小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月20日

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小太郎「ん?何か変な臭いがすると思ったら」くんっ

一二三「何やってんだべかー?」ひょこっ


挿音「危ねーぞ ガキと動物は向こう行ってろ」しっしっ


一二三「えー。白さんと粋さんは良いんだか?」ぶー。


白「大人だからな。」

粋「Σえ。何 俺ら幼児にガキ認識されてんの?」


小太郎「一二三はこいつらより賢いから大丈夫だろ
で、何作ってんだ?」わおんっ

挿音「そりゃそうだけどよー
万一怪我させたら おいこらお前も危ねえって!ハウス」びしっ

小太郎「Σわんっ!」伏せっ

粋「お前狼のプライドはよ。」



白「ぎやまんっての作ってるらしい」

一二三「あの 吹いたらペッポンペッポンなる奴だか!?」おおっ

挿音「いやそれ作るんじゃねえけどな。
ま、いっか ついでに1個作ってやらあ

先に言っとく絶体吸い込むなよ」

一二三「吸い込んだらどうなんだべ?」はて。


白「うっかり吸ったら バリンって割れて吸い込んだ欠片が喉や内臓にグサグサで地獄の苦しみらしい。」真顔。

一二三「Σぎゃー!やっぱいらねえだっ!!」ひいいっ

小太郎「吸わなきゃいいんだぞ」わおんっ



粋「事前に兄貴に説明しといて良かったなー」竈の火ふー。

挿音「教えとかなきゃ絶体やるだろこの馬鹿はよ。」




小太郎「でも何でぎやまんだ?
てかお前ホント器用だな」

挿音「いやコレ うまく作れば透明だしよ
割れれば鋭利だし 使い所しか無くね?」

粋「忍が言うと怖えな」うわー。

挿音「まあそっちの使い道よ
自分で作れりゃ楽だろ?

でもってな

うちの親父がアレだからよ。
多少の特技持ってなきゃ劣等感で潰されんだよなー」けっ

一同(両方負けず嫌いだから器用なんだな この親子。)納得




挿音「て、事で ちっと間喋れねーからな

離れて静かに見てろよー」


白「あ、赤いドロドロか。危ないぞ」

一二三「あれがぎやまんになるだか?」

粋「そうそう。あの棒を溶けたあっついのに突っ込んで
息を吹き込みながらくるくる回して丸く整えんだってよ」

一二三「Σえ。 めちゃ難しくねえだか!?」

粋「俺出来る気しねえわ」うん。



白「そっか、刀打てるし熱い内に何か作るの慣れてるのか。」

小太郎「Σあ。ちょっと歪んだ」

粋「しゃーねえって 今回初挑戦らしいしよ
あ、一二三 暑くね?水要 Σおわっ」ばしゃっ

白「冷たい。」むう。

粋「Σぎゃっ 兄貴ごめんっ」

小太郎「お前ら あんま騒ぐと怒られるぞ」しーっ




千様「皆 ご飯よー。」

挿音「Σ何で1分足りとも静かに出来ねえんだ手前らはっ!!」ぷはっ!




千様「?

何?お昼ご飯だから呼んでこいって言われたのよ。要らないの?」むっ

挿音「後でいい後で! あー調度いい!そいつら連れてけ頼むから」しっしっ


千様「残んないわよー。 やーね何なのかしら
はい。皆行くわよー」ぶつくさっ



小太郎「後でおにぎり持ってくるか」わおんっ

粋「だな。俺ら居ない方が集中出来るだろうし」



挿音(あー、やっと静かになっ




家康「あれ、千ちゃん来なかった?
ご飯だよー?」 ひょこっ

挿音「だあああしつけええっ!吸ったら肺焦げるっつってんだろがああっ!!」イラアアッ

家康「Σえ。何 反抗期!?」びくっ





間。






石燕「Σえ!これ 全部一人で作ったんすか!?」えええっ

挿音「おう。 何かいまいちしっくり来ねえなーって ああでも無いこうでも無いの結果 この数よ」うーん。




粋「いきなり形になってる すっげー。」感嘆っ

千様「でもなんで風鈴?」

挿音「一二三にポッペン作るって言っちまったからよ
そっち先に作ろうとしたら薄いのなかなか出来なくてよ
似たようなの増産しちまったんだよ。」


一二三(綺麗だけど怖くて吹けねえだ。)ポッペンじっと見。


石燕「もの作りって性格出るっすからねえ
ある程度厚みが出るのは 性格かもしれないっすねえ

分厚いのにめちゃ綺麗な球体っすし」

粋「これはこれで凄い高度な技術じゃねえの?」うーん。


白「絵つけたら売れそうだな」へー。


石燕「皆こっち見ちゃダメっす
あっしが絵つけると 違う意味で涼しいのが出来ちゃうっすよ。」

小太郎「Σあ、画風ホラーだもんな」





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【割烹 春一】




ひな「はーい。風鈴の絵付け体験コーナーはこちらでーす。」

庵「自分だけのオリジナル風鈴が作れるよー
はーい。らっしゃいらっしゃーい」ノリノリっ


朱禅「子供から大人まで楽しめるイベント!
作業終わり、子供の絵付け中には軽く1品注文入る可能性大!
ヤバイ大盛況っ」くううっ



彬羽「おい。風鈴タダで本当に良いのか?」

挿音「練習台だしよ
役に立つなら良くね?俺こんなイベントやる気ねえし。」

彬羽「そもそも何で風鈴なんか作ってたんだお前」

挿音「ぎやまんの扱いに慣れるのが目的なんだよ」

彬羽(ついに職人にでも転職するのか。)

挿音「なんか誤解してねえ?」



ひな「けど、助かりましたー
今月梅雨で売上やばくってー」

挿音「この店いつもじゃね?」

朱禅「言うな。泣きたくなる」ふっ



挿音「ま、うちの奴等が世話になってるからな
こんなので良いならまだうちに有るからよ。
足りねえなら言ってくれや」

庵「Σえ。まだあんの!?」

挿音「作り過ぎちまってよ
壊されねえ様ぶら下げてるから しばらくは大丈夫だろ」キセルぷっはー。




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魄哉「あの子どんだけ作ったんですか」うわあ。

千様「あいつ1度熱中したらとまんないのよねー」


天井に風鈴びっっっしり。




じりんじりんじりーーん。(輪唱)



シロ「お前ら騒ぐなよ 降ってきたら地獄だぞ」

白「難しいな。」うん。

粋「Σだああ居間なのに落ち着けないっ!」ひいいっ

家康「Σしー!大声出したら落ちてくるよ!!」


魄哉「会話くらいじゃ落ちてこないと思いますよ?」



白「ぎやまんって 忍はこんな風に使うのか」へー。

一二三「絶体違うだ。」びくびくっ






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