小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月24日

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家康「いやー クリスマスだねえ
町も華やかだっ」にこにこっ

石燕「そもそもクリスマスって誰の誕生日なんすか?」

家康「あー 日本人だし あんま詳しく考えなくて良いと思うよ」苦笑。

石燕「ま、この国じゃ家族と団欒か男女でいちゃつく日っすからねえ

野郎2人で買い出ししてる時点で関係無いっす」すたすた。

家康「うん。間違ってないけどちょっぴり悲しい」しくしく

石燕「いいじゃないっすか
料理人やら何やら要るんで 少なくともご馳走は食べれ ん?」



宣教師「貴方は神を信じますか?」にこにこ。


家康「Σうおう 有る意味凄くクリスマスらしい人!」

石燕「何信仰しても手前を救えるのは手前だけっすよ」けっ

家康「Σ石燕ちゃんダークサイド出てる! 祭の日に黒い過去思い出しちゃダメだ!!」ひいいっ


宣教師「おお。信じる物が無いとはなんと悲しい事か
そんな貴方にこそ神は必要なのです」

石燕「いやいらないっす。偉い人にお情けで助けて貰うくらいなら悪霊にとり殺された方がマシっす」はんっ


家康「Σごめんちょっとやめて!どんどんダークサイドに堕ちてくからっ
だあもう!与一さんよろしくっ!!」

頭がいんっ!

石燕(与一)「Σだっ! もうちょい加減せんか!!」どろんっ


宣教師「Σ!?」びくっ

石燕(与一)「えーと何だ
神は要らんかと言う話であったな

すまんが一応信仰心は有ったのだが 関係無しに針ネズミ状になって生を終えたのでな。
生きとる間も特に必要だった事は無かったし特に要らんわ」

宣教師「Σどういう事!?」えええっ



家康「よし、マイペース与一さんで正解だった。

てか 海外のお坊さん。ここで布教する許可取ってないよね?」

宣教師「神の言葉を伝えるのに許可等要るのでしょうか?
いいえ 信じる心に国境は「ごめん うちの国要るから。
このままやってると檻に入れられちゃうよ」

宣教師「Σ人の心は自由なのですよ!?」えええっ

家康「んー。だから 手続きして許可さえ取れば自由なんだよ
取れればだけど」

石燕(与一)「む? なんぞ問題があるのか?」


家康「いや 問題というかさ」うーん。

宣教師「?」

家康(外から新しい物入れる時は 気を付けないと良くない物がどさまぎで来るからめちゃ吟味されちゃうんだよなあ) うーん。


宣教師「あの、この国では許可 難しいのですか?」不安っ

家康「んー。 そもそも今すぐは無理だと思うよ?
年末は上の人忙しいし お話出来るのも最短で年越しかなあ」うーん。

宣教師「Σそんなの待てません!
不法滞在なんでその前にしょっぴかれてしまいます!!」ひいいっ

家康「Σまずそっちの許可取んなさい! なんで行けると思ったの!!」



宣教師「神の御心のままに。」祈りっ


石燕(与一)「そちらの神とやらの詳細は知らんが 起こられても知らんぞお前。」冷ややかな目。

家康「うん。ぼけらったの与一ちゃんでも解るんだね」


宣教師「あの 貴方詳しいですが 上の御方で?」

家康「へ? あー その
知り合いがそっちに居る感じ?「コネで「私が蹴り倒されるんで嫌です
てか 即座にそれやめた方が良いよ」引。



石燕(与一)「ふむ。 なかなか引きそうに無いな」

家康「だねえ
何だろこのガッツ」うーん。

宣教師「そりゃ布教の為に密入国するくらいです
ガッツと信仰心は誰にも負けておりませーん!」拳ぐっ

家康・与一(それだけ熱意があるなら正規ルートで来い 頼むから!!)



家康「あー そのなんか帰る気はもちろん諦める気も無いみたいだし
けど、悪気も無いみたいだから ちょっと試させて貰おうかな」

宣教師「? ともうしますと?」ふむ?

