小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月17日

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挿音「んっとに夜勤明けだってのによー」ずぶ濡れっ

小太郎「Σぎゃおん!ドロッドロ!」


挿音「お前らもちったあ畑の手入れしろよ
伸びっぱなしじゃねーかよ 間引き菜偉い事になったぞ畜生が。」ザルべしっ

千様「えー。お野菜って水やってれば勝手に育つんじゃないのー?」

挿音「んなわけ有るか」


魄哉「すみませんねえ。中々やる時間がなくて」頭かきかきっ

粋「えーと。つまり伸びてきたら片っぱしから引っこ抜きゃ良いの?どのタイミングだろ」はて。

家康「畑更地にならないそれ?」真顔。


挿音「やっぱ良いわ お前ら絶体触んな近寄るな頼むから。」




コマ『ナマモノがいつまでも濡れていては風邪をひきます』手拭いカタカタっ

挿音「お。悪いな
何だ コマが一番気遣い出来んじゃねーか」頭拭き拭きっ


コマ『いえ実はカカシ役を仰せつかったのですが
苗泥棒が居ましたのでうっかりビームで柵まで焦がしてしまい申し訳

挿音「問題柵じゃねえなそれ」


家康「ちなみにコマちゃん その苗泥棒どんななの?」

コマ『掛け声が「ちぇすとー!」でした』筆談っ

魄哉「あ。完全に僕らの誰かへの闇討ちですね」あちゃー


挿音「雨止んだら回収に行くか」キセルすぱー。


粋「Σ後回し!?」

挿音「その場で回収してねーって事は生きてんだろ
しばらく雨に打たれてろってんだ つかもう行きたくねえ」すたすた。


家康「だねえ。おつかれさーん」へらっ

蒼月(徳川マジで怖いな)うわあ。



白「あれ?今年カボチャは作ってないのか?」ザルごそごそっ

魄哉「カボチャは夏の物なのでもうちょい先ですねえ

食べたいんですか?」

白「いや じゃあ

アレ 誰だろう」


カボチャ「かぼっちゃーーっ!!」梁からずどん!!

小太郎「Σ鳴き声適当だな!!」ぎゃいんっ



蒼月「Σ誰ってか何!?
あれ? 何かデジャブ Σうわああこっち来んなああっ!!」

魄哉「お野菜食べない悪い子にバチでも当てに来たんですかねえ」うーん。


千様「てか去年辺り似たような事無かった?」嫌な記憶っ


家康「あー千ちゃんが 玉ねぎ?にセクハラされた奴?」手ぽん。

千様「Σ言うんじゃ無いわよ!!」きいいっ

小太郎「言葉で表すとどんな状況だそれだなあ」うわあ。


魄哉「つまりコレは。」ふむ




蒼月「Σぎゃっジジイ避けて!!」

ごがんっ!

家康「Σカボチャもろに喰らったーーっ!!」ひいいっ



粋「Σちょ 頭割れた! 血噴水みたいになってる!!」


ぐぐっ。


家康「Σあ。踏ん張った 噴水なのに倒れないっ」おおっ



魄哉「いい度胸してますねえ」

カボチャがしっ。

一同(うっわカボチャに同情する。)




小太郎「カボチャメキメキ言ってるな」うわあ。

蒼月「馬鹿力って行ったらバカラスって扱いだけどさ。ジジイも大概だよね」

家康(私からしたら皆です。)うん



千様「ねえちょっと
さすがに今元気に動いてたのをグシャッと行くのは見るの嫌よー?
アンタ仮にも坊主でしょ?」

魄哉「こっちの惨状スルーですか?
この手のは石燕さんの毛有毛現の筆で具現化したのと同じような物なので 生物では無「うん。可哀想だからやめなさいねー」

魄哉「Σ微塵も理解する気がない!!」血ぷしゃー。




白「隙有り。」

カボチャ引ったくりっ


魄哉「Σえ。ちょ白君!?」

白「バカラスパスっ」ぽいっ

蒼月「Σえ。あいつ帰ってたの!?」


彬羽「投げるな危ねえ。」

ズドンと真っ二つ。


一同「Σ容赦無い!!」ひいいっ




彬羽「おい。火力弱いぞ」

油でじゅわわわっ

粋「えー。 加減むずいんだよなあ」炎ぼぼぼぼ。


小太郎「Σあ。静かだと思ったら 竈代わりにされてる」





白「食べ物は粗末にしちゃダメだろ」ぷんすか。

魄哉「Σう、ごもっともで。」血だらだらどくどくっ

蒼月「負けんなよ
つかいい加減血拭けよ」


彬羽「帰って来るなり何かと思えば。
まあ 食って落ち着け」揚げたてじゅわわっ

魄哉「Σいえいえいえ!さすがに抵抗有るんですけど!!」


千様「あら揚げたておいしー。」サクッ

魄哉「Σ可哀想はどこ行ったんですか!?」

千様「うっさいわね。 食べないなら貰うわよ」ちっ


家康「女の人は変わり身早いねー」うわお。


白「あれ?これいつ衣つけたんだ?」

彬羽「モタモタ着けてたら風味落ちるからな」

粋「へー。料理人すげー。
うおうまっ」サクサク。





白「良し。皆落ち着いた所でだ」


小太郎「このカボチャ 何だろうな。」真顔。

魄哉「正体確定する前に食べちゃう辺り僕らですよね。」食後のお茶ずずー。

彬羽「考えるまでもねえだろ。
お、こっちの間引き菜も使うか
ついででかき揚げにでも」チラ見。

粋「Σえ また火!?」

彬羽「お前の兄貴にやらせると家がカラッと揚がるだろ」

魄哉「すみません 普通に台所使ってください」




家康「つまりまーた飛天かあ」ふむ。

蒼月「あの人医者だろ? 何でちょいちょい変なの生み出しちゃうの?」

千様「前のは特別配合した肥料が問題だったとか言ってたわねえ」うーん。

小太郎「どんな肥料だよ」




白「どんな肥料なんだ?」

飛天「え。えーと」目そらしっ


一同(Σもう捕まってた!!)



