小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月5日

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粋「曇ってるといまいち頭起きねーよなあ」あくびっ

蒼月「俺は冬場常に頭にモヤかかってるみたいで眠いけどね」

粋「マジか。冬の蛇って常にこんなのかよ」

蒼月「だね 寒いのは嫌だねー」コタツでゴーロゴロ



石燕「ホント寒いのも曇りも嫌っすね あーいたた」首さすりっ

粋「お?どしたよ」

石燕「寝違えっすかね
寒いから肩に力入って寝てるみたいで
あー 今抱えてる奴 〆切前なのに下向くの辛いっす」

千様「石燕さんは普段から肩凝り酷いからじゃないの?
はい 買い物ついでに飛天君から湿布貰って来たわよー」

石燕「おおっ 助かるっす」おおおっ



蒼月「俺湿布の臭い嫌いなんだよね 鼻までスースーすんじゃん?余計寒く感じるじゃんか」

粋「それはさすがに過敏じゃね?」



襖ガラッ!


彬羽「こらお前ら! それは玩具じゃねえ!!」

一二三「きゃー見つかっただ!コマちゃん逃げ Σあ。」


ごいんっ!


千様「Σ蒼月くーん!!」


粋「え、凄い音したけど何 Σ茶釜ー!!」ずしっ

コマ『舶来物の青銅製の茶釜だとか。』筆談っ

石燕「なんつーもんで遊んでんすか」


彬羽「危ねえからダメって言ってんだろ!」

一二三「蒼月さんごめんなさいだー」うわーん


千様「あの 蒼月君?生きてる?」

蒼月「か、肩もげるかと思った」涙目っ




石燕「打ち身にも効くっすよ?」湿布ぺらんっ

蒼月「あーはいはい悪かったよ!ちょっと嫌味言っただけじゃん!
悪かったから1枚頂戴!!」けっ


粋「意外と負けてねえよな 石燕」うわあ。




間。






シロ「ふむ。要するにこの天気で気分もどんよりか」

石燕「そっすねえ
あっしの場合〆切間近なのもあって更にどんよりっす」スッキリ。

シロ「気のせいか清々しそうに見えるのだがな」



家康「あー 確かに天気悪いと嫌だねえ
外出したくても雨降りそうだし 」うんうん。

石燕「そっすねえ
昨日も天気大概悪かったんで 〆切前だってのについつい部屋の模様替えとか掃除とか
切羽詰まってるとつい他の事しちゃうっすよね」あははっ

彬羽「それは どうにもならない事を目の前にして、
ぶつけ所の無いストレスやら何やらを『掃除』って簡単に片付く事終わらせる事で『作業の完了』を擬似体験させるという
つまりは現実逃避の1種だぞ?」

