蒼月「そう言えばさー
前に呪いの人形居たじゃん?リア充破滅しろ系の」せんべいぼりぼりっ
家康「あー居たねえ コマちゃんと彬羽にとっ捕まって色々躾直されてたねえ」うんうん。
小太郎「あいつって結局どうなったんだ?」わおんっ
千様「え?普通に居るわよ?
ほら後ろ後ろハサミ持ってる 殿避けてー」
家康「Σぎっやああああ!!」
蒼月「Σ凶器は反則!反則うううーーっ!!」ひいいっ
間。
コマ『人様に迷惑をかける等 人形にあるまじき事。』カタタッ
小太郎「目からビーム怖いいいいっ!」ぎゃいいんぎゃいんっ
挿音「あーよしよし。
犬にゃキツイよな」
家康・蒼月(いやアンタも大概怖い!!)がくぶるっ
人形黒焦げクナイざっくざく。
白「お前な あれだけ怒られたのに懲りてないのか」
人形「ギギギ」ぎしぎしっ
白「うん。そうかも知れないけどな
八つ当たりしてもお前がどんどん壊れてくだけだからな?」うんうん。
挿音「お前毎度毎度 よく言ってる事解んな」キセルすぱーっ
家康「電波って凄いねえ
てか なんで私ら狙ってくるのかな?
外でやられても困るけどさ。」
魄哉「はい。外で血祭りやられると大変なので 晴明さんに頼んでこの子うちの敷地から出られない様にしてるんですよ。」しれっ
家康「Σちょっとは家の者の危険も考えてくれるかな!?」ひいいっ
魄哉「お人形さんに仕留められる様なトロい人居ないでしょう?」えー。
家康「Σすみません!私さっきヤバかったの!」
蒼月「Σ人形自体はトロくてもハサミはヤバいって !」
魄哉「ハサミ?
あーこれですか
やば。 殿の人生から全ての縁が消え去る所でした」
家康「小声でとんでもない事言ってない?」
彬羽「成る程。縁切りのハサミか」ふむ。
白「なんだそれ?」しゃきしゃきっ
彬羽「こっち向けるな
呪いの類いでな
人も化け物も全ては縁って奴で繋がってる これは知ってるな?」
白「だな。ムスビノカミが言ってたな 」しゃきしゃき。
彬羽「で、この手の道具は 物だけでなくその縁をぶった切ってしまい 対象の誰かとの繋がりを根絶してしまうという
洒落にならねえからこっち向けんなしつこい!」
ハサミぐにゃっ
蒼月「素手で鋼鉄曲げんなよ」うわあ。
千様「アンタ何でそんな物持ってんのよ?」
魄哉「元『破壊』に特化した陰陽師ですので。
そういうのも嗜みとして身に付けて居たんですよねえ
危ないのでしまい込んでたんですが、この前の大掃除の時に出てきちゃったみたいですねえ」あちゃー。
蒼月「どんな嗜みだよ。」引。
白「な?怖いぞ
もう変なのやめとけ」たんこぶ。
彬羽「そもそも人に刃物向けるなってんだ。」ふんっ
挿音「人形ドン引きしてんぞ 化け物コンビ」
コマ『トドメにもちょいハサミ捻ってみましょうか?』筆談っ
彬羽「こうか?」ぐにゃー
白「な? 人形とか普通にもげるし潰れるし バラバラだぞ?」
人形「」がたぶるっ
蒼月「うん。見事に戦意喪失だね
じゃとりあえず ススだらけの顔拭こう」よいせっと
挿音「お?お前が気回すとか珍しいな」
蒼月「いつまで犬抱っこしてんの?
何で有ろうと俺は女の子には優しいのー」すたすた。
一同(Σ人形をメス認定!!)
魄哉「あの子ちょいちょい凄いですね」うーん。
コマ『アフロで真っ黒でもう性別解らんけどな。』カタタッ
白「お前がビーム撃ったからだぞ」
魄哉「まあ確かに 本来女の子の人形ですからねえ
髪の毛くらい整えないと可哀想ですかね
反省した様ですし」よいしょっと。
ごとん。
魄哉「ん?」
白「あ。目玉落ちた。」
一同「Σぎゃあああ!!」びくううっ
千様「ちょっと!アンタがクナイガンガンぶっ刺すからっ
女の子なのに可哀想じゃないのおおお!!」きいいっ
挿音「Σはああ!?俺のせいじゃねえわ!
俺は胴体しか狙ってねーもんよ!!」
小太郎「Σいやいや大概酷い酷い!!」ぎゃいいんっ
コマ『あー。ビームの熱でダメージ+クナイスプラッシュの振動が』書き書きっ
挿音「Σ待てこら俺か!?
