小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月28日

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魄哉「では 江戸城行ってきますね
皆さん変な事しないで大人しく

うわあっつ。」玄関出るなり心ぽきっ



白「朧車呼ぶか?」

魄哉「お願いします 仕事する前にぶっ倒れます」ふかーいため息

家康「人の目よりも暑さが怖いかあ」うーん。

千様「この暑さだと座り仕事も激務よー?
コイツそれで脳ミソフルに働かせないとダメだしー」



魄哉「やっぱ徹夜は効きますねえ
あ。朧車さんどうも 毎度お世話になっております。温泉の方を毎度ご贔屓にして頂きオーナーとして厚く御礼申し上げ
白「早く行って帰ってきて寝ろ」きっぱり。


朧車ガタゴトガタゴトっ




蒼月「ったく不健康なジジイだよねー」

粋「だなあ
芝居小屋なんて 客が蒸し焼きになるわってんで臨時休業なのによ」

小太郎「あー台風来るって彬羽が行ってたもんな」わおんっ

千様「やーね。湿気でムシムシ増すわー」




家康「で、大丈夫?」

彬羽「大丈夫に見えるか?」氷嚢乗っけ。



千様「毎度の事ながらこっちもヤバいわね」ふむ。



白「それ。」髪の毛ぶちっ

彬羽「Σだっ!何しやがる!」頭さすりっ



白「・・・?」あれ?

彬羽「何だ?」



白「怒鳴りも殴りにも追っかけても来ない。
いつもなら火花出るような拳骨かぶん投げられるのに 本気で危ないぞ」真顔。

粋「兄上 自分を大事にして下さい。」

千様「けど、確かにヤバいわこりゃ」うんうん。



家康「えーと。純粋に心配されてるんだと思うよ?」

彬羽「もう何でも良い 怒る気力もねえな」ぐったり。

蒼月「うわー 体力バカの癖に弱りまくってんじゃん」うーん。



小太郎「とりあえずお前ら居ると疲れるから全員居間から出ろ
彬羽の体力なら休ませときゃ回復するだろ」しっしっ

蒼月「うわ 犬に追い出された」うっわー。

家康「んーまあね
疲れてる時はちょっかい出されるの辛いよねえ

このメンツでちょっかい出すなってのも無理があるし」うんうん。



白「あ。廊下涼しい」ひんやり。

粋「兄貴 廊下でころがんなよ」

一同(あの2人もこれくらい適当ならなあ。)しみじみ。




石燕「うわ白さん んな所転がってたら踏むっすよー?」

白「バカラスばてばてだから居間追い出されたんだ」ごろーん。

石燕「またいらん事したんすか

あー そいや今日も割烹の方昼で帰って来たっすしねえ
人足んないのか入れ替わりにシロさんが出勤したっすよ
ちょい心配っすねえ」うーん。

家康「天海も実は今朝一回ぶっ倒れてるんだよねえ
暑さはヤバイよホント」

蒼月「Σはあ!?それで出勤したの!?
とめろよバカ!!」

家康「Σとめようとしたら 敵と見なされ蹴り食らう所だったんだよ!?
ワーカーホリックなめたら命に関わるよ!?」


千様「あら?殿が避けられるって」

粋「魄哉もヤバくね?」うわっ



石燕「まあ飛天さんに処方された マムシの生き血鼻つまんで飲んでったんで 1日くらいは持つかと思うっすがねえ」うーん。

テオドール「勇者にございますよね」うぷ。

粋「吸血鬼ドン引きじゃねえかよ」うわあ。





白「ん?

なあ 今日って何日だっけ?」

蒼月「えー? 俺も頭ボーッとするや。日めくり見て見て」


白「あ。やっぱり
土用の丑て書いてる
皆バテてるしウナギ捕りに行くか」おおっ

粋「Σ食い物絡むと記憶力すげっ!!」おおおっ



千様「え?ウナギって
白君が捕りに行くの?」

白「ん?」

家康「いや だってお前さ」


粋「あー大丈夫大丈夫
兄貴 水も膝までなら別に怖くねえみたいだし
それ以上になると高確率で流され Σあだだだ!ちょ関節技は無しで だああああーー!!」床ばんばんっ



白「別に水怖いんじゃ無いからな?」ギロッ

千様「そうねー 誰もそんな事思ってないわよ
大丈夫よお」ほほほっ

一同(単純に沈むだけって事にしとこう。)ああうん



テオドール「調理はレシピさえ有れば 私が出来るかと思いますが」挙手っ

蒼月「あるよー、バカラスが瓦版のコラムに丑の日うなぎの焼き方書いてたし」

テオドール「あの すみません。日本語読めません」

蒼月「Σめんどくさっ!
あーもう読みあげるから ちゃんとメモれよ!」



石燕「蒼月さん やたら協力的っすね」

千様「あの子は薄情なんじゃなく ただの反抗期なのよー」

石燕「いえ成人っすよね?」





家康(私 手伝える事無さそう)ちょっと悲しい。





間。







石燕「えーっと。 大漁はめでたいんすが

やっぱ落っこちたんすか?」

粋「岩場のコケでずるんっと行って濁流落っこちたんだよ
毎度毎度こっちの寿命が縮むよな」ずぶ濡れっ


白「その分アホみたいに獲ってやった」くっくっく。

家康「うんうん。頑張ったね
ちょっと壊れてるよー」よーしよしよし。




テオドール「えーと。 腹裂きは縁起が悪いので 背中の方裂きますね」

うなぎずぱっ。


一同(何処で覚えて来るんだろう)うーん。


白「縁起悪いのか?」

家康「お腹の方切ると 切腹みたいでしょ?」

石燕「日本人でも最近あんま知らないっすよねー」うんうん。



テオドール「で、串に刺して蒸してからタレを付けつつ焼くと

あれ?オーブンはどちらに御座いましょう?」

一同「なんだそれ。」

テオドール「Σえ」



千様「えっとー 何に使うの?」

テオドール「ですから蒸すのに
えっと無いなら 窯の様なものは」きょろっ

白「これか?」お釜。

テオドール「いえ。お米を炊く方では無く」

粋「あ かまど?
えー これでどうやって蒸すんだよ」はて?


