小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月29日

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蒼月「何?どったのあの人?」

千様「しーっ」

家康「何でもねえ 診療所の常連だったお婆ちゃんが亡くなったらしくてねえ」





飛天「しゃーないけどさー
病気つかトシのせいだったし 俺が行った時にはもうさー」鼻ぐしゅっ

魄哉「はいはい。鼻かんで、
見送りには間に合ったんでしょう?」

飛天「解ってるけどよ
あの婆ちゃん 息子が家出たまんま帰ってこねーからって
まーた飯食ってないだろとか よく何やかんやとさ」鼻ちーん。




小太郎「ボロボロだなあ」わおんっ

シロ「うむ。
医者やるには情けが無きゃいかんのだろうが あやつは情で生きとる所あるしな」うーん。

千様「ダメージ凄そうねえ
あいつがこういうの慣れてて良かったわ」



魄哉「こう言う言い方もどうかと思いますが 良かったじゃありませんか
息子さんが居なくても 看取ってくれる人は居たんです
最後一人じゃなかったなら それは幸せなんじゃ無いですかねえ?」



飛天「・・・。」涙腺決壊どばっ

魄哉「君ホントに大丈夫ですか?」うわあ。




白「あいつに医者続けさせて良いのかな?」

粋「んー。あの診療所来んの大概ジジババだもんなあ
飛天のメンタルが持たねえかもなあ」うーん。



蒼月「あのさあ、何後悔してんだか解んないんだけど
持病あったかもしれないけど 聞いてたら大往生じゃん?
グチグチめそめそしたってどうにかなるもんじゃないだろー」

魄哉「Σこら蒼月君やめなさい!」

蒼月「やめないね。

生きもんなんて生まれた時点でいつかくたばる事が決まってんの!
ちゃんと治療してたんだろ!それでの結果ならそりゃ寿命! 思い上がんなバーカ」けっ


彬羽「バーカ てお前。」引。

蒼月「バカじゃん
それとも何? 自分頭良いから不老不死にでも出来ますって思ってたりすんの?
それならマジでバカじゃん」ははんっ



魄哉「まさかの蒼月君がまともな事を」びっくり。

蒼月「驚愕って顔やめろ。
失礼極まり無いなクソジジイ」



彬羽「だそうだ。
落ち着いたか?」

飛天「おう。目から鱗
てか手拭いか何か無い? もう袖ぐっちょぐちょのバリッバリでさ」ぐしっ

彬羽「どんだけだお前」




粋「あれ?そいやカラス今日バイトじゃ?」

一二三「春一に近所のおじいちゃんおばあちゃんが 先生がごっつ泣いとるーっとかってわやわや来て
何か解らないけど早退しろって追い返されたらしいべ」

千様「あー。 身内なの皆知ってるのね」ふむ。

家康「彬羽をちょっと小さくして目付き柔らかくしたらほぼ飛天だからねえ」

小太郎「それもう別物だぞ」わおんっ



白「お前患者に愛されてるな」うんうん。

飛天「!」どばあっ



彬羽「手拭い追加だな。」

粋「涙腺って一度決壊するとやべえよな」うん。





魄哉「えーと。じゃあその方は実質身寄り無いんですね
ほらほら 安心してください
ちゃあんと僕が責任持って供養しますから」

飛天「へ?」鼻ちーん。

千様「酸欠でヨレヨレね。」あーあ



小太郎「Σあ!そっか。坊主だったっけ!」わおんっ

魄哉「Σ思いっきり袈裟着てるでしょうが!!」

家康「金髪だからでない?
若干ただのコスプレ感が「すみませんね!和服似合わなくてっ」けっ


白「こんなんで怒ってたら修行が足りないぞ」

魄哉「ぶっちゃけ坊主としては何の修行もしてませんから」きっぱり

千様「有り難み無いわねー」

魄哉「大丈夫です。どの宗派のお経も、何ならいわゆるアーメンも読めます」

シロ「うむ。有り難み無いな」うん。



魄哉「こういうのは弔う心が大事なんですよ
だから信仰心も無いのに坊主の格好してるんです」

粋「へ?どゆ事?」



挿音「どこぞの殿が天下取るまで 毎度戦場で暴れるだけ暴れたら経あげてたもんなー」キセルふー。

魄哉「敵軍の宗派とか解りませんからね」


一同(凄いコメントしづらいなあ)うわあ。


魄哉「争いたくて争ってたわけでも有りません
が、避けられない運命ならせめて弔いをです。」

飛天「えーと、そのメンタルには慣れればそうなる?」

魄哉「いえ、飛天君はそのまんまで居てください なんと無く。」

飛天「メンタル持たねーよ」

魄哉「なら毎度お話聞いてあげます」きっぱり




小太郎「毎回って」

粋「ホント すっげえ面倒見良いな」うわあ。

小太郎(さすが別名 徳川のオカン。)



白「あ、そうか
慣れてるのか」ふむ。

挿音「おう。そういう事だ」




彬羽「お前 戦国の世で戦しながら その辺割り切れて無かったのか」

家康「だね。おかげで何度かメンタル崩壊しかけたね」ふっ

千様「精神力強すぎでしょ」うわあ。



飛天「えっと。強く生きます」うん。

魄哉「なんで急に正座ですか」




シロ「うむ。なんやかんやで落ち着いた様だな」

小太郎「だなー
けど、蒼月ビビったな
お前がマトモな事言うとか思わないもんなー」あははっ


蒼月「食うよワンコロ。

全くさあ
寿命なんてほとんどが年功序列なんだから 長生きしろよクソジジイ」ふんっ


一同「・・・・。」



蒼月「?
何だよ?」






小太郎「蒼月が素直な良い子だーー!」ぎゃいいんっ!

シロ「どうした!腹でも痛いのか!?」ひいいっ

千様「Σ熱!?熱でもあるのかしら体温計ーーっ!!」どたばたっ

白「えっと。悩み事あるなら 俺はダメだな
えーと ほら一二三にでも話すと「Σどういう意味だよ!つか幼児に人生相談出来るか!!」


魄哉「あの、簡単な物なら僕もお薬作れますが?」おそるおそるっ

蒼月「Σアンタもかよ!!」





飛天「なんか。 物凄くスッキリしたような」鼻ちーん。

彬羽「だな。最早アホらしいだろ」

家康「抱えきれなくなったら此処でバカやってりゃいいよ
大概の事はどうでもよくなるからさー」あははっ




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石燕「蒼月さーん、部屋にとじ込もってたら冬眠するっすよー?」

一同(Σ弄りすぎたーーっ!!)



挿音「素直に 長生きします。ありがとうで良いだろがよ?」

魄哉「いやー。あの子普段が普段な物で
こっちも何だか真面目になれないんですよねえ 悪い事しました。」苦笑




コマ『拗ねこき蛇が出てきません』筆談っ

飛天「ホント 常にアホな事してんなあ」しみじみ。





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