小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月25日

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千様「あらー?今日休み?」

挿音「ちっとなー 有給とったんだよ」草履履きっ


小太郎「何処かお出掛けか?」わおんっ

挿音「散歩じゃねーぞ


ちっと一番下の弟の誕生日だから祝いの1つでもと

魄哉「ですねえ。 じゃ行きましょうか?」にこにこ。



挿音「・・いや 何で親父連れてく感じ?」

魄哉「Σダメなんですか!?」がーん。


千様「いや、アンタ部外者でしょ」




シロ「長男が養子に行った先の親が来るとか 向こうの家の者からしたらややこしくて叶わんだろ」

蒼月「つかアンタ『天海大僧正』だろ
一介の大名家と個人的に付き合いあっちゃダメだろ」

魄哉「いやー、身元解らなかったとは言え この子育てた時点で手遅れじゃないですか?」

千様「手遅れだからこそこれ以上悪化させちゃダメでしょ」


魄哉「大丈夫ですって いざとなったらもみ消しますし
お祝いくらいしても良いで Σうお空蝉っ」フェイクのカカシっ




千様「良し。かかったわね」にやり。

シロ「Σわざと話しかけて気を反らせたのか! 」

千様「過干渉とかウザイじゃない?」あっさり

蒼月「千ちゃん たまーに男前だよね。」ああうん。







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【地域大名斎藤家】






挿音(回り込まれたーーーっ!!)


魄哉「どうです!袈裟着てないんだから完全オフです!
今日は天海じゃありません
よって問題無しです!」びしっ




日之丸「あの天海様。
この国で金髪の時点で大概バレバレなのですが」おそるおそるっ

魄哉「今日は天海じゃありませんよ
えーと。遠縁か何かのノリで居て貰えれば」にこにこ。

杜和「何でも良いですわ
兄様お帰りなさいませー!」きゃー


挿音「おう、親父 今更追い返すのも此処でおっ始めるのも何だから 1個だけ言っとくわ」

魄哉「はい?」




挿音「ガッリいから着流し似合わねっ!」けっ

魄哉「Σ全力で言わなくても知ってますよ!!」


日之丸(Σ知ってるのに効果は抜群ぽい!!)ひいいっ

魄哉「で、そのお誕生日の弟さんは?」どんより

挿音「まだ赤ん坊だから寝てんだよ
つーか 人の身内の記念日に辛気くせえな」けっ


日之丸「まあまあまあまあっ」冷や汗っ





ちりーん。




襖がらっ

白「よし。マヨイガ繋がった」

粋「えーと、どもー お邪魔しまーす。」ぺこっ


挿音「また増えやがったし」ちっ



白「失礼だな
結局追いかけてったから 魄哉が変な事しない様にって千様に頼まれたんだぞ」

挿音「Σマジか」



日之丸「うわああ!白殿よかった!!
兄上が天海様にキツい事ばっか言うんでハラハラでしたっ!」心底ほっ

白「いつも言ってるから気にしなくていいぞ。」


挿音「なあ日之丸よ 俺よりそっち信用してる気がすんのは気のせいか?」


日之丸「Σえ」


粋「ガキに大人げない質問してやんなよ」


杜和「大丈夫ですわ兄様
白様は日之丸と精神年齢大差ないだけですわ」きりっ

白「喧嘩になるならそれでいいぞ」しれっ



挿音「もうちょいマメに顔出すか」ボソッ

粋(なんか可哀想になってきた。)



