小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月12日

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【某鬼門内(閻魔殿近く)】





粋「で、今日は何の呼び出しよ?」てくてく

白「さあ?」はて。

彬羽「用件くらい聞いとけ」

テオドール「Σあ!あれですね
わー。いかにもな東洋の御屋敷っ 派手派手ですねー」おおおっ

粋「あー。言われて見れば日本の寺とかってより 大陸のぽいよな閻魔殿」

白「あの世って割に派手だよな」うん。




閻魔「いや。君らに派手とか言われたくない」


白「ん?」※アルビノ

テオドール「誰です?」※江戸の日本で洋装

粋「俺は派手じゃねーだろ」※片耳ピアスまみれ茶髪

彬羽「仮にも閻魔大王が表でボサッと突っ立ってて良いのか?」※黒づくめ2メートル。

閻魔「あーいいのいいの 今休憩時間だから

休憩の間くらい 散歩してないと気が滅入るんだよ」ため息。



粋「あー ストレス溜まる仕事だろなあ」うーん。

閻魔「というか 最近の亡者非常識過ぎてついてけない
これがジェネレーションギャップかなあ」肩とんとん。

彬羽「人間ってのは平和になるとおかしくなるからな」納得。




テオドール「で、誰です?このでっぷりしたヒゲオヤジ」真顔。

粋「Σそういうの本人の前で言わない!!」

テオドール「髭のオッサンはヒゲオヤジでは?」

粋「Σそっちじゃねーよ! 」

テオドール「おや?恰幅が良いのは褒め言葉では?」はて。

彬羽「意味は同じだが でっぷりはむしろ悪口だ」

テオドール「Σ日本語難しい!!」がーん。



白「ごめん。誉めてたぽい」

閻魔「いや閻魔長いしこんなんで怒らないけどね
また変な子増えたねえ。」うわあ。



テオドール「はじめましてエンマさん
白さんの心の友!テオドールと申します!国籍Germanにございます!!」びしっ

白「俺の知らない内にどんどんランク上がってくな」

粋「つーか兄貴居ねーと 挨拶どころか会話もままならねーのによくやるな」

テオドール「だから常に着け回しているのにございます!」




閻魔「君それ 心の友とはちょい違うね」

テオドール「Σえ」


粋「Σ意外ときっぱり言う!!」

彬羽「エンマだからな」


白「で、今日は何の用事だ?」

閻魔「ん? んーとだね 言いにくいんだけどねえ」苦笑。




白「亡者でも集団脱走したのか?」

閻魔「Σ真顔で凄い事言うよね!?」ひいいっ

彬羽「すまん。来る前に現世でその手のあれやこれやがあってな。」

閻魔「Σ集団脱走!? 脱獄!?
君らが捕獲手伝ったの うわ私の仕事増えちゃうっ!」ひいいっ

粋「いや死人出てねーから
全員ボコボコだけど生きてるから」






間。






閻魔「んー。しかしね
個人的なお話だから白ちゃんだけ呼んだつもりだっんだけどねー」

粋・彬羽(Σちゃん!?)



閻魔「さすがは現世の絶対裁判官
その辺1人でうろちょろしてないかー」あっはっは。


テオドール「むしろ その逆にございますね。」

粋「1人にしとくと迷子になるから 誰か見張り居るんだよな」

彬羽「鬼門の中なんぞで迷われたら探すの事だしな」



白「保護者居ないと行方不明になるから監視されてるんだぞ」どやっ

閻魔「そのセリフ吐きながら お茶菓子噛ってふんぞり返れるのはさすがだよ」ああうん。




テオドール「ちなみに私は監視ではなく
ぼっちにされると 不安で灰になりかねないので常に尾行しております。」

閻魔「君は1度心の病院行った方が良いね」ずばり。


粋「マジでズバズバ言うな」うわあ。

彬羽「まあ 依存度高すぎるしな」うむ



白「変な引きこもりなら石燕も居るし
今更だ」うん。

閻魔「まだ居るの?何?そういう時代?」えええっ


粋「兄貴 仮にも大王混乱させんのやめたげろよ」


彬羽(確かに石燕のせいで若干個性キツい程度に思っていたが
コイツ ヤバめの奴なんじゃ)改めて困惑っ

テオドール「とても酷く思われてる気がするのは気のせいでしょうか?」

白「人の家の客間で灰になるのはやめような」うん。




彬羽「で、結局 何の話なんだ?

