小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月14日

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【芝居小屋 楽屋】



白「出番までもうちょいか
この時間何も出来ないからヒマだな」だるーん。

皐月「気合い入れとことかそんなん一切無いのが凄いわ」ああうん。

テオドール「質問です。 このお面はどうやって被るのですか?見たところ 紐もついておりませ

粋「いや思いっきり部外者だろ此処は寛いじゃダメだろお前。」



テオドール「灰になって散れと。」

粋「Σそこまで言ってねえよ!
ただそのっ この仕事決まりとかそう言うのすげえ厳しいから怒られんぞお前が!!」


つつじ「いや何かな 白はんの下僕また増えたんかーって感じで 見習いから裏方まで偉い受け入れてもうとるし
この際ええかなーって」※大まかな経営も任されてるツートップ片割れ。


粋「Σまたって何だよ!!」

皐月「誰もアンタや言うてへんで」

粋「Σあっ」



テオドール「それにほら 皆さん優しい方ばかりで
お茶菓子こんなに貰いました」ほくほくっ

粋(Σ不憫に思われてる!?)



皐月「アレやな。
寺子屋の敷地内で飼われてるドン臭い犬って 子供等に可愛がられるやろ?」

テオドール「えーと。誉め言葉で良いのでしょうか?」困惑っ

粋「あーうん。 日本語ぺらぺらでも限度有るよな」うん。



白「立派な下僕って事だ 誉められてる誉められてる」

テオドール「おお!やはりそうですか!!」おおおっ

粋「Σ兄貴こら! 悪質な暇潰しやめたげろよ!!」



つつじ(犬っちゅーか。純粋にほっといたら野垂れてそうや思われとんちゃうやろか。)うーん。



テオドール「で、この怖いお面はどのように?」

白「忘れてた。
それはな 軽く布当てて噛みつくんだ」

テオドール「Σえ。」


つつじ「ホンマやったら紐つけて着けるんやけどな
なんせこの人 逐一振りがでかいからなあ

たまに面すっぽ抜けて吹っ飛んでくんどす。」


皐月「吹っ飛んだ挙げ句お客さんにクリーンヒットした時は 空気凍ったな」うんうん。

テオドール「大丈夫なのですか それ。」うわあ

粋「いやその客がさ
記念にこれ貰ってって良い?とか 流血だくだくで言い出して なんか逆に盛り上がった」

テオドール「どこの球技ですか」

皐月「ここの常連って 結構皆なんか起きたの楽しんどるっちゅーか むしろ何か起きへんやろか?って来とるの多いからな」

テオドール「良く訓練されたお客様ですね」おやまあ。





シロ「話中すまん。 出前だ」

皐月「わーい、来た来たっ」てててっ


粋「あれ?今日お前?珍しいな」


シロ「この時期外をうろつくなら 俺が一番適任だからな」

つつじ「あー。あっついもんなあ
お疲れ様どす」



皐月「ちゅー事で アンタもうすぐ出番やから食べられへんな
ちゃんと置いとったるから 気合い入れて頑張りやー」にやり。

白「Σ!!」

つつじ「皐月はん 餌で釣るんやおまへん。」



テオドール「幼いのにバイトとは 感心ですねえ」しみじみ

シロ「Σ幼くないわ!失礼な!!」くわっ


皐月「あ、そう言えば アンタは普通に居候なんん?」

テオドール「はい?」


皐月「だから、蒼月や家ちゃんみたいに 何もせんとタダメシ食らってる居候なんかー?って事や」ずばり。

テオドール「・・・。」




ざらああっ


白「灰になるくらいショックだったのか」

粋「Σ畳の目に入るぞおいい!!」ひいいっ



シロ「おい。しっかりせんか
不甲斐ないのが嫌なら お前もなんぞすれば良かろう」

テオドール「し、しかしっ 日光浴びると灰になる吸血鬼が何のバイトをすればっ」ずざざざ復活っ

皐月「それでどうやって来たん?」



テオドール「毎度千様さんに借りるのも何だと マイ日傘買って頂きました!」日傘どやあっ

皐月「そこまでして金魚のフンせんでもエエやろ」

テオドール「それこそ灰になるからです!!」きっばり。


