小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月26日

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晴明「高度な術式には媒体が要るのだ
西洋では 守り神への生け贄に羊やヤギを用意するで有ろう?」

小太郎「あー。 その手の所に迷い込んだら心臓取られちゃうとか有名だよな」うんうん

粋「Σ有名!?」びくっ

千様「この国にはそういうの無いから大丈夫よー。 多分」





魄哉「で、僕のこの姿と何の関係が?」

ちんまり推定6~5歳。


一二三「わー。魄哉さんと同じくらいだー」頭撫でくり撫でくりっ

魄哉「Σ喜ばれてるのに何か悲しい!!」





晴明「悪いな
手頃な生け贄が無いので勝手にお前で代用した」しれっ

魄哉「Σ知らない間に生け贄とか怖すぎるんですけど!!」ひいいっ

蒼月「いや気付けよ。」



晴明「甘いな。私を誰だと思っている
本人に気取られず じわじわ呪術をかけるなど朝飯前よ」ふふんっ


家康「要するに 知らない間にモノノケとしてのエネルギー泥棒されてましたって事かな?うわ、ちっちゃい」

魄哉「みたいですね。
元に戻れません」うーん。

晴明「昔からちょいちょい子供の姿になったり化け倒しておったろが若作りめ

ピチピチヤングになったのだ 喜ぶが良い」ふふんっ


シロ「言葉のセンスに時代を感じるな」

小太郎「基本平安時代の奴だからな」うん。



白「でもどうなってるんだ?
粋ならカイコにエネルギー吸われても子供になったりしないけどな?」むう。

粋「だよなー。つーか吸われて子供になるなら俺とっくに消滅してるっての」


千様「この子意外と大ぐらいなのね」うわあ。

カイコぱたぱたっ



魄哉「僕の場合は普通の妖怪ではなくホムンクルスですからねえ
言わば 科学と呪術で作られた人形なので 呪いの部分を取られちゃうとこんなになる

ですかね? こんなの前代未聞過ぎてワケ解りませんて」ため息。

蒼月「そりゃ普通無いだろよ」うん。



晴明「私も悪いとは思っとるぞ
しかし急遽どうしても大技使わねばならなくなってな」

魄哉「悪いと思ってる気がしないんですけど。」ジト目。

家康「ん?大技って 国の守護結界に何かあったの?」


晴明「いや 無口だが真面目な式神がおってな。
体の具合が悪いのに一言もこぼさず黙々と結界守護のサポートを続けた結界悪性腫瘍がド偉い事にな」

粋「Σ思ったより深刻な話だった!!」




晴明「で、医者にも診せられぬだろう?
ので 急遽生命維持と回復に余所から生体エネルギーを持って来てだな、直接手突っ込んで患部引きずり出したわ」ふーやれやれっ

シロ「Σ凄いのか原始的なのか解らん!!」ひいいっ



家康「えっと。つまりモツとか患部をしっかり把握してたって事?」わお。

魄哉「陰陽師は本来学者です
あの人や昔の僕みたいに モノノケとドンパチやる方が珍しいんですよ

てか 殿が戦場で狙撃された時 同じ方法で取り出したでしょう?」

家康「うん。助かったけど 痛いから傷口に手突っ込むのやめてね」

魄哉「僕攻撃向きなんです」真顔。


千様「やっぱ殿って人間扱いされてないわね」

シロ「そりゃそれで生きとるしな」うむ。



魄哉「そんなワケで 陰陽連に属してた人は人も妖も基本治療が出来ますよ

得手不得手は有りますがね」




白「そうか、お前賢かったのか」びっくり。

晴明「お前にだけは言われたく無かったぞ。」



魄哉「そういう事なら仕方ありませんが せめて一言欲しかったですね」むう。

挿音「おい親父よー
ぶっかぶかの袈裟じゃ何だろ
ほれ、アンタが大事にしまい込んでた俺のガキ時代の着物持って来「Σすみません勘弁して下さい!!」ひいいっ!




