いやでも そうでもしないと真冬に芽出ないんだってば」困惑っ

酒呑童子「その辺のペンペン草ででも試せっつの!
つか手助けしなきゃ芽も出ねえとか弱っちい生き物だな」けっ


茨木童子「お前な。子供は風邪ひかない様に厚着させてやるのが大人だろ」うわー。

酒呑童子「は?子供は風邪の子だろ?
俺はガキの頃から冬でも厚着した覚えねえわ」はんっ



茨木童子「そりゃー どんだけ着込ませても 暑苦しいだの何だのと鼻垂らしながら虎の腰巻き1丁だったもんなお前は」※年上。

酒呑童子(Σ地雷踏んだ!!)はっ





茨木童子「バカは風邪ひかねえって言うから別にいいかと思ったら きっちり毎度大風邪ひくし
腹は壊すわ熱出すわ。 こちとらガキの世話なんかした事無いってのに遠慮なくあれやこれやそれや しかも全部自業自得

酒呑童子「あの思い出し怒りは不毛だからその辺で
茨木童子「煩い。俺の左腕返せ」




酒呑童子(言い返せねえええっ!)ずーん。


茨木童子「という事で 試したい肥料がまだまだ有るし
もう少し被検体付き合って貰おうか」にやり。

酒呑童子「いやおかしくね? なんで肥料で被検体要んだよ?」


茨木童子「食品を製造する以上 安全面への考慮は必要だろ?」

酒呑童子「安全面つか狂暴性のテストじゃね?
おい待て 後ろ何かワサワサ言ってる凄いなんか繁って来てる えちょまさかそれ全部





下っ端鬼(そりゃこの人でなきゃ お頭やってらんないよな。)しみじみ。





茨木童子「Σこら被検体!反撃すんなっ」

ドーピング大根「Σしゃぎゃー!」じたばたっ

酒呑童子「うっせえ食うなら味見要るだろ! Σうおマズッ! アク強いぞこいつアウト!!」ぺっ!

茨木童子「Σあっだあああ!!」

酒呑童子「Σえ。 コレお前にもダメージ行くの!?」えええっ

茨木童子「Σ操作中はそら繋がってるもんよ!考えろ頼むからっ!!」あいだだだだっ






白「何してるんだお前ら」引っ


酒呑童子「Σぎゃっ いつから見てた手前っ
何って の、農業の研究?」気まずっ

白「変なバケモノと喧嘩してる様にしか見えなかったけどな。」ああうん。


茨木童子「あーいててっ 思いっきり噛みつきやがって
あれ? どしたよ総大将サマ
また何ぞあったのかよ?」


白「んー。大した事じゃ無いんだけどな

うちの馬鹿弟が使いで来たはずなんだけど知らないか? 迷子かな?」はて。

茨木・酒呑「Σえ」

白「その前にバカラスが此処に伝書カラス飛ばしたんだけど返事が無いし
で、様子見てくらって行ったまんま帰らないし 何かあったのかな?って

お前等見る限り何も無さそうだよな?」うーん。


茨木童子「え。えーっと ちょっと待って」冷や汗だらだらっ

白「?」


酒呑童子「まっさかとは思うけどなあ」朝顔だったものに腕突っ込み



ごそごそっ







酒呑童子「ごめん。居たわ」

ずるんっ。


粋・伝書カラス「」

白「それ 生きてるのか」


茨木童子「溶、溶けてないからセーフかなっ」冷や汗どぱあっ



酒呑童子「Σなんでお前が操作してて誤嚥すんだよ!!」

茨木童子「Σしてないしてない! 俺の知らない所で歩き回って勝手に飲んだんだって!!「Σお頭命令! 生物兵器はこれ以上増やさない!!」








【幕府公営診療所】



飛天「なんか俺まで怒られたんだけど。久々魔王の威嚇怖っええ怖え」むっすー。

彬羽「そうか。 あいつが怒らなきゃ俺が殴り倒してる所だ」

飛天「Σえー!なんで!?」えええっ

彬羽「Σ危険物を売るな渡すな使うなと日頃から言ってんだろが!」

飛天「あいつ等なら死なないと思ったんだけどなあ」ちぇー。

彬羽「いや そもそもお前の故郷だからな? あの肥料撒かれるの」

飛天「Σあ」はっ

彬羽「な?」





常連の婆さん「なんじゃ先生 また何ぞやからしたんかー」わははっ

常連の爺さん「先生の薬は効きすぎるからのー」あひゃひゃひゃっ




飛天「植物元気になるって点では マジで効くんだけどなあ。」うーん。

彬羽「お前はあれを食えるのか?「やだ。」






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