テオドール「あれ?
皆さん蒸すのってどうされてるんです?」


粋「えー。焼くとか煮るなら分かるけどよ」

蒼月「俺食べる専門だし」

千様「台所なんかマトモに立った事無いわよ?」

家康「もちろん料理なんて出来ないよー」

石燕「そもそも無いなら特に食べないっすし」

白「頑張れば生でも行ける」うん。




一同「・・・。」





テオドール「詰みに御座いますね」うわあ。


蒼月「何でマトモに料理出来る奴居ないの!?」

粋「Σ知るかよ! お前も無職なんだから家事くらいやれよ!!」

家康「やろうとしたら台所荒らすなって怒られるしねー」うーん。

千様「殿はやんない方がいい気がするわー」


白「仕方無い
ここはやっぱバカラスに
粋「Σ兄貴目的思い出して!
そいつが率先してバテてんだろ 可哀想な事してやんなよ!!」


テオドール「申し訳ありません
リサーチ不足でした

という事でいっそ窯から作ってみますか?」キリッ

蒼月「お前気弱い癖に 発想めちゃ大胆だよね」わお。

テオドール「このままではかっ捌いたウナギ達に悪う御座います」


千様「そんなの作れるのー?」

テオドール「この際プロ仕様で無くても良いかと
料理は愛情に御座います!」キリッ

蒼月「いやそれ メシマズフラグじゃない?」


粋「作れるなら俺頑張るけどよ
何をどうやりゃ良いんだよ」

テオドール「えーとですね
まずは レンガを


白「レンガって何だ?」はて。

テオドール「詰みに御座います。」ふっ

蒼月「国境って厄介だな」




家康「ん?ちょい待って
私レンガ知ってる 長崎とかで見た事有る有る!」はいはいっ

石燕「Σおお!さすが殿様っす
どんなんすか!?」

家康「えーと 確か瓦屋で作れるって言ってたから
瓦で代用できるんでない?」

粋「よっしゃ!瓦な!

で、どういう形にすりゃ良い?」

テオドール「え。瓦でこの形作れます?」超本格的かまど図解っ

蒼月「Σプロ仕様諦めたんじゃないのかよ!!」

テオドール「そもそも私 建築系は解りませんし
簡易なのって言われましても」困惑っ



千様「やっぱ無理じゃない? これ」うーん。

白「グッダグダだな」うん。




粋「えーと。 とりあえず形こんな?
隙間空くよな Σあっ」瓦ばりんっ

テオドール「波形だと安定しませんし隙間が」うーん。

家康「そもそもウナギが腐る前に作れるかな こんなの?」




挿音「お前らさっきから何グダグダしてんだよ

積み木遊びか?」キセルすぱーっ

一同「Σ!!」はっ


挿音「あ?」




テオドール「申し訳ございません!急ぎで!急ぎで!こちらのかまど一丁お願いしますっ!!」かまど図ずいっ

挿音「Σうお何だどした!?「腐るんです!!」

挿音「Σ何が?焼却炉作れってか!?」




千様「かまど 何とかなりそうねー」にこにこ。

家康「だねえ 土木建築は徳川忍軍の必須スキルだからねえ」ほっ

石燕「忍って大変っすよねえ」しみじみ。






ーーーーーーーーーーー




石燕「はい。という事で
皆さんの努力の結晶 うな重っすよー」盛り付け担当っ


彬羽(朝からぶっ通しでうなぎの調理やっててバテたとか言えねえ) ※割烹勤務


石燕「魄哉さんのもちゃんとお重に入れてっと 夕方までは持つっしょ。」蓋ぱたんっ


千様「あら?食欲ない?
食べたら元気になるわよー?」

彬羽「いやそのな そのあいつ等何処行った
(今ウナギ見たくねえんだがな)」変な汗っ



家康「それがさー
暑い中頑張ったから 皆スイカたらふく食べてばたーんスヤッスヤだよ
夏場はホント体力使うよねー」うんうん。

彬羽「おい。あいつ等こそ夏バテなるんじゃねえのか」

家康「・・大丈夫なんじゃない?」

彬羽「Σ自信ねえだろ手前!」



一二三「じゃ。皆起きてからウナギ分けっこだべなー
仲良しだべ。」にこにこ

小太郎「分けなくてもめちゃ有るけどな
これだけ用意すりゃ そりゃ疲れるって」わおんっ












魄哉(疲れて帰って来たらご飯が有る喜び。)じーーん。

千様「涙ぐむ程美味しいらしいわよー
皆良かったわねー」

魄哉「染みます。」じーん。

白「そうか。良かったな」ぐったり。



彬羽「ほら手前ら 気合いでウナギ食え!!」

屍累々っ





石燕「あれ?彬羽さん 勝手に復活して無いっすか?」

一二三「自分が頑張らねえとダメだってなると元気になるぽいだよ」うなぎもぐもぐ。

コマ『結果オーライ。』筆談っ





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