小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月3日

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【大通り 小間物屋前】





千様「あっつー。やっぱ昼間ちょろちょろするのダメねー
あら これ可愛い」

店員「お似合いだと思いますよー よかったら着けて見て
千様「 Σあ、今お財布持ってないからー

ん?」



テオドール「Σあ。」物陰っ



千様「傘 壊れちゃったの?」あちゃー。

テオドール「壊れちゃったんです!!日向に出られ無いのでこのまま日暮れまで待とうかとっ」傘ぼっきりっ


千様(どうやったらこんな綺麗に折れるのかしら?)うーん。

テオドール「昼間不便だろうからとせっかく買って頂いたのにっ」しょぼーん。

千様「あーよしよし
ここで灰になっちゃダメよー?
はい。お姉さんがどうにかするから ちょっと待ってなさい 良いわね?」

テオドール「はい?」

千様「良い?動くんじゃないわよー」たたたっ

テオドール「Σえ。ちょ置いてかないで下さい!動きたくても動けないんですってば!!」ひいいっ





間。





白「成る程 傘壊れたら困るもんな
大きめの適当な傘1つ」

店員「毎度ありでーす。柄はどう致しましょう」

白「その派手なので良いや。
良いよな? あれ?」

テオドール(めちゃめちゃ申し訳ないです。)ずーん。



千様「テオ君気にしないのよー
必要な物なら仕方ないじゃない」にこにこ。

粋「あの、姉ちゃん それは金出す奴のセリフじゃね?」

白「振り回して遊んでたわけじゃないだろし 気にするな」

テオドール「Σもちろんです!普通に転んで折りました!
今度こそ気を付けますっ」

粋(転んで真っ二つてのも凄いな)うーん。



白「いきなり楽屋に飛び込んで来るから何かと思ったぞ」むう。

粋「だよなー。遅れて雑用しに来るって行ったコイツも来ないし
何か惨劇でもあったのかとかなあ」うんうん。

テオドール「惨劇 と申しますと?」



白「皐月が そこら辺のバンパイアハンターに狩られたんじゃないかとか言い出して 無いだろとか話ながら
お前トロいしまさかなって ちょっとお通夜みたいになってた」真顔。

テオドール「Σ大変ご心配をおかけしましたっ!」ひいいっ




粋「バンパイアハンターなんて其処らにいるのか謎だけどな」

千様「その辺に祓い屋なら結構居るわよ?
楽屋楽しそうねえ」あらまあ。



テオドール「おお。日差しが当たらないっ
次からは足元に気を付けます!」感激っ

白(上見たら灰になるのに 何で足元見えないんだろう)うーん。





間。





小太郎「へー。うろちょろしてて良かったなあ」ほうほう。

千様「ほんとよー 暑いからって家でダラダラしてたら テオ君夜まで軒先でべそかいてたわよ。」

シロ「心底運が良かったな」うわあ。





蒼月「で、千ちゃんはなんで運良くお出かけしてたの?」

千様「へ?

Σあ」

小太郎「あ って。」




千様「ねえねえねえねえ。欲しいものが有るんだけどー」

魄哉「左様ですか
無駄な物なら買いませんよ。」即答。

千様「Σう」


シロ・小太郎(忘れてたくらいなら無駄な物だろうな)うん。




蒼月「ちなみに何欲しかったの?」

千様「えっとー ちょっと耳貸して」

蒼月「?」


ひそひそひそっ




蒼月「ジジイ女心って奴を理解しなよ
これだから坊主は嫌なんだよねー」

魄哉「Σ何故に僕が悪いみたいになってんですか!?」



シロ「その、言いにくいなら良いが
何をねだる気だったのだ?」

千様「お盆のお祭り用の浴衣一式。」きっぱり

小太郎「Σ大概高いだろ!!」ぎゃいいんっ



家康「あーもう ケンカしないよー
千ちゃん 新しいの欲しいのは解るけどさ
その前も何だったかねだってたでしょ?
私なんてお小遣い2ヶ月貰ってな「殿は屋台のツケ肩代わりして貰ったからでしょ」きっぱり。