蒼月「んっとにどうすんだよあのジジイ
ちゃんと元に戻るの?」むう。

晴明「時間が経てば大人に戻るであろうよ。

こちらも苦肉の策だったのだ。
他を当たったが断られたしの」チラッ



白「湯船一杯分の血を寄越せとか いくら何でも無理だ。」むう。

彬羽「手前はうちの大将を絞りカスにする気か?」ギロッ


晴明「な? 副官にめちゃめちゃ怒られたわ」扇ぱたぱたっ

蒼月「つーか全身の血抜いてもそんなに無いだろ」ドン引きっ



粋「Σなんて物要求してくれてんだよ!うちの兄貴アホだから 困ってるって言われたらホイホイあげかねないだろ!」ひいいっ

蒼月「Σだからあの体にそんなに血液入って無いっての!!
質量保存の法則って知ってる!?」

晴明「イヌガミの呪いを解いたりあれやこれやが可能な未知の可能性を秘めた血液だからの

あ、気を付けるが良いぞ
下手をすれば 不老不死の効果がとか変な噂がたって血液狙われかねんぞ?」

白「もうお前に狙われたけどな」うん。







家康「ま、ちゃんと戻るんなら良いけどね

けどどうしよ? このまんまじゃ政務出来ないよね?」うーん。

魄哉「仕事自体は出来ますが
人の前に立つのが、今日は確かあー 都の人達とのお話が」うーん。

千様「あらー。都ってひょっとして?」

家康「凄く偉い人達とのお話だねえ

うわ、ドタキャンはヤバイなあ」




魄哉「誰か 僕に変装して天海の代役出来ませんかね?
昨日までピンピンしてただけに急病ってのも。」むう。


白「脳ミソが向いてるのはバカラスなんだけどな」

千様「んー。ちょっと魄哉にしちゃ そびえ立ち過ぎって言うか」うーん。


家康「ちょっと筋肉落として縮めない?」

彬羽「Σ出来るか!!」

晴明「一瞬で痩せ細る様な 体調不良になる呪いならかけられるが?」

彬羽「Σ絶体やるな!やるなよ!?」びくっ




粋「なあ。
デカ過ぎると圧迫感有るけど
多少小さいなら 座っての話し合いくらい出来るよな?」

蒼月「ん 何? お宅のお兄ちゃんにでもやらせるの?
いくらお役者って言っても無理じゃない? 政務の内容とか解らないでしょ?」




千様「政務の内容そこそこ知ってて 細っこくてそこそこ体型似た感じの。

あー。」うんうん。

一同「成る程。」


蒼月「Σえ。ちょ 何?」びくっ







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天海坊(蒼月)「えーこの度は 足元のお悪い中 じゃない
遠路はるばるお越し頂き きょ、恐悦至極に存じます」冷や汗ダラダラッ

都の使い「あの、具合でもお悪いので「どうもこの雨で水が悪くなったらしく少々具合がっ」






家康「大丈夫なの?あの子。」物陰っ

小太郎「魄哉も普段から頭巾で顔隠し気味だし、要点押さえてれば行ける かなあ?」うーん。

家康「いやパッと見じゃなくてさ。」

千様「ちゃんと隠し切れなくてピョコンって出るアレっぽく 蒼月君の毛も巻いといたわよ?」えへんっ

家康「うん。そうでもなくてね?」





白「大丈夫だ。
夕方から雨の予報だから ボロ出しそうになったら雷落とせって言われてるし」雷バチバチ

家康「Σヤバイ! 都の人逃げてえええ!」ひいいっ



晴明「ん? 本物の『天海』はどうした?」

粋「あーうん。あっち」指差しっ




一二三「あはは 其処らの子供って感じだべなー。」

魄哉「そこらに金髪碧眼の子供は居ませんって!だああ恥ずかしいっ!!」子供着物強制装着っ

千様「んー。 幼すぎて萌えないわー」ちっ

家康「それは何よりです。」うん。





蒼月(だああ暗記してたの全部飛んだ!!雷っ 早く雷落ちてえええ!!)ひいいっ




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