小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月28日

f:id:t00c:20210327111401j:plain







一同「Σ酒呑童子が迷子ーっ!?」えええっ

家康「ごぶっ!」茶吹きっ





茨木童子「恥ずかしながら。」正座。

シロ「迷子って!アホかあの筋肉鬼は 何歳児だ!!」


粋「あのごめん。それうちの兄貴に流れ弾がよ。」

白「迷子は仕方無い。あれ何より迷った本人が一番心細いんだ あんま責めてやるな」きりっ

小太郎「嘘こけ お前毎度迷子になっても其処らで寛ぎ倒してるだろ」

白「帰らなきゃ誰か迎えに来るし」しれっ





家康「えっと 何?酒呑童子も方向音痴なの?」けほっ

茨木童子「いや方向音痴って言うか
その前に鼻から茶出てたけど大丈「予期せぬ鼻うがいで花粉スッキリ 結果オーライだよ」びしっ

粋「普通鼻痛くね?」

小太郎「家康だしな」うん。



茨木童子「えーと。そりゃ良かった?

で、その普段アイツの酒は俺が買い出しに行ってるんですよ
ほら耳と角さえ隠せば鬼ってそんなバレ無いし
あのバカ人間の所に買い物とか行かせらんないじゃ無いですか」

白「あれ?あいつお使い出来るのか?」

茨木童子「Σえ。か、買い物くらいなら多分出来るんじゃ無いかと え?あれっ」一抹の不安っ



シロ「相当だな。」うむ



彬羽「そもそも町に買いに出てたのか
山奥だし猿酒でも飲んでるのかと思ってたが?」


茨木童子「飲みすぎて最近猿から反感買っちゃって 近寄ると襲われるんです。」きっぱり

粋「Σ猿こわっ!」

千様「猿酒ってなあに?」

彬羽「猿が木のうろなんかに木の実や何かを放り込んで作る酒だ」

小太郎「へー。猿って飲酒するんだ」ほうほう。




魄哉「つまり、お酒のストックが切れて猿からも猿酒を分けて貰えなかったアル中の鬼が 人里に始めてのお使い行って迷子になってる。と」困惑っ

茨木童子「だいたいそんな感じです 本っ当に申し訳ない!!」土下座っ



シロ「あやつは人間に良い印象を持っとらんのだろう?
危険ではないのか?」むう。


彬羽「だな。この前悪さした時にどこぞの大将に殴り倒されてたし そうそうちょっかいは出さないとは思いたいが。

で、何処に買いに行ったか見当は?」

茨木「それが、いつも呑んでる銘柄のを買いに行く。くらいしか 他の鬼達も聞いてないらしくて。」メモぴらり。


蒼月「ん?銘柄ってコレ?
コレって隣の隣の町に酒蔵あるよね?」覗き込みっ

茨木「Σへ?」



蒼月「どこどこで売ってるかは知んないけど
酒蔵は2つ隣の町だよ
前にお店の椿ちゃんが言ってたし」

家康「Σおお!プロの話なら間違いない!」

小太郎「Σ椿ちゃん凄いっ!」

蒼月「椿ちゃんの売りは豊富な知識とトークだからねー
いやー 今からの時代女が1人生きてくにはコレくらい必要さとか カッコい


魄哉「椿ちゃんトークがメインになりそうなんで とりあえず酒蔵から当たってみますか?」

彬羽「だな。こっちもカラス達に探させるか」

粋「えーと。兄貴は何もしないで茶菓子食ってような」お菓子どさっ

シロ「うむ。迷子が増えてはかなわんわ」

白「よし。楽出来る」最中もぐもぐ。




挿音「ん?2つ隣?」メモじっと見。

千様「何か有るの?」


挿音「いんや。ま、聞き違いかもしれねーしな」栗饅頭もぐもぐ。






ーーーーーーーー


【隣町近く 山の中】





ずだだだだだだだだっ




酒呑童子(だああ!買った酒で走りにくい!!

しかしなんで!なんでまた!?)後ろチラッ


石燕「ちょっ 待ってくださいっつってんのに!
足早っ」ぜーぜーっ

酒呑童子(なんでコイツが此処居んだよ!!)


