小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月18日

f:id:t00c:20211016105214j:plain






座敷童子「晴明 これはなんだ?」じーっ

晴明「見て解らんか カイコじゃ
オカイコ様と言うであろ?」すたすた



座敷童子(解らん。)うーん。

カイコ「?」冬毛もっそり。




千様「カイコちゃんどんどん原型無くなってくわねー」

家康「だねえ どんどん虫感無くなってくって言うか
はじめはまだフワフワした蝶々かな?て感じだったのにね」うんうん。


粋「毎晩めっさ吸われてるもんよ」どやっ


蒼月「ガキが無理してちょっとアレっぽく言うなよ
比喩無しでエネルギー吸われてるだけだろ アンタただの餌だからね?痛いからマジでやめなよ恥ずかしいな」すたすた。



晴明「蛇小僧 通りすがりに容赦ないな」


家康「無理しなくていいんだよ
お前がお子様なの皆知ってるから」うん

千様「ねー。今のは粋君のキャラ的にちょっとキツさったかもねー」

粋「Σ追撃やめろよ!
はいはいはい はしゃいで悪う御座いましたっ!!」けっ



晴明「しかし また随分と人ウケの良い姿に変わりおるのう
あれか 愛らしい見た目で庇護欲をかきたて世話して貰おうと言う方向に進化し始めたか?」ふむ。

家康「そんなんあるの?」へー。

晴明「普通は何代もかけてその様な者が結果として生き残り どんどんと庇護されやすい生き物へと変わって行くのだが
なんせこやつは1代であやかしになっとるからの」


千様「へー。そんな生き物居るのねえ」



晴明「彼方の猫とかその典型ぞ。」

白「ねこー 新しいオモチャ買ってきたぞ」ひょこっ

ねこ「にゃあああんっ」ゴロゴロすりすりっ


家康「うっわ確かに可愛さ武器で凄いのに庇護されてる」凄い納得っ


晴明「ということでお前の蟲も お前という糧を得る為にどんどんあざとく可愛らしくなって行くであろう
良かったな 可愛がってやるのだぞ」ふふんっ

粋「Σ素直に愛でたくなくなるっ!!」ひいいっ



白「お前 単純に可愛くなりたくて頑張ってるのにな」

カイコこくこくっ

千様「白君 毎度なんで普通に会話できるの?」


家康「え。カイコちゃん可愛くなりたくて その巨大化してるの?」えええっ




一二三「あー 前に粋さんが
モコモコだけど虫だから潰しそうで怖いって言ってたべな」

千様「カイコちゃん根性有るわね」わお。


粋「Σえ。つまりは俺にモフられる為に!?」じーん。



座敷童子「いや結果として 生体エネルギー吸われた飼い主が疲弊するのではないのか?」お茶ずずー。

晴明「うむ。たまにげっそりしておるな」ごーろごろ。

家康「二人揃って当たり前みたいに人の家で寛ぐよね」ああうん。


粋「そっか お前俺の為に肉体改造頑張ってるのか
よーしよしよし ホント可愛いなあちくしょうっ!」なでなでもふもふっ




蒼月「Σぎゃっ何!? モテ無さすぎてついに虫に手出したの!?」ひいいっ

粋「Σお前と一緒にすんなバーカ!
世の中色と欲だけじゃねえんだよっ」へへーん。

蒼月「うわ何コイツ腹立つ!」むかっ




晴明「何であろうな その昔聞いた虫愛ずる姫の話を思い出すのう」ふむ。

一二三「へ?どんなお話だべか?」わくっ

晴明「昔 といっても平安の頃だがの
人と関わるより虫と戯れるのが好きな姫がおった
年頃なのに身形も男の様で ただ虫のみが友という変わった姫での」

家康「あのー あの子は別に虫としか遊べないわけじゃないよ?」

一二三「で、どうなったんだべ?」わくわくっ



晴明「いや普通に イケメンが現れたら即座に『女』になりよっての
虫など忘れて普通に嫁に行ったとか何とか」しれっ

カイコ「Σ!」がーん。

家康・千様「Σ世知辛い!!」


座敷童子「何故に今その話をした。」


粋「Σいやその辺にポイ捨てとかしねえよ!?」オロオロッ

カイコ「」どんより。





焔「あーあ。案の定か

うちの家系の宿命だなこりゃ」はーやれやれ

白「あれ?じじい 」ん?

焔「おじいちゃん もしくはじぃじと呼べ。
勝手に上がったぞ」

家康「うん。いつもの事だね」

千様「で、家系の宿命って?」


焔「あーその何だ そういうのは個人の自由だがよ
うちの野郎共はやたら ギリセーフ?いやアウトか?ってギリギリくらいの異種の女にゃやたらウケると言うかなー」

白「めちゃくちゃ納得した。」 ※母上人間。



焔「バケモン同士なら多少違っても 人間で言う国籍が違うとかそこらくらいの認識なんだけどな
ま、それで上手く行くなら良いんだけどよ」うーん。

一同(上手くも何も虫相手にどないせえと。)





粋「え?何 マジでカイコ元気ねえんだけど
これカラス辺りに見せた方がいい?」おろおろっ

白「うん?聞いてなくて良かった
面倒だからもう少し蒼月と小競り合いしとけ」

粋「Σ兄貴 人の話聞いてた!?」





焔「こういうのはなる様にしかならねえだろ
白い糸吐く曾孫もそれはそれで可愛いかもしれねえしな」うんうん。

家康「いや ペット相手にいくらなんでも無理が
焔「孫共全くそんな気配もねえんだもんよ
曾孫見れるなら糸吐いたり繭になる子供でも別に構わねーし」けっ

晴明「相変わらず無茶苦茶よのお前」※元式神と上司。




白「今のまんまだと カイコその内人間型くらいまで進化しそうな気がするけどな」真顔。

千様「有り得なくないから凄いわね」うわ




白「・・・ まあいっか」うん。

座敷童子「良いのか」困惑。




テオドール「おや 皆様いらしておられたのですか
あ、お茶菓子如何ですか?」

晴明「んー。せんべい饅頭の類は要らんな
何か珍しいのが欲しいのう」

テオドール「では

こちら魄哉さんが早めの御歳暮で頂いて来た イナゴの佃煮

カイコ「Σ!!!」びくううっっ!

ばばばばばばっ(羽音)


粋「Σ逃げ足はやっ! いや元気!?」えええっ


家康「見た目どれだけ変わっても基本は虫なんだねやっぱ」ふむ。





千様「あの テオ君
確かに地域によっては普通に食べるけど
それはお茶うけに出すものじゃないと思うわ」びくびくっ

テオドール「そうなので御座いますか?」おや

家康「どっちかと言えばご飯のお供かな。人を選ぶけどね」冷や汗っ





晴明「いやこれ 結構いけるぞ」もぐもぐ

蒼月「Σ狐強い!!」ひいっ




>サイトトップに戻る