小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月3日

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一二三「蒼月さん蒼月さん 物知りだべな?」てててっ

蒼月「ん?何急に

ま、お宅の保護者に比べりゃ雑学少ないかも知れないけどね
一般常識程度ならね」ふふんっ


シロ(非常識の塊が何かほざいておるわ)竹刀の手入れっ



一二三「子供の日って こどもって言うのに なんで男の子だけのお祭りなんだべか?」むすー。

蒼月「Σうっわ 説明しにくいの来たっ」


一二三「だってだって! 子供の日は皆でお祝い!とか 町のお店でよく言ってるだ!
何を祝うのか知らねえけど お祝い有るんだーって楽しみにしてたのにっ」ぷんすか

蒼月「あーそういう
いやその
俺妖怪だから人間の文化は解らないな」

シロ「Σおい こっちを見るな!!」ひいいっ



一二三「何でだ?」真っ直ぐなまなざしっ

シロ「Σうっ
そ、その何だ 俺もいわゆる人間ではないので推測だが
家の存続の関係と言うか その辺りの問題では無かろうか?」

一二三「?」

シロ「どこから話せば良いか
この国の家というのは 特殊な事情が無い限り男児が継ぐ事になっておるのだ ほら女は嫁に行くであろう?

故に その家を継ぐ子供 という意味で男児=こども と言っておるのでは無かろうかと」



一二三「でもそれ長男だけだべ?」

シロ「Σう! そ、そうだな」ぐさあっ


蒼月(あー そいやこのガキ 御家騒動で色々有ったんだっけ
昔の事とか忘れりゃ良いのに。)あちゃー



シロ「そうだな。この考えが有っとるのならだ
まどろっこしいのはやめて 『長男の日』とか呼べと言う話だな」ふっ

蒼月「Σヤケになんなよ!!」




一二三「こいのぼりに鎧兜 男の子はずるいべ」むー。

蒼月「いやそれも富裕層だけだけどね 農民とか買えない買えない」



シロ「お前にはこの雛人形が有るであろうが
贅沢が過ぎるぞ」指差しっ

本場京風豪華フルセットどーん。

一二三「こいのぼりも欲しいだ。」むー


蒼月「Σあれっ!? そいや何でこれずっと置いてんの
確か雛人形って仕舞うの遅れると婚期を逃すとか
シロ「あの保護者だぞ」きっぱり。



蒼月(Σ嫁なんぞにやってたまるかってか あの親バカカラス!!)ひいいっ

シロ「仮に世間が男児を重用しても お前はそれ以上に馬鹿可愛がられておるわ
誇って良いぞ」

一二三「じゃ。こいのぼり作るの手伝ってけろ」にこっ

シロ「Σ絵心無いのですまん!そういうのは石燕に頼んでくれんか!?」

一二三「さっき頼んだら 全身から血吹き出しそうな鯉になっただよ 画風が怖すぎだべ ほらっ」紙べろんっ


シロ・蒼月「Σぎゃー!!」ひいいっ



一二三「絵描きさんは単純なの程 素の絵柄がにじみ出ちゃうとか言ってたべ」

シロ「Σ滲んどらん!モロ過ぎるだろ!!」

蒼月「なんで鯉瀕死なんだよ!あのモヤシ頭膿んでんじゃないの!!」ドン引きっ





一二三「だから 下手くそでもシロさんのが良いだ。
絶対怖くねえだし」にこにこ。

シロ「いや。下手どころかド下手なのだが」むう。


蒼月「あのー 一二三ちゃん?何で俺はスルーなの?
いや俺もあんま絵得意じゃないけどさ

てか、なんでずっと距離取ってるの?」





一二三「蒼月さんにうかつに近寄るとニンシンするから気を付けろって魄哉さんに言われてるだ」きっぱり。

蒼月「Σするかああ!!
あんのクソジジイ幼女になんて事教えてんだよ!! 」


シロ「うむ。そうだな
一二三よし 向こうでこいのぼり作るか」そそくさっ

蒼月「Σ何避難させようとしてんの! こんなガキに手出さない!出さないから「黙れ。変態は皆そう言うのだ」

蒼月「Σ俺信用無さすぎ!!」がーん。


シロ「日頃の行いのせいであろう

あ、そうそう 居間にそういう店の女からのメモ書き置きっぱにするでないわ
完全にカモられておるな 馬鹿め。」ふんっ

蒼月「Σうお見られてた!
いやいやいや!今回は脈あると思うねっ
一件営業トークに見せかけておいて実はって高等テク




一二三「えーと。ここをポチっ?」

カチッ。


蒼月「ん? 何それ」

一二三「特殊な音波で ボディーガードを呼び寄せるアイテム?だそうだべ。」

襖がらっ

白「そこまで堕ちたか」ゴミを見る目っ

コマ『警報確認。 戦闘モードに移行します』がしゃんっ




蒼月「Σぎゃー何もしてない!してないっ どんだけ好みでも適齢期にならないと手出ししな

コマ『変質者はいつもそう言う。 ふぁいや』


どむっ



白「よしよし、怖かったな」よーしよしよし

一二三「お試し運転とか言えねえべ」あちゃー。






千様「ま、何の日でも この家じゃ一二三ちゃんが年中お姫様なのよねー」

家康「たよねー。 てか 何で白はからくりのコマちゃんと同じ音波受信出来るの?」



シロ「お前ら おったなら少しは弁護してやれ!」

千様・家康「日頃の行いがね。」うん。





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