小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月13日

f:id:t00c:20211211092016j:plain





蒼月「はーダルっ 早く春になんないかなあ」こたつでぐったり。

石燕「まだ年も越して無いっすよ
んな寒いなら熱いお茶でも飲んで「めちゃ飲んでる あーちゃぷちゃぷして気持ち悪い」おえ


シロ「蛇も難儀だな」ふむ。

千様「今年はそんな冬眠しかけてないしマシじゃない?」



家康「あれ?小太郎が吠えてる
お客さんかな?」よっこらしょ


蒼月「馬鹿犬ワンワンうっさいなあ
普通に呼びに来いよ」ちっ

石燕「?
妙っすね

小太郎さん いつもならお客だぞーとか尻尾振りながら」はて。




千様「あら、殿お帰り どしたの?」

家康「えーっと あの、どうしよ
今判断力の有る奴が出払ってるよねー?」冷や汗だらだらっ

シロ「は?何を言っとるのだお前」





家康「一二三ちゃんのご両親

だそうです。」冷や汗ぼたぼたっ


父母「娘が此処に居るってのは本当なんですね!!」おおおっ


一同「Σはいいい!?」



石燕「ちょい確認。
一二三さんが此処に保護された経緯は?」ひそっ

千様「えっと 彬羽君が山で拾って来て
はじめは人間の孤児の子らと一緒に幕府が補助してるお寺に預けられたんだけど
破壊力有りすぎて戻って来た とかそんな感じね」えーと。

シロ「親の記憶は無いと言っておったが ええ?」困惑っ




蒼月「・・へー。」

家康「Σ何その冷めきった目!!」

蒼月「いや 万一本物でも 俺よりパニックになるべき人等いるじゃん?」

父母「Σ本物ですけど!?」


家康「Σだあああの子等今居なくて良かった!!」ひいいっ

千様「殿、落ち着いて」どうどう




一二三「なんだべ?家康さんまた何かやらかしたべかー?」ひょこっ

母親「Σああっその真っ赤な髪は!!」


家康「Σしまった!心の準備も出来てないだろに!?」ぎくっ

蒼月「お前のせいだよ馬鹿。少しは落ち着けよ」冷ややかな眼差しっ






間。





千様「殿は?」ひそっ

シロ「完全にパニック起こしとるのでな
軽く凍らせといた」

石燕「あのヒトなら解凍すりゃ大丈夫そうっすが

コレ どうしやしょ」困惑っ




蒼月「で、親子の証明になる物とかは?」

父親「証明 と言われましても」

母親「ほら!私のこの髪の色!! この子と同じ赤でしょう!?」ほらほらっ

蒼月「いや赤とかさして珍しく無いし
大概珍しい髪の毛真っ白もこの家だけで2人居るしさー」

父母「Σ珍しくないの!?」えええっ



シロ「まさか蒼月が頼りになるとはっ」驚愕。



一二三「おらどうしたらエエんんだべか?」えーと。

石燕「どうなんすかねえ?

あの2人見て何か思い出すとか無いっすか?」困惑

一二三「別に」きっぱり。

小太郎(なんで当事者こんな冷静なんだろ)わおんっ




蒼月「とりあえずさ
家主と今現在保護者してる奴が留守なんだよねー
俺等あくまで居候だから この子に関する決定権無いんだよ
悪いけど出直してくんない?」

父母「Σえええ!?」

蒼月「あのさあ

人の親だっつんならスジ通せよ
犬猫の子じゃないんだよ」くわっ


一同(Σこいつがマトモな事を!?)



