小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月19日

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蒼月「何が見える?」

白「えーと。ミツバチ?」うーん。



家康「何してるのあの子等」

千様「なんかねー 蒼月君の特訓?練習に付き合わされてるらしいわよー」


シロ「ほう。あやつが特訓とは珍しい」感心っ

小太郎「特訓は良いけど何見せられてるんだろ ミツバチ?」わおんっ



魄哉「お。やってますねえ」

千様「あらお帰り
江戸城は今日もういいの?」

魄哉「今日は暇なんですよ
それに 珍しい子が珍しくやる気出した物で気になって気になって」にこにこっ

家康「うん。仕事持ち帰ったんだね」書類の山チラ見。

シロ「過保護な保護者だな。」うむ




粋「しっかし なんでまた
兄貴も付き合ってやってるしよ」

魄哉「あーそれ僕がお願いしたんです。」

千様「へ?お願いって?」

魄哉「ほら、蒼月君のって幻覚系じゃないですか
普通の人なら 物によってはトラウマになったり精神崩壊したりって事故も考えられますが
白君なら神経極太ですし、トラウマくらい力技でねじ伏せて来そうなんでオッケーかなー?っと」

粋「Σオッケーじゃねえわ
うちの兄貴何だと思ってんだよお前!!」



家康「で、特訓てのは 基本効かない格上相手に幻術かける特訓?」

魄哉「んー。それもありますが

蒼月君の潜在能力考えると ただ幻術かけるだけってのも勿体ないんですよねえ」

シロ「いや 幻術自体が高等技術では無かったか?」


魄哉「ですよ。それを普通に使えちゃう子だから このままにしとくのは勿体ないんですよ
そこで応用を色々考えてみたんですが、面白そうって本人もやる気になりましてね」

千様「へー。どんなどんな?」わくっ

魄哉「何処から説明しますか

あ、 ほら。ここに大福が有りますね」

小太郎「ん?有るけど?」わおんっ

魄哉「今僕は大福に触れて居ません、匂いも嗅いで居ませんね。
しかし、これを大福と認識しました
これは何故でしょう?」

家康「? 見たからじゃないの?」

家康「当たりです。

そしてその大福を認識しなければ 食べよう。もしくはお皿に取ろう等 次のアクションは起こせませんよね?」

千様「アンタいちいち小難しいのよー
結論言ってよ結論ー。」むう






魄哉「ではズバリ。

饅頭を この世界に置き換えましょう。
そして、目を通して見せられているのが実は幻覚だとしたら?というのが 今回の試みです」

家康「ごめん。一気にぶっ飛びすぎてよく解りません。」挙手っ


粋「えーと。
饅頭が世界だから

つまり えーと?」




彬羽「つまりは 部分的な幻ではなく、この世界によく似た偽物の世界を見せる、作り出して相手に本物と錯覚させる言った話か?」さらり。

魄哉「お。さすが
そういう話です」


千様「なんか凄そうだけど意味有るの?それ?」


魄哉「精神の在り方というのは皆が思ってるよりも肉体に深く作用する物です

例えば目隠しして こう軽く皮膚を切るような感触を与えます
そしてそこにチョロチョロっと水を流し続ければ 脳は血液が大量に流れ出したと認識し、生命活動はストップしてしま

シロ「見てきたように語るな 恐ろしい」

粋「うん。すっげえやったんだろなコイツって思った」うんうん。


魄哉「Σやりませんよ!なぶる趣味は無いんですから!!」

千様(なぶりはしないけど拷問的なのはやってるわねコレ)うーん。



彬羽「で、その思い込みを利用して
どうする気だ?」


魄哉「いやーそこは術者次第ですね
少しずつ 見せてる幻覚を崩壊させて行けば相手の精神も崩壊させる事が出来ますし その辺お好みで

それが出来たらとんでもない幻術使いですよ あの子。」のほほんっ

小太郎「Σ発想えげつなっ!」ぎゃいん!!

家康「えええ。蒼月にそんなの教えたら 想像の斜め上行くエグい事にならない?」

粋「Σその前に 兄貴でなんて実験してんだよおおお!!」ひいいっ


魄哉「あーいえいえ大丈夫です

そんな真似急に出来るわけありませんって
今やってるのは言わば精神の筋トレですね。

白君って普通に精神にプロテクトかかってるみたいな子ですから」

家康「ん?どゆこと?」


彬羽「化物としての格上に幻術系が効かねえのは至って普通だが、
プロテクト?」


魄哉「ですね。
今は本人がリラックスしてる状態なので 侵入出来ますがかなり蒼月君も動きづらい状況です

加えて
白君物事あんま考えない子なんで 精神も脊髄反射で防御が入る様で 下手すりゃ焼き切られます。
その名のとおり、データを護るためのファイヤーウォールさながら
蒼月 「Σ待てこらそれ聞いてないいいーーッ!!」ひいいっ



魄哉「・・ あれ?」おや。

蒼月「大事じゃんそれ!一番言い忘れたらダメな奴じゃんかっ!!」きいいっ


小太郎「てかファイヤーウォールて何?」わおんっ

彬羽「また1人でオーバーテクノロジーの話してんじゃないのか?
そもそも護るデータもねえだろあのアホ」

粋「兄貴だし団子屋のメニューとかじゃね?」



千様「あーこりゃもう続きやんないわね」

シロ「そもそもこの世の平和の為にもやるべきでなかろう」

家康「あいつ、伸びそうな子見ると育てたくなっちゃうんだよねー 昔から」苦笑。




粋「あの 兄貴なんかヤバイ物見せられた?」びくびくっ

彬羽「いや 大丈夫だろ。
ミツバチとか言ってたぞ」

白「なんかミツバチが黄色い玉? 足につけて花から花へぶーん。て?」えーと。

千様「何それ癒し映像?」



魄哉「ついでに白君に一般常識の映像お願いしますと頼んでは居ましたが?」

蒼月「うん。だからミツバチによる受粉のシーン」真顔。

家康「なんでそれ選んだの。」


一同(Σアホの男子学生かっ!)







蒼月「ちえー。なんだ危ないんならもうやらなーい
頑張ったらセルフ幻覚で冬場でもお姉さん方と遊べるかなって思ったのにさ」ちっ

粋「Σ動機しょーもなっ!」


千様「でしょうねー。」うん。

小太郎「蒼月だもんな」わんっ



家康「殿的には あの子はあんま進化させない方が良いと思うよ?」

魄哉「珍しくやる気と思ったらっ

もう何も教えませんっ あー早退して損した」けっ



白「そもそも自分に幻術ってかけれるのか?」

蒼月「へ?
Σあ。オレのって目玉媒介じゃん!」はっ


彬羽「まず他の所を鍛えた方が良いな。」うん。





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