小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月27日

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挿音「お前ら人の部屋で何やってんの?」


石燕「見てのとおり お掃除っす」

コマ「カタタッ」障子にハタキずぼっ



挿音「いや掃除って何でお前がよ?」

石燕「コマさんのお手伝いっすよ。
ほら本来お手伝いカラクリなんすけど、実はあんま家事出来ないって本人気にしてるみたいなんで」

コマ「カタカタっ」襖ごしゃっ


挿音「おいこらやめろ
掃除つかどんどこ廃屋に近付いてってんだろがよ」





間。





挿音「これで良し と。」

『立入禁止。』貼り紙ぺたり。



石燕「コマさんぶきっちょさんっすからねー」あっはっは。

コマ『面目無い』筆談っ

挿音「ぶきっちょてか お前改造しすぎてほぼ兵器だろ
兵器が家事とかむりじゃね?」



石燕「Σぶきっちょではなく 武器っちょ」はっ

挿音「ドヤんな。家康みたいになってんぞ」

石燕「Σえ」

コマ『山田くん 座布団2枚。』筆談っ

石燕「よっしゃあ!!」ぐっ


挿音「お前らいいいコンビだな
つーか 掃除の練習に人の部屋やめろな?」キセルすぱー。


石燕「物無いんでやりやすいんっすよ」えー。

コマ『てか ほぼ住んでませんね?ホコリしか有りませんでした』筆談書き書きっ

挿音「しゃーねえだろ忍なんだからよ

外泊多いんだよこっちは。」




石燕「てか、家に居ても大して皆と絡まないっすよね?」

コマ『それどころか自宅でも天井裏に居るのは何故ですか?』

挿音「おいこらコマやめろバラすな」

コマ『隠していたならすみません。
センサーで人の位置が解ってしまうもので。』筆談書き書き





石燕「・・コミュ障すか?」おや。

挿音「Σお前にだけは言われたかねえわ!!」

コマ『そうです 石燕さんは基本妖怪としかお話出来なかったのに 今じゃ人形や挿音さんのような人間ともお話出来るように』書き書きっ


ぴたり。


挿音・石燕「ん?」



コマ『にんげん?』

挿音「本人に確認すんなよ」

石燕「つーか人形の場合はコマさんくらいっすからね
そこらのただのお人形にゃ語りかけないっすからね?」

コマ『あちらの 彬羽さんにヤキ入れられた髪の伸びるタチの悪いお人形は?』筆談っ

石燕「Σあ。たまに愚痴聞いてるっす!」はっ

コマ『ほら見てみなさい さりげにあなただけ感を出すとは
たちの悪い男ですね』書き書きっ

挿音「いやお前らどんな関係よ」


石燕「女の子は耳年増なもんらしいっす」

挿音「いや女って そもそもカラクリの女って何だよ」



石燕「顔面女性型なんで女性でいんじゃないっすか?
凹凸ゼロっすが」へらっ


コマ『ふぁいや。』

右手のランチャーどむっ



挿音「Σおいこら室内!つか石燕距離無しかよ!!」ひいっ






間。







コマ『蘇生を確認致しました。』


挿音「やべえ 心臓マッサージ覚えてて良かった」げんなり。

石燕「三途の川が見えたっす」げほっ



コマ「カタカタカタタッ」

石燕「えー、そっすかねえ
つーかハリセンでいんじゃないっすかー?」うーん。


挿音「心臓キュッとなってたのに元気だなお前。
つーか筆談か通訳くれや
俺は何言ってるか解らねえんだしよ」



石燕・コマ「・・・・。」


挿音「なんだよ?」





コマ「カタッカタカタカタカタカタカタっカタカタっ!」カタタタッ

石燕「あー確かに そんな感じっすねー」にやにやぷーくすくす

挿音「ケンカ売ってんのコラ」


石燕「いやーすんません
なんかねー 挿音さんって こっちから巻き込めば結構ノリいいっつか

なーんか コミュニケーション苦手なお父ちゃんって感じっすねーっと。」

挿音「待てやコラ お前のが歳上だろが」

石燕「それっすよ。歳の割に落ち着き過ぎなんっすよねー」

挿音「はあ?普通だろ
お前らがフラフラし過ぎなんじゃねーの?」


コマ『ひょっとして 家庭で居場所の見つけられないお父さん?』筆談っ

挿音「」



石燕「あの。すんません
否定して貰えないっすか 」


コマ『マジか。』


挿音「いやそのな。

お前ら常になんか騒ぎ倒してんだろ?
そのな。なんかこう ちょっと着いてけないっつーかその」キセルすっぱすっぱ

石燕「Σまさかの確信突いちゃったんすか!?」ひいっ

コマ「カタッカタカタカタカタカタタタッ」あたふたっ

石燕「Σコマさん落ち着いて! 冗談のつもりだったんは解ってるっす!!」






粋(なんで廊下でこんな触っちゃダメそうな話してんのアイツ等!!)曲がり角でコソッ



白「あれ?厠行ったんじゃ無かったのか」

粋「Σシーッ!!」

白「? 漏らすぞ」





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彬羽「その何だ
お前も色々有るかもしれねえが いわゆる男児より女児のが精神的独り立ちが早いって話でな

まあ何処も色々あるってもの

挿音「いきなり何だよ」


彬羽「?

父親的な悩みが有るらしいから話聞いてやってくれって言われたんだが?」はて。

挿音「それ言われて素直に受け入れんなよ」


彬羽「いや お前は昔ながらの雷親父だろうが」きっぱり。

挿音「手前より歳上のガキ共なんぞいらねーわ!!」







魄哉「アレで意外とデリケートなんですよねえ」うーん。

家康「うん、そう思うなら そういうの本人にも周りにもあんま言わないであげようね」






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