小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月24日

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江戸城天守閣 天海様の部屋】




魄哉「あー。久し振りにいい天気ですねえ
仕事してるの勿体無いですねえ」よっこらしょ

蒼月「なんでデスクワーク前に準備運動?」

魄哉「終わる頃には体バキッバキのゴリッゴリになるんで気持ち少しでもほぐしとかないと
家康「ホント苦労かけます。」





魄哉「で、爽やかな朝になぜにそんな辛気臭いんですか?」脇腹を伸ばす運動っ

粋「うん。よく袈裟でそんな柔軟出来るな」どんより。


蒼月「なんでもさー
俗に言う夜は墓場で運動会。 つまり妖怪らの夜の集まりがあるらしいんだよねー」

粋「晴れたし今日やるかって事になったんだよ」どよーん

家康「ん?何? お前も呼ばれてるの?
良かったじゃないの 全然お呼ばれしないってボヤいてたでしょ」



彬羽「呼びはしねえが来たいなら来いって言ったところ 変な奴等に気に入られたらしくてな」

粋「妖怪の癖にこんなビビる奴そうそう居ないって 皆して脅かして来んだよおおっ!行きたくねええ!!」ひいいっ

蒼月「つか何でビビんだよアンタ」


彬羽「どんちゃん騒ぎは表向きで 名簿作ったりトラブルの事前回避やらそういうのが目的なんだがな
確実に騒ぎたいだけの奴等も居るからな」

家康「成る程。いい余興なんだね」納得


魄哉「行かなくて良いなら行かなきゃいいじゃないで
粋「嫌がったら 鬼のような兄上に強制参加と悪い笑顔で言われました。」

蒼月「普段能面ヅラの癖にその辺表情豊かだよね」ああうん。



粋「って事で 風邪でもひこうかと思ったけど天気も良いし無理っぽい
いっその事呪いでもかけてく
魄哉「僕がやるとガチで絶命しますよ?」



家康「相当煮詰まってるねえ。」うーん。

彬羽「前回もろくろ首に巻き付かれて動けない所に釣瓶落としがドサッとか 終始古典的な脅され方してたからな。」

蒼月「それ怖い?」

彬羽「何処が怖いのか解らんが悲鳴が宴会のテーマBGMになりつつある」

家康「Σどんだけ!?」




魄哉「何ですかねえ。君何だかんだお兄さんに絶体服従的な所有りますからねえ

いっちょビシッと嫌です。って言ったらどうですか? あ、これ効く効くっ」反り返って背中を伸ばす運動っ

粋「Σあの兄貴に逆らえと!?」ひいいっ

家康「お悩み相談する絵面じゃないね」うわあ。

蒼月「無理するとまた腰に来るよー」



彬羽「ビシッとか。
言えるか?」

粋「無理。」即答。

家康「だろうねえ。」うん

蒼月「骨の髄まで下僕と化してるもんね」うんうん。



魄哉「言えなければ態度で示してみてはいかがでしょう?
百聞より一見と言いますか何と言うか」

家康「うん。全身をバネにするぴょんぴょん運動しながら言わないで 」

蒼月「説得力無いよクソジジイ。」



粋「態度?」

魄哉「静かに駄々をこねる。とかいかがでしょう?」

彬羽「なんだ?五体投地でもしろってのか?」

粋「Σえ。何それ」

魄哉「いえそれ ちゃんとした宗教のお詣り用語ですから
ニュアンス的には有ってますがね」

蒼月「つまり 手足を投げ出して転がれ?
駄々こねるつーか。 コレ買ってくれるまで動かない!てガキみたいな奴?」

魄哉「だいたいそんな感じです。」キリッ

粋「Σやりたくねえええ!!」ひいいっ



魄哉「いえ実はあれ 意外と理に叶ってるんですよ

ちょっと寝転がってみて下さい」

粋「Σえ。俺で試すの?
えーと。手足投げ出して こう?」ごろんっ

魄哉「ですです。
はいそこで
駄々をこねてる子供の気持ちになって下さい」にっこり。

粋「Σなれないしなりたくありません!」


家康「いくらこの子がガキっちくてもいきなり童心に返るのは無理有るって」苦笑。

粋「Σガキじゃねー!」

蒼月「いや。お兄ちゃんに文句の1つも言えないガキだろ。」きっぱり

粋「文句じゃなくて逆らえねえの!!」

彬羽「そっちのが問題じゃねえのか?」



魄哉「えーとでは具体的に。

