小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月21日

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【芝居小屋】




白「ふーん。変な事にならなきゃいいけどな」へー。

彬羽「だな。 全く年末になるとトラブルが増えやがる」ぶつくさっ


粋「あれ?部外者立ち入り禁止だぞ
皐月に見つかったらドヤされんぞお前」



彬羽「ド派手な手前等に合わせて台本書いてるのは誰だ?」

粋「Σう 助かります大先生っ」ううっ

テオドール「ホント多才に御座いますねえ
日本料理に物書きに 白さんの副官に御座いますか」しみじみ

彬羽「最後のは才とか関係ねえだろ
頑丈なら誰でも勤まるだろこんなの」

粋「いやまず 兄貴に意見言いまくって生存の時点で普通無理無理」



皐月「で、あっきーがここにおるっちゅー事は何ぞ化け物側でトラブルあったって事やろけど
午後はお宅の大将さん貸せんからな?
代役でどうにかなる場面ちゃうからなー?」ギロッ

彬羽「お前な 人間と化け物がギスギスし出したら のんきに芝居なんぞやってる場合じゃ無くな「知らんがな のんきとか言わんでくれる?こっちはこっちで日々戦場やでっ」

白「だそうだ。
今回お前に全部任せた」しれっ

彬羽「Σおい!俺もバイト有るんだぞ!!」

白「今日は午前中だろ」さらり

彬羽「Σなんでアホの癖にそういう事は把握してんだ」


粋「ごめん。」 彬羽のシフト表の写しっ

テオドール「さすが 敏腕付き人に御座いますね」わお。



白「そういう事で頼んだ。」

彬羽「Σだああ兄弟揃って面倒臭い!!」



テオドール「そもそも正式に副官なのですから 彬羽さん単品でも徳川の印籠並の影響力はあるのでは御座いませんか?」

彬羽「それはそうなんだが
なんせ化け物は実力主義だからな」うーん。

粋「あー まあ話して素直に聞く奴ばっかじゃねえよな」うんうん。



彬羽「正直俺がやると相手が潰れる折れる その他即座に肉体破壊になるんで下手に動きたく無いと言うか」
粋「やっぱお前 兄貴の相棒だよ」ああうん。


皐月「なんや アンタのがましなレベルなん?」えー。

白「俺なら軽く炙るとか出来るしな
火力加減下手だけど」

テオドール「一撃粉砕ではない分マシと言う事なので御座いますね」成る程。




彬羽「そういう訳で 相手の生命の維持の為にも有事には借りたいんだが。」
皐月「却下。やるな言う事やる奴が悪い
知らん化け物より うちの演目のが大事や。」きっぱり

テオドール「ごもっともですね」うーん。



白「なんだ。炙りが要るなら最悪コイツ行かそうか?」

粋「Σえ!?」ぎくっ


彬羽「あ、いや

色々勤まるとも思えんしな」うーん。

粋「Σそっちで俺に兄貴の代役やれと!?」えええっ

白「身内ならそれこそバカラスより良いんじゃ無いのか?」

粋「Σいや無理無理無理無理!肩書きが重すぎる!!」ひいいっ



テオドール「責任とかその辺の圧に弱すぎるから お役者業でも万年見習いで御座いますしねえ」うーん。

皐月「威厳もクソも無いし 無理が無いか?」うーん。

テオドール「あの 女性がその言葉はどうかと「男女差別反対やで。ナヨナヨ吸血鬼」どずぱっ




灰ざらああっ。



粋「Σうおテオいきなりどうした!?」ひいいっ

皐月「どいつもコイツもメンタル弱い男ばっかやな」ちっ

白「お前が神経太すぎるんだぞ」きっぱり。






彬羽「何も起こらない事を願うしか無いか
最悪 何か起きたら暇してる晴明辺りに相談でも

飛天「お。居た居た
なんか大江山の近くで自称土地神の大蛇と地元の村人が揉めてるって茨木童子が知らせてくれたぞー」ひょこっ



白「これ 晴明でどうにかなるかな?」

彬羽「・・むしろ引っ掻き回されて悪化しそうだな」げんなり


