シロ「生きとるか？」納刀ちゃきっ。
粋「ななななんとかっ」がくぶるっ
千様「あら何ー？ またオバケにでも襲われたの？」
粋「Σ速攻バレた！！」
シロ「お前をそこまでビビらせる物が他に有るか？」
粋「ご立腹の時の兄貴。」きっぱり。
シロ「・・そうか」うむ
千様「あらまあ こんな家に住んでるのに
本当にオバケがダメなのねえ かわいそうに」
シロ「基準が酷い事になっとるな」うーん。
粋「いや怖いって。うちの兄貴仮にも魔王だし」
シロ「そもそも怒らせた記憶が無いのだか？」うーん。
粋「Σえ」
千様「そう言えばアタシも無いわー
逆に何やらかしたらそんな怒るの？」
テオドール「何をやらかしたアウトなので御座いますか？」
白「ノリ？」しれっ
粋「Σ居たの！？ つか酷え！！」
白「つつじが お前も役者なら足音立てずに歩けとか変な所細かくて」むう。
粋「Σそっちの話じゃねえよ！！」
シロ「細かいな あの元アサシン」
千様「本人は足音気になってしゃーないんでしょうけどね。」うん
白「ちなみにお前は純粋にドタバタ煩いからもうちょい落ち着けって 見習い期間また延びるぞ」
粋「Σ足音立てない歩き方レクチャーお願いします！」ひいっ
白「それなら後ろの奴等のが詳しいと思うぞ」
粋「へ？ Σうっぎゃあああ！！！！」
テオドール「今回は見えておられますね」おや。
シロ「ふむ つまりこやつが最初にオバケ共に襲われておった時から居たのだな。」
テオドール「申し訳御座いません
白さんが面白いから見てようと言われましたので。」
千様「悪趣味なお兄ちゃんねー」あらあら。
石燕「騒がしいと思ったら
ほら 弱いもの虐めダメっすよー」しっしっ
オバケわらわら散り散りっ
粋「Σおおお石燕んんん！！」後ろに隠れっ
石燕「こうやって反応おもろいからからかわれちゃうんすよ？」あーもう
シロ「む？ちょっと待て
先程も思ったのだが ひょっとしてあの手のモノノケは本来霊感の有る無し関係なく見える物なのか？」
粋「へ？」
石燕「あの なんも教えてないんすか？」
白「何をだ？」きょとん。
石燕「あーそっか 化け物の世界じゃ当たり前過ぎてって奴っすか 」あちゃー
千様「あの アタシも話見えないんだけど？」
石燕「うわマジっすか
そっすね。簡単に言うと
見える人ってのは霊感が有るから見えるんじゃなく 単にオバケが自分で見せてくれてるって話っす」
一同「Σえ」
石燕「Σちょ 何で誰も知らないんすか！？」えええっ
白「ん？ ちょっと待て。
お前此処の奴見えるか？」指差しっ
粋「あのー兄貴だと 単に脅かそうとしてる様に思えんだけど」えー。
テオドール「おられますよ？」
粋「Σお前が言うと共犯ぽいの！！」
シロ「いや今回はおるな。ん？俺も鬼切を腰に差しておかねば基本見えんのだが？」
石燕「説明途中っすよ
見えるってのには2種類あるんす。
で、この世の普段のオバケってのは生者とちょいズレた所に存在するもんっす。
化け物モノノケならば 存在が近いんでズレた所のオバケも普通に見えるんすよ」
千様「じゃシロ君は鬼切の影響で化け物になってるのね」へー
シロ「Σおい！大丈夫なのかこの刀！？」
白「さあ？ 元々妖刀だし」うーん。
石燕「でもって ズレた所に居てもコイツになら姿見せて良いかなー？とかってなると見せてくれる
これがいわゆる『霊感の有る人』っす」
粋「あのそれ 人間側じゃ無くてオバケの匙加減なんじゃ？」
