小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月14日

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石燕「・・・。」むっすーっ






千様「どしたの?」ひそっ

シロ「いやそのな。 締切前に与一が喧しくてケンカになったらしくてな」

千様「あー。ほっといたら常に頭の中で喋られてる状態だって言うものねー
取り憑かれるのも大変ねえ」あーあ。

小太郎「あー。んじゃ偉いボロボロなのは」


シロ「痛覚その他は体共有しとる与一にもダメージが行くのでな
壁に向かって頭打ち付けはじめた時点でさすがに止めたわ」


家康「石燕ちゃん。お世辞にも頑丈とは言えないんだから無理やめなさいって 死んじゃうからね?」

石燕「・・すんません おでこって湿布貼っても良いっすかね?」

家康「Σ痛かったの!? てか怒ってんじゃなくて痛みに耐えてたの!?」


蒼月「ん?

あれ?ちょっと その傍迷惑なお化けはどうしたんだよ」

小太郎「へ?」

石燕「ああ。腹立つんで捨てて来たっす
あー。濡れ手拭いありがたいっす」頭冷やしっ



千様「Σ捨てて来たあ!?」えええっ

家康「Σ与一ちゃんを!?」ひいっ

小太郎「Σ酷いぞ石燕! 躾れば与一だって待てくらい出来る様になったかもしれないのにっ!!」ぎゃいいんっ


白「普通に暇なら妖怪温泉でのんびりして来いって置いてきただけだぞ」

一同「Σえ」

彬羽「そもそも与一の奴は あの手の場所以外じゃ石燕の体から出られねえだろ
出たら消滅するのに捨てるわけ無いだろが」

シロ「だな。焦ったわ」ほっ




石燕「さーて。 じゃ 頭のくらくら収まったら今の内に仕事片付けるっすかねー
いやー 今日は久々集中出来そうっす」うきうきくらくらっ

白「出来るのか それで。」

家康「あー 途中で気絶くらいしそうだねえ」苦笑。





千様「じゃ、今頃与一さんも久しぶりの1人満喫してるのねー
ん? でも今の与一さんは オリジナル与一さんの残留思念が石燕さん介して新しく生まれた謎お化けだから 初の1人?」あら?

シロ「相変わらずややこしいな」むう。


彬羽「ん?ひょっとしてあれは言わば生まれたてのガキだから 短絡的なのか?」

石燕「いえあんま関係無いっす
元の記憶もそこそこ有るっすから。
単に着地地点考えて飛べない・・ 飛び降りたら着地地点が必要な事を解ってない系のヒトっすね」ふっ


白「それ 俺より酷くないか?」

一同(Σこいつに言われるか!!)


石燕「今のは例えっすが、人間なんて言わば血の詰まった袋っす
ホントにやらかさない事を祈るばかりっすねえ 爆ぜて赤い水溜まりとか嫌っすよ」ため息。

粋「いちいち例えが怖えよ」引。



テオドール「申し訳御座いません。
あまり食欲をそそられません」気まずっ

石燕「いや食レポしてんじゃないっすからね? 啜られたくないっす」


彬羽「そいつは今 若干吸血鬼の血が騒いでる時期ぽいからあんまり刺激するな」

シロ「満月近いからか」成る程。


粋「Σあ。いつの間にか兄貴が逃げてる」きょろっ

小太郎「そう言う意味じゃ食料扱いだもんなあ」ああうん。





千様「石燕さんは寂しいとか無いの?」

石燕「無いっすね。常時思考筒抜けのがどう考えて異常っすからね」あっさり

シロ「そりゃそうだろうな」うーん。


蒼月「ま、良いんじゃない?
ケンカはともかく 久々自分の体持てた様なもんでしょ?
あいつにとっちゃそっちのが幸せだよ」

家康「何 蒼月。なんでキゲン悪そうなの?」



白「前に与一がちょこっと石燕の体から出てた時に 地獄太夫がこっちの子のが好みとか言ったからだな」こそっ

千様「Σえ。何 与一さん可愛い系!? やだそういや見た事ないわっ」きらーん。

家康「Σぎゃー千ちゃんがハンティングモード!!
与一ちゃんお化けで良かった!!」ひいいっ

彬羽(地獄太夫の奴 心底童顔二重好みだな。)しみじみ



蒼月「なんかムカつくから 普段こいつの体で残念でしたぷぷぶーだよ あーいい気味っ」けっ



石燕「アンタしまいにゃ擦り潰して捏ねて丸めてムカデのエサにしやすよ」





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【妖怪温泉】



与一「最近の女はなんと積極的な」困惑っ

逆ナンから逃走中。



配膳からくり「?」


与一(時代か?時代のせいなのか?
いやよく考えたら生前の記憶もさほどハッキリしておらんからなあ。 案外昔からこんなだったのかもしれん。

あれ? そもそも今までこういうのあったか?
確かに芸人共は声かけどころか ちょくちょくラチられかけたり、薬盛られかけたりあれやこれやある様だがっ) 頭抱えてうずくまりっ


配膳からくり「??」


与一「・・うむ。」すっく

配膳からくり「Σ!」びくっ



与一「うむ。私の頭では考えても解るはずなど無い!!」わははははっ


配膳からくり「・・・。」※声をかけてはいけない人と判断。




与一「よし。気にせんで行こう気にせんで。
妖怪の女が肉食なだけかもしれんしな」すたすたっ

?「お? なんじゃ面白い奴がおるのう
そちは普通のモノノケではないな?」

与一「ん?」


信長「何処の誰か知らんが その身のこなしはモノノフか?」ん?