何が何でもトドメ俺かよ!」
白「どうにかしてハマらないかな?」ぐぐっ
彬羽「Σおい馬鹿!やめろっ」
ぱきゃっ。
一同「」
蒼月「あれ?皆どうしたの」濡れ手拭いっ
家康「えっと。その
女の子には優しい蒼月君は見ない方が良いかな」冷や汗どっぱーっ
間。
石唾「うわ。 こりゃ酷いっすね」うっわー
千様「でしょ。どうにかなんないかしら?」
石燕「えー。あっしは絵師っすからねえ
人形師の知り合いなんて居ないっすし
あれ?蒼月さん 腕どうしたんすか?」
蒼月「・・ちょっとね。」包帯ぐるぐる巻きっ
白「石頭でごめんな。」
小太郎「女絡むと化け物大将殴れるって凄いな蒼月」わんっ
蒼月「何でアンタ等は普通にこんなの殴れるんだよ」むすーっ
挿音「気合い。」きっぱり。
彬羽「鍛え方が違う」
蒼月「よし 俺は絶対殴んないでね」
石燕(蒼月さんも蛇だし大概馬鹿力のはずなんすけどねえ)うーん。
魄哉「困りましたねえ
ここまで大破してしまうと直せる職人を探すのも時間がかかりそうな」ふむ。
千様「アンタは出来ないの?」
コマ『人型は難しいのです
パピーが全力で作ったのが私ですよ』※木彫り。
白「ぱ?」え?
粋「兄貴 コマ何て言ってんの?」
白「凄い呼び方させてるんだな」ボソッ
粋「は?」
挿音「なあ、そもそも直せんのかよこれ?」
魄哉「Σしっ!」
挿音「Σあ。わりっ」察し。
一二三「皆してどうしただ?
Σぎゃっお人形さーん!」うぎゃああっ
千様「Σちょ 子供にはショッキング!隠して隠して!!」ひいいっ
魄哉「こら!声が大きいっ
人形さんの身にもなんなさいっ!!」
一二三「びえええええ!」うぎゃああああっ
家康「これ 私がうっかり襲われたせいかな?」ずーん。
シロ「いやあの 今来た所なので何か解らんのだが
何がどうなっとんのだ?」困惑っ
ーーーーーーーーーーーー
テオドール「あーこれくらいなら直せますね
お任せ下さい」にこにこっ
家康「Σ意外な特技!!」おおおっ
シロ「お前そんな器用な真似が出来たのか」ほう。
テオドール「ええまあ。
まさかお役に立てるとは思っておりませんでしたが
えーと 眼球パーツはと」棺桶ごそごそっ
千様「何でそんなの持ってるの?」
石燕「いやー良かったっす
前に祖国で友達出来ないんで部屋人形まみれにしてたって聞いてたんで もしやと思って」
テオドール「本当は全員連れて来たかったのですが 棺桶に入りきりませんでした」ふう。
一同(Σ怖ああっ!!)
魄哉「な、何にせよ
愛情持ってきっちり直してくれそうで安心ですね」冷や汗っ
家康「だねえ。 なんか背筋寒いけどね」ひんやり。
白「目玉もだけど 顔割っちゃったのどうにかなるか?」むう。
テオドール「御安心下さい
多少パーツは変わりますが 綺麗に直してみせますよ」にこにこっ
彬羽「だそうだ。
ちゃんと直るらしいぞ」
一二三「ひっく」鼻ずびーっ
家康「はい。泣かない泣かない。
人形ちゃんも良かったねー」あははっ
小太郎(こいつ等もう襲撃された事忘れてんだろなあ)わおんっ
ーーーーーーーーーーーー
粋「Σっぎゃああああ!!歩くフランス人形おおお!!」ひいいいっ
テオドール「申し訳ありません。
髪の毛やら何やらのパーツが足りないので 手持ちので作り直したらデザイン変わってしまいました」
家康「Σ市松人形が西洋風に!?」
白「フランスじゃなくてドイツ人形らしいぞ」
粋「Σどっちでも怖えよっ!あああ腰抜けたっ」カックンカックンっ
蒼月「どっちでも良いじゃん
綺麗に直って良かったねー」あははっ
粋「Σ何が良いんだよ!」
シロ「しかしまた それこそハサミを持ってウロつきそうな容姿に」うーん。
千様「あ。それはもう無いと思うわよ?」
シロ「む?」
魄哉「あの人形は楽しそうなリア充が妬ましくて暴れてたんです
自分がリア充なら もう暴れる必要ないでしょう?」
家康「なんか テオちゃんの部屋にオブジェとして住み着く事にしたみたいだよ」
千様「良い出来ですよー綺麗になりましたねーとか 誉めちぎられて心満たされたのねー」お茶ずずー。
シロ「Σなんと物好きな!!」ひいっ
テオドール「よく聞こえませんが 何か悪口言われてるような」あれ?
白「気のせいだ
それより 人形直せるなら
この腕取れた奴とか裏側ヒビいってる奴とか1度ご飯粒で適当にくっつけた奴とかも直せ
魄哉「ちょっと待ちなさい。
それ立ち入り禁止の重要文化財の子達じゃ無いですかねえ?」