小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月9日

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飛天「ちゃーす。往診来たぞー」

千様「あ!良かった 待ってたのよー」おおっ


飛天「はいよ んで患者は誰かな?」袖捲りすたすたっ



家康「家主です。」

魄哉「く、首がっ」うーんうーん。

飛天「ん?寝違え?」わお

魄哉「Σどんな寝方したら全く動かせ無くなるんでΣあだあっ!」

飛天「はいどうどう。
え?原因は?」

家康「んっとねー。ほら寒いからね?肩こり酷いらしくて」


コマ『たまには私もと 見様見真似で肩揉みしてみたら 何か変な手応えが。』筆談っ


飛天「OK。まずは 骨何処まで逝ったか確認しよう」

魄哉「骨が砕けた感覚は有りませんでしたが 若干首周りの筋肉がブチブチッと言う音が」

飛天「人体破壊くらいながらよく冷静に判断出来るな」


蒼月「マジで鶏シメてる様な絶叫響いたけどね。」ああうん

小太郎「動けないと思ってニワトリ呼びはやめろよ」わおんっ



飛天「あーこりゃ痛いや。寒さと凝りでガチガチに固まった筋を馬鹿力で捻られちゃった感じかあ
痛みってのは脳ミソに近いほど強く感じるからなあ
こりゃキツいや」あーあ。

魄哉「下向けないんで仕事出来ないんですけど
治せます?」コマよしよし。



飛天「ガチガチほぐせば問題なし よし。首出せ」注射器ちゃきっ

魄哉「Σえ。あの なんか物凄く嫌な予感が「ちょっと我慢すりゃ治るから ほら政務しなきゃよ天海サマ」







白「あれ?絶叫2回目だな?」

彬羽「あいつの処置は 死ぬ程痛いからな」冷や汗っ

蒼月「えー。注射って神経避けたら痛くないんじゃないの?」

彬羽「あの馬鹿は患者が逃げる前にやっちまおうって考えなんで その辺はガン無視だ」

小太郎「考え方が獣医なんだな」納得。

千様「そもそも痛くなきゃ逃げないと思うけどー?」



粋「つか何で皆居間に避難して来てんの?」

家康「見てるだけで痛いんだよ」きっぱり。






間。





魄哉(Σうわ 治った!)首さすりっ

家康「天海 ちょっと尾羽出てる出てる。」

蒼月「マジでシメられてるニワトリじゃんかよ」




シロ「やはり名医では有るのだな」ほう。

飛天「あー寒々っ ちょっとコタツ失礼 」よっこらしょ

彬羽(昼飯食ってく気満々だな。)