白「よく自分は霊感が有るとか大声で言っちゃってる奴の周りでぷーくすくす言ってるもんな」成る程。
石燕「まあ イタズラ好きな人多いっすからね」うんうん。
一同(Σ自称霊感有り恥ずかしい！！)ひいっ
テオドール「おや？では石燕さんはどうなるので御座いますか？
異常レベルでオバケにおモテになるとかその辺に御座いましょうか？」はて。
千様「あ、確かに
人よりオバケのが親しく接してるわね？」あら？
白「石燕は人間だけど 存在がこっち側なんだと思う」うん。
石燕「やっぱそっすか。」ふっ
粋「うわー 化け物の大将の太鼓判つきかよ」わおー。
千様「石燕さんは存在がおかしいから別としてー
其処らで自称霊感強い人見たら優しくしてあげましょうね？」
シロ「んなアホな事誇っとる時点で関わらんがな」きっぱり。
粋「つーか マジか
たまーにその手の奴見るけど あれ見えない所でんな馬鹿にされてんのかよ」うわー。
鏡子「オバケ全部がそうではありませんよ！」どろんっ
粋「Σっぎゃー！！」ひいいっ
白「落ち着け鏡子だ」
粋「Σえっ
あ ごめ「泣きますよ！！」きいっ
灰ざらああっ
鏡子「Σテオドールさんもですかあっ！？」えええっ
シロ「いきなり出てこられると驚くには驚くな。」うむ
石燕「鏡の中に人影は一般的にホラーなんで一声かけてからにしやしょ？」
鏡子「しくしくしくしく。」さめざめ
白「鏡子 わざとやってるだろ。」
粋(一般的には泣く鏡も大概だよな)うわ。
鏡子「という事でお話は聞かせて頂きましたが
私はぷーくすくすとか致しませんよ？
鏡がお寺の納屋に放り込まれて居た時も何度かビビられましたが 気付いて欲しかったからです！」ぷんすかっ
千様「あー鏡子ちゃんはそうよねえ。」うんうん
石燕「一般的な そこらのオバケの人らの話っすよ」苦笑。
鏡子「迷惑ですね。そのせいで話しかけても話しかけても悲鳴あげて逃げられましたし
何なら納屋でお経あげられましたし」ぷんすかっ
白「お前がお祓い頼むって担ぎ込まれ訳 よく解った」納得。
千様「鏡子ちゃん そう言えばどんな高名なお坊さんでも祓えなかった強いオバケなのよねー」
テオドール「そうなので御座いますか？」へー。
鏡子「何事も無かった様に蘇生しますね
そもそも鏡のオバケなんて特殊なものになっちゃうくらいですから
普通じゃ祓えないかもしれませんねー」
シロ「また偉く他人事だな。」
粋(で、娘の幸せな嫁入りを願った親残して先立つのが申し訳無くて オバケになった結果フラグ立ってるのがコレかよ。)
蒼月「何？ 苦虫噛み潰したような目して」厚着してこたつに潜りっ
粋「いや蛇って幸運呼ぶっての あれ嘘だったんだなって」
蒼月「Σいきなり喧嘩売ってんの！？」むかっ
粋「あのな鏡子 オバケになった理由はこの際忘れて
その、幸せに生きても言いと思うんだよな」真顔。
鏡子「とっくに死んでますが？」
粋「Σいやそうなんだけだけど！？」
千様「粋君落ち着いてー 思いやりが暴走してるわよー」
テオドール「だいたい考える事の察しがつくのが悲しゅう御座いますね」
シロ「だな。」うむ。
蒼月「何だよ。皆揃って気分悪いな
だームカつく！ 着込んで根性で遊びに行ってやる！」ふんっ
シロ「Σ馬鹿やめろ！冬眠するぞ！！」
蒼月「だってムシャクシャするんだもーん。
倒れたら回収よろしくねっ」ふんっ
飛天「じゃ。こんちわからの 眠り香年末増量中っ」
ばたーん！！
