小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月22日

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【幕府公営診療所】




飛天「あー軽い風邪かなあ 季節の変わり目だし
体を暖める系の漢方薬出しとくからちょっと待っ
ん?なんかいきなり暗く 」はて。

患者のおばちゃん「あのー 先生」

飛天「ん?」

おばちゃん「外、そと」呆然指差しっ





空真っ黒。

飛天「」

おばちゃん「あれ、ひょっとして鳥じゃないかねえ」


飛天「Σどこの黙示録!?」ひいいっ




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だだだだだだっ



飛天「くおら彬羽! 何探してるか知らねえけど!
まだ昼なのに夜明け前みた

彬羽「ああ″?」
ゴゴゴゴゴゴ。





飛天「 ・・え?何?」びくびくっ

家康「座布団かぶるのやめなさいって
何も降って来ないから」

千様「身内でもビビるレベルなのねー」あらー。


飛天「えっと あいつがアレだけキレてるって事は
何?またあのちっさい嬢ちゃん居ないとか?」

蒼月「半分当たり
ただ居ないだけなら あの過保護もあそこまで取り乱さないよ」

飛天「って言うと まさかっ」はっ



粋「うちの兄貴と一緒にお出掛けしたぽいんだよな」ふっ

飛天「Σうわそりゃ帰ってこれない!!」


彬羽「Σだからカラス共総動員して探してんだろが!!騒ぐな鬱陶しい!!」しゃああっ

千様「落ち着いてー 羽出てるわよー」



蒼月「荒ぶってるねー」

シロ「荒ぶっておるな」うむ。



飛天「うわー 幼児行方不明じゃ捜索やめろとも言えないし困ったな」うーん。

蒼月「暗いと何か問題あんの?」

飛天「問題しか無いって。
俺の場合は薬が調合出来ないから患者がなあ」


シロ「ならばコマを貸そう」

コマ『目からライティングモード。移行しました』ぶぃーん。

飛天「助かるけど、絶対他所でやんなよ?」



家康「確かにねー こんだけ暗いわその原因が物凄い数の鳥とか
色々問題有るよね」

飛天「カラス天狗の俺でも軽く恐怖感じるもんなあ
民衆のパニックとか大丈夫か?」


蒼月「そんならジジイが こういう時こそ坊主の出番って事で皆の心の平安の為に説法しに行ったよ」

千様「ダメな人向けに 神父服も持たせたわ 」親指ぐっ

飛天「ホント信仰心カケラも無いのな」うわあ。



家康「何でも良いんだよ
パニックになって自滅や自暴自棄になるよりはねー
何かに祈りでもしてやり過ごしてくれたらそれで良いんだよ」

飛天「うん。新しい宗教生まれそうだけどな」

蒼月「大丈夫だって
あのジジイなら事態が落ち着いたら 皆様の祈りが通じましたねーとか抜かしてとっととトンズラこいて来るよ」

飛天「むしろ 伝説になって逆効果だろそれ」



シロ「誰1人彬羽の暴走をとめようという考えには至らんのだな」

小太郎「無理だろ そこらの実の親より娘バカなんだから。」わおんっ

粋「うちの兄貴がマジでごめん。」



小太郎「白はなー
例え数ヶ月迷子になっても 木の皮とかかじりながら1ヶ月はもつって言ってたけどさ」

千様「一二三ちゃんには辛いわよねー」うーん。


飛天「なんで数ヶ月迷子になる前提で話ししてんの?」

家康「方向音痴てより 方向感覚皆無だからねえあの子」うんうん。



飛天「ん?ちょっと待てよ

別にカラス共総動員しなくても ほら、あいつなら
人外のみめちゃめちゃ遠くでも見つけられるって!」

千様「あ、石燕さん?」


蒼月「残念。あのモヤシは昨日数枚まとめて締切だったから眼精疲労で寝込んでるよ」けっ

飛天「Σうっわ間が悪い!!」

家康「とても目玉酷使できる状態じゃ無いねえ」



粋「Σあ。お前医者なんだし 何か目玉に効く薬とか!」

飛天「疲れ目をどうしろと?
お前医者を魔法使いか何かと思ってるだろ」

粋「Σえ」


シロ「違うのかと言わんばかりだな。」うむ。

小太郎「飛天の薬 魔法かってくらい効くもんな」うん。




飛天「えーと。じゃあお前のペット
あのカイコは? 確か旨そうなエネルギーを嗅ぎ付けて追っかけれるとか何とか」

粋「いや、それがな」

飛天「ん?」


家康「カイコちゃんお食事直後で 本能が全く刺激されないらしくてねー」


お腹ぽっこりカイコごろーん。

飛天「むしろ食いすぎだろこの腹」うわあ。



粋「雨で体ダルいのかと思ったら カイコに多目に生体エネルギー食われてたらしくて。
いやー参った参った」あっはっは。

飛天「うん。細かい所はもういいや」

家康「ちなみに夕方くらいにはまた腹減りだろうけど
カイコちゃん日が暮れると寝ちゃうからねえ」うーん。

千様「おカイコ様って 箱入りで育てられるお嬢様だものねー」







魄哉「皆すっごい冷静ですね」ずぶ濡れっ

千様「あらお帰りなさい」

シロ「何処をどう探して良いか解らん以上 落ち着くしか無かろう」


魄哉「そりゃ正論ですが」むう。

小太郎「大丈夫だって
一二三だって元は山暮らししてたんだし
色々心得てるって」わんっ


飛天「あ。お前らの異常な冷静っぷりはそういう」納得。

千様「むしろ山に迷い混んでるなら アタシらが動く方が危険なのよねー」うんうん。



魄哉「頭では理解できて居るんですがね

いやその この冷たい雨の中2人して迷子になってると思ったら


家康「Σうおう!!空が更に暗くっ!!」

千様「Σ彬羽君落ちいてえええ!!」ひいいっ





蒼月「てか カラスってこの辺こんなに居るの?」うわあ。

小太郎「日本中の集まってるかもなあ」うーん。




飛天「しゃーない やっぱ人海戦術しか無いか

少しでも目は多い方が良いよな?」

魄哉「へ?」



飛天「ここはいっちょカラス以外にも協力して貰おう」きらーん。


家康「Σぎゃーまた増えた!!」背筋ぞわっ

千様「Σいやー!真っ暗っ!」ひいいっ


飛天「いやー他の種族と仲良くしてて良かった良かった」

コマ『この世の終わりみたいな光景ですね』カタタッ








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挿音「・・・ 何してんのお前?」キセルふー。



白「ん?魄哉の友達が一二三に会いたいって言うから」日向でぽかぽか昆布茶ずずー。

安倍晴明「子供は邪気が無くて善い。

で、 此処に普通の人間がどうやって入ってきた?」はて。




挿音(現世と軸ズレてんじゃそりゃ見つかんねーわ!)

白「?」

挿音「いいから帰んぞ! ほれ一二三は何処だもう一二三だけでも寄越せ早く!!」

晴明「今お昼寝中じゃ 起きるまで待ってや「うっせえコッチは昼間から夜なんだよ!
もうテンションがラグナロクなんだよ!!」



晴明「近頃の若い者は変わった言葉を使うな?」のほほん。


白「それに何してるも何も 俺ちゃんと書き置きしてったぞ?」

挿音「読めるかこんなもん!」書き置きべしっ


晴明「新種の呪いの模様か?」はて?






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