ばきっ メキメキめきぱきーん!!
シロ「冬も終わりか」ふっ
小太郎「まだまだ霜柱でかいけどな」うわあ。
シロ「いやかなり小さくなった
かなり気合い入れんとこのサイズのは作れんわ」ため息。
小太郎「もう4月だし桜咲いてるし
霜柱ある方がおかしいんだけどな」わおんっ
シロ「喧しい 氷使いにとっては死活問題なのだ
まあ、鍛練になると考えて 毎朝このサイズを基準にすればそれはそれで ん?」くらっ
小太郎「Σぎゃいん! 大丈夫か!?」
シロ「いや何か最近体調がな。
少し休むか」よれっ
蒼月「あれ? バカ犬どしたの?
散歩行くんじゃなかったのー?」
小太郎「ぎゃおおおどうしよおお!溶けちゃう!!シロが溶けちゃうううっ!!」ぎゃいんぎゃいんっ!
蒼月「Σちょ 落ち着けよ!溶けるって何っ! 雪ダルマ!?」
間。
白「あいつ氷使いだけど。氷その物じゃないし溶けないと思うぞ?」むう。
小太郎「Σう、確かにそうだけどっ」
蒼月「常識で考えたら解るだろバカ犬」むすっ
千様「そ、そうよねー」ぎくっ
家康「千ちゃん さっき一緒になって溶けちゃう溶けちゃう騒いでたよね?」
小太郎「そっかあ。俺の早とちりかあ」ほっ
白「だと思うぞ」うん。
粋「だよなー。
シロの奴最近 色々腕上げってから 体質までいわゆる氷属性になってんじゃ?とか一瞬マジで思っちまったよー」あっはっは。
千様「Σそ、そうねえっ」びくっ
白「そんな暑がりバカラスだけで充分だろ」むう。
千様「そそそそうよねええ」ほほほっ
家康「あの千ちゃん?大丈夫だからね? 落ち着いて落ち着いて。」どうどう。
千様「えっと じゃ、大丈夫なのね?
魄哉の奴が前に 何かを極めると体質にまで影響を及ぼす事も有るとか抜かしてたけど
その辺大丈夫なのよね?」真顔っ
白「うん。きっと
多分大丈夫だ。」
蒼月「Σちょっと自信無くなってんじゃん総大将!!」
白「俺にそういう知識求められても無理だし」むう。
家康「えっと。彬羽がバイトから帰ってきたら聞いてみよ
けどさ、 人型の生物は溶けて川になって流れて行かないと思うけどなあ」
白「お前雪女の前でそれ言えるのか?」
家康「私はそうそう遭遇しないもん。」きっぱり。
蒼月「いや無いでしょ
生まれつき氷の眷族の妖怪ならともかくさあ
多少氷属性有るからって体質までそっち寄りになるとか 普通に考えて有るわけ無
石燕「ちょいちょい!コレ新作何すけど 毛有毛現の筆で描いた絵が踊るようになったっす!!」うきうきっ
千様「体質が絶賛別ジャンル化しかけてる人居るんだけど。」
蒼月「Σ気色悪い絵踊らせんなキモい!!」
石燕「気色悪い絵描くのが仕事なんすからしゃーないでしょが」むう。
粋「そっか。コイツ元々霊感強くて色々見えすぎるだけだったっけ。」
白「最近俺らより万能かもしれないぞ」うん。
小太郎「なあ。石燕 シロ溶けちゃうと思うか?」きゅーん。
石燕「は?」
家康「うん。『は?』だけどね
無いとも言い切れなくなってきちゃったよ」
石燕「え?シロさんってタンパク質で構成されてんしょ?
そんなら流れるとしたら真っ赤な血で 後の肉はある程度腐らないと溶けな
粋「Σお前いちいち例えが怖えよ!!」ひいいっ
挿音「さっきげっちょげちょの地獄絵仕上がったっつってたからなー。」キセルすぱーっ
家康「あー。成る程
地獄気分抜けて無いんだね」苦笑。
挿音「つーかなんだよ?溶けるだ溶けないだの
シロの奴は雪ウサギか何かかよ」
千様「何でちょっと例えが可愛いのよ
確かにちまっと可愛いけど。
えーと。妖怪ってなんでもアリだから 無いとも言い切れ無くて混乱してる感じ?」
白「あれ?シロって妖怪だっけ?」はて。
挿音「いんや つつじや嬢ちゃんらと同じ一族のもんだろが。
そもそも人でも妖怪でもねーわ」
小太郎「じゃ、溶けないのか」ほっ
挿音「詳しく知らねえけど どっちかっつと仙人とかそっちみたいなもんじゃねえの
妖怪よりは 器用な人間って認識だけどよ?」
家康「あー。多分そんなんかな。
私も天海に聞いたのしか知らないけど」うんうん。
挿音「つーか。お前と親父作った奴等と同じ一族だろ?
お前は何で解らねえんだよ」
千様「その辺綺麗さっぱり忘れてたわ」きりっ
白「でも、具合悪そうでは有るんだよな?」ふむ。
襖蹴りっ
挿音「よいせっ
おい親父ー
シロが具合悪そうだってよ 手前じゃ言わねえだろしちょっと頼むわ」
魄哉「足で襖開けんじゃありませんっての。」お仕事中。
粋「Σ行動早っ!」
挿音「ごちゃごちゃ言ってるより 動いた方が早えだろ
それでダメなら 雪山にでも放り込みゃ良いんだよ」
家康「あれ?お前 溶けない派だったんじゃ「責任持てねーもんよ。」きっぱり。
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魄哉「はい、動いたら火傷しますよー
ちょっと間耐えて下さいね。」にっこり。
シロ「ふぐおおおおっ!」ぷるぷるぷるっ
一二三「何の拷問だべか?」
石燕「お灸っすよ。 治療っす。」
魄哉「この時期は急な気温や気圧の変化が血行やら何やらに悪さしましてね
心身のバランス崩す人が多いんですよ。
真面目で頑張り屋の子程壊れやすいので注意が必要です」うんうん。
小太郎「Σあ、 そういやさっきも熱血な事言ってた」はっ
魄哉「でしょう?
少し手抜きを覚えないと体持ちませんよ?」
シロ「いや自分ではそこまで思っておら Σあづううう!」ぎゃああっ
魄哉「ほら、音をあげないじゃないですか。」
シロ「Σお前が耐えろと言うたろうが!!」
蒼月「息抜きの仕方教えたげよっか?」にやり。
シロ「いかがわしい店の紹介はいらん。」きっぱり。
魄哉「君は常に息抜きしかしてないじゃないですか。」
白「お灸されても溶けなくて良かった良かった」うん。
粋「兄貴 あの、ひょっとしてマジでドロッと行くかもって思ってびくびくしてた?」
一二三「あ。お帰りなさいだー
シロさん溶けないで済んだだ。良かっただよー」ぴょこぴょこっ
彬羽「Σは?」