鏡子「あの人基本嘘つきですからね。」聞き耳っ

コマ『成る程蛇の二枚舌。場を取り繕わせるには最適です』カタタッ



父親「確かに
気が早ってしまい失礼な真似を」くっ

母親「ですね。
何も証拠と呼べる者は無いですし あの子も私達を覚えては居ない様で 無理も無いですが」しくしく。


千様「あらお母さん泣いちゃった」気まずっ


シロ「その、お前はどう思うのだ?」

一二三「どう思うって このおばちゃん誰だくらいしか」うーん

母親「Σおばちゃんー!?」がーん


石燕「あの 向こうでコマさん達と遊んでた方がいいんじゃ無いっすかね」うわ


一二三「こんなん気になって遊べねえだよ」むう

千様「そりゃそうよね」うんう

シロ「どうしたものか」ちらっ




母親「おばちゃんって 本当にあの子覚えてないいい」号泣っ

父親「仕方ない 仕方無いよ
あんなに小さかったんだから」よしよし。


蒼月「いや そういうのいいからマジで帰って
俺等じゃどうにもなんないし 寒いしダルい」あっさり

父母「Σ!?」

シロ「Σお前には人の心が無いのか!!」ひいっ

蒼月「無いね」きっぱり



一二三「そりゃ蛇だもんな」うん。

蒼月「そそ。有るわけないだろってね
いやー当事者なのに肝が座ってるよねー 将来楽しみ」あははー

母親「Σやめて下さい!年端もいかない娘に!」ひいいっ



小太郎(ややこしくなって来ちゃった)オロオロうろうろっ

石燕「小太郎さん ナワバリつけるならせめて庭で「Σ違う!!」がうっ

父母「Σ犬が喋った!?」ひいっ

シロ「Σすすすすまん!趣味の腹話術だっ!!」わたわたっ




蒼月「あれ、山童の親が犬が喋ったくらいでなんでビビるの?」

母親「Σえ!?」ぎくっ

父親「Σ喋る犬は初めて見るんです!!早々其処らに居ないでしょう!?」

一二三「確かに小太郎さん珍しいけんどな」うーん。


千様「あらあ?これは?」ちらっ

石燕「そもそもお二人共人間っすからねー」

父母「Σえ」びくっ


シロ「ふむ。化け物であるなら お前なら上手く化けても解るはずだしな」

石燕「しかし モノノケってのは何から生まれるか解らない物っす
山童は元々数が少なくて生態が解らん生き物っすし ヒトを親として生まれるとしても不思議じゃないっすしねえ」じーっ

母親「そそそそそうです!!
良かった理解してくれる方がっ」ほっ


一二三「そんなもんなんだべか?」ええー。

父親「そうなんだ
だから私達は一二三、お前と離れる事になってしまった 許しておくれとは言わないが


コマ『その手をお離し下さい。死にます』筆談べろんっ

父親「へ?」


畳ずばん!!

父親「Σどわああ!!」ひいいっ


一二三「うわ。畳もげたべ」おおー。





白「なんでお前がその名を知ってる」ギロッ

父母「Σ鬼いいいいい!!!」ひいいっ


コマ『離さなかったら腕飛んでましたなー』カタタッ

シロ「Σという事は!?」はっ




石燕「あっしらあえて名前呼ばなかったのに おかしいっすよねー」うんうん

蒼月「だね。パニック起こしてた馬鹿殿は最初に氷浸けになったのにねー。 」


千様「Σえ」

シロ「Σお前ら解っておったのか!?」えええっ

石燕「本物の可能性もゼロじゃないんで 即座にケンカ売らなかったんすがね」しれっ

蒼月「ボロ出すの待ってる間にさっさと一番ヤバい人呼ぶとかお前もやらしいねー」にやにや。



千様・シロ(Σこの2人 こういう時ばっか息合い過ぎ!!)





テオドール「だああ足速いっ!!
白さんダメですよ! ちゃんと魄哉さんに突き出しませんとっ」ぜーぜー



白「その名前は何処ぞの糞真面目が3日3晩考えてつけた名前だ。
気安く呼ぶな」くわっ







蒼月「で、そのマジもんの保護者は?」

テオドール「下手に話すと生真面目過ぎて何やらかすと解らないからと あのあれ止めなくて良いので御座いますか?」

石燕「いんじゃないっすか?手の混んだ誘拐犯っすし。
事前に子供の名前調べといて安心させるとか 確信犯っすよねー」やれやれ





家康「はい そこまで
一応人間みたいだし この2人は徳川が預かるよー」氷まみれっ

白「ん?」ギロッ

家康「はいはいはい。白目剥いてるでしょ
それ以上はダメ。続きは天海に任せた方が怖いからね?」徳川の印籠っ


シロ「Σすまん忘れておった!!」ひいいっ

家康「いやーおかげで頭冷えた冷えた だいたい察したよ」ヤケクソあっはっは。

小太郎「どうやって氷漬けから脱出したんだろな」うわあ




テオドール「あのー 早く戻りませんと
代役やってる粋さんのメンタルが」

白「忘れてた」手ぽん。

千様「Σまた仕事中に抜け出して来たの!?」

シロ「Σはよ戻れ!演目ド偉い事になるぞ!」ひいいっ





ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー





挿音「で、じっくりお話聞いた所よ
世の中にゃ 化け物コレクターみたいな物好きも居てよ
生態も謎の山童で、しかも女のガキとなりゃー その界隈じゃ偉い価値が有るらしくて あいつ等その手業者に雇われた下請け詐欺師だってよ

理解できねえわ マジで」キセルすぱーっ


一同(徳川忍軍頭目 直々の取り調べかっ) 背筋ぞわっ


挿音「妖怪見分けるのなんざ 訓練つめば不可能じゃねえからな。
レア妖怪見つけて名前調べてってのは大したもんだが
ま、調べが足りなかったな」

シロ「まさかペテンにかけようとした相手まで化け物だとは思っておらんわな 普通」うむ。



挿音「おうよ。人の手におえるシロモンじゃねーっつの。」キセルぷっはー



千様「あらあら。一二三ちゃん 彬羽君の袖握ったまんま寝ちゃって」

粋「コイツなりに気張ってたんだろなあ」しみじみ。



白「良かったな?」

彬羽「・・だな。」ほっ









茨木童子「で、あの屋敷襲撃すれぱいいんだな?

つかホントに良いの?」ええー


魄哉「構いません。今回は『天海大僧正』としてお仕事お願い致します
保護の方は此方で致しますので。」


酒呑童子「今夜の日雇いは 傭兵かよ。

何か知らねえが 暴れて儲かんだ加減無しでやんぞ野郎共!!」

鬼族「おおおーー!!!」雄叫びっ






>サイトトップに戻る