小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月24日

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【割烹 春一】




ひな「そう言えば 年末忙しくなりますけど、忘年会どうします?」
彬羽「不参加。」即答っ

庵「うん。年末は子持ちはね。」うんうん。


シロ「子持ちと言うか 率先して育てとるだけなのだがな。」うーん。

ひな「それはもう父娘と言って良いと思いますよ?」にこにこ。



彬羽「だいたい毎年大晦日にはうちの家主が年越し宴会するだろ
それに適当に食い物でも持ち寄りゃ 酒ならアホ程有るし忘年会にゃ充分じゃ無いのか?」

ひな「あー。今年もお邪魔しちゃいましょうかね」成る程

朱禅「つーかやっぱ幕府のトップは凄いよなー
毎年アレ何処から仕入れてんの?」


シロ「俗に言うお歳暮だ。」

朱禅「Σ全部貢ぎ物!!」ひいっ

彬羽「ちなみに相手には 借りを作らない様きっちり江戸城の庭にしか咲かない謎の深紅の花の盆栽を送ってるらしい」

庵「絶対由来がヤバイ花だよね。」わおー。


彬羽「飛天にも何か解らん奴らしいからな。
まあ、悪さしなきゃ特に害は無いだろ」

シロ「普通の植物なら 仮に悪さしても害は無いのだが?」

庵「認めたね」ああうん。

ひな「返礼品が監視になるとは さすが天海様ですねー」あらまあ。





入り口がららっ


粋「うー さむさむさむっ!!」

テオドール「おでん下さい! 後えーと何かお漬物を!!」

庵「はいはい。タクアンで良い?」

シロ「お前も変わった外国人だな。
漬物好みか」

彬羽「こいつの母国じゃ食卓に酸っぱい物は必須だからな。
梅干しまで行くと酸っぱすぎる様だが。」

テオドール「酢の物もありがたいですが。寒い時に酢の物は何かこう 食欲が」うーん。

粋「俺 日本人だけど漬物あんま好きじゃないのになあ」へー。


朱禅「で、お前は?」

白「とりあえず豚汁 冷えた。」ぶるるっ

庵「はいよ 豚汁みっつー!」

ひな「お役者業も大変ですねえ」苦笑




白「で、年末がどうとか話してたな?」

彬羽「手前いつから聞いてた「お前の声が大き過ぎるんだぞ」


シロ「お前も年末は忙しくなるな。
プロなのだからくれぐれもケガするでないぞ」

白「だな。忙しくなる前に 色々やっとかないとな。」

粋「へ? 兄貴なんか予定あんの?」




白「一二三のクリスマスどうしよう。」真顔

テオドール「とことん面白そうなら積極的に異国の行事取り込みまくるお国に御座いますね」大根はふはふっ


彬羽「Σう 確かに
年末の飲食も忙しくなるし今の内に考えておくべきかっ」

白「だろ。だから今日昼終わりなのに寄ったんだ」



粋「一二三絡むと団結力凄えな兄貴達」うわー。

シロ「保護者は彬羽だが、 溺愛ぷりならこやつも負けとらんからな」うむ。



白「ちなみに今年は何か言ってたか?」

彬羽「いや特に。
強いて言うなら 石燕のがしゃどくろの背中に乗りたいと言ってたくらいか?」

白「無理に頼んだら石燕死ぬ奴だな」うーん。




庵「なんか真顔で物騒な会話始まったんだけど。」

粋「廻りに迷惑かけねえ配慮は出来てるし まだマシじゃね?」



白「よし。等身大がしゃどくろでも買うか」きらーん。

シロ「どんな玩具だそれは」

白「本物のがしゃどくろの大きさ再現したそういうのだ。」きりっ

ひな「何処に置くんですかそんな物「裏山。」

朱禅「うわー。地味に計画的だ」



彬羽「喜ぶかもしれんが 作れる奴要るのかそんなもん。
仮に居たとしていくらかかるんだ」真顔。

庵「いやお宅のお嬢さん喜ぶの?それ」えええっ


白「年末はいつも投げ銭されるし 金なら問題ない」どやっ

テオドール「おひねり凄そうに御座いますね」ほうほう。

シロ「ファンの心遣いががしゃどくろになるとか悲惨ではないか?」




粋「つかクリスマスって何の祭り?」

朱禅「Σえ」

ひな「あー。なんとなくお祭り騒ぎしてる系の人からしたら そんなかもしれませんね 」苦笑




テオドール「異教徒の祭に御座います」
粋「Σ何それ怖っ!!」ひいっ

シロ「間違っておらんが 言い方よ。」

彬羽「だいたいお前はそっちの住人だろうが。」



テオドール「元々さして信仰して無かったので問題致しません
そもそも改宗致しましたし」ちくわぶもぐもぐ


朱禅「破壊神教か。」しみじみ。

白「なんで俺そんな懐かれてるんだ?」

テオドール「ぼっちからすれば 声かけてくれる御方は神様に御座います」きっぱり。


粋・シロ(役者業含め各種にストーカー多いし 本気で教団作りそうで怖いな) うーん。

庵「なんでこっち見た?」

粋「いや。布教活動始めたら全力で阻止しなきゃってな」ふっ





白「で、どうしよう?
がしゃどくろはあんまりクリスマスぽく無いよな?」うーん。

彬羽「確かにな。
そもそもクリスマスぽいとは何だ」むう。




庵「あれ? 去年のクリスマスに御子様扱いされて ガッチガチの妖刀貰って無かった?」

シロ「だな。」※クリスマスに鬼切貰った未成年。


白・彬羽「・・・。」




白「おいおい考えるか。」豚汁ぐびーっ

彬羽「だな。
ちまちました物別々にやっても良いかと思うしな」

朱禅「つか何で連名つか合同なんだよ」

白・彬羽「カブリ防止」きっぱり。





彬羽「さて。他に客も居ねえし
今の内に表掃除して来るか
風で散らかって仕方無い」

白「あ、俺も 店の中暑いし風当たろ」すたすたっ

テオドール「え?ついさっき寒いと言われておられ「お座り。」

テオドール「Σはい!!」椅子の上に正座ぴしっ



シロ「?
どうしたあいつ等?」

粋「俺等居ると話に横槍入るからじゃね?」

ひな「ホント過保護な保護者さん達ですねえ」ほのぼのっ









白「なあ。シロので思い出したけど
子供って いくつくらいまでなんだ?」ひそひそっ

彬羽「いくつって そもそもシロも元服はしてんだぞ「見た目が子供すぎて子供としか思えない」

彬羽「待て待て待て。シロを子供とするとだ
ほぼ同じくらいのテオの奴も子供扱いとなるんだが」えーと

白「それなら与一も同じくらいだぞ 享年だけど。」

彬羽「Σ器の石燕は30前だぞ!? どう考えりゃ良いんだ!?」

白「そもそも粋も大人って言われたら無理有るしな」うーん。

彬羽「いや それは認めておけ
そりゃ俺も子供扱いになるだろ。」

白「そっか お前でかくて老けて見えるけどあいつと同じくらいだっけ

ややこしいな。」うーん。





朱禅「ホント過保護な保護者達だな。マジで」出前っ

白・彬羽「Σ!!」びくううっ



朱禅「いや喋らねーから
こんなん言われた方も困るからな。」ちょい引。


白「嘘ついたら針千本ホントに飲ますからな」しーっ

彬羽「魚の方のハリセンボン丸飲みのが効くんじゃねえか?蛇だしな」真顔。



朱禅(必死か。

変な事しなきゃ良いけどなあ) 一抹の不安っ





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