小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月14日

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九尾「だーりんに寄るでないわ女狐ええ!!」きしゃあああっ

地獄太夫「狐はそちらさんでござんしょ?
ほら毛深い尻尾どけなんし
主さんが潰れて仕舞うでありんしょ!」

九尾「誰が退くか!しっしっ」ずしっ

白「」



粋「Σ九尾ストップストップ!!兄貴が死ぬうう!」ひいいっ





蒼月「女のバトルだねー」しみじみ。

家康「バレンタインだもんね」うんうん。



小太郎「2人共 縁がないからって凹むなよ」ふっ

蒼月「これでもかって調子にのってるよね犬っころ?」イラッ

家康「そもそもお前 完全に犬なのに人間の彼女居るっておかしくない?」


小太郎「男は中身だからだろうな。」わんっ


家康「Σ犬に思いっきりマウント取られた!!」


蒼月「ちょっとバカラスー。
犬ってチョコとか食べて良かったっけー?」

彬羽「ん?いや その手のものは中毒を起こすのでやるべきじゃね「Σぎゃいいん!!取り上げないでええっ!!」ぎゃおんっ


魄哉「青春してますねえ


はい、という事で本日は鏡子ちゃんの代理で作りました」

手の込んだケーキどでんっ


家康「毎度凄いけどどこの国のお菓子?」

魄哉「もうレシピ以外忘却の彼方ですねえ」ふっ

鏡子「私は本体鏡なので 代理でお願いしたんですが
まっさか此処までのが出来上がるとは。」うーん。

千様「良いんじゃない?
わーい珍しいお菓子ー。」きゃー

一二三「わーい!ケーキケーキ」きゃっきゃ


蒼月「うちの女子軍 バレンタインとかもう関係無いね うん。」



千様「えーだって女ばっかあげるのとか寂しいじゃない?女のが甘いの好きなもんよ

はい、という事で10倍返しよろしくね。」同じ包み適当にぽいっ

家康「Σ女の特権フルに使ってますけど!?」


一二三「はい。どうぞー。」どべどべの包み紙っ

魄哉「おや。手作りですか?ありがとうございます。頑張ったんですねー」なでなで。

一二三「Σ開けねえで解るんだか!?」

魄哉「そこは勘です。」

一二三「ほー。お坊さん凄いべっ」きらきらっ


一同(さすがです 我が家のお母さん。)





