小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月2日

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家康「お、今日は節分だね」日めくりぺらっ


白「そうか鬼に豆ぶつける日だな
ちょっと大江山行ってくる」すたすた。

蒼月「大江山って酒呑童子だよね?
なに?あいつらまーた何かしたの?」

彬羽「あいつらは常に何かしかしてねえな。」



白「あいつらも こういう時くらい役に立ってもいいだろ。
そこの木にぶら下げて的描いたら良いのか?」

粋「Σ兄上それは拷問です!」ひいいっ


千様「大江山ねえ。
アタシNo.2の茨木童子君好きだわー」のほほんっ

シロ「あの鬼の癖に変に気を遣う苦労性か」

白「そういえば お前の持ってる鬼切丸な。
あれ茨木童子の腕切り落としたから名刀って言われるらしいぞ」

シロ「Σやめんか!ありがたみが無くなる!!」



蒼月「いや 世間一般的には凄いだろ」

家康「あそこの鬼達突っ張ってるけどおマヌケだからねえ
その辺知っちゃうとねえ。」うん。



石燕「あのー 素朴な疑問なんすけど
妖怪の世界って強い物が正義。喧嘩になったら腕っぷしで解決しろっなんすよね?」

彬羽「だな。基本はそうだな」うむ。

石燕「前から気になってたんすけど、
なんでその大江山の鬼達は放置なんすか?
定期的に『大将』にケンカ売ってきてるっすよね?」



白「襟首掴んでひたすらボコボコにするべきなのか?」はて。

石燕「Σ具体的過ぎて怖いっす!!」ひいっ

粋「やりそうでこっええええ」うわあ。


彬羽「一言で言うと さほど大事じゃねえから。だな」

家康「へ? 定期的に軍勢引き連れて真っ向勝負挑んでくるのに?」

白「んー 何だろな
どう言ったら良いんだろ」



魄哉「戦ごっこしたい子供みたいなもんですかね?」

白・彬羽「それだ。」おおっ

粋「Σ軍勢引き連れて戦ごっこ!?」


蒼月「あー 何となく解るかも
妖怪って好戦的なの多いからねー」

小太郎「だな。勝てると思ってるわけないのに
何で毎度挑んでくんのかなー?と思ってた」あははっ

シロ「どんな遊び方だ。」ドン引きっ


家康「まあ大概は 彬羽が地の利生かした策とか シロやら与一ちゃん使って少数精鋭で散らして終わりだよね

なんかやたらアッサリしてると思ったらそういう事か」ほうほう。

彬羽「シロ達の実戦馴れって意味ではこっちにもメリットが有るからな

幸い定期的にケンカ売ってくるくらいで他に害はねえし
毎度小突くくらいで充分だろ」

石燕「大群でケンカ売ってくんのは妖怪的にはセーフなんすか。」ほうほう

蒼月・小太郎「いや。アウトアウト」



白「鬱陶しいけど めちゃくちゃ怒る程でも無いんだよな」

千様「んーと。つまりー
地元のチンピラと 理解有るお役人みたいな物?」

粋「あ。成る程 しっくり行った」おおっ





彬羽「茨木の腕が吹っ飛んだ時点で 人間敵をに回すのが悪手だってのは解った様だからな。
意味なく人間にちょっかい出すなって言う こいつのやり方には異議はねえはずだ」

白「文句有るからケンカ売ってくるなら そこは白黒つけないとダメだけどな」うん。

石燕「ボーダーラインそこなんすか
なんか意外っすねえ」ふむ。

彬羽「言うなれば 暇な悪ガキが遊んで来れと絡んで来るようなもんだな」

魄哉「あのー。僕の記憶が確かなら酒呑童子と人間がやりあったの室町初期なんですが。
君らより年上だと思いますよ?」


彬羽「・・・。」

白「そうなのか?」

家康「あー。もう昔話になってるし そんなもんだろねえ」うん。



彬羽「ちょっと待て。 いい歳こいていつまで田舎のヤンキーやってんだあいつら!」

魄哉「人間にもやたらハデハデでチャラいまんま年くってるオッサンとか居ますからねえ」うーん。



千様「妖怪って基本長生きだし 年上年下関係ないと思ってたわ」あらまあ。

蒼月「あんま関係無いけど 年くうとやっぱ多少は落ち着くもんだよ?」

小太郎「いつまでもガキんちょテンションで居るのもムズいよな」わんっ



白「えっと。

じゃあ年上だから 敬いながら殴れば良いのか?」困惑っ

粋「今何もしてねえなら特に殴らなくて良いと思うけど」うーん。



彬羽「まあ 歳食っても異常にメンタル若い奴も居るし深く考える事でもない か。」チラッ

家康「いつまでも若々しくて良いでしょ」へらっ

魄哉「殿はもうちょい落ち着いて下さい」きっばり






白「で、話戻って
節分の鬼役どうしよう?」

シロ「Σそう言えばそういう話だったか!」

蒼月「最近 馬鹿殿暗殺計画やら、南蛮の毒蜘蛛だの海賊だの色々有りすぎるから悪運しっかり祓わなきゃねー」

家康「もはやそれが日常だけどね。」

魄哉「しかし、鬼だからと追い出すのもいかがな物かと
地方によっては 『鬼も内ー。』と掛け声するらしいですよ?」


彬羽「いい歳こいて はしゃいだオッサンヤンキー鬼共には豆ぶつけるくらいで良いと思うが?」

白「むしろ上がり込まれたら嫌だ。」きっぱり。

魄哉「Σ物の例えですよ!?」

蒼月「叩き潰すまではいかなくても ウザい事はウザいんだね。」ああうん。



挿音「まーた脱線した。
らちあかねえから 鬼役俺がやるわしゃーねえ」キセルすぱー


石燕「Σえ!」

挿音「つー事で お前ら当てれるもんなら当ててみやがれっ」どやっ

魄哉「当たらない自信があるのか、当てたら万倍返しなのかどっちですか それ。」






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大江山




鬼A「あのー。あの当代の大将から 大量のイワシが送られて来たんですが」

茨木童子「Σなんで!?」

鬼B「イワシの頭が魔除けになるからじゃないですかね?
ほら、節分ですし」

酒呑童子「はあ?嫌がらせか?
ま、いいや酒のツマミに調度良いし 焼け焼けー!」わははっ




茨木童子「あの、これってしばらく来るなって事じゃ無いかなって思うんだけど」

酒呑童子「いんじゃね?貰ったしーしばらく大人しくしててや Σうお!骨多くて食いづらっ!」

茨木童子「あーうん。 そりゃイワシだもんよ。」

酒呑童子「ちっ どうせなら食いやすいの送れってのに。
良し 来て欲しくねえなら尚更いちゃもんつけてやる!」わくわくっ



茨木童子(もう向こう側に着こうかな)遠い目。




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