与一「オッサンにナンパされる趣味は無いわ」きっぱり。


信長「・・いや 人の話聞いとったか?」

与一「ん? お前は何処かで見た様な」うーん、

信長「会話出来ぬタイプか
まあ良いわ そうか、儂を見た事が有るか

ならば改めて名乗ってやろう!
我が名は 第六天魔王織田信
与一「おい従業員。閻魔に通報
信長が地獄から逃げとるぞ」

信長「Σ会話出来んな本当に!」


与一「いや、保護者いや家主に 不審者に遭ったら即通報と言われておるのでな。」

信長「Σくっ! 我が昔引き抜きかけようとしたらしつこい不審者通報しますナマズヒゲと抜かした誰かを思い出すわっ」




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【その頃 江戸城


魄哉「Σはぷしゅっ!!」

女中「天海様 くしゃみ御下手なのですか?」あらあら


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与一「という事で 不審者とは関われん
ではな。」すたすたっ

信長「儂の名聞いた上でそれか

ふむ。 面白い!!」膝ぱんっ

与一「は?」




信長「お主儂の軍に入れ!
調度今地獄で国取り中でな
いやー 面白い奴がおらんでイマイチやる気が起きんかったんじゃ」かっかっか。

与一「いや戦とかもう懲り懲りだ。 いらん」きっぱり

信長「ほう。なんじゃやはり武者か
これは良い拾い物したわ」わははっ

与一「Σこいつも大概会話出来ん!!」







間。







信長「と言うと。お主はその媒体となった人間から長く離れる事は出来ん と。 」ほう

与一「うむ。
この手のモノノケの力の増す空間で有れば 1日2日くらいなら人の形を保てるが それ以上はどうなるか解らんそうだ」

信長「ん?つまり地獄も無理か」

与一「そもそも普通の幽霊では無いのでな
あの阿呆がくたばれば 地獄に堕ちる前に消滅するのではないかと言う話だ」

信長「ちっ ならば無理か」しぶしぶっ


与一「そう言う事だ 残念ながらな

全く やってられんわ」酒手酌っ

信長「Σおい待て!」はっ
与一「ん?」



信長「未成年の飲酒はいかんぞ。早い時期の酒は頭パーになる」真顔っ

与一「Σ元服くらいとしとるわ失礼な!!」

信長「なら良いがな! 前に悪ふざけで小姓に飲まそうとしたら 脳天に皿が飛んで来た事が
与一「Σさっきの引き抜き云々の奴か!?
なんか何処かで会った気がするぞそんなのっ」




信長「なんじゃ世間には似たようなのがおるもんだのう
お前の友人か? よし今度連れて来


襖すぱーん!!


こーちゃん(閻魔の孫娘)「Σあああ!信長居たああ!! 全軍突撃っ」びしっ

閻魔の軍「御用だ御用だ御用だ御用だ」わらわらわらわらわらっ


信長「Σむ! 案外早かったな

ではまた会おう 小僧」しゅぱっ

たたたたたっ!!


与一「Σ飲んだくれの癖に足早っ!!」




こーちゃん「えっと。 信長に絡まれてた一般客?
マジで気を付けた方がいいよ あのオッサン色々ヤバいから」

与一「ヤバいのは解ったが

あの、この支払いはどうしたら」信長の頼んだ酒と料理の山っ

こーちゃん「あ、ひょっとして未成年? お父さんかお母さん呼ぶ?」えーと。





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シロ「Σで、保護されておったのか!?」えええっ

粋「完全に迷子の扱いじゃねえかよ!!」

石燕(与一)「Σ喧しわ!!」



家康「で、仲直りはしたの?」

石燕(与一)「は?
あー そういえば何ぞ揉めておったっけか。
石燕の奴 私の留守中に心を閉じると言う特技を身につけておったんで綺麗に忘れておったわ」

千様「相っ変わらず 人間やめてるわね石燕さん」わお。

魄哉「そんなの どうしたら出来るんですかねえ?」

家康「お前でも解らないとか相当じゃない?
てか何か鼻赤くない?」

魄哉「あ。解ります?
ちょっと今日くしゃみが止まらなくて
花粉ですかねえ?」うーん。

シロ「冬にか?」



石燕(与一)「あ!温泉オーナーよ! あの温泉の鏡呪われておるぞ
早めに対処した方が良いのでは無いか!?」

魄哉「はい? 鏡子さんじゃないんですか?」



石燕 (与一)「いや違う
ほれ廊下に有るであろうあの大きいの!
前を通ったら知らん男が写っておって驚いたぞ!!」大真面目っ

魄哉「ひょっとしてそれ 黒髪切り揃えた若い男性では「Σそれだ!」


魄哉「ご自分の顔 忘れてらっしゃいますね?」

石燕(与一)「Σえ」


家康「あーまあ ずっと石燕ちゃんの中だし
そもそもお化けは普通の鏡にはあんま映らないらしいもんねえ」苦笑。

シロ「加えて馬鹿たれであるしな」うむ。


石燕(与一)「あ、それと脱獄した信長が無線飲食して行ったぞ」

魄哉「Σはいい!?」




粋「うっわ あんま聞きたくねえ。

あーでも 石燕もどうにか締切間に合っただろし 結果オーライ かな?」苦笑


白「それが、そこダメとかいちいち鬱陶しい指摘が無くて 静かすぎて落ち着かなくて筆進まなかったらしいぞ
なんでだ。」首傾げっ

彬羽「慣れってのは恐ろしいな」うーん。





千様「結局顔見てないわね 気になるわー

あ、今度お姉さんと温泉行く?」きらーん。

一同「おい。」




石燕(与一)「ガワが三十路男で良いのならな」

千様「Σくっ! いらん所賢いっ」きいっ



粋「いや。石燕の意思はよ。」




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