小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月15日

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千様「Σぎゃ!蒼月君どうしたの!?」

蒼月「さ、寒いっ」がたぶるっ

シロ「Σ馬鹿者 少し暖かくても夕方には冷えるに決まっとろうが!2月だぞっ」

小太郎「何しにウロついてたんだよおおっ」ぎゃいんっ



蒼月「お店のお姉さん達と 1日遅れのバレンタインをと思って」ふっ


石燕「からくり美少女のコマさん。あっついランチャーお願いしやす」

コマ『焦げますがよろしいか?』ランチャーがこんっ



蒼月「Σぎゃーごめんごめん!大人しくするからっ
あ、でも愛は有りがたく受け取っと『ふぁいや。』

どむっ



一同(Σ軽い男は地雷か!!)ひいいっ



石燕「皆さん忘れがちっすけど、コマさんも大概白さんのハーレムの住人っすからね」ふっ

シロ「落ち着け あやつは花より団子だ。」

石燕「いやもう 芸の方じゃ花形っすし、妖怪のボスだしそらモテるわって話っすよね
昨日もこれでもかと貢がれたアレやこれや
千様「はい。どうどう
石燕さんにはそう見えてるのね
男の価値はチョコの数じゃないわよー。」


小太郎「白はその分すっごいアホだけどな。」わんっ





挿音「うっせえなあ
お?蒼月 何焦げてんだ」

蒼月「別に。あ、でも調度いいところに」けほっ

挿音「あ?」


蒼月「俺が冬眠しかけてる間にさー
いわゆる夜の町のお姉さん方お困りらしいよ?

なんかさ 自称どこぞのボンがさ、あまーい言葉で誑かして貢がせてっていうさー」

挿音「夜の町あるあるだろがよ
つーか人の色恋沙汰に口出しするロクな事になんねえぞ?」

蒼月「いやそれがさ。
馴染みのお袖ちゃんの話だとー ちょい耳貸して」

挿音「ん?」




小太郎「蒼月の女遊びもこういう情報収集に役には立つんだよなあ」わおんっ

石燕「マジっすか
ただのろくでなしの穀潰しじゃなかったんす「おいこらモヤシ調子乗んなよ 後で絶対泣かすからなっ」むかっ



挿音「しゃーねえ ちょっくら行ってくらあ」すたすた。

千様「あら? アンタが出なきゃいけない感じ?」


挿音「幕府の定めた風営法違反。」はーやれやれ。

シロ「察した。 徳川忍としてお勤め頑張れ」うわあ。






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江戸城


家康「あれ?今日挿音は?」ホウキで天井どすっ


魄哉「居たら居たで怒られますよー
ちょっと町で調べたい事が有るって言うんで単独行動してます。」

家康「へー。珍しいね」


魄哉「ま、徳川忍頭であると同時に 地元の大親分でも有るんでさっさと片付くとは思いますがね」

家康「血の雨が降らなきゃ良いけどね」ああうん。




魄哉「しかし、タイミングが悪いです
ちょっとコレ見てください」ぺらっ

家康「ん?何?伝票?」

魄哉「琉球からの正規の取引の伝票なんですが
ちょっと 気になる点が」むう。

家康「ん? 何処に問題が有るの?」

魄哉「逃げちゃったんですよ」

家康「Σはいい!?」

魄哉「伝票のコレ。この豚が逃げたんです
『何故か』警備の皆さんが次々バタバタと倒れて」

家康「え。何 ヤバイものなの?」

魄哉「まだ解りません。ですが気になるのは伝票の各項目の詳細

この豚。僕の勘が正しければ」困惑っ






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【割烹春一】



がららっ

白「なあ 拾った豚捌かなかったか?」

ひな「うちはそこまで困ってません。」




粋「兄貴 言い方言い方。
普通は獲ったもんそのまんま捌いて食わねえから」

白「俺は獲ったばかりのシャケ丸かじりしてたけどな」

彬羽「山時代の事は忘れろ。

で、なんで豚だ?
この辺なら居ても猪だろ」

白「魄哉から頼まれたんだ
人海戦術で出来るだけ早く探せって」

庵「へ?んじゃつまり」

粋「裏路地入りゃ 真っ昼間から百鬼夜行だな」うん。

白「暇してる奴等が多くて良かった」うんうん。

彬羽「ふむ。大事っぽいな
一体化何だ その豚。」


白「聞いても解らないんだけどな

お前 片耳豚って知ってるか?
耳が欠けてるんじゃなく 元から欠けてる豚そっくりの妖怪らしい」むう。



彬羽「店長すまん。
早退良いか?」

朱禅「Σお前が自主早退って何事!?」




ひそひそひそひそひそ。


朱禅「Σあっ うん、早退してよろしくっ」びくっ




粋「Σえ。マジで何?」







彬羽「よし。いくぞ手前ら
注意事項。相手は小柄だが 絶対に足の間をくぐらせるな」すたすた。

白「らじゃ。」



粋「Σホントに何!?うおおこっえええ!」ひいいっ

彬羽「ほれ。妖怪名簿 最新版だ
探しながら読んでろ」ぽいっ

白「お前こんなの持ち歩いてるのか」ずしっ


粋「えーと、名前片耳豚で良いのかな?