彬羽「なんだ。カボチャ遺棄した現場にノコノコ戻ってきたのか?」

飛天「Σ犯罪みたいに言うなよ!」

彬羽「どうせ処分に困って放り込んだんだろうが
お前昔拾って来た犬もうちに押し付けたろ」

飛天「Σうおう!覚えてた「当たり前だ!うちはペット禁止だってのに何してくれてんだ!!」くわっ



家康「イトコでここまで面倒かけられるって凄いよね」わおー

蒼月「バカラスがこの人凄い嫌ってた気持ち解る気がする」うん。


飛天「あの。ついでだから聞くけど チャッピーあれからどうなった?」おそるおそるっ

彬羽「Σ飼わねえ奴がいっちょ前に西洋みたいな名前つけてんじゃねえ!
小太郎はちゃんと里子に行った!!」ふんっ

小太郎「まさかの名前同じかよ。」わおんっ



白「まあまあ天ぷら食べて落ち着け」

飛天「おうありがと Σうおカボチャ!」ひいいっ



蒼月「そりゃ流れ的にカボチャだろ」

千様「自分の育てた生きの良いのはやっぱ抵抗有るのかしら?」あら?

小太郎(・・チャッピーか)



魄哉「で、この際カボチャはいいです。
何の御用ですか?」

飛天「Σえ。用有るのバレた!?」
魄哉「そりゃ不審しか有りませんから」きっぱり。


千様「へ?何々 どうしたの?」



飛天「えっと。
その、物凄く言いにくいんだけど」ちらっ

白「ん?」


飛天「ほらお前 その人間の世界にも上手く溶け込んでるって言うか
もう芸人としちゃ売れっ子だろ? それでつまりはそのー」しどろもどろっ


白「あ、そうそう。
カラスの里 ちっさいの産まれたんだよな
祝いだ。皆で食べると良いぞ」菓子折りずいっ

小太郎「おい。 今それジャリンって言ったぞ」


粋「Σしまった!詰めすぎて帯が取れたか!!」ちいっ

家康「Σ静かだと思ったら今度は何の工作!?」


千様「え?え?
何? まさかお金?」


白「金が無いから 野菜が元気にどーんと沢山実ればいいなーって 変な実験したんだろ?」

飛天「Σうおう!バレてた!!」



彬羽「いや。普通そっち行かねえだろ。」

粋「飛天 どっちかつと兄貴系の性格なんじゃね?」

彬羽「ただの非常識の権化じゃねえか Σあ。」

コマ『納得ですね』筆談。




白「でも何でそんな金かかるんだ?
今までずーっと山奥で暮らしてた一族だろ?」

飛天「えーとほら
俺ら絶滅危惧種だろ?
んで、若いの少ないから結構歳いってる長老組まで 一族盛りかえすぞーってなって 子供産まれるのは良いんだけどさ

年寄りだから畑仕事とかまで体力回らないって言うか その」

魄哉「成る程 体力的に食料その他は他所から買うしかないと」納得。

飛天「俺1人の出稼ぎじゃ一族全員は養えなくって」とほほ。

蒼月「逆に稼げたらヤバいだろそれ」

家康「いや飛天無茶高給だよ
幕府が認めた医者だからね 一応。」苦笑。





彬羽「すまん。カラスとして俺も出すべきか?」

白「お前一族追放済みだろ」

彬羽「いやしかし」複雑な心境っ




魄哉「あー、じゃあ人雇います?
力仕事専門の。

全員の食費よりかなり安くつきますよー」

飛天「Σその手が有ったか!」おおっ



蒼月「ん?力仕事ってまさかあいつら?」

魄哉「ちょうど前回の現場終わって暇でしょうしね」にこにこ。

家康「色々大丈夫なの?それ」えー。





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【カラス天狗の里】





カラスの子「ばーば。 あの人達誰?」

カラスの婆ちゃん「あー。お頭が偉い人にかけあってくれてなあ。
ワシ等の為に畑耕してくれる人達だよー」



酒呑童子「Σ拝むな!!」

茨木童子「まあまあ。感謝されるのは良い事じゃねーの。」畑ざっくざく



挿音「おう手前等 良いか
こういうよく育った奴は取るな
その横のちっせーのを摘んでデカいのに栄養を回せ
取ったのは取ったので食えるから捨てんなよー」

下っぱ鬼軍団「うす!!」びしっ



酒呑童子(つーか アレは人間じゃねーのかよ?)

茨木童子「土木工事からの農業
いやー。仕事の中でスキルアップ良いなあ」しみじみ。

酒呑童子「お前な 鬼族で無人島でも開拓する気かよ」しぶしぶ芋掘りっ

茨木童子「あ。良いなそれ」おおっ

酒呑童子「Σ名前鬼ヶ島だけはやめろよ!?」





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千様「シロ君 具合どう?
疲れたまってたのねー」よしよし。

シロ(何故に寝込んでた奴に天ぷらだ)むう。



千様「生きが良かったから栄養満天よー
沢山食べて早く元気になってね。」にっこり。

シロ「Σうおおい!生きが良いってなんだ!
噛ってしまったぞ 何なのだこれは!!」ぶはっ




石燕「あれ? 何か今キュウリが走ってたような。」

コマ『普通に考えて 実験するなら複数でデータ取るでしょうね』カタタッ




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