俺らに聞かせられない『上』の話なら別室にでも行っとくが?」

テオドール「?」

粋「所謂 神様とかそっちに近い奴等の話って事だよ」

テオドール「あ。成る程 それは一介の妖怪には聞かせられませんね」ふむ。




閻魔「いやいいよ。

ちょっと最近うちの孫がお爺ちゃんに構ってくれなくなってどうしようか若い子の話聞きたくて

彬羽「よし。帰るぞ。」






間。







閻魔「ーーで。此処が孫の部屋なんだけどね」

粋「Σ閻魔殿の中に家族で住んでんの!?」

閻魔「ずーーーっと此処勤めだからね
もう住んだ方が早くてねー」

粋「偉く緩くねえ?」えええ



彬羽「しかしコレは。」うーん。

白「平仮名ばかりだな 俺でも読める」うん。



テオドール「えーと『はいるなころす。』?」おや。

粋「会話無いどころじゃねえだろ!」

閻魔「いやー 欲しい物食べたい物も紙に書いて隙間から出してくるし「Σマジモンじゃねえかああ!!」




テオドール「こちらの方こそ心のお医者をお呼びすべきでは?」

閻魔「んー。我が孫となるとねえ」


彬羽「おい。さっきまでのキレはどうした。」

閻魔「孫にはズバズバ言えないよ 可哀想でしょ?」



白「爺さんが甘やかし過ぎて ワガママに育っちゃったかな?」うーん。

粋「そりゃこんな御殿で、扉からしてこんなでっかい部屋とか 贅沢極まり無い左団扇だろ?
ワガママにもなるっての」


閻魔「そういう物?
ワシ若い子の気持ち解らなくてね」うーん。



テオドール「確か白さんは 子供時代鬼と呼ばれ人間に迫害されながら1人サバイバルの荒んだ子供時代だったんですよね?」

白「なんで知ってるんだ」むう。

閻魔「あーやっぱり多少波瀾万丈のが頑丈に育つのかなあ」ふむ。

粋「いや確かに頑丈だけど そのせいで脳ミソが Σごぶはっ!」

閻魔「あの。うちの湯呑み投げないで」


彬羽「確かに 何不自由無いと色々と要らない事を考えておかしくなる可能性は有るな。
余裕ないくらいが調度良いのかもしれん。」遠い目。

※ボンボン育ちの元テロリスト(一族真っ二つの大惨事)


一同(物凄くコメントしづらい。)うわあ





閻魔の孫「Σごちゃごちゃ人の部屋の前でうるせえー!!」壁どんっ


閻魔「Σこらっ!お客さんお客さん!!」ひいいっ

白「悔しかったら出てこいヘタレ。」ふんっ

粋「Σ兄上ちょっと黙ってて!!」ひいいっ




テオドール「こういう時は攻撃しちゃダメです!
他人のプライベートルームの前で大声で騒いでいたのはこちらですよっ」

粋「Σまさかの正論!」


テオドール「私には解ります
人が閉じ籠るのは 外を遮断したいから。
その様な時には攻撃以外の何かさえも煩わしく感じるものっ」


彬羽「おい。何か語り始めたぞ」

白「こういうのに関しては俺らより向いてると思う」うん。



テオドール「こういう時は相手が出て来たくなるまでそっと待てば良いのです!!
はい!私は敵では有りません!! あなたの領域を侵す気はございません

此処でひたすら出てくるの待ちますよ!!」くわっ


白「置いて帰るぞ 明日仕事だし。」

テオドール「Σああああ!!」ひいいっ



閻魔「あの それ大概煩わしく無い?」

閻魔の孫「・・煩わしい。」ぼそっ


閻魔「Σこうちゃん! 3ヶ月ぶりに会話したね!!」おおおおっ




粋「なあ。もう俺らこれ帰って良くね?」

彬羽「だな。家族内のトラブルにこれ以上関わるのもな。」うんざり。



閻魔の孫「Σいや今の独り言だし!爺マジで鬱陶しっ!!
調子乗んなよ!早くそいつ等どっかやれよ!」壁どんっ

閻魔「Σいやあの こんなんだけど偉い人居るから!!
さすがにそいつはやめようっ」オロオロッ

閻魔の孫「はあ?知るかよ! 何の為の閻魔大王



どごしゃああ!!
ガラガラガラッ


ズズンっ





白「ごめん。足が滑った。」しれっ

彬羽「思いっきり殴り倒したよな 扉。」



テオドール「今のはムカつきますよねー」うんうん。

閻魔「Σいや 刺激しないで寄り添うんじゃ!?
てかこーちゃん!?」ひいいっ

テオドール「私、見知らぬ引きこもりより 心友の味方にございますから。」きっぱり。



粋「よっしゃ 兄貴がキレたんなら我慢する必要ねえ!
くおらボンボン!あんま優しいじーさん泣かしてんじゃねえぞ!!

俺ら兄弟なんてな!3つや5つや其処ら雪山放り出されて単独サバイバルで地獄見てん Σえ。」



こうちゃん(閻魔の孫娘)「Σえ。何それ過酷っ」 驚愕っ

粋「」硬直。




テオドール「あの、女性の部屋に乱入した上 押し倒すのは如何かな物かと」うわあ。

粋「Σえ!?ちょ 違う違う!!」わたわたっ

彬羽「とりあえず襟首離してやれ 絵面がヤバい」



白「孫って女か?」あれ?

閻魔「男の子に見える?

初孫でちょっと御姫様扱いし過ぎたのかなあ」うーん。


閻魔の孫娘「Σいや爺! 孫こんななってんのに助けろよ!!」

閻魔「いやー元気そうで良かった
久々に顔見たなあ」うんうん。

閻魔の孫娘「Σ人の話聞いてる!?」





白「よし。ちゃんと会話してるし帰るか」やれやれ。

彬羽「だな。
弟の回収忘れんなよ」

テオドール「ひょっとして免疫無いのでございま
粋「Σお前に言われたくねえええ!!」真っ赤っ赤っ







ーーーーーーーーーー





蒼月「なになにー? 公衆の面前で女の子襲ったんだって?やるじゃん」ぷーくすくすっ


粋「Σお前かあああ!!」灰だんだんっ

彬羽「落ち着け 灰になった吸血鬼に何しても無駄だ」どうどう。













閻魔「昔のよしみでうちの孫娘とお宅のお孫さん 見合いさせてみない?
案外上手く行くかも知れないよー?」

焔「はあ? ありゃ無理だって
どんな話持ってこられても能面ヅラのなんまで興味も持たね「いやそっちじゃなくて弟の方。」

焔「Σなんで!?」

閻魔「シャイな孫娘がもうお嫁に行けないとか言っとるから。」

焔「え? Σええええええーーーっ!?」






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