小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月1日

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蒼月「2月かあ」しみじみ。

千様「蒼月君 日めくり破んじゃないわよー
破った所で春はまだよ」ジト目。

蒼月「Σなんでバレたの!?」ぎくっ


家康「毎年の事だからねえ
ほら焦んなくても徐々に暖かくなるから
月初めくらいピシッとしないと1ヶ月だらけるよ?」苦笑


蒼月「それ正月じゃないの?」

家康「忘年会からの新年会でべろんべろんで年越す大人にゃ無理があるでしょ」真顔。

シロ「元旦の時点で最悪ではないか」



千様「あらシロ君 朝練終わったのー?」

シロ「うむ。どこぞの生臭坊主に江戸城行く前に軽く準備運動と稽古つけられてな 違う意味で終わるかと思ったがな」遠い目。


家康「ごめん。天海この季節 起きたら体バキバキらしくって」あちゃー

シロ「Σ年寄りの寝起きの体操か!?」ひいっ


千様「めちゃ体ほぐれてゴキゲンで出勤してそうね」あらー。

蒼月「毎度傍迷惑極まりないよね」うん。




シロ「ふむ。 寝起きでアレか
やはり上を見るとキリが無いな」ため息っ

蒼月「ジジイ相手に足腰立ってるだけで進歩だと思うよ?
つか前は絶対おふざけでも相手してくれなかったんじゃないの?」

シロ「Σ確かに!!」はっ

千様「あら?上達認められてる?」あらあらっ

家康「へー 良かったねえ」にっこにこ

シロ「いやしかし お前は普段から容赦なく足蹴にされておるし
家康「考えないで泣きたくなるから。」



シロ「ふむ。そうか
自覚はイマイチ無いが 着実に実力がついて行っておるのかっ」ぱああっ


蒼月(毎朝あんだけ筋トレしてりゃそりゃあね
自主的に一人でって良く続くよ) バカを見る目っ

家康「お前も少し見習おうね」うん。




彬羽「ん?なんだ また喧嘩か?」

シロ「いや傷だらけなのは 朝練のせいだ。」傷薬塗り塗りっ

彬羽「ほう そうか
先に言っておくが 腕試しに今日こそはあのアホに一撃とか考えるなよ
叩き起こしたからキゲン悪いぞ 噛まれてもしらねえぞ」

シロ「Σうお バレバレであったか!!」ひいっ

彬羽「御丁寧に木刀真横に置いてチラチラ周り伺ってたらそりゃな」きっぱり。



家康「・・奇襲はバレたら終わりだよ?」

シロ「くっ! こやつが鋭過ぎるのだ!!」くわっ

蒼月「俺も解ってたけど?」

シロ「Σぐ!」



千様「なんでこの子達こんな解りやすいのかしら?」うーん。




彬羽「言っとくがな あいつはこの手の事に関しては俺より鋭いぞ。喧嘩売るなら俺の目くらい欺ける様になっとけ
じゃなきゃ死ぬぞ」真顔。

一同(Σ腕の歯形で説得5割増しっ!!)