白「なんかな。知らない奴基本怖いから 俺らと一緒じゃないとサラサラ崩れるらしい」解説。

つつじ「あんさんも大変やなあ」あーあ。






白「お。そろそろ出番だな
さて行ってくる」すたすた

テオドール「Σえ」


粋「はい どうどうどう。
兄貴以外にも慣れて来たんだろー

ほれ、怖くねえから虐めねえから」とーとととと。



皐月「ごめん。バイトとか絶対無理やったな 私が悪かった」肩ぽん。

テオドール「Σ!?」びくっ

粋「Σあの皐月が慈愛に満ちた目を!!」ひいいっ

つつじ「Σ皐月はんっ下手に近寄ったら可哀想や!
怯えとる怯えとるっ」



シロ「もうどうでも良いので代金早くしてくれんか。」色々諦め。



粋「ごめん。 仕事頑張れよ」小銭ひいふうみい。

シロ「うむ。お前もな」






皐月「なんや失礼やな
てか その傘って誰に買って貰うたん?はっちゃん?」

テオドール「あ、それは白さんが」物陰っ

つつじ「ありゃ あん人案外面倒見エエんやなあ
前も会った時も なんぞ買ってあげとったしなあ」ふむ。



テオドール「Σあれっ私 めちゃめちゃ金銭的に負担おかけしているのではっ!?」はっ

一同(Σ今頃!?)


テオドール「どどどどうしましょう
せめて自分の物は自分で用意しないとっ

吸血鬼に出来るバイト有りません!?」おろおろっ

粋「いやお前 吸血鬼ぽさゼロだろ
吸血鬼の弱点有るだけで血も吸えねーし」



つつじ「何や?吸血鬼言ったら グールっての呼び出したり催眠術かけたりしてくるんちゃうのん?」

テオドール「Σそうなんですか!?」えええっ

粋「おい。」


皐月「吸血鬼つか ただのサラサラ灰になるオモシロ外国人やな。」うーん。

つつじ「皐月はん。ちょい黙っとこうな」



テオドール「せせせめて。お留守の内に湯呑みでも洗ってΣあっ」

がしゃんっ


ざらあああっ!



粋「・・うん、 よく似た柄の買ってくるから大人しとけ 頼むから。」


ずぞぞぞぞっ(復活。)

テオドール「Σすみません!それくらい行ってきま Σあっ」

日差しさんさんっ


ざしゃああああっ



皐月「お金無いと買われへんで?」灰突っつき。

つつじ「なかなか復活して来おへんな?
ショックでかかったんどっしゃろか」あーあ。








間。






白「へー。 吸血鬼ってホントはそんなの出来るのか」ふーん。





テオドール「何も出来ない出来損ないで誠に誠に申し訳ありません。」どよよーん。


白「なんて?」

粋「あーもう 隅っこで体育座りやめろよ
つか遠いんだよ 何言ってるか解らねーだろ」

テオドール「私自信への呪詛にございます」

粋「Σんな自分を卑下すんなよ!!」



皐月「アンタが言うんかそれ。」

つつじ「毎度お兄はんと自分比べて凹み倒しとるのになあ」

粋「Σ俺ここまでじゃねーもん!!」






テオドール「大した役に立てませんが 下僕として何なりとお申し付け下さい」どよーん。

白「うん。めちゃめちゃ言いにくいし間に合ってる」

粋「兄上。何でこっち見たよ」



白「けど、グールか

確かバカラスが言ってたのだと 餓鬼の事だな」ふむ。

皐月「へ?そうなん?」


白「うん。餓鬼呼び出して催眠術か

何か何処かに居たな」




一同「Σあ!!」






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【割烹 春一】



蒼月「匿って
ヘタレ吸血鬼が 師匠とか呼んできてめちゃキモい!」ぜーぜー

朱禅「Σへ!?お前のどこに敬う要素が「Σうっさい!こっちは真面目なんだよ食うぞコラ!!」しゃああっ

ひな「蛇同士で共食いしたらド偉い事になりますよー」


彬羽「で、そのヘタレはどうした?」

蒼月「ウザいから 足引っかけて日向に蹴り出して逃げて来たよ」ふんっ

彬羽「Σえげつないな!!」





シロ(バイト探しが何故1番ダメな無職に行ったのだろう)食器拭き拭き。







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