全身の力を抜きましょう
そして 仮に腕を捕まれたら力を抜いたまま腕意外に体重を移す感覚でぐんにゃりと。
殿、ちょっと片腕引っ張って下さい」

家康「はいはーい。どっこらしょっと」

粋「えっと、こう?」だらーん


家康「Σお、確かに一気に重い
こりゃ動かし辛いね」おおっ

魄哉「でしょう?
生き物の体ってのは 自分の意思で動かす事を否定すると 一気に重くなるんです
生き物なんて 所詮血の詰まった袋ですから」ふっ

蒼月「坊主の格好で言うなよ 」



魄哉「と言う事で 自分は液体だとイメージしながら重さを増してみて下さい

彬羽君みたいに 何でもひょいっと摘まみ上げる人でもない限り難儀しますよ」

粋「はー 成る程。液体か こうかな。」ぐたっ

魄哉「よし殿 何が何でも動かしてみて下さい

ほらほら、うちの殿は柔道の免許皆伝ですよー 捕まったら投げられますよー」

粋「Σぎゃー 俺は血ブクロ俺は血袋ー!!」ひいいっ


蒼月「血ブクロって。」引。

彬羽「ホントにしょーもない事には真剣だなコイツら」


家康「お!なかなかやるね
見事な張り付き マスターが早いね
しかし これでどうだっ」ノリノリっ

粋「Σぎゃー なんでちょっと楽しそ




挿音「おう親父! 例の件現地の奴等から火急の知らせが

どすっ!!

粋「Σぐほあっ!」


一同「Σ胃袋直撃ーーっ!!」ひいいいっ!



挿音「あ、悪い
地べたに転がってるとか思わなくてよ」そっと退きっ



魄哉「粋くーん!
生きてますかっ!?」ひいいっ



彬羽「コレの最大の弱点は 腹ががら空きになる事か」うーん。

蒼月「つかこんな面倒な反抗されたら燃やすよね あのお兄ちゃん。」うん。




挿音「火急なんだけどよ?」

家康「ごめん。代わりに私が聞いとくから」




魄哉「てかこれ 反抗の意を示すくらいなら
嫌だと一言言ってトンズラしといた方が安全かもしれませんねえ」うーん。

粋「Σ今更かよ!!」げほごほっ



蒼月「あ、生きてる凄い」

彬羽「打たれ慣れてて良かったな」うん。





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千様「あら?あれいつもの女中トリオの マスコットみたいな子じゃない?」

小太郎「ん?」わおんっ





女中C「えー。行かなくて良い寄り合いならサボって良いじゃ無いですかー
私なら 次の日とかに忘れてたーとか寝てたーとかで誤魔化すかなー」

粋「Σえ!マジでそんなので良いの!?」えええっ

女中C「人生適当で良いんですよー
虐められるんでしょ? なら行く必要無い無い」へらっ

粋「マジか。なんかこう連れてって貰う、まぜて貰うのになーってのが先立ってさ」

女中C「あー居ますよねそういう人
もうちょっとワガママに生きて良いと思いますよー」のほほんっ





小太郎「・・すっごい和気あいあいとしてるな」わおんっ

千様「あの子 女の子と馴染むのめちゃ上手いのよね
びっくりするくらい下心無いからなんだけど。」うん。




粋「あれ、姉ちゃん達居たの?
いやー 湿布貰いに行ったら何か悩み相談して貰ってさ」すっきり。

千様「まーた何かケガしたのね
ともあれお悩み解消出来たなら良かったわ」うん。




女中C「あ。なんならその日 遊びに行きます?
ほら他に予定あったからーで誤魔化せますよー」

粋「Σいや夜だし今日なんだけど!?」

女中C「あーそれじゃ 良かったら城の外へのお使い着いてきて貰えます?
調度 頼まれるけど夜1人怖くてー。
ほら昼間はお仕事ですし」のほほーん。




千様・小太郎(Σめっちゃノホホンと逆ナンされてる!!)

白「ん? お前らどうした?」ひょこっ


粋「えっと兄貴! 俺今夜予定あるから この子と!!」必死っ

女中C「えーと。弟さん御借りしますー」のほほんっ


白「Σえ。」





家康「誤解を招いてそうだけど。
まあ いっか」物陰っ

蒼月「なんで普通にフラグ立つのあの人 ムカつくな」物陰でむー。



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