小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月31日

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白「なあなあ。 芝居小屋の常連からこんなの貰ったんだけど」じゃらりっ

魄哉「おや珍しい
舶来物の時計ですねえ」おやおや。

白「なんでもゼンマイ?巻かなくてもいいらしいんだけど
時計ってどうやって見るんだ?」首かしげっ

魄哉「えっと 念のため確認しますが君数ってどのくらいまで解「10超えたら全部『沢山』だ。」どやっ






間。







魄哉「すみません。後よろしくお願いします。」よろろっ

彬羽「お前が教えられない物を俺が説明してどうにかなると思えんが」うーん。


家康「なんで数教えるのに疲弊してるの?」

魄哉「教える方も脳への負担が凄いんです」ふーやれやれっ

テオドール「一旦休憩されてはいかがでしょう?
ヨウカン切って参りました」


千様「疲れた時は甘い物よねー」うんうん。



魄哉「脳に染みます。」もぐもぐじーん。


一同(政務でもここまでならないのに。)うわあ。



彬羽「そもそもお前 時間が解った所で自分で決めた時間に起きたり 出勤準備したりするのか?」

白「絶対忘れるな」きっぱり


蒼月「時間読めるようになる意味ないじゃん」

白「なんかいきなり授業始まったからな」ヨウカンもぐもぐ。




彬羽「見習い兼付き人のお前が持っといた方が良さげだな。」時計じゃらりっ

粋「おう。むしろ助かるわ」きっぱり。



白「けど時計って面白いな。チクチク音がする」

粋「そういう楽しみ方するもんじゃねえんだけどな」うーん。



コマ「カタタッ?」ひょこっ


千様「コマちゃんどしたの
あ、 時計の音聞きたいの?」

家康「ん?からくり同士何か引き合うのかな?」




粋「何か面白いのかよ?」コマの耳に時計くっ付け

コマ「・・・。」


テオドール「めちゃ真剣に聞いておられますね」ほう。



コマ「カタタッ」くるり

白「ん?」




べたっ。

彬羽「Σぶっ!!?」茶吹き出し


千様「Σちょっ コマちゃん何してるの!?」きゃあああっ

魄哉「Σこここここらコマ!公衆の面前はしたないいっ!!」ひいいっ


粋「Σぎゃー兄貴のタラシの魔の手がからくりにまでえええ!!」ひいいっ

白「タラシてない。」きっぱりしがみつかれっ




コマ『同じ様な音がします。』カタタッ

白「ん?」




テオドール「な、何を話しておられらるのでしょうか。」ちょっとドキドキ。

家康「んー。愛の語らい?」おやまあ。



コマ『アレと生き物は同じ様な音がします。』

白「ん? ああそういう事か。」



粋「Σ何がそういう事!?」

彬羽「いやそれより 絵面がとんでもない事になってんだが。」


白「コマ力持ちだからな。」ほぼ押し倒されっ






魄哉「あー びっくりしました。
成る程 ホント思いたったらいきなりの子なんですから」苦笑。

家康「あの 私等コマちゃんの言葉わからないんだけど」

魄哉「少なくとも色っぽいお話じゃありませんよ」

千様「えー。 なんか残念」ちえー







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石燕「おやコマさん

ん?」あれっ

コマ『気が付かれましたか』カタタッ

石燕「そりゃあ 観察するのも絵描きの仕事っすから
へー。どしたんすか?」

コマ『パピーが改造してくれました。』








家康「Σへ?あの時計あげちゃったの?」えええっ

白「貰ったからには俺のもんだし好きにして良いだろ
時計なら体内時計正確な奴いるし」うん。

シロ「おい、丸投げではないか」

千様「え?え?でも どう見てもめちゃめちゃ高い奴だったわよ?いったい誰に!?」




粋「へー。コマの心臓ねえ」ほー。

魄哉「ええ。鼓動の音が自分からは聞こえないのが気になってたみたいです。
あの子 からくりなのにちゃんと生きてますからね」

彬羽「成る程 あれは心臓の音聞いてたのか」ようやく納得。







コマ『私も少し 生き物の気分です』てくてく。



石燕「いい顔するっすねえ」にこにこ。


小太郎「いい顔?」えええ?

シロ「木彫りで表情出るのか 解らん 」うーん。




蒼月「女心の解んないガキ共だなー。」 うわー。

シロ「Σ誰がガキか!!」

小太郎「Σ俺は彼女いるもん!」わんっ



石燕(Σあっしも解らなかったっす!!)はっ





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