石燕「Σマジっすか!」


家康「あー あれってそうなんだ」へー。

蒼月「確かに何も解決してないけどスッキリするもんね」うん。


千様「彬羽君が居ると現実逃避もままならないわねえ」うわあ。

彬羽「という事で 仕事はキッチリやれ
後々響くぞ」

石燕「うう。痛み止め飲んで頑張るっすか」



シロ「ふむ。現実逃避は置いといてだ
家から出づらいなら 自室の掃除、模様替え等してはどうだ?
適度に体も動く事だし 気分も違うと思うが」

彬羽「だな。
手前ら普段掃除なんざコマに丸投げだろ」

コマ『各部屋乾燥してるので埃が凄いです』筆談っ


粋「えー。めんどくせえよ」

シロ「やかましわ 多少なりとも体を動かせば脳も気合いが入るものだ 動けうごけっ」



家康「ん?適度な運動って
石燕ちゃん 昨日の部屋掃除で首痛いんじゃないの?」ふと。

石燕「Σ無いと言いきれない!」はっ


シロ「ほれ。普段適度な運動をしとらんとこうなるぞ」

粋「Σそいつは特殊だろ!?」



一二三「お掃除するだか?」

彬羽「だな。お前はまず散らかした玩具の片付けだな。」うむ




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白「なあ ガタガタ何してるんだ?」


粋「んー 部屋の模様替えと掃除」よっこらしょ

白「また急だな」

粋「あーうん。 兄貴は常にボケーッとしてるもんな
今更だよなあ」うんうん

白「?」


粋「しっかしちょっと物退けるとマジで汚えなあ
ホコリって何処から来るんだろ」

白「ん?何だこの小さい座布団」


粋「あ、それカイコの寝床」

カイコぱたぱたっ

白「作ったのか?」

粋「おう 洗い換えに何個か。 見る?」


白「それ 座布団の綿ホコリじゃないのか?」

粋「Σ成る程!!」おおっ



小太郎(虫専用座布団には疑問無いのか この兄弟)うーん。


粋「マジか 作りすぎたかなー

あ、カイコ 危ないから兄貴の方行っとけよ よいせっと」

白「ん? そのタンス退けるのか?」

粋「この際だからこの後ろも掃除すっかなーって」よっこらしょ。



白「怪談だとそういう大きい家具退けた所に御札貼ってるよな」にやり。

粋「Σうおおお!有り得るから嫌だああ!!」

ずずんっ



白「この家元からお化け屋敷だし
何があっても不思議じゃ無いよな」にまにま。

粋「Σえ!何っ マジでなに!?
あんの?そういうのあんの!?」ひいいっ



彬羽「また虐められてんのか。
何もねえから安心しろ
そんなの貼ってたら 見ねえでも解るっての」

粋「いや俺 微塵も解らねえんだけど。」

彬羽「Σそういやそうだった!」

白「ち。邪魔が入った」



彬羽「お前な。

しかしホントに模様替えやってんのか」ふむ。

粋「いやお前らがやれって言ったんだろ?」

彬羽「いやな。ああは言ったが よくよく考えるとだ

お前 家の補修やら何やらの関係で 部屋代わって1週間と経たねえのに模様替えも何も有ったもんじゃねえよな 」

粋「Σあ。そういえば」


彬羽「そもそも掃除する程汚れて無いだろ?」

粋「ん? 意外とホコリとかたまってたけどな」

彬羽「?
この部屋移って数日で、お前が飼ってるの虫だろ? そんな汚れるか?」

粋「えー だってよ ほらここの隅とか」指差しっ




彬羽「猫の毛だな。」

粋「Σえ。何で!?」


彬羽「お前普段襖は?」

粋「カイコが寒がるから閉めてるけど?」


彬羽「ほう


どういう事だ?」

白「あでぃおす。」しゅぱっ

粋「Σ毎度逃げ足早え!!」





彬羽「成る程
おい、さっきのこのタンス ちょっと退けるぞ」

粋「Σえ!?何かヤバイの封印されてんじゃ!?」

彬羽「んなもん壁にされてるか
万一されててもここの家主なら封印するまでも無くどつき倒してるだろが」

粋「あ。確かに」納得。


彬羽「あのアホ いつもの虐めと見せかけて一体何を 」タンスずずっ


粋「Σあ」

彬羽「Σげ。」












魄哉「壊したら言って下さいって言ってるでしょうが」

白「寝ぼけたんだ 寝相が悪かったんだ」たんこぶ。



蒼月「Σ寝相で壁蹴破ってたの!?」

粋「みてーだなあ。
隣が兄貴の部屋だし」


彬羽「で、使っていない部屋なのを良い事にタンスでごまかしていたは良いが
隙間から飼ってる猫の毛が入り込んでたと」

家康「あー 猫の毛って細かいからねえ」あーあ。




挿音「ったく まーた土木工事かよ」キセルすぱー。

魄哉「もう無いですよね?他無いですよね?」

白「えっと 言いにくいんだけどな 」

家康「Σまだあんの!?」

小太郎「こりゃ言い出しにくいよなあ」うわあ。




石燕「この家 よく倒壊しないっすねえ」しみじみ。

千様「ねえ。
てか 普通に生きててそうそう壊す物でも無いわよねえ」





一二三「壁に貼ったらなおるだか?」湿布。

白「頭に欲しいかもしれない。」たんこぶずきずき。



挿音「ったく
正直に言えば怒らねーんだけどな」けっ

魄哉「ですねえ この子が物壊すのは当たり前と思ってますしね」ため息。


千様「あ。そこは良いのね」ああうん。





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