小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月15日

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大江山




酒呑童子「で、今度は何の用だよ
ここんとこ大人しくしてっぞ」むすーっ

白「今回はシバきに来たんじゃなくて頼み事だぞ」


茨木童子「毎度毎度御手数おかけして申し訳無いなあ」うーん。

粋「いや 違うって」

酒呑童子「Σお前どっちの味方だよ!」




テオドール「お二方 その節はどうも」ぺこりっ

酒呑・茨木「Σあ!土蜘蛛の巣にハマってた外国人!!」

テオドール「覚えておいででしたか!」おおっ


白「そうそう忘れないよな そんなの。」うん。

粋「うん。 インパクト有り過ぎだっての」



テオドール「私この度白さんの下僕に就任しましたので 以後お見知り置きを。」

茨木童子「Σアンタ外国のVIPじゃなかったっけ!?」

酒呑童子「ΣVIPシメたのか!」引っ



白「お前の中の俺どんどん凶悪になってくな。」うーん。






間。






粋「ーーーって事で
最近人の子供の誘拐増えてんだよな
神隠しっての?」

茨木童子「あー。けどそれ八割は人間の仕業なんだよな 俺ら濡れ衣濡れ衣」

酒呑童子「つまりは人間共のパシリかよ

なんだ 人襲うなの次はそれか?これだから混ざりもんは」



テオドール「おっと。手が滑りました」

熱燗じょぼぼぼ

酒呑童子「Σあぢゃあああ!!!」

テオドール「申し訳ありません。 お酒がお好きとお聞きしておりましたので熱燗作って居たのですが 私どんくさくて」けっ

酒呑童子「Σ騙されるかああ!!」

白「罵倒が頭悪すぎて気にならないから放っておいて良いぞ」しれっ

酒呑童子「Σうお腹立つ! コイツ等ほんっと腹立つっ!!」うがああっ


茨木童子「お前も大変だな」しみじみ。

粋「おう。今日カラスが暑さでぶっ倒れたんだよ。
ブレーキ役居ねーんだよ」ため気。




白「ちなみにな 今回神隠しって騒ぎになってるのは実際人じゃ無いのが拐ってるからだ

俺とか関係なく昔から人間に雇われる奴等居るだろ」

酒呑童子「はあ?他の奴等の事なんか知らねーし」けっ


茨木童子「はー成る程。人間とやりあうのは俺らにとっても得策じゃねえって言ってるのに
その拐かしに荷担してる奴等のせいで台無しになりかねないって事か」ほうほう。

酒呑童子「んで、まさか俺らに捜索協力しろってんじゃねえだろな」


白「捜索はいらない

まずコレを見ろ」地図ばさっ



酒呑童子「あ?此処等の地図じゃねえ?」んー?

茨木童子「だな。
で?」




白「えっと。」うーん。

粋「Σしまった!解説係のカラス居ねえんだった!!」はっ

テオドール「あの、粋さんも説明聞いて来たのでは?」

粋「え? えー うろ覚えなんだけどっ」おろおろっ


白「まあその 京で拐かし多くて

えーと。 なんか道ふさいで けんもん?とかしてるから
逃げるとしたら山 だろなとかそんなだったと思う」


茨木童子「うん、思ってた数倍シンプルだった」

酒呑童子「Σ何も言ってねえだろ! 無言で沸騰した酒構えんな!!」


粋「どうどう。つか熱燗は沸騰させねーからな」

テオドール「さようで Σあづっ!」ぽろっ

ばしゃっ

粋「Σぎゃーー!」


茨木童子「Σちょ 川かわっ!! そこの川飛び込めーーっ!!」ひいいいっ






間。








白「って事で 徳川の上層部がオカンだから怒り狂ってて 此処に本隊追い込む感じであれやこれやしてるみたいだから それっぽいの来たら保護と殲滅頼んだ」

茨木童子「何となく解るけど、 全体的にフワッとしてるなあ」うーん。




酒呑童子「しっかしよー
ガキなんざ何に使うんだ?
人食う奴等も 元々人間じゃなきゃ無理ってんじゃねえだろ
何でわざわざ小粒の狙うかよ」むう。

粋「お前 もうちょい言い方よ」水ぼとぼとっ

酒呑童子「鬼にんなもん期待すんな」




テオドール「この国はどうか解りませんが
古来より穢れ無き子供の魂及び血肉を贄にして魔と契約、もしくは何らかの呪術に使う というのは至ってポピュラーにございますよ?」真顔。

酒呑童子「さっきからコイツのがヤバくねえか?」

粋「吸血鬼って悪魔だからな」うん。




白「えーと。そんなで急いだ方が良いみたいだから 他の所にも伝えないとだ。

じゃ、それっぽいの見たら頼むぞ」そそくさっ

茨木童子「ん?おう

あれ?犯人が此処通らなきゃ動けない様に あえてこの辺空けて包囲網張ってるんだと解釈したんだけど」あれ?