白「はー 息止まるかと思った」髪ぼっさぼさ

粋「救出完了」ぜーぜー。


魄哉「おや。お疲れ様です」

白「午後から出だからまたこんなのだろうけどな」むう。

家康「あー。
こういうイベントだし まあね人気商売だもんねえ」

彬羽「役者が人気無かったら困るだろが
喜んどけそこは」



白「そうだな。町の飲食店の人気者。」

彬羽「Σ手前知ってたのか!!」


シロ「おい彬羽 店に大荷物忘れておっ「Σ持って来るなああ!!」


シロ「む?忘れ物ではないのか?」

彬羽「コイツが律儀なの忘れてた」頭かかえっ


粋「つーかお前 甘いもん食うとぶっ倒れるのにどうすんだよ」


魄哉「世間ではパパが貰った物は娘さんのオヤツになる運命のようですが?」

一二三「駄目だべ。そりゃ義理チョコの場合だべ
ほら、これもこれも、包みどう見ても本命だべ」

家康「うん。パパなのは否定ゼロで何より
てか冷静だねこの子は」

白「ますます追い込まれたな」

彬羽「本気でどうすれば。」悩。

蒼月「何だよ 貰っといてワガママ言うなよ
つか何でこんなのがモテんのー? 見る目無いな」ちぇー


魄哉「アレルギーでは無いですし
倒れない程度に少しずつ頂けば良いのでは?」

彬羽「そ、それしかないか」くっ




九尾「バレンタインってこんな行事じゃったか?」

地獄太夫「こんな気持ちで食べられても寂しおすなあ」うーん。


鏡子「あら?喧嘩終わったんですか?」


九尾「大暴れしておったら ひっくり返っただーりんの財布の中から本人の見覚えの無い包みが出てきてのう」

地獄太夫「あの主さんに気付かせず忍ばせるとかどんだけ手練れ。もしくは執念と
誰か解るだけにドン引きしてやり合う気も失せたんにありんす。」

鏡子「何やってんですか庵さん。」うわあ。


地獄太夫「そもそも懐にそんなの出来るくらいなら あちきなら押し倒
魄哉 「良い子が居るのでその辺で自重して下さい」

千様「地獄ちゃんそれはアウトアウト。」



シロ「女とは恐ろしい」引っ

蒼月「ガキだなー 羨ましがる所だろ?」


石燕「今のは大人でもキツいっすって

あれ、粋さん どしたんすか?」

千様「あー。粋君地獄ちゃんのファンだから」

石燕「女性に幻想持つのは程ほどにした方がいいっすよ?
むしろ 年上女性はあんなもん「引きこもりオタクが想像で知った口叩くなよ!」

石燕「Σうお 図星痛ぁっ!」ぐさあっ


小太郎「誰も幸せにならない喧嘩やめろよおおっ」ぎゃいんぎゃいんっ




白「そう言えば地獄太夫
お前生きてる間は 坊主の弟子で悟り開いてた?とかそんなんなんだよな?」

地獄太夫「綺麗に聞かなかった事になりんしたな

一応そうはなってござんす。」

九尾「なんじゃい それでその俗っぷりかえ」けっ

地獄太夫「それはその 最期に及んで気がついてしまったんでありんすなあ」苦笑。


魄哉「あー 悟っても更にあれやこれや思考するのがお決まりみたいな物ですからねえ
所謂『無一物』の辺りですか?」

地獄太夫「さいざんす。
さすが時代は変われどお坊さんにありんすな」

魄哉「生臭の極みの肩書きだけ坊主ですがね。」


蒼月「無一物?何それ?」

魄哉「えーと仏教の教えの1つで。
僕的にはコレが結局のところ真理なんじゃないかと」

家康「それってさ。結局どういう事?
あ、私神も仏もあんま信じてないからネタバレ大丈夫ね」

石燕「同じくっすー。」


シロ「お前ら 人間がそれで良いのか?」

魄哉「教えなんてのは人づてにアレンジされまくりますからねえ
要らないなら良いんじゃないですか?

んー、そうですね。
とっても簡単に言うなら
どんだけ聖人ぶっても所詮人は人なんだから背伸びにも無理がある
結局の所無理せずそのままの自分で生きたら良んじゃね?
ですかね」


石燕「Σ仏さんノリ軽っ!」


地獄太夫「おや。たどり着く所やっぱそこでありんすか」

魄哉「だと思いますよ?
結局スタート地点がゴールって言う」

地獄太夫「そうそう。それで自力でそこに至るまでに意味があるとかそんなでござんしょなあ」うんうん。



白「?」

彬羽「理解できねえなら それはそれで正解って事だな。」

粋「うん。わっかんねえ」うわあ。




蒼月「えーじゃあ 地獄ちゃん一生かけて意味なかったって気づいちゃったの?
そりゃ化けるよねえ」うわあ。

地獄太夫「無駄では無かったんでござんすよ?
ただこう もう少し早く気がついたらわちきも背伸びしないで行けたのになあ。と」

シロ「成る程 それはそれで未練だな。」ふむ。

魄哉「一休禅師が大概ぶっ壊れてたのもその辺ですかねえ」うんうん。



挿音「バレンタインにすっげえ話してんな。」キセルぷはーっ

魄哉「Σあ。そういやそうでした。」はっ

蒼月「つーか 仏教トークやんなら割烹着じゃなくいつもの袈裟にしてくんない?」



石燕「ツッコミ所が多すぎっすけど 良く解るお話っした」南無南無。

魄哉「あのー 僕は時間有り余ってるんで何となくそう思っただけですよ?」

千様「普通暇でもんな事考えないわよ」きっぱり。



白「で、お前今日休みなのか?
朝から菓子作ったり説法してるけど」

魄哉「あー それはいやはや」苦笑。




挿音「この日『天海様』が出勤してると あれやこれやの思惑絡んだ贈り物やらゴマすり仕舞いにゃ見合い話まで色々面倒臭えんだよ」

魄哉「あと女中さん方がめちゃめちゃ気を使われて」ため息。

シロ「お前も大変だな。」

千様「皆あるがままに ありのまま剥き出しねえ」



地獄太夫「いっそ仏教の道に引きずり込んでみてはどうでござんしょ?」

魄哉「大人しくなるとは思いますが 変に意識高い系になられても面倒臭いんですよねえ」うーん。





コマ『2人揃ってバチ当たりですね』筆談っ

家康「うん。からくりのコマちゃんが一番信心深そうだねえ」




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