家康「今から私が適当にその辺の人指名するから その人に神の教えを説いてみてよ
で、 その人が興味を持つ様なら 民の為になるかもよって上の人に口聞きしてあげるよ」

宣教師「Σ本当ですか!」おおっ


家康「ただし一発勝負だよー?

本当なら役人呼ばなきゃいけないんだからね?そこは譲れないよ?」

宣教師「おお!感謝です
頑張ります!!」おおおっ



石燕(与一)(将軍とはいえ『天海坊』に相談もなくこんな真似をして良いのだろうか)うーん。


家康「よし!じゃああの人達行ってみよー!」びしっ

宣教師「らじゃー!」だっ








白「は? 神?
俺自身が神だぞ。」真顔っ

宣教師「Σえ? あ はい」冷や汗どぱっ



石燕(与一)「何処が適当に選んどるんだ?」

家康「いや このクソ忙しいのに仕事ねじ込んだら私だけでなくあの人も印象最悪だし
うちの軍師 仕事絡むと本気で怖いからね」ふっ




宣教師「え、あの
神と言うのは 既におわしまして

白「ん? なんだどの神の話だ?」

宣教師「Σどの神って何!?」



家康(まあ 多神教の国に1神教捩じ込むのは難しいだろなあ)うんうん。




白「あのな。誤解してる奴が多いけど
神様って奴は結構其処らに居るんだぞ

優しいか怖いかは置いといて。」
八百万の神々公認破壊神。

宣教師「Σ何言ってるのこの人!?」


テオドール「そうで御座いますよ! この方本当に神様なので御座います!」※有る意味信者。

宣教師「Σなんか生えた!!」ひいいっ



テオドール「確かに多数の国では唯一神しか認めないのが基本で御座います
しかし 私この国に来て思ったのです
己が心から信じ崇拝出来る物が有れば それこそが己の神となりうるのだと!!」くわっ


宣教師「お、おお。」ぱちぱちっ


石燕(与一)「Σおい気圧されるなプロ!!」



粋「なんか あいつの中の兄貴の神格化 すっげえ進んでね?」うわー。

白「物壊すだけなのに なんでここまで信頼されてるんだろな」うーん。



テオドール「貴方は私の心の壁を叩き壊して下さいました!」びしっ

白・粋「Σ上手いこと言ってきた!」



宣教師「うん。君の神様はそれでいいと思うよ 」うんうん。

テオドール「許可されずとも構いませんが
何故に泣いておられるので?」



石燕(与一)「良い奴では有る様だな」ふむ。




家康「けど 残念ながら試験は不合格だねえ

また年が明けたらちゃんと上に申請出しなよ
それまでに布教の話術?の腕磨くって手もあるしさ」

宣教師「致し方ありません
腕を上げてリベンジ致します」きりっ




家康「あ、ちなみに 許可降りる降りない決めるのは坊主との禅問答になるから そっちも勉強してきてねー」のほほんっ

宣教師「Σ何故に坊主とバトル!?」えええっ

家康「国家機密なんでこれ以上は言えませーん」


白「魄哉じゃない天海の正体結構バレ倒してるけどな」

粋「兄上 モロ言ってる言ってる」



宣教師「解りました!
屏風から虎を出せる様になって出直して来まーす
日本の友よありがとう!」ダッシュ

家康「頑張ってねー」手ふりふりっ



粋「それもう禅問答じゃねえよな?」

テオドール「てか不可能に御座いますね」



石燕(与一)「石燕なら可能だがな。」毛有毛現の筆っ

白「あ、確かに」ふむ。



家康「はーやれやれ
一時とはいえ諦めてくれて良かった
この手のネタは取扱い注意だからねえ焦った焦った。

まだこの国には数百年早いよ」ほっ





石燕「いや 確かあの人の宗教のお祭りっすよね?クリスマス」どろんっ

粋「この国だかんなあ
騒げりゃ良いんだよ騒げりゃ」うん。








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