粋「いやそれで合ってる合ってる」

酒呑童子「ん?じゃあ あの白髪何しに何処に行ったんだよ」




粋「兄貴さ いきなり奇声あげられたり躾なってないのがドタバタするのも苦手だけど
その、心底子供の扱い苦手なんだよ」

茨木童子「は?」

テオドール「下手に触ると千切れたり壊れそうでめちゃめちゃ怖いんだそうです」

酒呑童子「Σその発想が怖えよ!!」


茨木童子「あーでも確かに
赤ん坊とか 子守り頼まれても絶対無理だよな
グラグラぶらんぶらんしてるし」うんうん。

粋「鬼なのに誰に頼まれてんの?」

酒呑童子「いや案外頑丈だぞ
そんな簡単に取れねーって頭さえしっかり支えりゃ問題ねーし」

粋「Σお前の方が子供慣れしてんのかよ!!」



茨木童子「ま、下っ端の鬼連中にも指示出しといたし
何か合ったらすぐ知らせ来るだろ

ガキ連中は まあ不安は残るけどコイツに丸投げするとして」

酒呑童子「おい。何で俺に子守りやらそうとしてんだ。」




テオドール「熱燗飲みます?」ぐつぐつ。

酒呑童子「Σこの悪魔完全に俺を敵認識してっだろ!!」

テオドール「貴方とはお友達にはなりたく有りません」けっ

酒呑童子「Σ何で頼まれ事されてんのにゴミ見る目で見られなきゃいけねえんだああ!!」


茨木童子「アル中だから?」

酒呑童子「Σそれお前だろがよ!!」




下っ端鬼「あの、お頭お取り込み中すみません
言われてたらしい奴等がそのー」

粋「Σ早えな!!」







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白(一二三くらい頑丈なら安心なんだけどな
万一何かあったらダメだし )山の中てくてく。



川ざばばばばっ




白「ん?」






赤ん坊「おぎゃあああ!!」びえええ

どんぶらこー。


白「Σ!?」


ざばばばどんぶらどんぶらっ



白(え? 落ちたのか うっかり落とされたのか?

触って大丈夫なのか 拾わないとダメだよな)おろおろっ




水じゃばっ!


白「・・・・Σ!」はっ。


※カナヅチ










下流。】





九尾「くはー。暇じゃの

乗り物役は待ち時間暇じゃ

ん?


Σひいっ!?」


白「水なんか嫌いだ 」げほっ
這いずり出しっ

九尾「Σだーりん何があったんじゃあああ!!」ひいいっ



白「子供は大丈夫だ。追っかけて来た鬼に投げたし」げほっ

九尾「Σいやガキ投げたらアカンじゃろ!!
てかこっちが大丈夫ちゃうぞおおお!」がっくんがっくん。















酒呑童子「あのー ガキんちょ無事だったからな?ほれ。」おそるおそるっ

赤ん坊「すやー。」すぴー

白「そうか。川壊して良いかな」ずぶ濡れむすーっ

茨木童子「あの、俺らの生命線なんでマジでやめて。」


テオドール「熱燗の為に火焚いておいて正解でしたね」

粋「うん。どんだけ熱湯作る気だったよお前」





九尾「しかしのー カラス着いとらんとこんな事故が起きるのか
保護者大事よのう」うんうん。

テオドール「あの方この中で一番年下らしいですけどね。」

茨木・酒呑童子「Σうっそ!!」

粋「まあうん。デケえし老け顔だよな」うん。



テオドール「あ。彬羽さんと言えば
白さんが水難事故に遭った時の為に処置方教わってたんでした。
まずは腹に一撃入れて 水を吐かせ
白「今やったら燃やすぞ」がるるっ


テオドール「Σえ 何処でやるんですか!?」えええっ

酒呑童子「なんで此処でやると思ったよ!!」

赤ん坊「Σおぎゃあああ!!」びくっ

酒呑童子「Σぎゃー! 大声出して悪かった
よーしよしよし悪かったからっ!!」




白「バカラス早く回復すると良いな」ふっ

粋「Σ鬼の攪乱!?どんだけ心折れてんだよ!!」

酒呑童子「鬼こっちだろ。」


九尾「水は苦手だとめちゃ怖いからのう。」うんうん。






ーーーーーーーーーーー







魄哉「おや お帰りなさい
お疲れ様です。」ずず黒っ

挿音「ったく しょーもねえ真似しやがって」返り血ドロッドロ

家康「ねえ?子は国の宝だってのにねえ」薬莢バラバラバラッ



粋(Σガチギレ徳川上層部こっええええ!!)


魄哉「いやー 思ったよりスムーズに言ったようで
酒呑童子さん達にも改めて御礼言わなきゃいけませんねえ」ふふふふふふ。


家康「天海 なんか別の意味ぽいよ」

挿音「暴れまくって変なテンションなってんなあ」キセルすぱーっ


シロ「良いからお前らも血を落とせ
見てるこっちがおかしくなるわ」ドン引き。





挿音「俺は結構日常だけどな

おう。お前らもお疲れ

つか どした狐?」


九尾「いや何か ナンパされたわ」すんごい困惑っ

挿音「は?」



魄哉「そういや茨木君 ケモノ系の女性お好きでしたねえ」手拭いで拭き拭きっ

家康「Σえ。あの子そうなの!?」

魄哉「僕も最初ビビりました」ふっ

挿音「ケモノの中でもズバ抜けてとんでもねえの行ったな」うわあ。






一二三「あ!ほらほらっ皆無事帰って来ただよー」ほらほらっ


テオドール「御加減いかがですか?」

粋「土産の熱燗飲む?」ヤケクソッ


彬羽(多少無理してでも着いて行くべきだったか。)氷嚢乗っけ。



千様「Σちょ 白君 池に威嚇しないの! どしたの!?」






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