蒼月「ぐう。」
千様「Σ効き目凄っ！！」
シロ「Σ用量大丈夫なのか！？」ひいいっ
飛天「体力有るし多分 大丈夫？」首かしげっ
シロ「Σこの医者大丈夫か！！」ひいいっ
飛天「これならお宅の兄貴にも多分効くぞ」わははっ
粋「年中爆睡こいてるから必要ねえよ」きっぱり。
千様「で、どうしたの？
置き薬ならこの前見て貰ったし Σあ。」察し。
彬羽「今のアホな薬の開発で有り金使い果たしたそうだ。」眉間に青筋っ
飛天「いやー診療所で貧血起こしてたら 殴り起こされて。」あっはっは
一同「「「馬鹿たれ。」」」
粋「もうちょいしたら飯炊けるからちょい待てよ」
飛天「うわ助かる。
って事でお1つどう？
ちょっと値は張るけどな」
シロ「すまん。俺は９時には熟睡だ」きっぱり
石燕「鏡子さん。あのマジであの人はこんなノリなんで
人の趣味に口出しはしたくないっすが マトモに考えてると悪霊になるっすよ？」
鏡子「何の事でしょう？」
粋(どてらの裾から 女の名刺がボロボロとおおおっ！！)ひいいっ
蒼月「んー。鏡子ちゃん」むにゃ
鏡子「Σ！？」
千様「え？寝言？」あらあらっ
彬羽「また意外な」かなりびっくり。
テオドール「おや。意外と純愛系の流れに御座いますか？」おおっ
蒼月「お初ちゃん幸ちゃん 春花ちゃんなっちゃん 千晴ちゃん染野ちゃん佐代子ちゃんお香ちゃん」むにゃむにゃ
彬羽「どんな夢見てんだコイツは」ドン引きっ
鏡子「知ってた！」
ばきゃっ！！
蒼月「Σぐはあ！？」
シロ「Σ荒ぶるなああ！！」ひいいっ
鏡子「御安心を
こんな人に惑わされたりしてませんから」にっこり。
粋「いやあの 無理が有「お話疲れましたー。大鏡に戻りまーす」どろんっ
シロ「Σこれは追えん！！」ひいっ
飛天「ん？今あの幽霊 どうやって殴った？」 蒼月の生存確認っ
一同「Σあっ」
石燕「Σいや普通無理っすよ！？
そもそもほとんどの幽霊は生者に触れなんないすから！」
どろんっ
石燕(与一)「私でも石燕の体を乗っ取らんと何も出来んぞ！？」えええっ
白「解ったから落ち着け
いきなり変わるな」どうどう。
シロ「いや鏡子は 平安時代から誰も祓えずおった幽霊だぞ？」
テオドール「ああ見えてめちゃめちゃ強いオバケなので御座いますね」うわー。
粋「悪霊？」おそるおそるっ
千様「蒼月君が半端にちょっかいかけてるせいでそうなってもおかしく無いかもねー
あの子世間知らずだし」あちゃー
彬羽「さっきの薬だが
速効性は有るんだな？」チラ見。
飛天「まあ下手な麻酔よりは速いかなー？ 効き目はご覧のとおり。
数回分買っとく？」にやり。
白「さて。そろそろ愚痴聞いてくるか」すたすたっ
シロ「Σ手慣れておる！！」
粋「Σ兄貴いつも聞いてんの！？」えええっ
白「表情筋が仕事してないから話しやすいらしい」はーやれやれ。
千様「めっさ解るわ」うん。
テオドール「では皆さんの精神の安定の為。
女の方と遊べない様 今の内落書きでもしておきますか
石燕さん筆貸して下さい」きらーん。
石燕「あ。そんならあっしもやりたいっす
とりあえず 頬っぺたうずまきは基本っすよねー？」書きかきっ
テオドール「鼻毛も行きましょう」
石燕「お？いきなりそこ行っちゃうっすか？」生き生きっ
粋「お前らホント容赦ねえな」うわ。
飛天「まいどっ
しかしありゃ起きない方が幸せかもなー
って事で 追加発注受け付けてます」きりっ
彬羽「Σ足元見んな！！」
