小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月30日

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蒼月「ジジイー 言われてたのこれで全部?」書類の山っ

魄哉「うわ早いですね いやー助かりました 」にこにこっ




小太郎「また幕府の書類の山か?」わおんっ

家康「だねえ
いやー 蒼月って不審な所直感で解るからさ
効率ガンガン上がって助かるねえ」

蒼月「自分ならここ偽造するだろなって所見りゃ良いんだよ
て、事で バイト代宜しくね」ふふんっ

魄哉「・・一気にありがたみ無くなりますねえ」うわあ。



千様「能力は凄いのにねー」

シロ「悪用せんだけマジか」うむ。




家康「いやー 有能な副官居るわ、お手伝いしてくれる有能な子も居るわで殿ホント幸運だよー」へらっ

魄哉「はいはい。では部屋で色々片付けて来ますかね」すたすた。

シロ「テンション地に落ちたな」




テオドール「家康さんは魄哉さんのお役に立とうとは思わないのですか?」はて。

家康「Σ真っ直ぐな目で言わないでくれる!?」ぐさあっ

千様「テオ君 逆ぎゃく。こっちが主君よー」



テオドール「主君とか関係無く 友人が大変なのならお手伝いしたくなるのが人情と思いますが?」

家康「Σこの子こういう話だとぐいぐい来る!」ひいいっ



シロ「やめてやれ。こやつには政治の才が全く無いのだ。」きっっぱり。

家康「Σ自覚しててもキツい!!」ああああっ




テオドール「・・えっと。 その申し訳御座いません」おろおろっ

家康「うん。テオちゃんは出来なくても努力する子だもんね
くじけない心忘れずにね」どよーん。

蒼月「いや そいつはそいつで問題だから」




石燕「まあしゃーないすよ
誰かと関わって生きてなきゃ 誰かとの関わり方なんか解らない物っす」苦笑。

小太郎「あれ、お前仕事良いのか
夏はお化け絵稼ぎ時だろ?」わおんっ

石燕「いやーそうなんすがね
お化け描くならやっぱ本気出るのは夜なんすよよねえ
けど、最近ちょっと」苦笑。


シロ「む?何ぞ有るのか?
夜更かしせんので知らんのだが」


石燕「最近深夜に 魄哉さんの徹夜を阻止する為に鏡子さんが大声ではとぽっぽ歌うんす
仕事するテンションも集中力も持ってかれっすよあんなの

あっしも明るい歌声に邪魔されてドロドロ描けないんす」

千様「鏡子ちゃん さすがだわ」うん。


石燕「まあ あっしも体頑丈じゃ無いっすし
この夏既に結構売れたんで休養するかと

魄哉さんもなんかストレス飛んで寝ちゃってるみたいっすしね」

小太郎「鏡子すげっ
歌1つで仕事馬鹿2人助けてるんだ」へー。



蒼月「何!? 要するにあのジジイ毎晩鏡子ちゃんの子守り歌で寝てんの!? 何それ羨ま腹立つ!!」はあああっ?

シロ「落ち着け。要は深夜に歌う呪いの鏡だ」


石燕「しかもはとぽっぽっすからね」

シロ「それを鳥に歌うってどうなのだ鏡子。」うーん。




テオドール「鏡子さんも頑張っておられるのですねえ」ふむ。


家康「んー。私がアレなのは自覚してるけど
テオちゃんは何か誤解してるね
皆役に立とう立とうと思ってる訳じゃないんだよ?」

テオドール「?」


千様「どっちかと言うと 皆そういうの考えて無いんじゃないかしら?」

テオドール「はい?」困惑っ



家康「んーとね。じゃちょっと昔話をしよう
何で私が有能な副官ゲット出来たかって話。」



蒼月「え?ほっといたら間違いなくくたばるからって聞いたけど?」

家康「Σ間違って無いけど それに至る経緯だよ!」

シロ「む?経緯も何も有るのか? 純粋にダメだと思われたのでは「Σダメとか言わないで!!」




挿音「話させてやれよ。
オッサンてのは 昔話好きなんだよ」キセルぷこー

家康「うん、味方かと思ったら背中から蜂の巣にされた気分。

もう良いよ手短に言うよ

ぶっちゃけ初めは 人間はすぐ死ぬので嫌です。って一蹴されたんだよ」

蒼月「Σうわ。思ってたより辛辣っ」


家康「数十年ぽっちですぐ死ぬくせに 争って更に同族の命を縮めるとかアホですか そんな真似するなら手伝いなんぞしません。
他所を当たんなさい と話持ち出した途端縁切られそうになってねー」


