シロ「宝物庫の警備？」はあ？
魄哉「いえそれが
大変言いにくいのですが こんな物が送り付けられて来まして」がささっ
千様「何なに？
Σはあ何これ 予告状っ！？」えええっ
魄哉「なんでもネズミ小僧2代目とか何とか」困惑っ
挿音「初代によると 誰それって話だしよ
勝手に名乗ってる愉快犯だろな」キセルすぱーっ
一同(徳川忍軍に引きずり込まれたか ネズミ小僧。)察し
石燕「ま、あんだけ身軽に屋根の上飛び回る身体能力考えたら そら目つけられるっすよねえ」
千様「てか バッカじゃない？
江戸城の宝物庫なんてガラクタしか無いに決まってんじゃない
財政常に火の車なんだしー」ぷぷーっ
家康「Σそうなんだけどやめたけて！？
天海にグッサグサ来てるからっ！」ひいいっ
魄哉「僕だってやりくり頑張ってるんです！！
しゃーないでしょ この前までこの国焼け野原だったんですからっ！！」
白「そうだぞ
頑張っても無いもの出せないから 立場利用してあれやこれや小細工して捻り出して
証拠隠滅に書類燃やしてくれってどれだけ焼いたか「Σ白君ストップ！ しーっ！しーっです！！」ひいいっ
テオドール「年末1回目撃しましたが え？よく有る事なので御座いますか？」
粋「下じもにゃ解んねー苦労があんだよ きっと」うん。
家康「そこはほら
この破壊神 その目で確かめて滅ぶべしと思った物は独断で滅ぼして良しって認められてる生き物でしょ？
それが燃やしたって事は この世から消えるべき書類だったと
彬羽「そもそもそのバカ漢字読めねえから判断出来てねえがな。」きっぱり。
魄哉「綺麗事で上手くいくなら僕だってんな真似したくないんですよ
なんですか？血の涙でも流せば納得して頂けますか？」
一同(Σクソ真面目からかい過ぎた！！)
蒼月「ま、世の中そんなもんだよ
ほら、また話反れてるだろ ネズミ小僧の件早く話せよ面倒いなー」
小太郎「Σあ。忘れてた」
千様「蒼月君 たまーにいい子よね」よしよしっ
蒼月「は？何の事？」ふんっ
挿音「ほれ親父 拗ねてねえで説明しろよ」
魄哉「拗ねてません
えーと その、そう言う事なんで予告受けた以上こちらも無視は出来ません
でもって 仮に何か盗まれたりしたら幕府の沽券に関わります
と言う事で 警備をお願いしたいんですが」
粋「あの、なんで真っ直ぐ俺見て言うの？」たじっ
魄哉「適任だからです。」
粋「いや適任って「未成年は勿論 彬羽君はあまり夜更かし出来ない体質ですし、小太郎君は宝物庫に動物入れちゃダメですし
白君だと何かの拍子に宝物庫吹き飛ばしかねないでしょう？」
粋「Σ成る程消極法！」
挿音「ま、俺ら忍も外で見張りしてるしよ
安心して気楽に頼むわ」
挿音「えー。それ 俺要らなくね？」
魄哉「転ばぬ先の杖です。
と言う事で弟さん御借りしますね」
白「なんぼでも使え」しれっ
粋「Σ決定権そっち！？」えええっ
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【江戸城内 宝物庫】
テオドール「うわ、この鎧とか年代物に御座いますねえ 」おおおっ
粋「いや なんでお前も一緒？」
テオドール「粋さん1人で夜間警備とか
怖がってお便所1人で行けなくなって膀胱炎になるのではと頼まれました。」
粋「Σ兄貴か！そう言う嫌がらせなのか優しさなのか対処に困るのはまた兄貴か！！」
テオドール「いえ 彬羽さんです。
白さんは膀胱炎なんて言葉ご存知有りません」
粋「Σカラスかよ 100%気遣いじゃねえかよありがとよ！！」ちくしょおおおおっ
テオドール「しかし怪盗に御座いますか
この鎧兜とかも危険なので御座いますかね？」よいせっ
粋「かぶんな。呪われんぞ
いやーこんな重いの俺なら盗らねえわ
予告状出してる時点で警備凄えの予想出来るし 重い物は逃げ切れなく可能性大だろ？
盗るならこっちの何書いてるか解んねえ書物じゃね？」
テオドール「どうなんで御座いましょうかね？
予告状を出すの言うのは余程盗みの腕に自信の有る人だと思うのですが
重い物は大丈夫と油断するのは危険では御座いませんか？」
粋「よし。着込んどけ」
テオドール「かしこまりました。」甲冑がっちゃかちゃっ
間。
テオドール「お、重い」ぜーぜー。
粋「Σ無理なら言えよ！」
テオドール「満月近い夜ですし頑張れば行けるかと Σあ」
つるすてべしゃああっ
テオドール「Σうわあああ！起きれませんっ」ひいいっ
粋(俺1人のがマシだったかもしんね) げんなり。
テオドール「あー、潰れるかと思いました」ほっ
粋「うん。 1個1個外しゃ良いだけだかんな？」
テオドール「しかし世の中は上手く行かない物で御座いますねえ
物語なんかだと 満月が近付けば私みたいなモンスターは物凄いパワーアップをすると言うのに。
現実は鎧の下敷きで御座いますか」とほほ
粋「そもそも満月当日でもお前 ホントに微妙だろ」
テオドール「残念ながら腕力もミリ単位でしか変わりませんし、
いつもより大目に血が欲しいかもってなるくらいに御座いますねえ」うーん。