飛天「伝言頼まれただけだから詳しく知らないけど
なんか蛇がキレてて 愚かな人間共1匹1匹丸飲みにしてくれるとか何とかで 急いだ方が良くね?」

彬羽「最悪腹裂くか」ちっ

テオドール「それで中身無事なのは西洋の童話ぐらいだと思われますが」えー



白「こんなのでもダメか?」

皐月「あかん。」きっぱり



白「そうか しかたない

責任も何も感じない様にして放り込むか」ちらっ

粋「あの兄上 俺見ながら何怖い事言ってんの?」

彬羽「言っとくが キレてる勾陣放り込まれても収拾つかなくなるだけだからな?」

粋「?」きょとん。



テオドール「そもそも暴走モードの粋さんを使役出来るの白さんのみなのですから
普通に彬羽さんも危険に御座いますよ?」

白「あ、そっか」手ぽん。

彬羽「Σ危険物の扱い適当過ぎるだろ!!」

白「いやお前 死ななそうだし」

彬羽「Σ生きるか死ぬかで判断するな!
そもそも瞬時に蒸発しないってだけだからな!!」



飛天「この兄弟の火力で 蒸発しないってだけで充分無茶苦茶なんだよなー」お茶ずずー。

皐月「成る程。ホンマあっきーにしか勤まらんねんな」ふむ。






白「そっか。 じゃ交渉はお前がやるし、ケンカになった時に相手ビビらす奴が要るって話だよな? 会話出来る奴で」えーと。

粋「あの兄上 総大将ってそういう物なの?」えー。


テオドール「モンスターの世界は結構そんな物に御座いますよ
その辺りは西洋も東洋も大差な
あの 何故私をガン見されているので
御座いましょうか?」


白「テオがこんな感じなのって 吸血鬼なのに血を吸った事がないからだって言ってたよな?」

飛天「へ? んー まあ仮説だけどな。
家柄血筋は最高レベルなんだし 1度吸血させてみりゃ大化けする可能性はあるよなーって」


彬羽「いや そんなどうなるか解らん物を預けられても困るんだが」

飛天「あー んじゃちょっと試してみる?

よし白 腕出せ
最高級の化け物の血で試してみよう」きらーん。

白「Σ!!?」

皐月「アンタ舶来物の注射器持ち歩いとんの?」うわ。

飛天「医者ですから。」ふっ



テオドール「あの、注射器で抜いた血とか
何か飲みづらいというか かなり嫌なのですが。
そもそも恐れ多くて飲めません」むう

彬羽「だろうな

第一これまでの例から考えりゃ
あいつの血なんか摂取した日には 自我もぶっ飛び文字どおりの化け物化が良いところだろ」

テオドール「あー 犬神さんも巨大化されておりましたしね」ふむ




どかばきゃばりんっ!!

だだだだだっ


飛天「Σあああ!壁破って逃げた!!」

皐月「Σこらああ何しとんじゃああ!!」きいいっ

粋「だおりゃ!」

ばきんっ!

飛天「Σ注射器いい!!」あああっ

粋「Σ煩えバカ!動物に注射とかそら逃げんだろっ
兄貴ほら 怖くないからっ ほーらほらほらもうすぐ出番だぞー」とーとととっ





テオドール「暇してる茨木さん辺りにお手伝いバイトお願いした方が良いかもしれませんね」あーあ。

彬羽「だな。
少なくともコイツらじゃ 頼りになりそうもないな」ため息。






石燕「あのー また何かあったんすか?
屋根の上で白さんが威嚇してるみたいっすけど」ひょこっ

一同「Σ!!」

石燕「?」




彬羽「霊力陰陽師レベル。毛有毛現の筆による大型妖怪の使役、人外知識豊富 か」ほう。

石燕「あの。どしたんすか?」

テオドール「ザックリ言いますと 年末の白さんの代理を探しております。」

石燕「あの あっし一応人間なんすがね」ええー。




粋「あー ダメだ降りてこねえ
七輪であんこ餅焼くか」ちっ

飛天「それで降りて来ちゃうのか 俺らの総大将」わお。





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