千様(まあ。人間同士のいざこざで奥さん亡くしてるものねー)うんうん。

シロ・蒼月「?」



テオドール「そこまで拒絶されてどうしてこうなったのですか?」えええっ

家康「んーとね
世間が荒れたまんまだと いつまで経ってもお前の嫌いなその連鎖終わんないよーって話したんだけどね

口喧嘩で勝てるわけも無く お帰り下さいって冷たく言われてねー」

シロ「まあ勝てんだろな」うむ。

蒼月「そういやジジイ 怖いんだった」ボソッ

石燕「忘れてたんすか。」




家康「んでまあ 拒絶されて凹んでてても
乱世に野心持ってる奴がウロウロしてたら そりゃ襲撃されるよね」真顔。

シロ「凹んでる暇も無しか」

家康「いやーホント容赦無い時代だよー」うんうん。

千様「殿が語るといまいち緊張感無いわねえ」うーん。



テオドール「あ。それで何だかんだでお優しいから助けて下さったとか?」手ぽん。

家康「いや違う違う
確かに気がついてくれたけどねー

人間がすぐ死ぬのが嫌ならくたばんなきゃ問題無いんだよねって事で
手出すなそこで見てろと殿孤軍奮闘しました
いやホント死ぬかと思った」うんうん。

小太郎「論点そこじゃないと思うぞ」わおんっ

家康「私も若かったから 意地になってたと言うか
もうあんなのやりたくない てか出来ない
ホントにあの世に行きかけたよ」あっはっは。


石燕「で、生きてるって事は勝ったんすか」うわあ。

千様「武装した侍相手に1対多数で 生きてるのが不思議だったわねー」お茶ずずー。

小太郎「Σその場に居たのか?」

千様「そうよー
手出すなって言われて 魄哉の奴ホントに手出さないから心配したわよー」



家康「まあそれでね。
ズッパズパの血ぴゅーぴゅーで辛うじてだけど生きてたし
くたばんないと約束するならって 事で引き受けてくれたんだよ」のほほんっ

石燕「断れないっすよね そんなんされたら」うわあ。

蒼月「ジジイの性格考えて計算したにしても やられたら終わりじゃん」ドン引きっ

家康「いやー 若かった若かった
それのせいでくたばりかけて アホかと敬語抜きで呆れられたねー」あっはっは

一同(アホだ。)うわあ





挿音「つー事でよ
家康話の着地地点見失ってるぽいから言うけどよ
人もバケモンも繋がりってのは 役に立つ立たねえとかそういうのじゃねーと思うぞ」キセルすぱーっ

テオドール「何をどう参考にしたら良いのか解りません」混乱っ




家康「ちなみに 副官として好き放題やりやすい様 責任は全部殿が負って下さい。 何かヤバい事やらかしたら代わりに腹斬って下さいね。

と条件付けられたけどね」

テオドール「Σ何故にそんなに殺伐としてるんですか!?」ひいいっ

家康「と言う事で 役に立つ立たないで言うなら
私はいざと言う時腹斬る係って事で」へらっ

テオドール「Σ思ってたのと違う!!」がーん。






家康「あれ? 何か凹んじゃった?」おや。

石燕「もっと穏やかな物期待してたんじゃ無いっすかねえ」うーん。



千様「ま、あいつもキッツイのは口だけでしょうけどね
野郎って面倒臭いわー」








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テオドール「ーーだそうで。
皆さん和やかに見えて 意外と殺伐としてると言うか 何かこうギャップが

粋「俺何愚痴られてんの?」


テオドール「もっとこう ここの人達はアットホームと言うか
こう ホンワカした感じだと思ってたんです!」

粋「勝手に思い込んで勝手にショック受けるのワガママじゃね?」きっばり

テオドール「Σう」

粋「お前は他人怖くてずーっと関わんなかったんだろ?
なら仲良くやってるだけでも充分じゃねえの?」

テオドール「そ、それはそうなのですが」むう。

粋(世間知らず過ぎてショックでかいって奴かあり
つか俺何で真面目にカウンセリングみたいな事してんだろ。)うーん。


テオドール「なんでしょう
こう 浮かれてた所にいきなり頭を殴られた気分に御座いますね」ため息。

粋「いや言ってもさ
お前の懐き倒してるうちの兄貴も大概だぞ

またショック受けるかも知んねーけどよ
育ちが育ちだから基本人に頼るって発想ねーもん。」

テオドール「Σそうなのですか!?」えええっ


粋「おう。表情筋が仕事してねーから解りにくいけどな
アレで何かあると色々1人で背負い込むんだよな
だから 周りがお節介焼くんだよ」ため息。



テオドール「それこそ優しい世界では?」はて。

粋「・・人諭すってムズいな」うーん。





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テオドール「(皆さん 過酷な人生送って来られたんで多少物言いが物騒なのは仕方ないかもですねえ
驚きましたが 世間は結構そういう物なのかも)

ん?」





白「あ。テオ」


テオドール「ドブ板踏み抜いたんで御座いますか。」うわあ。

白「うん、このまま歩くとデロデロになるし家上がれないし どうするかな」うーん。


テオドール「Σ助け呼んで下さい! いつからハマってたんですか!?」ひいいっ

白「朝?」

テオドール「Σ昼前に御座いますよ!?
雑巾と草履取ってきま「あ、そっち日向」

テオドール「Σあーー!!」灰ざらあっ




魄哉「Σうわっ 何かと思ったら
何してるんですか!」

白「ドブに足。」

魄哉「Σ声かけて下さいよ!!」




粋「な?言ったとおりだろ」日傘差しっ

テオドール「こちらも此方で思ってたのと違いました。」ぞぞぞ復活

粋「で、これもショックかよ?」

テオドール「いえ。物凄く安心しました」なんかホッ。





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