シロ「いや 確かにちょくちょく鋭いと言えば鋭いが。
アレだぞ?さほど考えておる様には見えんが?」うーん。

蒼月「だから怖いんだよ
考えてないから頭使う前に体に染み付いた習慣っての? それで襲いかかるもんあの人。」

千様「そなの?」

彬羽「だな。寝起きは特に解りやすいが

あいつは基本誰からも師事されてないのにだ。
生き物の急所が正中線 つまり頭のてっべんから爪先まで体の真ん中通る1本線だってのを経験から知ってんだ。」

家康「あー 急所な上に真ん中狙われると完全に避けるの難易度高くなるんだよねそこ」うんうん。

シロ「Σ家康お前その手の解るのか!?」えええっ


家康「一応 大坪流八条流馬術印可皆伝。
剣、薙刀は有馬流の奥義皆伝 その他柔術弓術色々やってるんですけど」


彬羽「一応こいつは『徳川家康』だぞ?」

シロ「Σあ。忘れておった」はっ


千様「ほら殿泣かないのー」よしよし。

蒼月「武道って精神も鍛えるんじゃなかったっけ?」


彬羽「人によるだろ
何だかんだで うちのバカ大将もそんなメンタル強くな・・ Σ二度寝しやがったなあの野郎!!」





蒼月「あんだけ齧られて もっぺん起こしに行くんだね」ああうん。

千様「この時間にって頼まれたんでしょ?
てか白君 メンタル弱いの?」ええー。


家康「あれ?どしたのシロ」

シロ「あ、いや 頭使わず前に急所狙うとか
どうやれば体に覚えさせるのかと」うーん。

蒼月「ガチでガキの頃から生きるか死ぬかの人生だった人と同じ様になんのは無理じゃない?
くぐった修羅場の数の差でしょ」


シロ「で、あろうな」ずーん。

家康「あー キゲン良くなってたのにまた劣等感に負けちゃった」あーあ。







間。







シロ「とか凹んでても上達せんわ ちぇすとおおおおお!!」くわっ


ばきゃ
どがしゃーん!!


蒼月「うっわ。ノーリアクションでカウンター」

千様「彬羽君に拳骨食らった直後だものねー」うんうんっ



シロ「Σええい せめて驚いた真似くらいせんか腹立つ!」ボロッ

白「それでお前嬉しいか?」ずぱっ

シロ「Σく!」


家康「うわキゲン悪い
そんな御布団の居心地良かったの?」



白「昨日の夜中お前のイビキが煩くて寝られなかったからだぞ」むすーっ

家康「Σえ!うっそ」※部屋斜め前。





石燕「部屋離れてるあっしの部屋でも大概うるさかったっす。
枕高いんじゃないっすか?」

家康「えー。うわごめん
枕か 気にした事無いなあ」うーん。

石燕「肩こりとかの元になるんでそこは気にした方がいいっす」

家康「うわ 肩こりその他になると石燕ちゃんが饒舌だあ」

石燕「職業病っすから。」



千様「あら 彬羽君は平気だったの?意外」

彬羽「常に耳栓常備だ」きっぱり。

石燕「この家賑やかっすからね」苦笑。


白「耳栓っていいのか?」むすーっ

彬羽「お前の寝相だと夜中に取れて意味ねえだろうな
猫の玩具になってるまでが定番だろ」

千様「あらやだ的確。」


家康「そんな迷惑だったかあ
うわ ちょっと枕のソバ殻出してこよ」よいせっ


蒼月「バカ殿危ないよ」


シロ「気を抜いたなバカめが!!」ちぇすとおおっ!

家康「Σうおおお!?」伏せっ






間。






粋「あの シロなんで伸びてんの?」

白「なんでだろうな」しれっ

テオドール「察しました。」


千様「不意打ちはいいけど 他の人巻き込むのはアウトっていつもより大目に怒られてたわねー」あらあらっ

蒼月「あの人意外とガキの躾に煩い?」

彬羽「基本躾のなってないガキ嫌いだからな」うむ。


石燕(ご自分も躾がなってるとは言いにくい性格されてるっすけどね。)うーん。



シロ「お、おのれっ」よれれっ



蒼月「あ。まだやる気だ」わお。

家康「普通 目指す所が遠すぎると思ったら心折れがちなんだけどねえ」


シロ「何を言う! 高い山程登りがいが有ると言うものだ!!」わははははっ


蒼月「いいから鼻血拭けよ」ドン引きっ

粋「なんかもう もう少しくらい血出して貧血くらいで調度いいんじゃねえのと思えてきた この熱血バカ」うわー。


テオドール「手拭い何枚か必要で御座いますかね?」

千様「そうねー。壁に真っ赤なシロ君の型ついてるし」

粋「Σうおこわっ!」びくっ



シロ「と言う事で リベンジ Σぐはっ!!」

白「しつこい。」


石燕「あ、さすがにダウンっすね」


彬羽「悪いが向こうで寝かせといてくれ。念の為スマキでな。」

コマ『心得た。』シロ担ぎっ




襖ぴしゃん。






彬羽「さて。何をそんなイラついてんだ?」

白「何の事だ」しれっ



一同(Σイラついてたの!?)えええっ



粋「Σ毎度表情筋が仕事しねえから解りにくい!!」ああもうっ

千様「えー。寝坊して彬羽君に怒られたからじゃないのー?」

家康「それいつもだしねえ」うーん。




粋「あのー兄貴?」


白「なんで皆居る所で言うかな」むすーっ

彬羽「他の奴等が居ないとトンズラして誤魔化すだろ手前は」

白「そうでもな「そうか。ちなみに此処ではぐらかしたり逃げたりしたら コイツ等の事だ。しつこくしつこく何でだどうした 下手すりゃ変に気を遣われたり非常に面倒な事になるのは明白だ
以上 念頭に置いて発言しろ」