あ、あった Σうげっ!?」






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【飲み屋街】




挿音「おうこら兄ちゃん達 人の庭先で何アコギな真似してくれてんだ?」ああん?


一同(Σ豚探してたら 偉い所に出くわしちゃったあああ!!!)




粋「あれ?家康」

家康「やほー。人足りてないんじゃないかと駆けつけたけど
あはは。運悪くて帰りたい」

彬羽「成る程 くぐられ無いよう袴でなく着長しか」

家康「うん。天海にどうしても行くなら気を付けろって
背中にお経も書かれたよ」

白「どんくさいんだから帰っていいぞ」きっぱり。



家康「えー、私結構目ざといよ?
じゃなきゃ銃なんて

Σうおあそこの陰居たああ!!

粋「Σだおりゃああああ!!」スライディングっ!



豚「ぷぎー!」すたたっ

粋「Σだああっ!逃げられたっ」



挿音「いやお前何してんだよ」

粋「Σぎゃー!根性焼きは勘弁!!」ひいいっ


挿音「いや、緊迫してる所に滑り込んできて豚に逃げられるとか 怒る以前にワケわかんねえわ」


彬羽「正確には豚の姿した妖怪だ
たまに突進もしてくるが、くれぐれも足の間をくぐらせるな」

挿音「お? おう。
来たら蹴っ飛ばしゃオッケーだな。」ふむ。


白「豚に同情するな」

家康「加減しない奴だからねえ」うん。

挿音「で、どんな悪さすんだよ その豚妖怪」

彬羽「それが、足の間を通られるとだ
運が悪ければ魂を抜かれる、もしくは生気を大量に抜かれてぶっ倒れる

が、 もう1つ有ってだ」

挿音「ほうほう?」




ゴロツキ「いやお前ら!あんだけ向上述べといて俺ら無視か!!」


白「あれ?誰だお前。」真顔。

ゴロツキ「Σこっちが聞きてえわ!!」



粋「取り込み中悪いけどこっちのが大事だから マジでごめん。
それより豚探さねえと」

ゴロツキ「Σ豚!?」


彬羽「拗れるなこりゃ」うーん。

家康「良いんじゃない?
挿音がお怒りって事はロクな事してなかったんでしょ 絡んで来たら泣かしていいよ」あっさり。


挿音「あー とりあえず豚のが優先ぽいな
で、お前何してんだよ」

白「追いかけ回すから逃げるなら
餌とか置けば来るかなって」がさごそ

粋「あー成る程
餌何それ」

白「おやつのモナカ。」

彬羽「確かに豚は雑食だが それで来るか?」うーん。


ゴロツキ(Σ俺はどうしたら!?)






豚「ぶきー!!」じたばたっ

粋「よっしゃ!獲ったどー!!!」豚かかえっ

家康「おおっさすが」ぱちぱちぱちっ!



粋「マジで来たすげー!
北風と太陽だな」

白「だな。追わなきゃ良いんだ
じゃそっち続き頑張れ」


ゴロツキ「Σお前ら人なめてるだろ!!」


挿音「しゃーねえだろ。世の中には優先順位ってのがあんだよ

つー事でよ 色恋沙汰は人の勝手だがよー
それにつけ込んで女に金出させるだの 払えねえなら手前の借金押し付けて売っぱらうだの ちいっと人間として終わっちゃいねーか?」


粋(Σこっちも大概大事だった!!)



ゴロツキ「はあ?そんなの女が勝手にやった事だろ?
俺が頼んだわけじゃねえしー?」



家康「あーこりゃムカつくね」

彬羽「だな。
証拠が揃えにくい事だけにタチが悪いな」ふむ。





白「その顔で良く言えるな」ずばっ

ゴロツキ「Σ何こいつ!訴えるぞ!!」



粋「まあうん。兄貴役者だもんな 看板の。」豚抱えっ

家康「そこはキッチリ自信有るんだね」うわあ。




ゴロツキ「とにかく! どこの親分か知らねえが とやかく言われる筋合いは有りませんねー

手前で加減出来ない女が悪いんすよ 女が」ははんっ





白「ちょっと豚かせ。」

粋「へ?なんで? Σあ!ちょっと兄貴」




豚てててっ

ゴロツキ「Σぎゃほお!!」

ばたーん!!



家康「Σ股下くぐらせたっ!!」ひいいっ

彬羽「Σおおおおお前っ」

白「大丈夫だ。こういう捻ねくれた奴は死なない死なない」しれっ




挿音「おい、俺の出る幕はよ?」不服っ

家康「もう十分だと思うよ?
あー 気の毒だなあ、南無南無。」

挿音「あ?」







ひな「気になって来てみれば」あらまあ。

庵「ねえ。アレって なんで股下くぐったらヤバイの?」


朱禅「えっとその
言いにくいんだけど

・・・確率でオカマになんだと。」目そらしっ

ひな・庵「Σえ」


朱禅「外国で言う 宦官?
うううおっそろしいっ」ぶるっ






白「女を騙くらかす悪い男なら 男じゃ無くなれば悪さ出来ないもんな。」豚撫で撫で

片耳豚「ぷぎー。」すりすりっ

彬羽「そりゃそうだが エグ過ぎだろお前。」引っ

粋「つーか 凄いもん餌付けてねえ?」





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