杜和「あら?そういえば天海さ 魄哉さんはどこ行かれました?
私とした事がお客様を放ったらかしに」きょろっ

粋「あれ?お前そんな気遣いするタイプだっけ?意外だな
うちに来る時は暴れ馬乗ったまんま縁側から乱入して来る癖によ」

杜和「甘いですわね」ふっ

粋「ん? あ。そこは大名家の娘としてオンオフ切り替えてるとか?」



杜和「私の野望を実現にするには あの方から落とした方が早いと思いません事?」

粋「Σうっお!こいつそういやそうだった!!」


杜和「異母兄妹が何ですの! 半分は別もんなんだから問題有りませんわっ!!」おほほほほっ



白「半分でも血が繋がってたら色々問題だってバカラスが言ってたんだけどな」

日之丸「何を教わっておられるのですか。

姉上のアレはもうどうにもならないんで兄上に逃げて貰うしか。」




挿音「お、この前の金魚またでかくなってねえ?」池覗きっ


白「大丈夫だ。金魚しか見えてないし」

日之丸「助かるんですけど、毎度びっくりするくらい話聞いてないですよね 兄上」うーん。



粋「あのさ。 あんま言いたくねえけど
その、お前のソレ運命に全力で阻止されてんじゃねえかな?
やっぱ身内は不味いって 身内は」

杜和「あら。反対されると燃えますわね」

粋「Σ逞しい事この上無い!!」



白「それより 魄哉捜さないとな
迷子かな?」

挿音「あー 変な事しなきゃ良いけどなあ」

粋「育て親への信用無さすぎねえ?」

挿音「育てられたからこそ 何なとやらかすの知ってんだよ」




日之丸(この国は大丈夫なのだろうか。) 一抹の不安っ






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【厨房付近】



魄哉(お祝いの席なのでお土産持ってきましたが
考えたら生の魚とか保存ききませんよねえ

台所お借りして 赤ん坊向けにも調理してから出しますか) 台所覗き込みっ




下働きのおばちゃん「ん?兄さん何だね?」


魄哉「えっと ちょっとお台所を御借りしたいんですが」

おばちゃん「はあ? アンタがかい?
あ!そうか アンタが新しく入る飯炊きかね!」

魄哉「はい?」

おばちゃん「そうかそうか
いやー 前の調理番が急にやめちまってねえ

末の坊っちゃんのお祝いなのに私1人でやらねえといえねえとか そうかそうか。早めに来てくれて助かったよー」

魄哉「Σへ?ちょっと待っ「はいはいはい。善は急げだ
ほれ ここの台所の使い方教えてやるよ 手伝いなっ」






間。






日之丸「Σうわあああ!!天海様あああ!!!」ひいいっ



おばちゃん「はー大したもんだねえ。
熟練の主婦でもこうは行かないよー」肩ぱんっ

魄哉「Σあいたあっ
いやまあ、これで息子育てましたから」割烹着に三角巾。煤だらけっ

おばちゃん「おや。そんな大きい子が居るのかい。見えないねえ」あっはっは






日之丸「わ、私は腹を切るべきですか?」涙目っ

白「いつもの魄哉だから気にしなくていいと思う」うん。



挿音「くおら親父!! 居ないと思ったら何してんだくるぁ!!!」

魄哉「Σ何って ちょっとお台所を借りようと!」

おばちゃん「Σえ。お殿様 じゃない若様!?

え?え? んじゃ 育てた子供って ええええっ!!
」ひいいっ





杜和「粋様 おばちゃんに説明して落ち着かせてあげて下さいまし」

粋「なんで俺!?」

杜和「常々おばちゃん受けだけはよろしいと伺っておりますので。」

粋「Σ嬉しくねええ!!」


おばちゃん「ええええっと ほらこの御人そこらの料理人より腕が良くって ほら姫様見てくださいこの御膳 きっと坊っちゃまも喜ばれ「誰も罰しまけんから落ち着いて下さいまし」


挿音「お。泣き声 チビ助起きたみてえだな
日之丸行くぞ 」すたすた

日之丸「Σいいんですか!?本っ当にいいんですか?」えええっ




白「身分って大変だな。」

粋「だなー。 俺らも早めに退散すっかなあ」うん。






魄哉「やっぱ他所の家族の行事に割り込むのは良くないですね。
所詮他人ですしね」どんより

家康「うん。まざりたかったんだよね
迎えに来て良かったよ」うん。









挿音「つか、考えたらウゼエだけでよ
親父特にダメな事してねえような気もしなくもねえよな。」うーん。

杜和「兄様のそういう所ホント好きですわー。」おほほっ






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