小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月13日

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蒼月「ジジイさー。
休みの日って 意外とダラけきってるよね」

魄哉「そうですか?」

寝っ転がって本読みながらダラダラごーろごろ。


家康「普段ガッチガチなんだからさ これくらいしてないと肩凝り過ぎて石になっちゃうって」苦笑

魄哉「ですよー。
休んでいい時は全力で休むのが大人ってもんです

あーコレ買いですね」ふむ。



一同(何読んでんだろ)

家康「察するに 欲しい物メモだね
おっきめの」うん。

蒼月「温泉、養蚕場、飲食店持ってんのにまた何かやるの?

つーか、休めてないじゃん」

魄哉「買い物は娯楽でしょう?」

家康「はいはいそうだね 過労死しないでね」




千様「ちなみにー ゴロゴロしながら足元にかけてるコレはいつもの袈裟よー」ぺらっ

魄哉「捲らないでください。」むう

蒼月「アンタ絶対休めてないだろ」

家康「いつでもお仕事モードに切り替えられる様にしてるねえ」うん。



どろんっ

地獄大夫「おんや。相変わらず仕事の虫にござんすなあ。」くすくす

蒼月「お!地獄ちゃん いらっしゃーい」座布団
ささっ

地獄大夫「幽霊に座布団はいりせんよ?」ふわふわ

蒼月「いやこういうのは おもてなしの心って言うかさ」うきうきっ


魄哉「あの座布団 僕が枕にしてたのなんですけど。」

家康「しゃーないよ。蒼月だし」 うん。



地獄大夫「で、主さんは?
あー。やはり留守の様でござんすなあ」きょろっ

地獄大夫「白君ならお仕事午前中で終わって その後どこか出掛けたわよー?」

地獄大夫「いつものパターンにありんすな

と、なるとあちらの店に」うーん。

家康「ん?店って春一?」

地獄大夫「いんえ。
おや 皆さん御存知無いのでありんすか?

あの御人は横丁に贔屓の店がござんすよ」


家康「そなの?私人間だから妖怪横丁入れないしなあ」へー。

蒼月「へー。贔屓ねえ。やっぱ食べ物屋?」


地獄大夫「おやま ホントに知らないんでござんすね。

一言で言うなら各種可愛い系、綺麗系が癒しの接客をしてくれる御店にありんす」ほほほっ

魄哉「すみません。エイプリルフールは先月です。」真顔。



地獄大夫「嘘は言っておりんせん。
失礼にござんすよ?」

魄哉「Σいやいやいやいや!あの花より団子な白君に限ってそれは無いでしょう!

それ完全に蒼月君のポジションでしょうが!!」

蒼月「だよね。 つーかあの人もそういう所行くなら連れてって欲し「黙れ小僧!!」くわっ



家康「天海落ち着いてー どうどう。」


地獄大夫「ならその目で確かめてみなさるかえ?
保護者気分もよろしゅうござんすが あの方はアレでれっきとした大人。
あちきらの主にごさんすよ? お前さんが思ってる程お子様にはござんせん」くすくすっ




石燕(いえ。保護者から見なくても色気より食い気のお子様っす)ザルうどんずずっ

コマ『気になるのならお話に混ざっては?』カタタッ

石燕「子供を子供扱いしたい保護者と あれで結構大人ですと言い張る悪友とか絶対めんどいんで嫌っす」きっぱり。




地獄大夫「ま、論より証拠

着いてきなんし」ふわー。

蒼月「あ!俺も行く
いやー まさかそんな事無いと思うけどさー?」わくわくっ

千様「下心しか見えないわね」うん。

魄哉「そこまで言うなら着いてってみますが
な、何かの間違いでしょう」袈裟装着っ

家康「うわ 準備はやっ

嫌な予感しかしないから留守番しとくね。
いってらっしゃーい」





ーーーーーーーーーーー




【妖怪横丁 某店】






白「でな。最近 酒天童子が何かする度に茨木童子が愚痴りにきてめんどくさい」だるーん。

?「あーそれはダルいですねー」

?「もう1本開けますー?ほらほらパーッとやって嫌な事忘れちゃいましょー」

?「はーい頑張ってる主さんにモフモフ大サービスー!」きゃっきゃっ


化け犬化け猫野干に化けイタチもっふもふっ




蒼月「思ってたのと違う。」


魄哉「・・あー こりゃ確かに」

地獄大夫「横丁名物 モフモフ喫茶にござんす。」どやっ


店長「当店は 人の姿に化けられる店員もあえて動物の姿で接客する事で
大量のペットを相手に癒される擬似体験が出来る!を売りにしております」きりっ。

蒼月「成る程 店長も狸だね つかデケエよ。」

千様「徹底してるわねー。」





魄哉「あの これの何処が大人なんでしょうか?」

地獄大夫「お役目とお勤めでお疲れと言う事でござんすよ?

