小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月23日

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テオドール「日本語は難しゅう御座いますねえ」しみじみ

粋「ん?何 改まって」


テオドール「芝居小屋で雑用してると これでもかと難しい言い回し聞きますので
ことわざ?で御座いますか?あれが特にややこしいですね」むう。

千様「あー 馬の耳に念仏とか
門前の小僧習わぬ経をー とか
普通にしてたら使わないでしょって言い回し有るわねえ」ふむ

テオドール「ひょっとして日本には 動物や子供にお経を聞かせる文化があるので御座いますか?」

千様「・・無い んじゃない?」チラッ

粋「Σいやこっち見られても知らねえって!」




テオドール「ともあれ知らないままではダメだと思い 魄哉さんにことわざの本を貸りて参りました」じゃんっ

千様「あら勉強家」おおっ


テオドール「しかし 私ほぼ日本語読み書き出来ないの忘れておりまして」ふっ


千様「彬羽くーん。ドイツ語翻訳してあげてー」

彬羽「Σ丸々1冊か!?」えええっ

粋「もうお前が教えた方が早くね?」


テオドール「気合いで喋れる様にはなりましたが 読み書きは更に丸暗記なので御座いますね
難しい事この上無い」うーん。

家康「そんだけペラペラなら充分凄いと思うけどね」苦笑



白「読み書きなんて適当でも生きてけるけどな」ごろーん。

彬羽「毎度平仮名に直させてる手前が言うか」イラッ

家康(Σとか愚痴りながら 凄い速さで翻訳してる!! 筆はやっ)ひいっ

千様(やったげてと言って何だけど この子の脳ミソどうなってんのかしら)うーん。




蒼月「つかジジイらしくないね
日本語読めない奴に日本語の本渡しちゃうとかさ
年末の政治家大変だね」

彬羽「だな。
いつもならドイツ語表記の日本のことわざ辞典とか出して来そうな物だがな」

粋「つか んなもんあんのかよ」えー。

彬羽「この家の書庫漁ったら大概何でも出てくるぞ」きっぱり

白「たまに国宝発見されてるよな」うん。

粋「Σ千年妖怪半端ねえ!!」




家康「で、白はどしたの?お疲れ?」

白「年末の役者はな 足腰辛い」ごろーん。

粋「衣装が十二単越えてっからなあ」苦笑。


蒼月「この人バテさせるって凄いな」うわ。

白「重さより それだけ枚数有ると、踏んでコケない様にするのがめちゃ大変なんだぞ」むう

千様「確かに よく動く子じゃ大変だわ」納得。




シロ「ふむ。 では 本日は不意打ちやめておくか」すたすた。

家康「うん。 年中やめなさいね
カウンターでケガするから」


白(めんどいから年中仕事で疲れた事にしとこうかな)ふむ。


シロ「何を言う 隙あらばかかって来いと言うたはそいつだぞ
でなければ 俺とていきなり斬りかかったりせんわ!」ぷんすかっ

白「え?言ったっけ?」あっさり。

シロ「Σ待てこらなんで忘れとんのだ!
何だ 了承無く始終不意打ちとか まるで俺が空回り熱血馬鹿ではないかっ!!」くわっ

蒼月「了承有っても充分熱血馬鹿だよ 馬鹿。」きっぱり



シロ「Σんなっ失礼な!

お前と違って向上心があるだけだ! だいたい何だ 変温動物だか何だか知らんがコタツから離れんと
気合いだ気合い! お前には気合いが足り
ばしゃ

彬羽「おい。」
墨汁飛び散りっ

シロ「Σすすすすすすまんっ!!!」ひいいっ



粋「まあうん。 頭に血が上って硯に足突っ込むのは充分熱血馬鹿だよな」うん

白「なんで机の上に有るのに乗っちゃうんだろな?」はて。




家康「よしテオちゃん ことわざなら私が教えよう」

テオドール「家康さんは面白がって間違った事教えるので あまりアテにするなと言われているので御座いますが」えー。

家康「Σ言い返せない!!」うっ

粋「まーた何教え込む気だったんだよ」うわ




白「あれ? バカラス お前そろそろバイトじゃないのか?」

彬羽「Σはっしまった
ったく墨まみれにしやがって
手前ら!その辺ちゃんと直して置けよ!」だだっ

粋「へ?なおす?」きょとん。

シロ「ん?ちょっと待て この場合は」ん?





家康「シロが踏み割った硯修理しとけ、もしくは新しいのにしておけ。
それとも 片付けておけ
どっちかなあ?」うーん。

千様「彬羽君関西生まれだから この辺たまーに困るのよね」うん。


粋「普通に考えたら片付けておけ じゃね?」

蒼月「どうだろ? あのクソ真面目だし
次に使う奴が困るから使える様にしておけかもしれないよ?」うーん。




テオドール「日本語にも色々あるので御座いますねえ」うわ

千様「方言はねー」うんうん



白「あ、なあなあ
さっきの団子の皿 置いといたらカピカピになって
彬羽「Σそれくらい自分で考えろ!
だああ遅れる あー流しに放り込んどけ!!」どたばたっ


白「ん?放り込むんだな?」


がっしゃん!!
彬羽「Σそっちじゃねえええ!!!」





家康「よし。白も一緒に日本語勉強しようか?」肩ぽん

白「?
放り込んだぞ?」はて。





テオドール「やはり言葉は大事に御座いますね」しみじみ。

蒼月「つーか あんだけ意思通じて無いのが バケモノ大将とその片腕とか マジで俺等の安全綱渡りだよね」




家康「良し じゃあ今日のおやつははんごろしにしようか」にこにこ。

白「家康 ボケたのか?」真顔

家康「Σ日本語の勉強だって言ってるでしょ!!」

テオドール「はんごろしのおやつ?
あ!鰹のタタキとか「Σ気持ちは解るけどそれはご臨終してます!
てか日本人はおやつに生魚食べません!!」




一二三「ぼた餅の事だべ。」あっさり

一同「Σそうなの!?」

一二三「家康さん、いきなりそれはムズいべ
簡単なのから教えたげた方がいいだよ」

家康「うわ 幼児に諭された」 わおー。






シロ「お、おい 結局硯はどうすれば良いのだ」オロオロっ





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