テオドール「あの、白さんは?」

粋「兄貴医者怖いから」

シロ「逃げたか。」ふむ。



飛天「どこも悪くないなら何もしないんだけどなー」ぬくぬくっ

白「とか言って 採血ってのした癖に」ごそごそっ

小太郎「床下か。」わおんっ

千様「寒いから上がって来なさいよー」畳ぺしぺしっ



魄哉「いやー助かりました
これなら午後から江戸城いけますよ」ほっ

飛天「まだちょっと不安定な感じだろうけどな。
アンタの回復力なら 弛緩剤効いてる間に元に戻るだろうし まあ、あんま肩凝り放置すんなよ」

魄哉「職業柄仕方無いんですよ」苦笑。

一二三「んだら 蒸した手拭い肩に乗せると良いだ」ぺたしっ

魄哉「お。コレ良いですね」おおっ

小太郎「肩べちゃべちゃだけどな」わおんっ





蒼月「バカラス昼ご飯なにー?」台所ののれんぺらっ

彬羽「手前ら少しは手伝え」イラッ





間。





飛天「さて、今日も昼御馳走になった所だし
今回呼ばれついでに手土産持って来ててさ。
実はさっきチョチョっと仕掛けて来たんだよなー」

小太郎「手土産を仕掛ける?」わおんっ

飛天「いやさ 今は寒い季節だから良いけど
春が来たら ほら ここの家主の嫌いなアレが
家康「あの私まだ食べてるんで頭文字Gの話はちょっと」蕎麦ずずーっ



飛天「じゃ手短に
奴等を捕獲・駆除するトラップの試供品 そこらに仕掛けといた」どやっ

粋「ありがたいけど それ医者の仕事かよ」

飛天「医者だからこそ 診療所内に奴等の侵入許しちゃダメだろ?」

シロ「それで駆除剤を作るとは また器用な」むう。




魄哉「で? それはどのような?」

飛天「従来の10倍の粘着力を持つトリモチ。」真顔



コマ『この家には向かないと思います』カタタッ

挿音「おうコラ 人の通り道に何仕掛けてくれてんだ」ねっばああああっ

小太郎『Σ忍かかってた!!』ひいっ

飛天「へー。よく脱出出来たな」感心っ

挿音「おう、生ガワ剥がれるかと思ったわ」

コマ『ひっぺがしました。』どやあ

一同「Σ頑丈で良かった!!」ひいっ




魄哉「あのー これって捕獲できても片付けが大変なのでは?」

飛天「あ。問題そっち?」

魄哉「いやだって 大量にかかって絶命してるの見るのも嫌じゃ有りません?」真剣っ



挿音「親父よ ちょっと殴って良いか?」ねばねばっ

魄哉「Σ何故に!?」がーん。




飛天「あーまあ人によっちゃキツいかもしれないけど
この家なら ん?」

がたたんっ


千様「あら? 天井にも仕掛けたの?」あらー。

シロ「いや待て 虫がかかったくらいであんな音がするか?」

魄哉「Σこの家どれだけ巨大なのが居るんですか!?」ひいいっ

蒼月「落ち着けよジジイ 常識で考えたら虫じゃないだろ
タヌキかイタチでも入り込んだんだろ 」





石燕「あのー あっしの部屋の真上でなんか暴れてるつか
静かになったと思ったらやたら焦げ臭くて煙がその」

粋「やっべ 兄貴かかってた」わお。


飛天「お。さすが トリモチは火に弱いんだよなー」わははっ

シロ「Σアホか!あやつが脱出する前に家燃えるわ!!」



千様「あーアタシが寒いから上がれって言ったから?」あらまあ

家康「Σまた素直だなあっ!」

蒼月「上がりすぎ上がりすぎ てか意味違うだろ
えっと どうしよ。多分地味にパニクってるよね?」



テオドール「確か押し入れの中にに上がり口御座いましたよね!? 行って参ります!」だっ

魄哉「Σあ!こらテオ君」





どたんばたんっ! がたごとがたたんっ!!



彬羽「ここの真上にも仕掛けたな?」

飛天「いや 他所の家のGの通り道とか解らないし」あっはっは。

ざらあああっ


千様「あ。心折れて灰になったわね」

家康「音声で全部解るの凄いねえ」あーあ。




飛天「一応中和剤と言うか この粉かけたらネバネバマシになるけど?」包みごそっ

彬羽「Σそういうのは早く出せ!!」




魄哉「あの 粉って
テオ君灰なんですけど 救出したら混ざりません?それ」嫌な予感っ

飛天「Σあっ」


粋「え、えーとほら! 灰のが粒デカイし!
目の細かいザルで濾したら多分行ける行けるっ」

一同「Σ成る程!」おおっ

蒼月「アンタもう回収慣れしてるよね」




石燕「あのー すんません
もうガチであっしの部屋屋根真っ黒で落ちて来そうなんすけど」

家康「Σあ、忘れてた」











【幕府公営診療所】


常連の爺ちゃん「おや 先生お怪我かいのー?」よぼよぼっ


飛天「ちょっと患畜のキゲン損ねて」ボロッ

常連の婆ちゃん「ありゃ 牛や馬も見れんのかい
それならうちの太郎も何かあったら診て貰おうかねー」











粋「兄貴ほれ どうどうどうどうっ!!

ほら粉かけたらネバネバ取れるから!」とーとととっ

白「Σがうっ!」威嚇っ


彬羽「完全に野生に戻ってやがるな」うーん。





魄哉「なかなか仕分け難しいですね。
これ灰、8割有ります?」うーん。

家康「どうだろ?
おーいテオちゃん 聞こえてたら蘇生してー」


がたんっ!


九尾「Σぎゃー!なんじゃこりゃああ!!」ひいいっどたばたっ



千様「1ヵ所 撤去忘れられてたみたいね」うわ。

シロ「獣にトリモチか。取れるのかこれはっ」冷や汗





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