小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月10日

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彬羽「ん?一二三 何をコソコソしてるんだ」


一二三「危ないからこの部屋入っちゃダメって言われただ
だから、入らないで覗こうとしてるだ」襖の隙間っ

彬羽「いや覗くな はしたねえ。
しかし、何でまた締め出しだ?」

一二三「えーっと確か・・ 」








魄哉「で、ここに三番の火薬をこの様に」

挿音「ほー。成る程成る程」



彬羽「Σこらあああ!!! 室内で爆発物の調合するな馬鹿親子っ!!」襖すぱーん!

魄哉「Σあああ!火薬が散るっ!!」ひいいっ

彬羽「Σしまったっ!!」はっ

挿音「Σバカはお前だ!襖閉め

すぱーん!!

魄哉「Σ勢いいいっ!!」ひいいっ






シロ「おそらく 全て回収出来ておる」氷ぱきーん。

魄哉「Σ早技っ」

挿音「あー けどこりゃ融かしても湿気て使えねーな」ちっ


彬羽「すまん。助かった」

一二三「爆発するかと思ったべ」びくびくっ


魄哉「乾燥してますからねえ 危ない所でした」ふう。

彬羽「Σだったら室内でやるな! 家ごと吹っ飛んだらどうする気だ!!」

挿音「しゃーねーだろ
外でやれってか?北風びゅーびゅーでそれこそ吹き散らされちまうんだよ」

シロ「ならば何も母屋でやらんでも 離れとかだな」

魄哉「君らがあちこち壊すから 母屋の真ん中辺りでないと隙間風ヤバイんですけど。」





シロ「季節的にもだ。隙間を全て氷で塞げばそう簡単に融けぬだろうし良いのでは

彬羽「室内凍ってたら蒼月がくたばるんじゃないか?」


シロ「くっ。ままらなんっ」

挿音「冬は自分の季節と言わんばかりだなー」キセルふー。

魄哉「まあ気温低いので凍らせる側としては使いやすいみたいですし
Σあ、ちょっと ここで火の気やめて下さい!!」

挿音「あ、やべ 忘れてた」


彬羽「よし。一二三 出来るだけこの部屋には近寄るな
シロ、後は頼んだぞ」すたすた。

シロ「Σ待てい!俺の安全は!?」

魄哉「無駄ですよ 彬羽君は一二三ちゃん最優先ですから」

挿音「ほんと青天の霹靂だよなー
あそこまで親バカになるとは思わなかったよな」

シロ「そもそも血縁関係無いがな
それであれだけ娘馬鹿と言うのも珍しいというか何と言うか」



魄哉・挿音「・・・・・。」

シロ「すまん。お前らも血縁関係の無い親子であったな。」



魄哉「僕はシロ君も我が子と思ってますよ?」のほほんっ

シロ「Σそ、そうかっ」

挿音「それ幼児から育てて無いと難しくね?」



シロ「えー。それでだ
何故に一二三を閉め出してまで火薬を弄っておったのだ?」こほん。

魄哉「いやーそれなんですがね」

挿音「ちょっとなー ほれ、俺らの使ってるコイツよ
使い勝手が悪いんだよなー」ごろろんっ

シロ「懐に火薬剥き出しで入れとるのかお前は」


魄哉「消耗品なんで まとめて注文してるんですがね
やっぱこう一気に仕入れるからかたまーに不良品有るんですよ」

挿音「ちょいちょい暴発して見習いが怪我したりするからよー
徳川忍軍内で使いたくねえって言う奴も居てよー」

シロ「Σ暴発の危険がある物を懐に入れるな!!」ひいいっ



挿音「火薬の1個2個破裂した所でよ
耐えれねえ様じゃ忍やってらんねえって」はーやれやれ

シロ「俺の知っておる忍は人間のはずだが?」

魄哉「僕が生き物育てるとやたら皆頑丈になるんですよねえ」苦笑。

挿音「あー庭の池のヌシとかもだな。
親父 大概粗えんだもんよ
強くなきゃ生きてけないは解るけど俺何度くたばりかけたと思ってんだよ」

魄哉「えー。結局 それで今命あるんだから良いじゃないですか。
まあ勝手に徳川軍入って戦場でひゃほうしてたのはかなりビビりましたけど」

挿音「おうよ。おかげでもう火薬ぐれえじゃ死なねーわ」


シロ(心底育てられんで良かった。)ドン引きっ



魄哉「と、まあ そんな感じで いっそ火薬玉も手作りしちゃいましょうと
調合の仕方教えてたんですよ」

シロ「そうか。普通に作れるのも大概おかしいが
お前だしな。
そういう事なら後々の事故を防ぐためにも必要か 」ふむ。



魄哉「そういう事です。

そしてこちらがその出来上がりの品


あ。手がかじかんで」

ごとんっ!

シロ「Σ火薬玉を落とすなああ!!」ひいいっ


魄哉「おや すみません。
さっきの氷で冷えちゃって」手ごしごしっ

挿音「大丈夫だって こう言うのは結構思いっきり投げ付けるか 角とか尖ったもんに当たらねえと爆発しねえよ」

シロ「いや。暴発する火薬に悩まされとるお前が言うか?」心臓ばくばく



魄哉「これは僕が作ったんで大丈夫ですよー

て、あれ?どこ転がりました?」きょろっ

シロ「Σほんとに荒いな!!」



挿音「おいおい。踏んづけたらさすがにヤベーだろ
お。 あんな所に転がっ Σ!」

シロ「む? どうし Σげ」




猫「にゃんっ?」 飛びかかりますのポーズ

魄哉「Σねこちゃん!それは駄目ですーっ!!」ひいいっ



ぴょーん。


ずざー!ざざざざざ






ごんっ!!





シロ「・・・『ごん。』?」おそるおそる目開けっ



白「セーフだ」猫スライディングキャッチ。

魄哉「ナイス飼い主です。」おおっ



挿音「おい。タンスの角に頭」

白「余裕無かったんだ」たんこぶ。



シロ「猫まっしぐらがおって助かったか」ほっ

白「俺助かって無いけどな。」頭ずきずき。

魄哉「あの勢いでスライディングしたら そりゃ止まれませんよねえ」あーあ。





家康「ふー。危ない危ない」ひょこっ

シロ「ん?家康居たのか 何故に
座布団小脇に抱えとるのだ」




家康「あー。これね
天海結構雑だからさあ
うっかり危険物ボーン!てしちゃった時の為にさ
いざとなったら頭に被せ「Σいやそれお前が危なかろうが!!」


家康「てか天海もさ

何度か江戸城の実験室吹っ飛ばしてんだから もうちょい気をつけてよ?」


白「よし。向こう行こうな ねこ。」くるり

猫「にゃ」そそくさっ



挿音「親父はよ 昔から火薬大好きなんだよ。
ほれ、例の里から逃走する時も火薬アホみたいに使ってたって千の奴が言ってたろ

日常的に使いすぎて色々麻痺ってるつか ぶっちゃけ扱い適当なんだよなー」




シロ「すまんが。仕事を家庭に持ち込まんで貰いたい」 真顔。

魄哉「うわー これは拒否のしづらい「拒絶させる気無いからなっ!!」



家康「出来る限り江戸城も吹っ飛ばさないでねー
無理だろけどね。」うん







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