粋「あ。回り込まれた」


白「お前ホント性格悪いな」イラッ

彬羽「物理的に無理があるなら精神的に包囲するまでだ」


蒼月「副官さすが。苦労してるよね」うわー。



白「んー。さっき家康の声がでかくて聞こえたんだけどな」
家康「Σ毎度喧しくてごめんね!」


白「魄哉がシロの相手したんだろ?
前は下手すりゃポキッと逝くとかって絶対やらなかったのに」むう。

蒼月「何それそこまで言ってたのあのジジイ」



粋「ん?それで何で怒んの?」へ?


白「家康、お前もう戦国終わったって言ってたよな?」

家康「ん? んーまあね
色々落ち着くまでしばらくかかりそうだけど」



白「俺はシロを人斬りにする気無いからな
やる必要無いなら鍛える気ない」むすーっ

家康「Σん?なんでかな!?なんでそうなったのかな この子はっ」


千様「まーた偉く飛躍したわねー」

彬羽「そう言うことか」ふむ。

蒼月「いや ワケ解んないんだけど。」




白「家康が作りたい世の中は刀いらない世界だろ?
小競り合いは有るだろし 最低限の強さは要るだろけどな」

家康「いや そうなんだけど
え?何この子煮詰まってる? なんか変な所行ってない?」えええっ



粋「ごめん頭着いてかねえ
カラス頼んだ。」

彬羽 「そりゃシロ自身が決める事だ。」きっっぱり。

白「Σ!」

蒼月「あー ボキャブラリースッカスカだから言い返せないね」





家康「あーそゆ事? 白なりに未来有る子供の事考えてたんだ
慣れない事するから変な方向行っちゃったけど」ふむふむ。

石燕「つってもシロさん 与一さんとタメくらいなんすけどねえ」

粋「いや与一は むしろダメじゃね?」

石燕(与一)「Σ失礼な!」どろんっ







彬羽「な? ごく稀に変な方向で頭使うととんでもない脱線して勝手に煮詰まりやがんだ 」ため息っ

家康「うん。メンタル強くないの理由解った。
普段悩まない分 1度煮詰ると吐き出せないでド偉い事になるんだねー
てかお前よく解るよね」

彬羽「徳川の政務に比べりゃどうって事無いぞこんなの」きっぱり。




粋「え?何?
つまり兄貴 過保護?」

白「Σえ」

彬羽「だな。
ガキなんざほっといても結構どうにでもなるもんだ。むしろほっといてやれ グレるぞ」

白「アレでグレたらそれはそれで嫌だな」ああうん。


蒼月「あ、納得したぽい」

家康「世話の焼ける師弟だねえ」苦笑



彬羽「ま、解らなくはないがな
やる必要の無い修羅場でもくぐらなきゃ シロがコイツに追い付く事はまず不可能 。

無いとは思うが 万が一強さのみに執着すれば道を踏み外す事になりかねねえからな。 あの熱血バカ

千様「あ、ちゃんと筋道立てて考えるとそんななのね」成る程。

石燕(与一)「偉く信用無いのだな」ふーん。

蒼月「非常識に毎日毎日 隙有りちぇすとされてちゃそうも思うんじゃないの?」

石燕(与一)「Σ成る程」はっ





白「よし。なんかスッキリしたし もういいか」すっきり。

彬羽「だな。寝ぼけたみたいなもんだ忘れろ忘れろ」しれっ

一同(Σ手慣れてる!)



白「よし じゃ顔洗ってくるか ん?」



シロ「Σ隙有りいいいいい!!」

襖すぱーん!!




テオドール「あの、 手拭いは何枚程 Σどわああああっ!!?」

シロ「Σうおわ! こらいきなり出てくるなっ」あたふたっ




扇子すちゃっ


シロ「Σ!」はっ



白「人巻き込むのはダメって言ってるだろ」









千様「テオ君大丈夫ー?」

灰っ。



コマ『すみません。突破されました』筆談っ

蒼月「ああうん。止めらんないよ あのイノシシ小僧は」あーあ。



粋「どっちにしてもブッ飛ばされるには変わりねえんだよな シロ」うっわ。

家康「あの子を一番鍛えてるのって 何よりあのカウンターなんだよねえ」あっはっは。

彬羽「煮詰まる前に物事の因果関係解れって話だな。」はーやれやれ。






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