石燕「ちょっ アンタまさか白さんに怒られたの根に持って げほっ
人に手え出したらそれこそマジでヤバイんすよその辺解って ぜひゅー!」

酒呑童子(俺は酒買いに来ただけじゃああっ!!

手出すも何も勝手に瀕死じゃねえか!コレぶっ倒れても俺のせいじゃねえからな!!)ひいいっ



ぞりっ!


酒呑童子「Σ!?」




石燕(与一)「ちいっ!外したか!!」ちっ

酒呑童子「Σ待てやコラアア! え!?矢?矢!?
お前がこっちに手出すのは有りなのかよ!!」


石燕(与一)「喧しい! ならば停まれい 当たらん!!」弓きりきりっ

酒呑童子「Σ停まってたまるか馬鹿野郎っ!!」



石燕(与一)「ならば狩るのみ!」くわっ

酒呑童子「Σえ!? うっぎゃああああ!!!」

矢の雨っ!!




石燕(与一)「おのれちょこまかと Σうごほっ」ぜひゅー


酒呑童子(Σあ、こっちも貧弱っぽい!逃げ切れるか
いや待て 矢が尽きさえすれば相手は貧弱な人間)チラッ




さらさらさらっ

石燕「与一さんはいパスっ!」

どろんっ

石燕(与一)「心得た」矢ぱしっ


酒呑童子「Σ絵に描いた矢が出るとか反則だろ!!」ひいいっ


石燕(与一)「ならばとっとと当たってしまえっ!!」ぜーぜー

どろんっ

石燕「そっす!悪さしちゃったんなら早めにごめんなさいを Σうげほっ」


酒呑童子「Σ何で何かやらかした前提なんだ!!
つーかどろんどろん煩えわ! そりゃ疲れるだ「あっしは普通に貧弱っす!!」


酒呑童子「Σ貧弱な人間が鬼追っかけんじゃねえええ!!」






石燕「あ、貧血。」

ばたーん。


酒呑童子「Σえ。」





しーん。



酒呑童子「え? え? コレって え? 俺のせい?」困惑っ




酒呑童子 回想》

●前回のお仕置の記憶



酒呑童子「」既にボッコボコ。


白「お前 酒のツマミは何が好きだ?」

酒呑童子「へ?

いやあの そりゃシンプルに カリッカリの肉や魚の干物とかを炙って


白「じゃ次いらない事したら 好きなツマミの気持ち解るようにしてやるな?」

蒼月「あ、こっちカンナっての? 木材削るの有るよー
あはは 削り節もつくれちゃうねー」


《回想終わり》





酒呑童子(カリッカリになるまで干して炙られて削り尽くされるっ!!!)背筋ぞわあああっ!











九尾「あれま?あそこおかしく無いかえ?
なんぞ弓のしなるべいんべいん って音が」ぴくっ

粋「え?俺聞こえないけど」

九尾「ふむ。お主はだーりんと違って感覚鈍いからのー

どれ。行ってみるか なんぞ救助を求めて必死に打ち鳴らしておるようでもあるの」

粋「へー。弓ってそう言う風にも使えんだ。」ほうほう。






ーーーーーーーーーーー




酒呑童子「元はと言えばお前が酒切らしてるからあああっ!!!!」ひいいいっ

茨木童子「俺はお前のお母さんじゃねーーっ!!」




魄哉「人に害与えては居ないっぽいですね」ちょい引きっ

家康「てか すっごい恐怖体験してきたって感じにしか見えないんだけど」


白「なんだ。そんなに迷子不安だったのか?」

酒呑童子「Σ!!」びくっ



挿音「あーやっぱ 納品行ってた町だったか。まさかピンポイントでその場所とかねーだろとかスルーしちまったわ。

タイミング凄えなお前」

石燕「昔からもののけとは縁が有るんで」ぐったり。



酒呑童子「おっ俺は何もしてねえからな!!」

白「うん。石燕いつもの事だし」

酒呑童子「Σうそ弱っ 人間めんどくさっ!」




石燕「えっと。酒呑童子さんは意外とマトモかもしれないっす。
早とちり申し訳ないっす」よれれっ

酒呑童子「Σこっち寄んな!近くでくたばられたら俺のせいになる!!」ひいいっ




一同(なんで鬼のが怯えてんだろう。)うーん。






>サイトトップに戻る