小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月1日

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一二三「なあなあなあなあなあ!聞いてけろっ」袖ぐいぐいっ

彬羽「あのな一二三。俺は夕方までに明日の分の瓦版のコラムの記事をだな」

一二三「瓦版睨んでてもいつもなんも浮かばねえべ!
いつもみたいに白さんに妖怪の時事ネタ貰ったらええべ!」びしっ

彬羽「Σぐ!」





蒼月「いつもネタ貰ってんのかよ」うわあ。

彬羽「た、たまにだたまに!!」

千様「例えばどんな?」

一二三「えーと。たしか 前はウブメの縄張り争いだったぺか?」

家康「いやそれ どうやって記事にすんの」


彬羽「ウブメ=子育てをしたがる妖怪の縄張り争い → 子供の取り合い → とくれば子供の両腕を引っ張りあって 痛がる姿を見て手を離した方が本当の母だというあの話だろ?」

蒼月「頭の回転早いのか なんかおかしいのか微妙だよねお前。」

家康「成る程 そう変換したら記事も書きやすい のかなあ?」ふむ。



一二三「んな事より聞いてけろ
おら 下の町でお友達出来たんだ」

千様「あらっ 良かったわね」おおっ



一二三「良くねえんだ!!」くわっ

千様「Σなんで!?」


一二三「ひゃくぶんより えーと なんだっけ?
とにかく見てくんろ!」袖引っ張り



彬羽「何なんだ いったい。」しぶしぶ




蒼月「どう見ても保護者に友達紹介するノリじゃないよね?」

千様「ねえ。何かしら?」うーん。


家康「よし。尾行してみよ。」こそこそっ

千様「変な事すると彬羽君にどつかれるわよー?」

蒼月「ネタバレだけよろしくね。
あー 今日もひんやりだなあ」ぶるっ






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一二三「こちら おみっちゃんだ。」

お三津「一二三ちゃんのお兄さ あ、お父さん?」けほっ

彬羽(これでもかってくらい病魔背負ってやがる!!)びくっ



一二三「な?ものごっついべ?」ひそっ

彬羽「何をどうしたらこんなに呼び寄せんだ。おい、乗りきらなくて一匹落ちたぞ」ドン引きっ


お三津「私こんな風に体弱くて お布団から出られないから
一二三ちゃんの毬が外壁ぶち破って飛んできた時 とても嬉しかったんです。」にこにこけほっ



彬羽「おい。フルスイングはやめろと教えてるだろうが」

一二三「Σぎゃー!ごめんなさいだっ」ひいいっ



彬羽「すまん。壁については修理工雇うんで いやこれは親と話すべきか」うーん。

お三津「あ、大丈夫です。
私がお散歩してて倒れこんだ事にしたんで」

彬羽「Σ無理が有るだろ」



一二三「はっ!まさかおみっちゃん
この前偉いお医者さんが沢山来てたのは!」

お三津「色々検査されちゃったー」てへっ


彬羽(親御に申し訳無い。)ずーん。




お三津「けど、一二三ちゃんは良いなあ
元気に外で駆け回れて
私も一二三ちゃんと 毬投げて遊びたいなあ」

彬羽(Σ危険極まりねえ!)びくっ


一二三「だなあ。おらもおみっちゃんと遊びたいだよ」チラ見。



彬羽「あー

一二三ちょっとこっちに来い」手招き。

お三津「?」



彬羽「すまん。他所の物を壊したら隠さず報告しろがうちの家訓なんでな。」

一二三「Σぎゃー!しまっただ!!」ひいいっ

彬羽「いいからちょっと来い」

ひょいっすたすた。




お三津「ひょいって。お父さんも凄い元気。」ごほっ







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彬羽「お前な アレを祓えってのなら無理だぞ。」

一二三「ええ!何でだ!?」がーん。

彬羽「考えても見ろ
そこらでアレだけ背中にしょってる奴見た事があるか?
ありゃ体質だ。

今背負ってる奴等を追い散らした所で また別の奴等がのしかかってくるだろうよ」

一二三「え。どしたらええんだべか!?」


彬羽「どうしたらも何もな


おい家康 江戸城ではどうしてる」

