小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月23日

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九尾「お?あれは」おや。

小太郎「宇迦之神だな。お稲荷のボス狐だ」わんっ


宇迦「ボス狐って」ええー。

白「犬の感覚だから気にするな」すたすた。

粋「あの、兄貴 敬語使わなくて良いの?」びくびくっ



白「細かい事気にするな
ほら あれ家主な。
じゃ 話し合い頑張れ」すたすた。

宇迦「ありがとうございます

私でしたら慣れておりますので平気ですよ」にっこり。

粋(神様方までに兄貴が迷惑かけまくってホントごめんなさい)ひいいっ



千様「アンタ自宅なのになんて格好してんのよ」うわ。

蒼月「ど偉い法事でも始めるのかって感じだねー」

魄哉「天海僧正としての神様とのお話なので そりゃ気合いも入れませんと。」式典法衣フル装備っ



家康「えーと。 むさ苦しい所ですがどうぞー」案内っ

宇迦「あら これは御丁寧に。
朗らかな従者様ですね」にこにこ。


彬羽「すまん。それ将軍だ」

宇迦「Σえ」

家康「天海のパシリお茶汲みだしお気にならさずだよ」のほほーん。



九尾「なんか知らんが しょっぱなから宇迦謝り倒して可哀想なんじゃけど。」

蒼月「んー。緊張はほぐれたんじゃない?
お互いに」




間。





宇迦「ーーーと言う事でして
人間の皆様が二年詣 初詣に来られるのは神々としてもとても嬉しい事ではあるのですが
その際に少しお願いしたい事が有りまして 早めの方が良いかと参上致しました次第です」

魄哉「はあ。成る程」ふむ。




粋「お願い?」こそこそっ

彬羽「こういう場合は これは本気でやめてくれとか そういう系の話だろうな。」

石燕「あー。初詣ではしゃいだ人間がゴミ捨ててくとかそっちっすかねえ?

