小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月26日

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犬神「きゃんっ」尻尾ふりふりっ


粋「相変わらずでっかいなー」見上げっ

小太郎「だろー?最近群れのチビ達の子守りもしてくれるんだぞ」わおんっ

千様「犬神ちゃんって頭は子犬なのよね?大丈夫なのそれ?」えええっ

小太郎「そこは命に関わるからな
やり過ぎたら俺がガブッとだ」わんっ


シロ「意外と厳しいなお前」ほう。

小太郎「犬の世界じゃ群れの皆から嫌われたら生きてけないからな
犬神の為だ」

千様「小太郎君 わんわんなのに理屈っぽいわよね「狼な。」



粋「つーかこのサイズで受け入れられてるってのも 裏山の犬達過えな」

小太郎「良い子だからな 犬神。
ちょっと不器用だけど Σあ」




ごりっ。

千様「Σ小太郎くーん!!」

シロ「Σこら犬神 お座り!いや待て待てっ
ハウスっ!!!」あたふたっ

粋「Σ小太郎生きてるかああーー!?」ひいいっ

小太郎「」ぐったり。






間。





白「ボス犬噛んじゃダメだぞ」ぷんすか

犬神「きゅーん。」伏せっ



粋「すっげ 話通じてら」うわあ。

シロ「いや単に本能的に逆らってはいかんと解っとるのだろ」

小太郎「あー 今度こそ食われたかと思った」よれれっ

千様「まさか日常茶飯事なの?」えええっ


白「犬って凄いよな

こいつの群れのメス犬とか 家出した蒼月の親気取りしてたし」うん。

粋「Σどういう事!?」

小太郎「なんか蒼月ダメダメな子と認識されたみたいで 群れのオカン犬にめちゃ世話されてたんだぞ
それでか たまーに皆に差し入れくれるし」

シロ「あやつも懐いておらんか?それ」

白「蒼月 反抗期だけど保護者には懐くタイプだもんな」うん。




一二三「あ!でっかいわんわん お久しぶりだべっ」きゃー

小太郎「普段色々危ないから山奥居るもんな」わんっ

彬羽「そういやお前この前踏まれて瀕死だったな」

小太郎「踏まれても噛られても結構瀕死だぞ」わおんっ


粋「Σあ。この前の骨折それ!?」

シロ「ボス犬が子守りで瀕死か。」うーん。




白「大きいの不便だな
犬神の呪い解くのに俺の血使ったからだろな」うーん。

彬羽「そもそも犬神は存在自体が呪いだからな
切り離して存在させるのが本来不可能だ
てか 生物巨大化するってお前の血どうなってんだ」

白「さあ?」はて。



粋「ん?あれっ」きょろっ

シロ「む。どうし ああ成る程。」



千様「あら。血トークなのに金魚のフ テオ君居ないわ」

一二三「思いっきり金魚のフンて言っただな。」犬神もふもふっ

彬羽「一二三はしたないぞ。」



千様「変ねえ あの子いっつも早起きして身だしなみきっちりでおはよう御座いますなのにー

棺開かなくなっちゃったのかしら?」

シロ「有り得なく無いから恐ろしいな」


粋「俺ちょっと見てくる」そそくさっ

彬羽「姿見えねえと生存の心配されるのかあいつは。」

一二三「寂しいと死んじゃいそうだもんなあ」もふもふっ





間。





テオドール「申し訳ありません。
棺から出て寝る練習してたら 落ち着かなくて眠れなくて御布団くるまりまくった結果
朝の蒸し暑さで意識ぶっ飛んでました。」よれっ

シロ「アホかお前は。」うわあ。


粋「正確に言うと 布団でセルフ簀巻きで 押し入れに入り込んで気絶してた

マジですっげー焦った。」心臓ばくばくっ

彬羽「Σ聞いただけで暑苦しい!!」

千様「何その強盗に入られました感」うわあ。



テオドール「普通って難しゅう御座いますね」ふーやれやれ

白「お前何気に頑丈だよな」うん。



テオドール「しかし気がついて頂けて助かりました
あのまんまだと、さすがにヤバかったですね」うちわパタパタっ

千様「血液トークしてたら毎度ノリノリな子が居ないんだものー
そりゃ気づくわよー?」

シロ「毎度やる話でも無いがな」


テオドール「血液トーク と申しますと?」きらーん。

粋「あ、やっぱ食いつくんだな」


一二三「犬神さんがおっきいのは白さんの血の成分だべなーって話してたんだべ」犬神もふもふっ

テオドール「あー 前におっしゃっておられましたね」ふむふむ。