おんや?何を想像されたんでありんすか?」くすっ

魄哉「Σう」





白「あれ?お前らも来たのか
ん? 魄哉 何凹んで
魄哉「生臭坊主ですみません」どよーん。



千様「地獄ちゃん アンタわざとやったわね?」ジト目。

地獄大夫「何の事にござんしょう?」ほほほっ

白「?」



蒼月「あーびっくりした。

結局は動物ふれあい喫茶かよ」脱力っ

化け犬「あら?こちらの旦那様にお飲み物がまだですわ」

化けイタチ「美味しくなあれ。萌え萌えキュンッ」きゃっ

蒼月「うん。違った 何コレ誰向けのどんなジャンルの店?」

地獄大夫「嫌がらなければおさわりも自由にござんす」 モフモフっ

魄哉「その言い方やめて下さい 」



千様「でもホントに変わった趣味よね

鳥獣戯画並に動物が二足歩行で歩いてるし」じーっ

化け猫「こっちのご主人様。何をお召し上がりになりますか?」にゃんっ

白「とりあえず猫枕」

化け猫「はあい。モフモフオーダー入りましたにゃん」ゴロゴロっ



蒼月「凄い堪能してるなっ」ドン引き。

千様「帰ったらあのにゃんこに また浮気バレて怒られるのにねー」うん。

魄哉(健全なのに若干のいかがわしさを感じるのは何故でしょう)困惑っ






ちりんちりんっ


蒼月「ん?猫の鈴の音?」

白「店入ると鳴るんだ」うん。




化けウサギ「お帰りなさいませご主人様ーっ」ててっ

茨木童子「Σげ! なんでお前らここに!?」びくっ

一同「お前もか。」





茨木童子「ええー うっわマジかあ
まさか いや結構そんなもんか

そっか。 お仲間かー 」うんうん。

白「何がだ。」はて?




魄哉「あの、あの感じ 茨木童子君ってひょっとして」冷や汗っ

地獄大夫「まあ、そういう趣味でそういう目的の人も中には居るでござんしょうな」真顔。



茨木童子「考えたらそりゃそうか
人混じりって事は親御さんに多少なりともそっちのケが有るって事でー
あーうんうん。遺伝かあ

蒼月「ガチで語るなよ 何こいつ怖い」引。


魄哉「真面目な子程 変わった趣味をお持ちだったりしますからねえ」複雑っ

地獄大夫「ちなみに向かいの店では可愛い動物達に口汚くなじられる系のサービスも「Σどんだけ拗らせたらそんな性癖に辿りつくんですか!?」ひいいっ



白「ここって息抜きしに来る所じゃ無いのか?」困惑っ

蒼月「アンタは間違って無いと思うよ 」うん。


地獄大夫「こういう堅物程叩けば新境地開拓するかもしれんせんなあ
ちょっと向かいの店に「Σこのトシで何開拓しろってんですか! 既に荒野です!焼け野原ですからっ!!」ひいいっ



化けイタチ「癒されませんか?」しょぼん。

茨木童子「癒されます」キリッ。




千様「あら?てかアタシひょっとして場違い?」

蒼月「いかがわしい目的じゃないならいいんじゃい無いの?」



がしゃーん!!どたばた バササササッ

地獄大夫「ちっ 逃げられんしたか。」ちいっ

白「お前本気で魄哉連れこうとしてたのか。」


千様「Σどんだけ必死で逃げてんのよ!!」

蒼月「Σジジイ帰ってこーい!!」ひいいっ




店長「Σおお!あの方もモフモフアニマルでしたかっ
しかも何と珍しいっ 何と言う逸材っ!!」おおおっ

茨木童子「あの店長 あれはオス「そっちのが良いってお客様もおられるんです!!」くわっ



蒼月「俺が言うのも何だけど
その横丁 色々乱れきってない?」

地獄大夫「大概のモノノケはその辺あけすけにござんすからなあ」

千様「そうね。地獄ちゃんも大概みたいね。」

地獄大夫「名前でお分かりかも知れんせんが どっちかと言うと
蒼月「女王様なのは解った。」うん。


フォントサイズ5
白「なあ。俺この店来てていいんだよな?」混乱っ

化け猫「もちろんです。
なんなら連れて帰っても良いのですよご主人様
あ。身請け金は別料金で」にゃんっ


千様「よし。皆 帰るわよ」


白「ごめんな。猫ならもう飼ってるから。」

化け猫「Σにっ 2番目の猫で良いからっ」にゃああっ!



蒼月「動物って喋らない方が良いね」うん。

千様「ね。 言葉話せて癒し系やってる小太郎君って凄いわー
早く帰ってモフりましょ」はーやれやれ






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