もしくは 本来整地されてる真ん中は神様の通り道なのに そこ我が道にするのやめろとか?」ふむ。

粋「Σえ! あれそうなの!? 」えええっ

家康「若い子結構知らないんだよねえ」苦笑。



宇迦「単刀直入に申します。
初詣で願い事を言われるのは本来の意図とは違う、その他ルール等は知らない物は仕方無いと思っておりますが」


粋 「Σえ。初詣って願い事言っちゃいけねえの!?」がーん。

彬羽「ありゃ本来 おかげ様で無事新年迎えられましたって 加護への感謝と無事を報告するもんだ。」


宇迦「すみません!泣いて良いですかっ」涙目っ

魄哉「申し訳ありません。瓦版とかで事前に拡散致します」冷や汗っ



石燕「はいはい。初詣の作法教えるんでお子様は向こう集合っすよー」手ぱんぱんっ




白「まあまあ落ち着け
甘いの食べると落ちつくぞ」茶菓子山積みっ

宇迦「うう。金平糖美味しい
取り乱して申し訳ありません。私あまり外に出ないもので」

魄哉(人間って箱入り女神様が耐えかねるレベルですか。)うわー。


彬羽「そんな緊張する事も無いだろ
人間側の上層部とは言え 極めて所帯染みた庶民的な奴等だ
肩の力抜いて言いたい事言えば良いぞ」

家康「あれ? お前まで神様相手に態度大きいね?」おや。



宇迦「以前うちの狐が腹痛からの痙攣起こしてるの助けて頂きましたので」

彬羽「紐飲み込んでてあれは危なかった
腸にでも絡んだら腹切るしかないからな。」 うむ

家康「Σえ。どうやって取り出したの!?」

彬羽「限界まで水飲ませて腹を殴った」きっぱり。

魄哉「それで出たなら結果オーライですが 神狐でなきゃ召されかねませんね」うわあ。


宇迦「以来 慣れてるとは言え狐の手の届く所に置いちゃダメな物とか
庭に植えない方が良い植木とか教えて頂いております。」にこにこっ

家康「うわあ。意外な交遊関係」わおー。



魄哉「で、あの
本題の方は」

宇迦「Σあ。」



シロ「天然か」

白「結構」うん。



宇迦「えーとその
あまりカチカチで言うのも何ですのでさらっと言いますと


最近絵馬の内容が偉く具体的と言いいますか。それ神の匙加減でどうにかなるの?って言うのが多いんで 頼まれても困るのですが」

魄哉「どこどこの試験に受かりますように。とか
なんとか君が振り向きますように。とか 一言お金が欲しいとかそんなですね。」あーはいはい

宇迦「Σ理解が早い!!」

魄哉「常々 これ神様じゃなく自分の努力次第だろと思っておりましたので。」



宇迦「そうなんです。
その上
私、豊作とかそっち関係の神なので 恋敵の不幸とか願われましても」困惑っ

家康「Σそんなの居るの!?」えええっ

宇迦「可能な限り願いは叶えてあげたいんですが
縁切り寺か何かと間違えられてる絵馬見ると ちょっと意地悪したくなります」ため息。


シロ(Σ豊穣の神の意地悪とか洒落にならんのでは無いか!?)ひいっ




テオドール「先程金平糖がお好きな様でしたので 焼きたてのあまーい西洋のお菓子お持ちしました」焼きたてスコーン

宇迦「Σいい匂いっ」きゃー




彬羽「手前時々配慮凄いな」引。

白「甘い物は幸せになるんだぞ」どやっ




宇迦「と 言う事で
自力で頑張れる事は自分で頑張って欲しいのです。
多少部署は違っても頑張ってる方のお手伝いならしたいとは思いますし」口元クリームべったり。

魄哉「ええまあ確かに その、自分で気づいて頂けるのが一番なのですが
意外とそういうのって解って貰えないのがもどかしいと言いますか

その、何か気持ち悪くありませんか?」


シロ・家康(クリーム指摘して良いのか凄い悩んでる)





白「西洋のはめちゃ口の周りつくから気を付けた方が良いぞ」ごっしごし。

宇迦「Σいだー!!」じたばたっ


魄哉「Σこら白君もうちょい丁寧に!神様ですよ 神様!!」

白「俺も一応そうだぞ?」

魄哉「Σあ」はっ。

家康「やっぱ綺麗さっぱり忘れてたね」ああうん。




テオドール「失礼致しました
こちらでしたら 口の周りにつきにくいかと。」焼き菓子っ

宇迦「・・あの、これとさっきの作り方教えて頂いてよろしいですか?」






彬羽「本題もはやどうでも良くなって無いか?」

九尾「宇迦は思い詰めるタイプじゃからのー
話してスッキリしたんではないかの?」

シロ「神にも色々おるのだな」なんか複雑。







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石燕「で、 相談受けた以上は何もしないわけには行かないって事っすか」

魄哉「ええまあ。 多少の抑止力にはなるかと。」




白「立札 何て書いてあるんだ?」

彬羽「『神様が覚えきれないので 絵馬には名前を明記下さい』とあるな。」ふむ。

粋「Σうっわ。こりゃ変な事書けねーわ」





家康「人間ってのは匿名だと調子に乗っちゃうからねえ 」うんうん。

千様「今度は絵馬無くなって寂しくなんじゃない?これ」










宇迦「今度 女神達で女子会やろうって話になってるんですが お土産に可愛くてお洒落なお菓子ありません?」わくわくっ

テオドール「あの 私パティシエでは無いのですが」困惑っ



コマ『気軽に遊びに来る様になられてしまいました。』カタタッ

一二三「狐って懐っこいらしいだぞ。」

小太郎「あー 成る程」





挿音「こら姉ちゃん 玄関に狐置くなや
入れねーだろ」ちっ

宇迦「Σぎゃっ! すみませーん!!」ひいいっ

小太郎「Σ神様!それ神様だぞ!!」ぎゃいいんっ

挿音「知らねーよ。
つーか神も化け物も今更どうでもいいわ」夜勤明けイライラっ




宇迦「皆がこれくらい普通に接してくれていいのに」ぼそっ

一同「Σこんなんでいいの!?」えええっ

宇迦「公私混同はしない主義です」びしっ。


千様(一周回ってどう接していいか解んないタイプね) うーん。





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