粋「前から思ってたけど ここで隙有りガブリッとか無いよなお前」真顔。

テオドール「Σ吸血鬼のイメージ最悪過ぎませんか!?」

彬羽「いや そういう物だろ
もてなして油断させて食らいつくのが本来の吸血鬼のはずだ。」

テオドール「Σなんで本人より種の特徴に詳しいのに御座いますか!?」


白「俺の副官だからかな?」ふむ。

テオドール「Σ頭脳担当凄過ぎる!!」ひいいっ



千様「え?何吸血鬼ってそんな計画的犯罪者みたいなの?」

彬羽「人の家に侵入するパターンも有るが
どっちにしても犯罪者だろ」

シロ「そう言われると身も蓋も無いな」うーん。



彬羽「言っても悪魔の一種だからな
人間の道理に真っ向から反抗するくらいで当たり前って事か?」ふむ。

千様「あー。テオ君人間ぽ過ぎて吸血鬼として適応出来てないのねー」納得。


テオドール「た、確かに らしくないとは良く言われますが
そもそも種族的には在籍認められておりませんからね」

小太郎「Σえ!お前そうなの!?」ぎゃいんっ

テオドール「吸血鬼は通過儀礼と申しますか
幼少期に 吸血に対して全く抵抗を持たない様試験が御座います
私はそれにまだ受かって無いのですよ」

粋「試験って?」

テオドール「ペットとして全員に配られた子ウサギをある日突然食料だと申告されます」遠い目。

一同(Σ悪魔の所業っ!!)ドン引きっ



テオドール「わけも解らず、小さい時から育てたウサギをこれ以外食料無いから吸い尽くせとか 野蛮極まりなくないですか?」

粋「Σ野蛮つか無理無理無理無理っ!」首ぶんぶんっ

テオドール「ですよね?
ですから断固拒否して餓死しかけて こりゃー無理と判断されました」ふっ


千様「意外と気力凄いわねえ」うわあ。

テオドール「そもそも真祖は悪魔に堕ちた人間ですし 気合い入れれば普通に物食べられるはずなのです。
わざわざ懐かせて補食する等悪魔の貴族として恥ずべき事では無いでしょうか」むすーっ



彬羽「言ってる事は筋が通ってるが 自分の種族全否定かお前は。」困惑っ

テオドール「現に私 血液意外も普通に摂取出来ますし」むう。

千様「そっちが凄すぎるんだと思うわよ?」


一二三「吸血鬼って酷い人達だべな」うわあ。

彬羽「いや、一見酷い話だが
他の吸血鬼にしてみれば 生きる為に情を捨てるのも必要なんだろう。
ヒグマがシカ襲うのにいちいち子供だからやめとこうだの、痛がるだろうから狩れねえだの言ってたら生きて生けないだろ」

シロ「成る程。 普通の吸血鬼目線なら正しい事であるのか」ふむ。


テオドール「そうですか?私は理解出来ません

私と同じ状況で懐いてる相手を補食出来ますか?」真顔っ

白「なんで俺に聞くんだ。」




千様「白君 なんやかんやで人の否定はしない子だからー」あーあ。

シロ「成る程。懐かれておるのはそういうワケか。」ふむ。

粋「いやでもこれは 難しくね?」ええー。




白「まあ俺木の皮でも食べれるしな」うん。

一同(Σ野生動物強い!!!)

シロ(無い知恵絞ったな。)


テオドール「Σですよね! 他のを食べれば良いのですよね!!」おおっ





彬羽「・・ コイツ等相手に理屈とか気にしてたらやってられねえか。」遠い目。

犬神「おんっ」べろんっ

彬羽「慰めるな。」








蒼月「聞いてて思ったんだけどさー
ひょっとしてあのヘタレ。 いっぺん血吸ったらド偉いモンスターに大化けすんじゃないの?

吸血鬼的にはアレだけど 種族の性質意地だけでねじ曲げてんじゃん。先祖返りも起こしてるみたいだし」

シロ「Σ言われてみれば!!」はっ


蒼月「ま、あの性格じゃ無理ぽいけど
許可貰ってもダチ噛むとか無理でしょ」すたすた。

粋「あー確かに。 」うわー。

千様「世の中ままなんないわねえ」あらまあ。




蒼月「あ。犬
花子ちゃんの子犬等にコレやっといて つまみ食いすんなよ」もぐらぶらーん

蒼月「了解。チビ達のオヤツいつもありがとうな」わんっ



一同(Σこの蛇犬に懐き倒してる!!)

白「もぐら どうやって捕ったんだろ」

テオドール「優しい世界に御座いますねえ。Σあ」
ばくんっ。

小太郎「Σ犬神!それはオヤツじゃないぞ!」ぎゃいいんっ!





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