家康「Σうおバレてた!」茂みからガサッ


一二三「たぶんおみっちゃんにもバレてるべ。」

家康「Σ嘘っ おみっちゃんすごっ!」

彬羽「あんだけガサガサ言ってたらそりゃあな
だから 兄貴か親かとか言ってたろが」

家康「Σあれそういう事だったの!?」がーん。



彬羽「で、悪霊ホイホイの江戸城でもだ 絶対荒らされちゃならねえ神具の類いやくらい有るだろ
そういうのの護りはどうしてる」

家康「いやーそういうのはねえ
晴明さんの護りプラス それでも入ってくるのは天海が物理的に叩きのめしてるし」うーん。

彬羽「成る程 鉄壁か
参考にならねえな。」

家康「まあ 御札で部屋ごと結界張るとか色々あるみたいだけどねー」



一二三「Σはっ!そんならおみっちゃんの部屋にその結界張ればっ」

家康「うん。それ元気になっても部屋から出れなくて余計可哀想じゃないかな?」

一二三「Σあ」


彬羽「やはり生まれつき体が弱いのと、同じと考えるべきか」ふむ。

一二三「えー!だって そんならお医者さんとかに治して貰えるかもしんねーべ!?
けど、おみっちゃんはどんだけ頑張っても何でさ解んない上元気になれねえんだぞ!」



家康「あ!いっそ町全体に結界貼っちゃうとか?」手ぽん。

彬羽「どこから突っ込みゃ良いのか解らんが
まず、手前の軍師が過労でくたばるぞ「やっぱ無しで。」




一二三「助けてあげらんないだか。」しゅーん。

家康「あーよしよし。
世の中にはどうにもならない事も有るからねえ」なでなで。


彬羽「仕方ない。
とりあえず 応急処置のみな。

おい来たばかりですまんが午後から仕事なんで先に帰られせて貰 あ。季節外れの蚊が」


スパァン!!


お三津「Σぎゃっ!!なんか凄い破裂しましたけど!?」ひいっ

彬羽「たらふく血を吸った蚊だったんだろ」しれっ




一二三(Σ裏拳1発で全部爆ぜた!!)ひいっ





間。





粋「って事でー

一二三の友達に 兄貴が病魔避けの御守り持ってけってさ」

一二三「白さんのなら効きそうだべ」おおっ


お三津「ちっちゃい打出の小槌?
わあ。可愛い」ぱああっ



粋「どうよ? 俺そういうの見えねえんだよ」ひそっ

一二三「集まって来てたのめちゃ逃げたっぺ
さすが白さんからのだべっ」


お三津「お兄さんありがとう。何だか肩が軽くなったかも」にこにこ。

粋「いや 俺は俺の兄貴のパシリだし」照れっ

一二三(あんだけ乗っかってたらそら肩重かったべ。)うん。



お三津「けどこれ 何で出来てるんだろ
真っ赤な石? 」はて。

粋「Σえ!あ それは なんか魔除けとして一部で珍重されてる珍しい石らしくって」あたふたっ

お三津「え、そんなの貰っても?」

粋「良いの良いの!
むしろ 嬢ちゃんにやる為にこしらえた奴だし返されても困るって」

お三津「Σ特注!?
うわあ 大切にしますっ」

一二三「よしよし、おみっちゃん泣かねえだ。
一緒に元気になってお礼言いに行こうな?で、一緒に毬で遊ぶだっ!」


粋「うん。後半はやめといた方が良いけどなー。」







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蒼月「何?
また血 ぶっこ抜かれたの?」

白「一二三に頼まれるとな」弱りまくりの黒髪っ


千様「Σえ。魔除けって白君の血!?」

彬羽「そりゃ三下は恐れを成して寄って来ねえだろが。」うーん。



魄哉「もちろんそのまんまでなく 成分そのまま石に再構築しました。

西洋に居た時に錬金術かじってて正解でしたねえ」のほほんっ

石燕「つかもう 賢者の石作れんじゃないすか?」





白「あーだるい 栄養の有るの何かくれ」ぐーきゅるるる


彬羽「よし。カロリーの化物作りゃ良いな。」きらーん。

家康「Σ料理人としてそのオーダーどうなの!?」

千様「Σいやー!絶対見てるだけでお腹鳴るやつー!」ひいいっ






飛天「増血剤要る?」ひょこっ

シロ「おい、お前何処から入ってきた」





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