小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月22日

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蒼月「あー全くもう! 面倒臭いなあっ」わっしゃわしゃ




白「?」

魄哉「この前のツケですよ
肩代わりする代わりにお風呂掃除お願いしました。」

シロ「Σそんなもので肩代わりするのか!?」

魄哉「あの子は何かを得るには対価か必要 って事から学ばねばならない気がするんですよねえ」ため息。


小太郎「風呂洗いじゃ全然対価が吊り合ってないぞ」請求書じっと見。




蒼月「だーもう嫌だっ!

なんでこんな風呂でかいのっ」

魄哉「狭いと疲れ取れないでしょうが。」

蒼月「あーもう 年寄りは風呂好きだから」イライラっ



粋「風呂洗いくらい そんな大変でもねーだろ」

蒼月「俺は知性派なの
こう言う労働向いてないんだよ

つーか何?やたらヌルつくけどこれ温泉?
何処から引いてんだよ」


魄哉「あれ?言ってませんでした?
裏山に沸いてるんですよ」

蒼月「Σマジで!?」

粋「Σ裏山なんでも有りかよ!」おおっ


魄哉「いやー所有してる僕も知らなかったんですがね
白君と彬羽君がしょーもない喧嘩した際に 地面が破壊されてお湯が吹き出し
粋「いや兄貴等どんな喧嘩してんの」

家康「あの2人が民家ある所で喧嘩したら 偉い事になるからねえ」 うーん。

白「結構ガチ目でやり合ったら 最終的にバカラスが岩叩き割って そこからブシャーッて」


蒼月「いや岩盤割るって
食らったら肉塊じゃん。」うわあ

白「当たらなきゃ良いし」しれっ


魄哉「と、言う事でせっかくなのでうちに引いてるんですよ。」にっこり

蒼月「えー。勿体無いな
それこそ宿出来んじゃん? 妖怪温泉やるより儲かんじゃないの」


魄哉「魑魅魍魎跋扈する あの裏山で ですか?」

白「どんどん巨大化する犬神も居るぞ」

粋「Σある意味こっちも妖怪温泉!!」ひいいっ


魄哉「お分かり頂けましたか?」

蒼月「うん。使いたくても他に使えないんだね」納得。

家康「たまーに山の猿とかは使ってるみたいだけどねー」あははっ


蒼月「Σ猿が入ってる湯なんて引いてるの!?」

魄哉「温泉なんてそんなもんでしょう?」しれっ

蒼月「Σそうかも知れないけど 気分の問題!
うわああ知らなきゃ良かった!!」



粋「あの たまに湯船で犬も泳いでっけど。」

小太郎「ちゃんと泥落としてからだから問題無いぞ」わんっ

蒼月「Σノミがうつる!!」ぎゃー!

小太郎「Σノミ居ないぞ失礼だな!!」ぎゃおんっ




千様「蒼月君て潔癖症?」あらー

魄哉「潔癖な子がこういう店で借金こさえますかね」請求書ぴらぴらっ

家康「そういう時は別もんなんじゃないの?」



蒼月「うえー嫌だ
俺もうこの家の風呂入りたくないっ」




白「池が有るぞ」障子開けっ

蒼月「Σもっと嫌だよ! あれっひょっとしてちょっと怒っ「居候がワガママ言うな」きっぱり。



粋「兄貴 躾のなってないガキ嫌いだからなあ」あちゃー

家康「人の血混ざりのお前達より 蒼月のが絶体年上だけどね

ま、正論」うんうん。




蒼月「うわ、ヤバイ人怒らせちゃったかな

とにかく掃除はするよ
けど無理なもんは無理っ 俺は今度から銭湯行くからね」ふんっ

千様「えー。これから夏よ?
サッパリしても あの石段登ってたら汗だくじゃない?」

蒼月「そっちのがマシ!
てか何で千ちゃんは平気なの!?」

千様「コイツの事だから 何ちゃーんと殺菌くらいしてるわよー

てか蒼月君も蛇じゃない
世間一般じゃ爬虫類が使ったお湯のが普通嫌がられるわよー?」

蒼月「Σぐ!」


一同(うわ、ド正論。)




白「だから亀泳いでる池勧めたのに。」亀うごうごっ

粋「Σあ。そういう事!?」

蒼月「Σ俺亀みたいに臭くないもん!!」くわっ


魄哉「はいはいはいはい。解りました

生理的に無理なら無茶言いませんて
かといって 汗だくで銭湯行かれるのもぶっちゃけウザイです
妖怪温泉の方使えば良いじゃないですか。 」

蒼月「Σあ。」

家康「それもそうか
蒼月妖怪だから何の問題も無いし」ふむ。


蒼月「え?何?フリーパスくれるの?」わくっ


魄哉「お風呂掃除前に言いましたよね?

何かを得るにはそれなりの対価が要るんですよ」ふふんっ





白「気のせいかな なんか意地悪言いそうな気がする」亀うごうご

千様「あれはそういう顔ね てか亀ちゃんと戻して来てね。」


家康「無茶ぶりはほど程にねー」苦笑。







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【妖怪温泉】




蒼月「対価も風呂もでかいーー!!」床がっしょがっしょがっしょっ!

粋「そりゃ お前の清掃員用フリーパスだもんよ」

蒼月「Σうそ! うわ 騙されたっ」がーん。




魄哉「温泉の利用は従業員の特典ってことで。
バイト料は出ますし 自分できっちり支払いする真人間になるチャンスだと思いません?」にこにこ。

白「妖怪だけどな。」



小太郎「すぐ逃げ出しそうだけどな。」わおんっ

シロ「何日持つであろうなあ」うーん。





蒼月「飽きた。」投げ出しっ

一同「Σはやっ!!」

白「蒼月だもんな。」うん。




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