粋(兄貴が受難なだけじゃね？それ)
テオドール「しかし、何ですね。
こうやって落ち着いて見ると」ふむ。
粋「ん？」
テオドール「めちゃめちゃ不気味に御座いますね此処。」うわー。
粋「やめろコラ マジでやめろ洒落になんねえから。」
テオドール「いえでもあそこの壁のシミとか 顔に見えなくもな「Σ嫌がらせに来たのかよ！ やめろ泣かすぞ！今日はマジで泣かすからな！！」必死っ
テオドール「場を和ませようとしたのでございますが ん？ この絵は？」ぴらっ
粋「Σあ、こら あんま触んなよ
あんま価値ねえとは言え 国レベルの話だかんな！古くて傷みそうなのは布とかかけて
ん？どした？」
テオドール「泣かされるので言いません」がくぶるっ
粋「Σ何が描いてあったんだよ！！」ひいっ
テオドール「ヒントを出すなら石燕さん系統の「Σマジ物の呪いの絵じゃねえのそれ！？」ひいいっ
テオドール「あれ？ そう言えば あ、怒らないで下さいませ
あの、江戸城って 怪異がやたら起きるって家康さんがボヤいておられませんでした？」おそるおそるっ
粋「Σはっ そう言えば
そういや 徳川恨んでる負けた軍の奴等やらの怨念や
・・・宝物庫のいわく付きのあれやこれやのせい だとか」
テオドール「・・・」
粋「・・・」
テオドール「晴明さんに魔除け符頂いて参ります！！」だっ
粋「Σ落ち着け 純度100%の吸血鬼が持ったらそれこそヤベえての！！」
テオドール「Σへ！？ え？ 嘘っ」がっちゃかちゃっ
粋「Σ今度は何！？」びくっ
テオドール「閉じ込められちゃった みたいに御座います」血の気サーッ
粋「」
自称ネズミ小僧(ふむ。予告を出してやったからもっと大騒ぎになってるかと思えば
なんだあの警備の奴等 やる気有るのか？)こそっ
粋「Σちょ えええ！？マジで開かねえしっ」入り口がっちゃがちゃ！
テオドール「ななな何の呪いに御座いま「呪いとか言うな！単に立て付けとか悪いんだきっと！
寒いから凍ったとかそんなだ うん！！」
テオドール「Σそれはそれでヤバイと思うので御座いますが！？」ひいいっ
自称ネズミ小僧(うん。アホだ
さっさと盗るもん盗って 通気口からおさらばするか。)こそこそっ
テオドール「Σあ、凍ってるなら 粋さんの火で溶かせば良いのでは！？」
粋「いやこれ木造だぞ 兄貴のと違って俺のは１度燃え移ったら制御効かねえもん
下手すりゃ俺らも丸焼けになるし」困惑っ
テオドール「う。成る程に御座います
外の忍の方々が気付いてくれるとよろしいので御座いますが」きょろきょろっ
粋「あ！そうか
忍軍も警備してんだっけ！
おーい 誰かー！！」扉どんどんっ
自称ネズミ小僧(Σちょ 今呼ぶなよ
やっべ急がないと)わたわたっ
がたんっ！
自称ネズミ小僧(Σへ！？ 何にも当たってないぞ！)ぎくっ
テオドール「粋さん 今のは」ちらっ
粋「おう。何か居るな
くおら泥棒何処だコラアアあ！！」くわっ
どがしゃーん！
自称ネズミ小僧「うわああああ！！！」ひいいっ
げっちょげちょのお化け軍団『待てえええええ』ずーるずるずる
粋・テオドール「Σぎっやあああああーーーーっ！！！」
挿音「おー。 上手くかかったみたいだな」キセルすぱーっ
家康「Σえ。あの中の全部偽物なの！？」えええっ
魄哉「お忘れですか？ うちには蒼月君と言う筆跡コピーの名人が居るんですよ」にっこり。
蒼月「時代物の贋作作りは苦労したけどねー
ま、小遣い稼げたしいっか。
寒いし帰ろ」ぶるるっ
白「で、絵とかは石燕のか」へー。
石燕「でかいのなら数体動かせばこっちがぶっ倒れちゃうっすけどね
あれくらいなら 数十匹同時に具現化可能っす」
挿音「相変わらず器用だなお前
ま、確かにこの方が確実にお縄にできるけどよ
つか、なんか様子おかしくね？」
家康「へ？」
白「なあ。あいつらにちゃんと説明したのか？」
魄哉「Σへ」ぎくっ
蒼月「まさか わざと教えてないとか無いよね？ジジイ」
魄哉「いえあの その方が臨場感出て盗人もビビり倒すかなーって」
蒼月「Σいやいやいや！ヘタレ2匹もマジでビビり倒すだろ！！
何！？予告状そんなムカついたの！？」えええっ
小太郎「なめた真似されるの嫌いだもんな」あちゃー
家康「何だかんだで自尊心の塊だからねえ 天海」あーあ。
挿音「あー んじゃ周り囲むからよ。
弟暴走する前に 壁たたっ壊して救出してやれや」はーやれやれ。
白「世話焼けるな」むう。
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千様「あら？ ケンカー？」あくびっ
一二三「いんや。帰ってくるなり魄哉さんが彬羽さんに叱られてるだ」
千様「Σは！？」
魄哉「あのホントすみませんでし
テオドール「Nicht vorbeischauen！！(訳:近寄らないで下さいませ)」くわっ
粋「お前なんか嫌いだあああ！！」どちくしょおおおっ！！
コマ『パピー 今度は何やらかしたんですか』カタタッ