家康「・・よく御存じで」目そらしっ

シロ「説得力が皆無だな」うむ。



千様「買ってくんないなら良いわよ けちー」ふんっ すたすた。



小太郎「あ。拗ねた」

シロ「何故に居候の上 あんなにどうどうと物ねだれるのだろうか」困惑っ



魄哉「あの千様があっさり引いた?」驚愕っ

家康「いやあっさりでもないよ?
てか 天下取り時代の策見破られた時並に驚いてない?お前」



魄哉「どうしたんでしょう?
女性にとって毎年新しい浴衣ってそんなに必須な物なんですか!?」

蒼月「ピンポイントで俺に聞くんだね」ああうん。

魄哉「いやだって! 君慣れてるでしょう!?」おろおろっ

蒼月「落ち着けクソ坊主
そんなだからあんま話したくないんだよ」

魄哉「はい?」

蒼月「千ちゃんのあれやこれやに関わるから教えてあーげない

てか俺も金無いしどうすっかなー」やれやれすたすた。



魄哉・家康「??」困惑っ


小太郎「何聞いたんだろな?」わおんっ

シロ「さあ?女とはややこしいな」





テオドール「あのー。ひょっとして 私だけ番傘買って頂いたせいでしょうか?」おそるおそるっ

粋「いやねーだろ。
お前のは無きゃ生活出来ねえし」

白「一二三がバカラスに新しいの仕立てて貰うらしいし、それかな?」


一同「あー。」納得。



魄哉「幼児と張り合ってんですか あの人」えええ。

家康「女心 かもねえ?」うーん。




ーーーーーーーーーーーーーー







挿音「公務員の月給なんざたかが知れてんだぞ」げんなり。

一同(Σ買ってやったのか!!)ひいいっ


家康「お前 何気によくたかられちゃうよねえ」わおー。

挿音「うるせえよ」キセルすぱーっ

魄哉「うわ。意外と甘くてビックリですねえ」お茶ずずー

挿音「しゃーねえだろ
今回ばかりは買わねえとヤベエんだしよ」

小太郎「へ?ヤバいって?」わおんっ




挿音「乳が育ったんだとよ

ほれ あいつ普段から太って見えるの嫌だとか露出狂みたいな格好してんだろ。
さすがにそれで小さいと色々とヤバ

家康「Σ天海が死ぬ程むせてる!!」ひいいっ

小太郎「Σ大丈夫かああ!!」ぎゃいいんっ


蒼月「Σちょ!言うなよ!アンタなら口が固いと思って教えたのに!!」

挿音「普段からあんな色々放り出してる女が何気にするってんだ」

蒼月「Σだああもう!鈍感かガサツしか居ないなこの家!!」



白「とりあえず 知らなかった事にしとこうな。」しー。

粋「だな。 わざわざ言う事でもねーし
おい。大丈夫か?」背中さすりさすりっ

魄哉「・・年寄りの癖に鈍感ですみません」げほっ

シロ(解ったら解ったで問題が有ると思うがな)※話題に加わりにくい年頃。






焔「よっす 孫共久しぶりー

あれ?嬢ちゃんなんかまたデカくなっ

さくっ。





千様「あの、えーと?」困惑っ


挿音「悪い 手が滑ったわ」しれっ




焔「今明らかに狙ってクナイ投げられたよな?」ひそっ

粋「俺でも引くわ」きっぱり。

白「しょっちゅう婆ちゃんに殴られてたって話 凄く納得行った」うん。

焔「いや 女は変化に気付いて欲しい生き物だろ?」はて。





一二三「千様さん 皆に愛されてるだなー」おニューの浴衣っ

彬羽「だな。
てか何言ってんだ あのセクハラ爺。」ドン引きっ





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