千様「あら。にわか雨?」
小太郎「えー。石燕が外出てるのにな
迎え行った方が良いかな?」わおんっ
シロ「子供じゃ有るまいし そこまで心配せんでよかろう
帰りが遅い様なら熱中症やら貧血行き倒れやら 雨水で滑って転んだ等考えられるので行った方が良いかもしれぬが
家康「スラスラ不安要素が出てきちゃう時点でね。心配にもなるよねそりゃ」うん。
蒼月「気にしなくても最悪バカラスとかがバイト帰りに回収してくれるよ オーバーだな」ふんっ
テオドール「私見て参りましょうか?」
家康「あれ?テオちゃん珍しい
今日は白にくっついて行かなかったの?」
テオドール「いえその。今日は雨が降りそうなので 灰になるとまた泥や雨と混ざって復活出来なくなると言われまして」どよーん。
千様「お留守番なのねー。」
蒼月「つか何でポンポン灰になんだよ。」
テオドール「防衛本能にございます。」キリッ
蒼月「八割誰も攻撃してないけどね。」
がららっ
家康「お。帰ってきたかな?」
テオドール「手拭いお持ちしますか。」とたたっ
シロ「用意しておったのか。こういう所はさすがと言うか
石燕「ちょ 前髪はっついて見えないっす!
拭く物どこっすかー?
テオドール「Σおばけええええっ!!」ひいいっ
ざららららっ
千様「・・音声で全部解るのが悲しいわね」ふっ
シロ「うむ。」頷き。
家康「おーい。 2人とも大丈夫?」
蒼月「化物がおばけって んっとに情けないなー
あれ?モヤシ 前髪の髪止め何処行ったの?」
石燕「雨が一気にどじゃーっと来たんで走ってたら落としたみたいで
前見えなくてビビったっすよ」頭ふきふきっ
小太郎「うわ、前髪めちゃめちゃ長いな」わおんっ
石燕「ほっといても伸びるっすからね
そんならてっぺんで留めといた方が視界クリアなんすよねー」頭わしゃわしゃ
家康「視界重視なんだね さすがは絵描き。
てか 前見えるならちょっと足元見たげて んで、退いたげて」
石燕「へ?
Σうっお!テオさんすんません!! どこ行ったかと思ったら!」ひいいっ
灰びしゃびしゃっ
小太郎「また時間かかるなコレ。」あーあ。
間。
千様「はーい。同じ髪止めあったわよー」
石燕「すんませんねえ」苦笑。
蒼月「Σあれっ お前の前髪留めてるの千ちゃんのだったの?」
千様「正確には アタシが魄哉に買え買えってダダこねてごり押して買って貰ったけどー
地味だしそもそも髪の長さ的に使わなかった奴ね」きっぱり。
家康「なんでそれそこまで欲しかったの?」うわあ。
千様「物欲。」即答っ
石燕「かっちり留まるんであっし的には重宝っすけどね」
千様「そうよー。ほーら 結果オーライっ!」びしっ
家康「私も大概あいつに迷惑かけてるけど まだマシかもしれない気になってきたよ」
千様「えー。それは無いわよー?」
家康「Σ私これ以上!?」がーん。
石燕「いやー なついっすねえ
昔はコレ留めて無かったんすよねえ
今思うと異様だったっしょねえ」苦笑。
蒼月「何?そんだけ長ったしいの垂らしてたの?
うわーめちゃ不審じゃん」
石燕「人と関わる気ゼロっしたからねえ
身嗜みとか考える気も無かったんすよ」
シロ「目が悪くならんかそれ?」
石燕「常に物の怪に囲まれて下向いて絵描いてやしたからね」ふっ
小太郎「色々不健康だな。」わおんっ
石燕「で、此処来た時に
魄哉さんがそれじゃ前良く見えないですよね とかってコレくれたんすよね。
視界が広くなれば視野も広がるものですとか
ま、これからは嫌なもんばっかじゃないから前見ろって話っすかねえ」苦笑。
蒼月「あー。あのジジイそういう演出好きだよねえ」
石燕「駄々こねて無理矢理買わせた本人が使わないのでどうぞ御遠慮無くとか 若干イラついてたんで 感動もクソも無かったすけどね。」真顔。
千様「あらやだ。怒ってたのー?」のほほんっ
石燕「無くしといてなんなんすが。結構良いもんだと思いやすコレ 大概高いっす」きっぱり。
一同(清々しい程ぶち壊し。)
蒼月(そういう間柄でも無いのに 野郎の家に転がり込んだ挙げ句ノリで高い物買わせる千ちゃんて。)うーん。
石燕「って 事で
テオさんも 自分はアレ出来ないコレ出来ないって凹むのやめた方がいいっす
視界さえ開けりゃー 結構世界変わるもんすよ?」
テオドール「はい?視界ですか?」ようやく復活っ
千様「あ。3個組だったからも1個有るわよー?
着けてみる?」わくわくっ
玄関がららっ
粋「たっだいまー あー降られたっ」裾絞りっ
白「傘持ってきゃ良かった」雨水ぶるるっ
テオドール「お帰りなさいませ!
視界を広くしてみましたが如何でしょう!?」どやっ
白「デコっぱち?」ん?
テオドール「Σぐはあ!」さらさらっ
粋「Σ何か知らねえけどカウンター容赦ねえ!!」ひいいっ
千様「ごめんねテオ君 壊滅的に似合わなかったわ」あちゃー。
灰のまんまっ
シロ「視界云々は例えだと思うのだが。」うーん。
蒼月「まあうん。
デコっぱちは俺でもちょっと傷つくかな」うん。
石燕「えーと。
その あっしと違って全く自分に自信が無い人みたいなんで 良い所あったら誉めちぎってやって欲しいっす」
粋「お前何気に俺様だよな」
石燕「じゃなきゃ 親兄弟、周り全てに気味悪がられて正気で生きてないっすよ。」さらり。
白「えっと。いい所か
灰だらけだけど 手拭い持ってきてくれて助かった。
こんなで良いのか?」うーん。
小太郎「Σあ。灰ちょっと動いた」
蒼月「良いところ探すの苦労してない?あれ。」
シロ「しっ! トドメ刺すな馬鹿者っ」
地獄太夫「おや主さん 水もしたたる何とやらで。
おんや?今日はあの可愛らしい御付きの方おりんせんの?お珍しい」どろんっ
テオドール「Σ可愛いいですか!?」ざざっと復活っ
地獄太夫「おや。そこにおりんしたの?
さいざんすな。それで喜びんさる様なお人を世間では可愛らしいと言うんでござんすよ」くすくすっ
テオドール「Σおおお 誉められましたっ!」感激っ
シロ「それで良いのか 成人男子。」引。
粋「幸せそうだし良いんじゃね?」
蒼月「つか、大概からかわれてるよね?あれ。」
地獄太夫「まああちきは主さん一筋にござんすが」ほほほっ
白「プロ凄いな。」
地獄太夫「生前は御人を誉めるのも仕事にありんしたからなあ」しー。
千様「あ。聞いてたのね」納得。
テオドール「そういう事で 可愛さ=ペット枠だと思うのですが
そちらの方向でレベルを上げるにはどうすれば良いのでしょうか 先生方っ」大真面目っ
九尾「待てい。誰がペットじゃい」
小太郎「えーと。お手を覚える とか?」わおんっ
猫「にあー。」あくびっ
カイコぱたぱたっ
石燕(いらんアドバイスしちゃったっすかねえ)うーん。
魄哉「あの、ありのままで良いですからね?」困惑っ